はじめに
広島には世界遺産に登録されている「厳島神社」や「原爆ドーム」、また美しい瀬戸内海やそこに浮かぶ島々、さらに山あいの峡谷や神社仏閣などゴールデンウィークに訪れたい観光名所がたくさんあります。今回は、ゴールデンウィークに行きたい広島のおすすめ観光スポットを厳選してご紹介していきます。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット①
GWのお出かけ見所：厳島神社（いつくしまじんじゃ）
「厳島神社」は、廿日市市の厳島にある神社で、全国に約五百社ある厳島神社の総本社となっています。本社の本殿や幣殿、拝殿など六棟、また収蔵されている平家一門が繁栄を願って納められた「平家納経」や鎧、太刀などが国宝に指定されており、1996年には世界文化遺産にも登録されています。
厳島神社は、平安時代に当寺隆盛を誇っていた平清盛により現在の海上に立つ大規模な社殿が整えられ、海を敷地とした大胆でユニークな構成と神殿つくりの粋を集めた荘厳で華麗な建築美となっており、宮城県の「松島」や京都府の「天の橋立」と共に「日本三景」のひとつに指定されています。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県廿日市市宮島町1-1
【問合せ先】0829-44-2020
【アクセス】電車：JR西日本「宮島口駅」または広島電鉄「広電宮島口」の「宮島口桟橋」からフェリー約10分。車；山陽自動車道「廿日市IC」または「大野IC」から宮島口約15分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット②
GWのお出かけ見所：広島城
広島城は、かつて当地の藩主で豊臣秀吉の「五大老」の一人となっていた「毛利輝元」によって、市内を流れる「太田川」河口の三角洲に築かれた平城で、安土桃山時代から江戸時代までに何度か増改築が繰り返されました。1945年まで天守閣を始めとして城郭が残っていましたが、太平洋戦争末期の原子爆弾投下によって倒壊してしまい、その後、多くの人の復元への強い願いによって、天守閣を始め、城郭、櫓などの建物が1958年以降に徐々に再建され、国の史跡に指定されています。
また広島城は、別名「鯉城（リじょう）」とも呼ばれ、かつての城の堀にたくさんの鯉がいたとか、天守の色が黒いことから名付けられたとも言われ、広島のシンボルとなっている「鯉」と深いつながりがあるようです。現在、天守には「歴史博物館」があり城に関してさらに深く知ることができ、また天守からは広島市街地や「平和公園」、瀬戸内海の海や島々など美しい光景が広がっています。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県広島市中区基町21-1
【問合せ先】082-221-7512
【アクセス】電車：JR「広島駅」からＪＲ「横川駅」からバスで約10分。
車：山陽自動車道「広島IC」から約20分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット③
GWのお出かけ見所：縮景園（しゅっけいえん）
「縮景園」は、広島市内を流れる猿猴川（えんこうがわ）の畔にある庭園で、江戸時代の初めの1620年に，広島浅野初代藩主の別邸の中に造られた大名庭園です。名前に付く「縮景」とは、日本各地の景勝や中国の西湖周辺の風景を縮めて庭として表したことに由来しており、国の名勝や「日本の歴史公園100選」にも選ばれています。
この庭園は、中央に池を配し「跨虹橋（ここうきょう）」と呼ばれる石の太鼓橋を渡し、東西南北に小山を築いている池泉廻遊式の庭園で、園内には五千本近くの樹木が植えられていて、都会の中とは思えないほど静かで落ち着いた雰囲気の庭園となっています。ゴールデンウィークの4月29日には、かつて浅野家の伝統行事として八十八夜に行われていた茶摘みを再現した「茶摘みまつり」が開催され、茶会なども催されます。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県広島市中区上幟町2-11
【問合せ先】082-221-3620
【アクセス】電車：広島電鉄白島線「縮景園前」から徒歩2分。JR「広島駅」から徒歩10分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット④
GWのお出かけ見所：広島市安佐（あさ）動物公園
「広島市安佐動物公園」は、広島市の北部の丘陵地帯にある動物園で、1971年に開園し現在では開園当時の約二倍の広さ26ヘクタールまで拡張されており、園内にはアフリカ産やアジア産の動物を中心に約160種類の動物がオリの少ない自然な環境で飼育され展示されており、広大な園内で野生動物たちのダイナミックな生態が観察できます。
