ゴールデンウィークはキャンプシーズンの始まり
長期の休みでキャンプしやすい
ゴールデンウィークになると少なくとも3日は休みが続くようになっていてキャンプしやすい長期休暇がとれます。近年は前後に休暇を入れることにより5日ほどの休みができ、より行楽をしやすくなっています。
5月といえば北日本(北海道)を除き全国的に桜が咲き終わり、陽気が気持ちいい過ごしやすい気温になることも多くなり、テントを使って自然豊かな場所へ子どもと一緒におでかけしたくなる時期です。
北日本はまだ寒い
北日本や北海道は季節の歩みが通常通りであれば半月~1ヶ月ほど遅くなるのでゴールデンウィークでも朝と夜の防寒対策をしっかりしないとテントと寝袋だけでは、快適なキャンプはできません。
桜の開花前線や時期が遅い地区ほど気温が低いということになるので、しっかりした服装と装備で楽しいキャンプにしてくださいね。北海道になると季節の歩みが1ヶ月以上遅いので、5月とはいえ朝でも夜でも寒い日が多めです。
ゴールデンウィーク(5月)キャンプの魅力・注意点
寒いけどキャンプ初心者でも楽しめる
ゴールデンウィークキャンプの魅力といえば冬が終わり暖かくなる地域が多く、初心者にはハードルが高い冬から初心者でもキャンプしやすいシーズンになり、昼でも暑すぎないので過ごしやすいです。
しかし結論から言うと朝と夜は場所によっては寒いので、寝袋やテントなどの装備が真夏向けだと快適で楽しいキャンプはできませんよ。
新製品の発売
ゴールデンウィークをさかいにアウトドアを楽しみやすいシーズンになることから、新しいアウトドアグッズなどがどんどん登場してくる時期でもあります。
キャンプをよくする方でも新しいアウトドアグッズは気になりますよね。また初心者向けのテントやタープがセットになったモデルなども発売されるという可能性もあり、初心者の方にとっても5月はおすすめの時期です。
予約は早めに
前述したように初心者を含めキャンプをしやすい時期になってくるので、キャンプ場は大変混雑します。中には1ヶ月以上前から予約できるキャンプ場もあるので、早め早めに予約しておきましょう。
ゴールデンウィークの時期は予約無しで飛び込みでキャンプできる場所はないと言ってもいいぐらいですよ。遠方のキャンプ場に行く場合は、高速道路の混雑も考えてチェックイン時間に間に合うように出発しないといけません。
ゴールデンウィーク(5月)の気温と標高について
昼は過ごしやすい
ゴールデンウィーク、5月の気温というのは少し複雑です。まず最初に気温が一番高くなる時間帯の昼は地域によっては汗が出るほどと言われています。
暖かな和歌山県南部や高知県、九州の太平洋側になる大分や鹿児島になると夏日(25度)に迫ることもあり、過ごしやすいか少し暑くなるということもあります。東京でも平均気温で18度ほどはあり時々25度にせまります。
朝と夜は寒い
昼間は暖かくて過ごしやすいですが、気温が下がる朝と夜は温暖な地域でも少し肌寒くなると言われています。暖かな鹿児島でも最低気温は16度ほどになり、東京では最低気温は寒いときでは二桁にぎりぎり届くか届かないかぐらいです。
このようにゴールデンウィークや5月の昼は暖かく、朝と夜は寒く(肌寒い)温度差が大きくなるので、しっかり服装や装備を整えておく必要があります。
風があると寒い
風速が強ければ体感温度も下がってきます。風速が1m/sあれば1度もさがります。1m/sというのは木の葉が揺れている程度となり東京の5月の平均風速は3m/s前後となり気温より3度も低く感じてしまい朝と夜は寒いです。
地域別の気温をチェック
北海道・東北
北海道 | 宮城 | 秋田 | |
平均気温 | 14度前後 | 16度前後 | 15度前後 |
最低気温 | 10度前後 | 11度前後 | 12度前後 |
平均風速 | 4m前後 | 4m前後 | 4m前後 |
関東・中部
東京 | 福井 | 愛知 | |
平均気温 | 19度前後 | 16度前後 | 20度前後 |
最低気温 | 15度前後 | 14度前後 | 15度前後 |
平均風速 | 3m前後 | 3m前後 | 3m前後 |
関西・中国
大阪 | 和歌山 | 島根 | |
平均気温 | 20度前後 | 20度前後 | 19度前後 |
最低気温 | 16度前後 | 16度前後 | 13度前後 |
平均風速 | 2m前後 | 3m前後 | 3m前後 |
四国・九州・沖縄
高知 | 福岡 | 沖縄 | |
平均気温 | 20度前後 | 21度前後 | 25度前後 |
