住むなら角部屋?
角部屋にどんなメリットがあるのか
実際に角部屋を選んだらどんな種類のメリット・デメリットがあるのかは、誰にとっても気になるころででしょう。そのメリットの種類は気候や間取りに関係するところが多く、部屋での過ごしやすさに直結しています。メリットを知ったら、アパートやマンションの角部屋を探し求める時、参考にできること間違いなしです。
デメリットも気になる
多様なメリットを享受できる角部屋ですが、一方で気がかりなデメリットも色々と含んでいるようです。もしもデメリットを知らずに角部屋を選んだら、高い買い物だったのにと後悔してしまいかねません。あらゆる角部屋のデメリットも頭に入れておきたいものです。
中部屋との違いが知りたい
建物には中部屋と呼ばれている、角と角に挟まれた空間も存在しています。場合によっては角部屋よりも数もずっと多くなりがちな中部屋は、その住心地もかなり異なってくるようです。果たしてどのあたりに違いがあるのかにも、併せて解説していきます。
角部屋のメリット①日当たり
3面からの日当たりを得る
良く取り上げられがちな角部屋のメリットに、室内の日当たりの良さがあります。中部屋は前方と後方の窓だけですが、角部屋では側面にも複数の窓が取り付けられていることが、日当たりの良さの理由です。南向きで高いビルに囲まれていない建物の場合、角部屋の日当たりの良さは明らかです。
日当たりが良いと明るい
進んだ都市開発の影響でろくに日当たりが期待できない建物の場合、昼間なのに室内が暗くて陰気という事態もありがち。特に中部屋では前方が建物の場合、室内の明度が致命的です。しかし自然光が側面からも入りやすい角部屋なら、朝から自然な明るさを得ることができ、電灯を付ける時間も減らせます。
日当たりが良いと昼間は温かい
室内に太陽光が差す場所では、春や秋にはペットがひなたぼっこをする光景も日常的です。日当たりによって気温が上昇しやすいためで、角部屋では側面の窓もあることが理由で、昼間の気温が上がりやすい傾向にあります。気温が低めな春や秋の季節なら、きっと日当たりのメリットを感じることになります。
角部屋のメリット②眺望
3方向の眺望
年を経るごとに街には建物が増え続けていますが、従来からの集合住宅の居住者にとって悩ましく感じられるのが眺望の問題です。中部屋は正面を遮られたら終わりですが、角部屋は側面に窓が付いていることが何よりのご褒美。眺望を得るメリットがあり、角部屋が人気を得る理由になっています。
眺望が良いとカーテンを開けたくなる
たとえ近隣に特大級のマンションがあったりしても、人気の角部屋なら前方か側方どちらかのカーテンを開け放って、眺望を得られる可能性が高めです。一日中カーテンを締め切ったり、目隠しをして過ごす日常よりも、ずっと開放感に溢れた1日になります。
眺望が良いことの心理的な効果
無機質なビルの壁が目前に立ちふさがったら、殺風景なだけでなんだか気持ちが圧迫されて気が滅入るようです。それと違い地面の緑地が見られたり遠方までの眺望の良い部屋なら、風景を眺められて圧迫感もありません。角部屋の場合は3方の眺めが得られるわけなので、心理的な効果も大きくなります。
角部屋のメリット③風通し
風通しが良い
とても窓が多くなりがちな角部屋で、重要視できるメリットが風通し。何しろ中部屋とは違い、人気の角部屋には前と後ろと横に窓があって、開け放てば室内を軽々と風が通り抜けていきます。どんな建物にとっても、風通しは重要な意味と役割を持っているので、この利点は無視できません。
風が通れば湿気が溜まりにくい
いつも生活をしていると、必ず建物内には湿気が溜まります。湯沸かし、炊飯、お風呂など、熱の発生による湿気を溜める要素は様々です。湿度が高くなると内装や家電に悪影響を与え、部屋の劣化を進める原因になります。その点角部屋は、3方から風を入れて中部屋より湿気の逃しやすさがあります。
カビの防止
実は新築ホヤホヤ的な物件でも、放置しているとカビだらけになってしまうのをご存知ですか。カビは最初ちょっとだけ発生していたものが、いつの間にか広範囲に拡大してしまいます。掃除が大切ですが、角部屋ならではの3方向の窓を開け、風を通すことで湿気を無くしてカビを防ぐ対策にもなります。
角部屋のメリット④広さ
床面積が広い
これは近年にできたマンションによくある傾向ですが、角部屋は中部屋に比べてかなり床面積が広い傾向があります。角部屋という側面のある特徴を活かして、特別仕様となっているのです。床面積が広い部屋は人気の的であり、暮らす上でのメリットも感じられる要素です。