園内ではゾウやキリン、トラ、チーター、ミーアキャットなどが飼育され、その他にもチンパンジーやマンドリル、ブラッザモンキー、ポニー、シマリスなどに出会えます。また園内にある動物科学館では、大きなアフリカゾウやアジアゾウから微小のトガリネズミなどの骨格標本があり、さらにゾウやゴリラ、ヒツジなどの動物たちの力がどの位強いのか、綱引きを通じて体感できるコナーなどもあり、ゴールデンウィークには子ども連れのファミリーやカップルが訪れ一日を楽しく過ごしています。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県広島市安佐北区安佐町
【問合せ先】082-838-1111
【アクセス】バス：JR「広島駅」から50分、「安佐動物公園前」下車。
車：山陽自動車道「広島IC」、「五日市IC」、「沼田PAスマートIC」から約20分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑤
GWのお出かけ見所：三段峡（さんだんきょう）
「三段峡」は、広島市内を流れる太田川の上流・柴木川にある長さが16キロメートル続く峡谷で、国の「特別名勝」に指定されており、世界遺産に登録されている「厳島神社」や「原爆ドーム」に続いて、フランスのミシュランの「ブルーガイド」において「三ツ星」に指定されています。福山市の山間部にある「帝釈峡」と並んで渓谷美を争い、また近くの「匹見峡」や「寂地峡」と共に「西中国山地国定公園」の中で、代表的な景観美を誇っています。
渓谷には、落差30メートルの水が三段に落ちる文字通り「三段滝」を中心に、「黒淵」や「猿飛の滝」、「二段滝」、「三ツ滝」、「龍門の滝」などがあり、五つの滝と二つの淵を併せて「七景」として知られています。また古の山水画のような渓谷美が続いており、広島に「桂林」ありとも称されています。渓谷沿いには遊歩道も整備されていて、新緑や森林浴、紅葉狩りなどに多くの観光客が訪れる人気スポットになっていますので、ゴールデンウィークには是非、大自然に包まれた渓谷美を満喫してください。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県山県郡安芸太田町大字柴木
【問合せ先】0826-28-1800
【アクセス】バス：広島市内のバスセンターから約70分。
車：中国自動車道「戸河内IC」から約15分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑥
GWのお出かけ見所：浄土寺（じょうどじ）
「浄土寺」は、尾道市にある真言宗の南北朝時代に建てられた古い寺院で、本尊は「十一面観音」となっていて「中国三十三観音霊場第九番札所」にもなっています。また日本映画の不朽の名作「東京物語」のトップシーンにも出てくる、前面が瀬戸内海の美しい景色が広がる風光明媚なお寺です。
境内に建つ入母屋造本瓦葺きの「本堂」や中国地方の古塔の一つとされる「多宝塔」は国宝となっており、山門や阿弥陀堂、本尊の木造「十一面観音立像」は「身代わり観音」とも呼ばれる秘仏で、国指定の重要文化財二なっています。さらに庭園は国指定の名勝となっており、五月のゴールデンウィークの頃には「奉納薪能」も行われますので、是非幽玄の世界を堪能してください。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県尾道市東久保町20-28
【問合せ先】0848-37-2361
【アクセス】電車：JR「尾道駅」から徒歩約25分。
車：山陽自動車道「尾道IC」や「福山IC」から約30分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑦
GWのお出かけ見所：井仁の棚田（いにのたなだ）
「井仁の棚田」は、安芸太田町にある美しい棚田で、「日本の棚田百選」に選ばれていて、「広島県環境づくり大賞」も受賞しています。また2015年には米国のCNNが選ぶ「Japan's 31 most beautiful places（日本の美しい風景31選）」にも選ばれました。また時によって霧の中に包まれ、インカ帝国の遺跡「マチュ・ピチュ」のような秘郷に見えることから「いにぴちゅ」とも呼ばれています。
