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【ジャクソン】渓流釣り スピニング?ベイト?あなたはどちらを選ぶ?

渓流シーズンも間近、トラウトアングラーは早る気持ちを抑えながら準備を進めている時期でしょう。今回は悩みがちなスピニングとベイトの渓流でのタックル選択、スピニングロッドとベイトロッドそれぞれの特徴やメリット・デメリットについて私なりの見解をお伝えします。
2020年8月27日
入部宏之
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スピニング・ベイトそれぞれのメリットとデメリット

渓流でよく議論されるのはスピニングとベイト、それぞれのメリットとデメリットの比較です。スピニングロッド&リールは多くの釣りで通用する万能なロッド・リールで、渓流でもスタンダードと言えるでしょう。特に近年のモデルは性能が高く初心者でも安心して使えるラインナップになっています。しかしながら、ベイトロッド&リールも高性能化が進み初心者でも扱える状況にあります。今回はこのスピニングとベイトそれぞれの特徴について解説していきます。

スピニングロッド・リールはどんな特徴がある?

スタンダードな存在のスピニングロッド・リール、その汎用性の高さが多くの釣りで選ばれる要因です、適応ルアーウェイトの幅も広く軽量ルアーでもストレス無くキャストできますから渓流の釣りにおいても一番多用されるのがスピニングタックルです。ロッドラインナップが多いのも魅力、用途に合わせて容易に選択できる利便性があります。
 

スピニングロッド・リールのメリット

スピニングリールの大きなメリットは『誰もが使い易いこと』、『ギア比が高い』、『ルアーをドリフトさせやすい』、『飛距離を出しやすい』の4つが挙げられます。

誰もが使い易いこと

多くの方はリールといえばまずスピニングロッド・リールに初めて触るのではないでしょうか。なので印象的にも操作感的にも違和感が無いので初心者でも扱いやすいく感じると思われます。

ギア比が高い

続いてギア比についてですが、スピニングリールは各リールメーカーからハイギアタイプがラインナップされており、アップの釣りにおいても確実にルアーを泳がせることができるメリットがあります。

ルアーをドリフトさせやすい、飛距離を出しやすい

この他にはラインテンションをフリーにすることができるのでドリフトの釣りがしやすい、ベイトリールのようなブレーキ機構が無いため遠投で飛距離を出しやすいなど、総じてとっつきやすさが大きなメリットと言えます。

スピニングロッド・リールのデメリット


スピニングのデメリットは『バックラッシュ』『手返しの遅さ』『キャストコントロールの難しさ』大きく上げて3つ。扱いやすいスピニング、しかしながらデメリットが無いわけではありません。

バックラッシュ

渓流では軽いルアーを多用しますしアップでキャストすることが多くなります、当然のことながら糸フケも出ることが多く、スプールに巻かれるラインはテンションが弱くなり時折バックラッシュ(ラインが纏まって放出されてしまう)を伴います。(こまめにチェックしていれば回避できますが)

手返しの遅さ

そして構造上の難点として1キャストごとにベールの返し・戻しが必要であることから手返しが悪くなってしまいます。
 

キャストコントロールの難しさ

アキュラシー性を求める渓流においてスピニングリールでキャストをコントロールするには『フェザリング』が必須。しかしこれは個人のスキルや感覚に大きく左右される部分であり、スピニングタックルで慣れるまでは多くの経験が必要になります。

ベイトロッド・リールはどんな特徴がある?

次にベイトです、ベイトロッド&リールに対する皆さんのイメージはどうでしょうか?多くの方々のイメージは“難しい”とか“扱いにくい”ではないでしょうか。しかしながら近年の技術発達はすさまじくこれらのイメージを払拭するほどの性能を保持しています。ロッドはベイト専用設計となり、リールはオプションパーツが豊富に用意されていて、使い手好みにカスタマイズが可能です。

扱いやすさが向上しているベイト

これらを組み合わせることで一昔前のような“トラブルが多い”ことは無くなりました。ベイトを選択する環境は整っていますが、なぜベイトを選択する必要があるのか?バス釣りでベイトを使用していた方であればすんなりと渓流でのベイトに慣れるでしょうしメリットにも気づきやすいと思います。