広いから生活にゆとり
実際に同じマンションの中部屋を訪ねる機会があったら、その角部屋の広さと人気の理由を感じ取れることもあります。リビングは広々として、側面側に敷地が張り出している物件もあるのです。広いことで普段過ごしていて空間に余裕があり、窮屈さを感じない生活は、心にもゆとりを与えてくれます。
角部屋のメリット⑤部屋数
部屋数が多い
かなり床面積が広めなマンションの角部屋物件は、間取り図を見てわかるように室内に1部屋多めに作られている場合があります。同一マンションで1部屋多い特徴は中部屋にはなく、人気を獲得して優先的に選ばれる理由のひとつです。1部屋多い分だけ、室内の暮らしの可能性を広げることに繋がってきます。
1部屋多くて色んな用途
もし単身や夫婦だけでマンションの特別仕様な角部屋に暮らす場合でも、1部屋多いことでゆったり感が違います。自分だけが使う趣味の部屋を作れたり、雑多な物や家具を置く、物置部屋にもできます、女性ならば衣装部屋として機能させることも考えられます。
子供部屋を用意できる
子供が1~数人いる家庭の場合は、当然部屋数が多ければ子供部屋を用意するにも困りません。子供が多くても広めの部屋を子供部屋にして、将来的には間仕切りを取り付け、個々の部屋を用意することもできます。普通仕様の中部屋よりも、子供の将来を考えてあげられるのが角部屋のようです。
角部屋のメリット⑥バルコニー
バルコニーが2方向
真正面だけでなく、横側にもバルコニー。そんな特徴は、マンションの角部屋にはありがちです。これも角部屋だけの特権的なメリットであり、人気を得る理由にもなっています。中部屋は正面だけなので、違いは明らか。角部屋の2方向のバルコニーは、マンション生活をする上で楽しみを与えてくれます。
2方向のバルコニーで趣味を広げる
2方向あるバルコニーでは、日当たりを考えながら観葉植物を育て、BBQしてキャンプ気分を得るのも自由。屋外で遠くの眺望を得るにも、広いバルコニーが役に立ちます。中部屋の1方向しかないバルコニーでは面積も眺望も制限されるだけに、角部屋の広いバルコニーは趣味を広げるには好都合な印象です。
野菜も育ててみたい
近年はプランター栽培がどこでも好まれますが、マンションの角部屋なら自在です。中部屋よりずっと広いバルコニーがあるので、複数のプランターを設置しても余裕があります。気温が高まる時期を中心に、最も日当たりが良い場所を選び、土が流れないよう対策を施して好きな野菜を育ててみてください。
角部屋のメリット⑦お隣
お隣が1軒少ない
前向きな心理的効果といえば、近所付き合いやトラブルを減らせる角部屋のメリットがあります。中部屋は両隣がある一方、角部屋は右か左のわずか1軒だけになるのが大きな理由です。普段から近所との関係を重視する生活を望んでいる場合も、そうでない場合も精神的な負担をへらすことに役立ちます。
近所付き合いの気苦労減少
都会では近所付き合いはまるでする気がないという単身も多いですが、それならば角部屋は好都合です。中部屋のように両隣に気を使う頻度も減らせるし、騒音も1軒ぶん減るわけなので格段の違いです。人間関係は最小限を求める現代人に、都合の良い空間なのかもしれません。
角部屋のデメリット①家賃
家賃が高い
数ある角部屋のデメリットの中でも、ずっしりのしかかるのが家賃の高さです。幾ら人気の物件とは言え、高すぎる値段で息苦しくては居住する意味がありません。家賃の高さは床面積の広さや部屋とバルコニーの多さ、日当たりや眺望などの居住空間の快適性も関係するため、中部屋は安い傾向にあります。
家賃の高さを解決するには
まず借りたり購入をする前には、角部屋の家賃が自分に適正なのかを考える所から始める必要があります。もし入居した後から家賃の高さが身に染みるなら、家計簿チェックです。格安スマホや格安ネットなど安いサービスに切り替えたり、車を手放したり、節電などの節約が必要になって来ます。
角部屋のデメリット②外気の影響
外気の影響を受けやすい
先程は春のひなたぼっこのメリットを取り上げましたが、角部屋はそうした居心地の良さだけでは話が終わりません。実は角部屋は中部屋より気温の影響を受けやすいデメリットがあり、気温の低い冬は寒く、気温の高い夏は暑い部屋になりがちなのです。それは3方向に窓があることが関係していました。
冬の外気の影響を解決するには