この棚田の最も古い石垣は、戦国時代のものと推測され、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、現地で石割りや石積みの技術を習得し帰った人たちによって、棚田作りが広められたと言われています。棚田は四季を通してさまざまな情景を見せますが、5月のゴールデンウィークの田植えの時期が一番の見頃で、棚田の田んぼには水が張られ、まるで水鏡のように青空を映し出し、美しい光景となります。また棚田の源流水は、世界遺産登録の「屋久島縄文水」や「白神山地湧水」とほとんど同じ水質の名水であると言われています。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県山県郡安芸太田町大字中筒賀
【問合せ先】0826-28-1800
【アクセス】車：中国自動車道「戸河内IC」から約4km。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑧
GWのお出かけ見所：おりづるタワー
「おりづるタワー」は、世界文化遺産に登録されている「原爆ドーム」から東へ90メートル行った場所に建つ地上14階の複合商業ビルで、広島の新名所となっています。このタワーの最大の魅力は、地上50mにある屋上展望台「ひろしまの丘」からの美しい景色です。ここは広島市の中心ですが、周りに高い建物がないので、360度の大パノラマが見られるのです。
ここの展望台は、木造の段差のある屋根付きの構造になっていて木の香りが残り、また風が吹き抜ける仕組みとなっていますので、同フロアにあるカフェで購入したドリンクを片手に、のんびり時を過ごすのもおすすめです。またここからはすぐ近くの原爆ドームや平和公園、広島の市街地、瀬戸内海、宮島、北側に連なる山々などが、飽きずに眺められます。また当タワーは当日に限り再入場が可能なので、時間を変えて夕陽の沈む情景や夜景を楽しむことができます。
また12階には「おりづる広場」があり、ここでは自分で折ったツルを北側壁面にあるガラスの吹き抜けになった「おりづるの壁」に落とし入れる事が出来ます。そしてみんなの祈りをのせたおりづるが積み重なって、いつか「おりづるの壁」が完成することになります。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県広島市中区大手町1丁目2番1号
【問合せ先】0082-569-6803
【アクセス】路面電車：広島電鉄「原爆ドーム前」すぐ。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑨
GWのお出かけ見所：雄橋（おんばし）
「雄橋」は、福山市の北の山中に入った「帝釈峡」にある大岩でできた天然の橋で、1987年に国の天然記念物に指定されており、周辺は「比婆道後帝釈国定公園」の一部となっている景勝地となっています。この辺りは帝釈川の流域に広がる石灰石の台地で、この橋は長い間の帝釈川による浸食作用によって形成されたと考えられています。
この天然橋の長さは90mで, 幅は19m, 高さは40mある日本でも最大規模の天然の橋で、米国バージニア州にある「ナチュラル・ブリッジ」やチェコ共和国の「プレビッシュトアー」と共に「世界三大天然橋」に指定されています。この橋の上は江戸の頃には生活道として使用され、人や馬車なども通っていたようですが、周辺に道路が出来たことにより上の道は使われなくなり現在はけもの道となっているとのことです。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県庄原市東城町帝釈未渡
【問合せ先】0847-86-0611
【アクセス】車：中国自動車道「東城IC」から約10kmで駐車場、そこから徒歩30分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑩
GWのお出かけ見所：鞆の浦（とものうら）
「鞆の浦」は、福山市の沼隈半島南端にある港町で、この辺りは1925年に「鞆公園」として国の名勝に指定されています。また1934年には日本初の国立公園となった「瀬戸内海国立公園」の中にあり、当時発行された記念切手や絵葉書には「鞆の浦」の風景が図柄として描かれていて、瀬戸内を代表する風景となっています。
また鞆の浦には古い町並みが残っており、江戸時代に使われていた港に建つ「常夜燈」や海辺に降りる石段の「雁木」、「波止場」や「焚場」、「船番所」などが残っているのは全国でも鞆の浦だけであり、「美しい日本の歴史的風土100選」や「都市景観100選」、「日本二十五勝の海岸景勝地」などたくさんの名所の一つとして選ばれています。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県福山市鞆町鞆
【問合せ先】084-928-1042
【アクセス】バス：JR「福山駅」から30分。