最低気温 | 16度前後 | 16度前後 | 22度前後 |
平均風速 | 2m前後 | 3m前後 | 4m前後 |
ゴールデンウィーク(5月)キャンプの防寒対策10選
①寒いキャンプ場は避ける
ゴールデンウィークは朝と夜はまだ寒い時期なので、秋や冬向けの装備や服装がないという方は寒いキャンプ場を避けましょう。子どもも大人も標高が高いと寒く感じるのは同じです。100m高くなるだけで0.6度も気温が下がると言われています。
つまり標高が150mあがればおよそ1度低くなります。暖かな服装や冬向けのテント、寝袋を持っていないのに、高原でのキャンプは避けましょう。風がある日は特に注意してくださいね。
初心者のうちは電源付きサイトが便利
平地なら冬ほど寒くないので、電源付きにこだわる必要はありませんが、初心者なら電源付きサイトのほうがセラミックファンヒーターなどが使えるので暖かく過ごせます。寝袋などの装備が夏用でも過ごしやすくなります。子どもも電源付きサイトならゲームなどができるので過ごしやすくなります。
②お出かけ先の気温を確認
装備や服装も整っているという方は、朝と夜そして昼との気温差が大きいので体調を崩さないように注意する意味も含めて、キャンプ場周辺の気温を確認しておくといいでしょう。小さな子どもは特に注意してくださいね。
晴れ、曇、雨などの天気によっても寒さ(気温)が大きく異なります。日差しがないと昼でも肌寒く感じる場合があります。また雲がないよく晴れた日は熱が宇宙に逃げていき朝が寒くなりやすいです。
都道府県全体の気温、天気ではなくできるだけ目的地の詳細な天気を確認しましょう。全体ではそんなに冷え込まなくてもキャンプ場のある場所が高かったり、盆地だったりすると冷えたり暖かかったりして、全体の温度との気温差が生まれます。防寒対策として服装や装備を整えるのも大切ですが情報を見ることも大切です。
③寒いのは重ね着で補う
朝と夜は寒いので厚いコートを一着だけ持っていくという対策はNGです。というのも昼は25度に近くなるほど暖かな時期でもあるので、コートだと暑いです。そこでおすすめの服装は冬用を一枚ではなく、重ね着できるようにしておくレイヤリングです。
レイヤリングとは薄手のフリースなどを着て、風を防ぐウィンドブレーカーを重ね着することで、暑ければウィンドブレーカーを脱げるようにして体温調整しやすくした格好になります。
寒いと感じる目安の気温
寒さの感じ方は人よって異なるので寒さに弱い方は目安にとらわれず、服装や装備を整えましょう。一般的に肌寒く感じるのは15度より下回った時となります。そのため15度を目安に昼の軽装に朝と夜でも暖かく過ごせるウィンドブレーカーやフリースがあるといいでしょう。
10度に下がるような場所だと寒く感じてきて、確実に暖かい服装が必要です。子どもは暑がりですが、暖かい服装を忘れないようにしてくださいね。
小物と子どもの着替え
子どもも大人も服装だけではなく暖かい小物を忘れないようにしましょう。高原だと秋、冬のように冷えるので、ご飯を食べる時、星空を眺める時には必要ですよ。子どもや寒がりな方はニット帽、カイロなども用意しておくといいでしょう。
子どもは昼の気温で汗をかくことも多く、そのままにしておくと冷えにつながります。そのため子供の着替えを忘れないように多めに用意しておくと便利です。昼はTシャツ、夜は防寒着という格好がいいでしょう。
④寒いテントは避ける
最近多いワンポールテントはインナーがメッシュになっているタイプも多いですが、メッシュタイプは風が中まではいると寒いです。軍幕といわれているパップテントなども寒いです。できるだけ通常のインナーが付いているテントを用意しましょう。
材質はオーソドックスなポリエステルでもナイロンでも大丈夫ですよ。ただしこれは平地の場合で、標高が高くなるとコットンやポリエステルとコットンの混紡がいいでしょう。
10度以下の寒い日はスカートがあると便利
一般的なドームテント、ワンポールテントはフライシートと地面の間に隙間ができるようになっていて、空気を循環させる作りになっています。気温が低く風が強いとその隙間から入ってきた風でテントも寒くなるという場合もあります。
そんな時にスカートがあると隙間を埋めてくれるので、強く冷え込むのがわかっている場合はスカート付きテントを用意しましょう。
⑤寒い場合はタープの種類も考える