ベイトロッド・リールのメリット

ベイトの機構が生み出す多くのメリット

ベイトリールのメリットは『手返しが早い』『アキュラシー性』『糸フケが少ない』『感度に優れている』など。これらはルアーをピックアップして直ぐに次のキャスト姿勢に入れるクラッチ機構、容易なサミングから生まれるキャストの正確性、ベイト特有のガイド設定、パーミングによるダイレクトな感度など、ベイトリールの独特の構造がベイトリールのメリットを生み出しています。


ベイトロッド・リールのデメリット

ベイトのデメリットは大きくわけて『バックラッシュ』『選択肢の少なさ』の2つ。意外に思われるかもしれませんがスピニングよりデメリットの数は少なくなります。

バックラッシュ

バックラッシュについてはスピニングよりも深刻です。経験したことのある方であればその意味は理解しているでしょう。リールの構造上の問題ですが、一昔前は軽いルアーをキャストするとバックラッシュが当たり前という考え方が定番化していました。スプールが過回転してしまうことでラインが過度に放出されパーマ状に絡まってしまうのです。近年のリールはブレーキ性能が格段に進化しており、かなり改善されましたがそれでも軽いルアーを使用すればその可能性は拭えません、ブレーキセッティングをしっかり行わねば回避することは難しいのです。

選択肢の少なさ

また、ロッドについてはスピニングほどラインナップが充実していないという現状があります、少ない選択肢の中から自分に合ったものを選ぶ必要があります。

スピニング・ベイト、スタイルの多様化

渓流のベイトスタイルが定番化していく中でいろいろなスタイルが生まれています。最新のロッドやリールの高性能化により容易に渓流での使用が可能となったことで多くの方々がベイトを選択するようになりました。多くの方々が使用するに伴い、多くのスタイルも日々生まれ続けています。

渓流釣りの環境が生み出す新たなスタイル

最新のタックルで好釣果を目指すスタイル、オールドタックルを最新のカスタムパーツで蘇らせ渓流を楽しむスタイル、キャンプ等と同時に釣りを楽しむスタイル等々、沢山のスタイルが存在しますが、これからもまだまだ新しいスタイルが生まれてくるのでしょう、これもまた渓流釣りの環境がもたらす産物だと思います。

スピニング・ベイトのラインはどういったものを使うか?

渓流で使用するラインは『ナイロン』もしくは『PE』でしょう。スピニングリールならばどちらでもよいと思いますがタックルバランスや使用環境によっても変わりますし且つ、好みという点も大事ですね。ベイトの場合は『PE』が賢明でしょう。『感度』と『操作性』が格段に違います。浅溝スプールに必要最低限の長さを巻くことで食い込まずスムーズに放出することも可能ですからメリットを最大限に活用するにはPEに分があります。

スピニング・ベイトを使い分けて楽しんでみましょう


私はスピニング・ベイト、どちらも使用します。その日使うルアー、その日の渓流、その日の気分、いろいろな要素によって使い分けていますが、まず第一にはその日釣りをする『河川の規模』で選択します、ある程度の遠投が必要な中流~下流域ではスピニングを多用します、逆にアキュラシー性を求められる上流~現流域ではベイトを選択します。

選択例

スピニング:ジャクソン トラウトアンリミテッド TUSS-501ULL-AS
ベイト:ジャクソン トラウトアンリミテッド TUSC-432L

フィーリングに合わせるのも重要

但し、上記は状況に合わせた選択であり必ず選択しなければいけないという訳ではありません。フィーリングでどちらかを選択するのも楽しみ方の一つだと私は感じています。スタンダードスタイルで楽しみたい時にはスピニング。キャストフィールを楽しみたい時にはベイト。私はそんな使い分けが好きだったりします。

スピニング・ベイトの使い分け、最後に

結局のところ、私の最終結論としては『自分のスタイルにどちらが合っているか』ということだと思います。難しいことは考えずに自分が『楽しい』と思えるタックルを選択することがベスト。長く釣りを続けていれば好みも変化していきます、そんな中でスピニングやベイトを分け隔てなく楽しく使っていくことが本当の意味で『楽しむ』ことではないでしょうか。さぁ、今年の渓流解禁も間近です。新しいスタイルに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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