車：中国・山陽自動車道「福山東IC」から約35分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑪
GWのお出かけ見所：大和（やまと）ミュージアム
「大和ミュージアム」は呉港の海辺に建つ博物館で、正式には「呉市海事歴史科学館」と言います。呉港はかつて戦艦「大和」を建造した軍港であり、日本一の海軍の造船所でした。戦後は、世界最大級のタンカーなどを数多く造船してきました。ミュージアムのエントランスの「大和ひろば」には戦艦「大和」の10分の1の復元模型が展示されており、サイズは小さいですが見ていると充分な迫力が伝わってきます。
戦艦「大和」は、昭和16年に呉海軍造船所で当時の最先端技術を駆使し、極秘裏に建造された世界最大の戦艦です。しかし昭和20年に沖縄特攻作戦に向かう途中で、米艦載機の猛攻撃を受け沈没し、三千人以上の乗員のほとんどが大和と運命を共にしました。館内には、その他に「零式艦載機（ゼロ戦）」や大和の主砲身、人間魚雷「回天」、特殊潜航艇「海龍」などかつての海軍兵器の実物が数多く展示されていて興味深いです。
このミュージアムは戦艦「大和」の展示などを通して平和の大切さと科学技術の素晴らしさを後世に語り継いでおり、開館以来予想をはるかに超える多くの人が訪れる話題のミュージアムとなっています。また当館レストランの海自艦船と同じグルメ「海軍カレー」も人気となっていますので、ゴールデンウィークには子ども連れやカップルで訪れてみてください。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県呉市宝町5-20
【問合せ先】0823-25-3017
【アクセス】電車：JR呉線「呉駅」から徒歩5分。
車：東広島呉自動車道「阿賀IC」から10分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑫
GWのお出かけ見所：耕三寺（こうさんじ）
「耕三寺」は、尾道市の生口島（いくちじま）に1936年に建立された浄土真宗の寺院で、この寺は、大正から昭和期に大阪で活躍した実業家が亡き母の為に建てたとされています。境内には日本各地の有名な歴史的建造物を模して建てられた堂や塔が建ち並んでいるのが特徴となっています。孝養門は「日光東照宮陽明門」、本堂は「平等院鳳凰堂」を模して建てられ、「西の日光」とも呼ばれています。その他にも五重塔は「室生寺五重塔」、山門は「京都御所紫宸殿」の門、鼓楼は「新薬師寺鐘楼」を元にして建てられており、建物15件が国の登録有形文化財となっています。
また寺の近くの丘陵地帯には「未来心の丘」があり、真っ白な大理石で造られたモニュメントが並んでいて、それが青い空に見事に映えています。またここには「耕三寺博物館」もあり、本物の著名な仏像や絵画、工芸品が所蔵展示されており国の重要文化財に指定されている物も多く、こちらも一見の価値ありです。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
【問合せ先】0845-27-0800
【アクセス】車：西瀬戸自動車道「生口島北IC」または「生口島南IC」から約10分。
船：三原港から瀬戸田港、25分。尾道港から瀬戸田港、35分。
広島のゴールデンウィークおすすめスポット⑬
GWのお出かけ見所：お好み村
広島といえばお好み焼きで有名ですが、「お好み村」は広島市内にある「広島風お好み焼きのフードテーマパーク」で、25軒以上のお好み焼き専門店が並んでおり、それぞれ素材の麺や生地、味付けも違っていて、自分の好みに合う文字通り「お好み焼き」を探すのも楽しみ一つになっています。
この村は1992年にビルの一画で「お好み村」としてスタートし、現在では総合ビルの2階から4階に25店以上の店が軒を並べています。また2004年に日本経済新聞が行った「家族で行くフードテーマパーク」投票において全国で第一位に輝いています。広島を訪れた際にはお好み焼きのメッカとなっている「お好み村」を訪れて、ご当地グルメを堪能してください。
広島のゴールデンウィーク観光情報
【住所】広島県広島市中区新天地5-13
【問合せ先】082-241-2210
【アクセス】市電：路面電車「八丁堀」下車、徒歩3分。
まとめ
【2020】広島のGWお出かけおすすめスポットのご紹介、いかがでしたか？瀬戸内海に面した広島には美しい海や島々、また山あいの峡谷や滝、さらに神社や寺院などゴールデンウィークに行って見たい観光名所がたくさんあります。2020年のゴールデンウィークには、ご紹介した名所のスポットから、お気に入りの場所を選んで、是非訪れてみてください。
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