グッと気温が下がる冬は、中部屋よりずっと暖房効率を上げることが求められます。角部屋の窓にはぴったりサイズで2重のカーテンが必須で、室内のドアは締め切って熱を逃さないようにします。カーペットを敷いて暖房を付け、床の冷たさをなくすことも重要です。
夏の外気の影響を解決するには
その一方で気温が上昇する夏になったら、電気代は気になるとは言えエアコンを付けるのが一番です。その他3方に窓がある利点を利用して、窓を開け放ってて風通しを得ることも大切。夏場特有な強い日差しを避けることのできる、すだれやよしずの他、バルコニーのタープの設置もおすすめします。
角部屋のデメリット③光熱費
光熱費が高くなりがち
そんな風に気温の影響が強い角部屋では、必然的に光熱費も高くなりがちなデメリットがあります。広い部屋を温めたり冷やして快適な気温にするには、エアコンを長時間付ける必要があるのが、光熱費を押し上げる理由です。さらに部屋数が多い分だけ、照明を必要とするので光熱費がかさみます。
光熱費を安く抑えるには
一時的に使う家電は、使い終わったら消すことが光熱費を抑えるポイント。節電タイプのLED電球に取り替えたり、複数の蛍光灯が付くライトは少なめに灯すなどの方法もあります。中部屋と違い、角部屋特有な外気の影響を受けやすいとはいえ、冷暖房も人気の省エネタイプに買い替えるのも妙案です。
角部屋のデメリット④騒音
屋外からの騒音がひどくなる
建物内のご近所関係を減らせるメリットは示したばかりですが、実は角部屋は屋外の騒音をもろに受けるというデメリットも存在します。それは前、後ろ、横と3方向に窓があって、屋外の音が聞こえやすいことが理由です。交通量の多い道路、商業施設、公園、学校や児童施設が接する場所は要注意です。
屋外からの騒音対策
もしお金をかけられるなら、壁にワンタッチ防音壁を採用する方法があります。窓ガラスに防音パネルをはめ込んだり、遮音フィルムを貼ることで角部屋の騒音を減少させられます。いずれもマンションの壁を傷付けないタイプです。ただ中部屋よりも窓が多い分、改造コストもかかってしまいそうです。
角部屋のデメリット⑤家具
従来使ってた家具が使えない
念願だった角部屋に引っ越しが決まったとしても、喜んでばかりもいられません。それは従来使っていた大型家具が、置けなくなる場合もあるからです。角部屋は窓が多くなっているのが最たる理由で、一面が窓だったりすると家具サイズはまるで合わず、問題を早急に解決する必要があります。
家具を適切なものに取り替え
事前に自宅の家具が角部屋に収まるかは、寸法チェックが不可欠です。中部屋は壁が多い分だけ、こうした心配は少なめです。ちまたでは不要なものを捨て去る断捨離が流行っているので、処分が一番です。不要な家具は中古買取ショップに買取をしてもらうことで、新品購入の費用を捻出できます。
角部屋のデメリット⑥防犯
1階の防犯面の不安
常に泥棒が目を付けるのは、留守にしがちで容易に入り込みやすそうなお宅。窓が多くて屋外から目立ちやすい角部屋は、3方向から見定められることになり、特にマンションやアパートの1階は確実に品定めをされる物件です。そうした理由で、1階の角部屋は防犯面のデメリットを持っていると言えます。
監視カメラを付ける
外から見える場所に防犯カメラを取り付けるのは、1階の角部屋では効果的な泥棒除けの手段です。カメラがあるだけで、忍び込みたい欲求を跳ね除けられます。侵入されても撮影していることで、後々の解決にも繋がります。お金をかけなくとも、安いダミーカメラやステッカーを設置するだけでも効果的です。
その他の防犯対策
音もなくガラスを切って侵入するプロの泥棒がいるので、1階の角部屋では窓ガラスを守る必要があります。シャッター付きや、針金入りガラスを採用した物件は、安全性が高めです。長期間自宅を留守にするなら、お隣の中部屋の住人に声掛けしておくことでも、異変が気づかれやすくなります。
角部屋を選んでみる?
事前にメリット・デメリットを把握して
ひと目で気に入った部屋なら即決をする楽観的な人もいますが、やっぱりお部屋探しはじっくり検討するのが無難。特に人気のある角部屋は、中部屋とは違いも鮮明で、日当たりや気温やお金についてのメリットやデメリットが多々ありました。角部屋を選ぶ際には、よく考えたほうが良さそうです。
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