子どもも喜ぶ秘密基地のようなスクリーンタープも用意しておくと便利です。ポールをたてて設営するオープンタープと比べると、スクリーンタープはテントのように四方が囲まれていて長めはあまり良くありませんが、気温が思ったより低い、風が強いという場合はフルクローズすれば保温できます。
もともとファミリー向けのツールームテントの場合、リビング部分がスクリーンタープの役目を果たしているので個別に要しなくても大丈夫です。
タープの必要性
夏日(25度以上)に近くなるので日差しは強力です。タープなしだとキツイのであまり寒くならない場所でもオープンタープかスクリーンタープを用意しておいたほうがいいでしょう。
⑥寒い理由は底冷え
メッシュではないテントの中が寒い理由は床からの冷えが原因です。底からの冷えは秋や冬のキャンプと同様に作っていきます。例えば断熱性に優れた全天候型のブラケットなどを敷いてその上にラグやマットを敷くなどして二重や三重にすることで冷気をシャットダウンします。
寝るときにマットを使うと思いますが、マットにも冷気を遮断する効果がありまだ寒い時期の対策としても有効です。
⑦暖かい寝袋を用意
冬用の寝袋か秋春用の寝袋を用意するというのが基本です。寝袋には使える温度が決まっていて表示されている温度+5~7度ぐらいが適正の温度と言われています。寝袋を選ぶ時に注意してほしいのが使用最低温度というもの。
使用最低温度が-10度までとなっていると-10度まで使えそうですが、実際は「膝を抱えて震えながら短時間耐えられる状態」を意味するので、実用できる温度ではありません。
夏用しかない場合は
夏用の薄めの寝袋しかない場合は服装と装備で調節するとゴールデンウィークでも使えます。装備というのはごく一般的な毛布やブランケット、冬用の厚着です。
暖かい格好をして寝袋に入りその上に毛布を使うと夏用の寝袋でも対応できます。逆に暑いという場合は重ね着をしていると思うので服装で調節してくださいね。
⑧寒い時は焚き火で暖を取る
ゴールデンウィークの頃は平地でも少し冷えるので、焚き火で暖を取るというのが一般的です。焚き火に必要な装備は、焚き火台と火の粉で穴が相手もいいような服か綿100%の焚き火ウェアや耐火グローブなどがあれば大丈夫です。
木の置き方など上手な焚き火のやり方や楽しみ方を、子どもに教えるチャンスでもあり夜のアクティビディに加えてみましょう。焚き火をするときは風向きに注意してくださいね。
⑨体があたたまる料理を作る
まだまだ朝と夜の気温が低い時期はバーベキューもいいですが、体があたたまる料理もおすすめです。鍋料理や子どもが喜ぶポトフやビーフシチューなどの煮込み料理などを作ってみましょう。
生姜やにんにく、根菜には体を温めてくれる効果があると言われています。アウトドアで料理を作るときは家で下ごしらえしてくるとゴミを減らせてのんびりと作れます。鍋料理はキューブタイプの素を使えば持ち運びやすいですよ。
辛い鍋がおすすめ
少し辛味を加えた鍋があたたまります。唐辛子が含まれているといいので、味噌鍋に一味や七味を足してみたりキムチ鍋にしてみたり、いろいろな料理で体を温められます。
装備も大切ですが、しっかり体温を上げられる料理というのも、まだ寒いゴールデンウィークの朝晩には大切です。
⑩装備に暖房器具を加える
15度を下回ると寒いので暖房器具を用意しておいたほうがいいでしょう。電気ストーブ、セラミックファンヒーターなどを使う場合電源付きサイトが必須になります。
フジカハイペットやレインボーストーブなど、持ち運びしやすい小型の石油ストーブならテント内の換気が必須になりますが、電源がないフリーサイトでも使え湯たんぽも同様に便利です。気温によりますが、ゴールデンウィークの頃になると大きい暖房器具は不要です。
キャンプスタイルを変える
メッシュインナーのテントしかないという場合や、小さな暖房器具がないという場合は無理にテントで泊まらなくても、バンガローやコテージを利用してみましょう。
小屋になっているのでテントよりも雨風がしのげ、エアコンが付属して電気が使えることから寒さを気にせずにアウトドアを体験できますよ。
まとめ
基本的な防寒対策は冬のキャンプと大きな違いはありません。冬よりも日中は暖かいので重ね着で温度調整しやすくするという点がより大切になります。ゴールデンウィークということでキャンプデビューする方も多いかもしれませんね。
朝晩は気温が低くなるということを意識して無理しないように、楽しいキャンプをしてくださいね。
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