焚き火台とは
焚き火台は、名前のとおりキャンプで焚き火を行うための道具です。焚き火はそのまま地面でやればいいのでは?と思うかもしれませんが、多くの日本のキャンプ場では自然を守るために地面で直接火を使うことを禁止しています。
自然を大切にする心を持ち、焚き火する際には必ず焚き火台を使用しましょう。また焚き火台を使用することで薪が燃えやすくなります。
地面と薪の間に空間ができるため、空気が取り入れやすい構造です。さらに地面に燃えかすが散らからないので片付けが楽といったメリットもあります。焚き火台はキャンプをする上でかかせない道具です。
焚き火台の選び方
焚き火台を選ぼうとするとき、どれを選べば良いのか悩むと思います。選ぶ基準としては何人くらいでキャンプするのかが重要になってきます。ソロキャンプなのかファミリーキャンプなのか、それとも大人数でのキャンプなのかによってサイズが変わってきます。
さらに荷物を減らせるように軽量のものが良いのか、コンパクトなものが良いのか、何人いてもみんなで使えるような大型の焚き火台が良いのか、デザイン性のあるおしゃれなもの良いのかなども選ぶ要素の1つです。
自分が思い描くキャンプのイメージを膨らませて焚き火台を選ぶと楽しいでしょう。
焚き火台の種類
焚き火台は、焚き火台の役割によって大きく2種類に分けられます。使用目的によって使い分けることができます。
火を眺めてゆっくりする焚き火台
キャンプの醍醐味のひとつにゆらゆらと揺れる火を見てゆっくりすることがあります。それを叶えるのが焚き火のためだけに作られた焚き火台です。ゆらゆらと揺れる火を見てゆっくりする素敵な時間を過ごせます。
BBQもできる焚き火台
焚き火台でバーベキューや飯盒炊はん、ダッチオーブンなどの料理と、焚き火と一度に両方できるグリルがついている優れものもあります。
キャンプの夜にみんなで焚き火を囲み、お酒を呑みながら語りあい、小腹が空いたら何かを作るなど、グリル付きならではのさまざまな使いかたができます。
焚き火台は自作できる!?メリットとデメリット
現在、焚き火台はさまざまなタイプやデザインのものが各メーカーから販売されています。
しかし、もっと大きければ良いのに、もっと小さけば良いのにと思ったり、ここにグリル用の網が置ければ便利なのになど、なかなか自分がイメージしている焚き火台がないことがあります。自分のイメージにぴったりの焚き火台を探すのはかなり大変です。
また各メーカーから販売されている焚き火台は思っているよりも値段が高いことが多いです。自分好みの焚き火台が良い、もっと安く手に入れたいという場合、焚き火台はDIYで簡単に手作りすることができます。
メリット
メリットは、簡単にDIYで手作りでき、自分で手作りしているため愛着がわきます。また既製品の焚き火台を購入するよりもコストパフォーマンスが良く、自分に合ったサイズの焚き火台になります。キャンプ場で組み立てれば、移動時の荷物がコンパクトになり、荷物を軽量化できます。
デメリット
デメリットは、作製に時間がかかったり、材料を集めないといけないのが大変です。
焚き火台の自作アイデア6選
①軽量焚き火台
キャンプに行く際は、食材や調理器具、寝袋、テントなど荷物が多くなりがちです。荷物が増えてしまって困った経験はあるのではないでしょうか。この軽量の焚き火台であれば出来る限り荷物を少なく軽量化できます。また軽量であるため登山でもかさばることなく活躍します。
材料
材料は、メッシュネット、ペグ4本(ステンレス製)、ハトメパンチ、ハトメ、針金です。材料も少なく、すべてホームセンターで揃います。誰でも簡単に手に入れることでき、簡単に揃えられます。
作り方
1、メッシュネットの四角にハトメパンチでハトメをつける。2、ペグの丸く穴があいている部分とハトメの穴を針金で止める。3、使用する地面にペグを打ちつける。4、完成!
特徴
軽量かつとても簡単に作ることができます。キャンプに行く前にメッシュネットの四角にハトメをつけておけば、キャンプ場ですぐに作製でき、使えます。また軽量ですが、メッシュネットのサイズを大きくすればファミリーキャンプや数人で焚き火台を囲むことができます。
②コンパクト焚き火台
コンパクトなサイズの焚き火台は手作りすると良いでしょう。コンパクトなサイズが良いと思ったときにベストなサイズ感です。ゆらゆら揺れる火を眺め、夜はお酒などを飲みながら語りあうのもキャンプならではの楽しさです。
材料
材料は、キャンプ用折りたたみ椅子、針金、ステンレストレー2枚、クリップです。どの材料も100円ショップで揃えることができます。全て揃えて1000円以下で作製できるコストパフオーマンス抜群の焚き火台です。
作り方
1、キャンプ用折りたたみ椅子の座面部分と下の開き止めの2ヶ所を取り除く。(布の部分を無くす。)2、ステンレストレー2枚をクリップで止める。
3、クリップを止めた2枚のステンレストレーの開き具合に合わせて、折りたたみ椅子の開き具合を調整し、折りたたみ椅子の下の開きを針金で固定する。4、完成。ステンレストレーの上で焚き火を行う。
特徴
2〜3人くらいで使うのにぴったりのコンパクトサイズです。安定感があり、風などで倒れることがない焚き火台になります。グリル用の網を乗せれば、コンパクトな焚き火台としてもグリルとしても使用できます。
③大型の焚き火台
大型の焚き火台もDIYで簡単に作ることができます。大人数で火を囲んでわいわいするのにぴったりのサイズです。大型の焚き火台のため、メラメラ燃える迫力ある火を楽めます。
材料
材料は、タイヤホイル、レンガ2つ、大きめの鉄板(タイヤホイルよりも大きめの方が良い)です。タイヤホイルを手に入れるのは難しいですが、タイヤホイルさえ手に入れることができれば、その他の材料は簡単に揃います。
かなり大型の焚き火台にしたい場合はトラックなどのタイヤホイルがおすすめです。
作り方
1、鉄板を地面に敷く。2、レンガを鉄板の上にタイヤホイルの幅くらいに2つ置く。3、レンガの上にタイヤホイルを置く。4、完成。タイヤホイルの中に巻きを入れて使用する。※鉄板を地面に敷くことで燃えた薪のカスが地面に落ちるのを防ぎます。
特徴
大型の焚き火台ができあがります。DIYをすることもなくレンガの上に置くだけで簡単に大型の焚き火台は完成します。タイヤホイルのサイズが大きければ大きいほど、大型の焚き火台になります。
④おしゃれな焚き火台
おしゃれな焚き火台を手作りしたい!インスタ映えを狙いたい!というおしゃれキャンパーさん、自分オリジナルのおしゃれな焚き火台がDIYで手作りすることができます。友だちなどにも自慢できるような焚き火台の作り方です。
材料
材料は、おしゃれなアイアンのラダー(インテリアで使うような物)、鉄板、網です。アイアンのラダーはインターネットショッピングやインテリア雑貨などで探すとあります。
材料費は少しかかってしまいますが、自分が好きなアイアンのラダーを見つけることができれば、世界で1つだけのおしゃれな焚き火台になります。
作り方
1、地面に鉄板を敷く。2、鉄板の両サイドにアイアンのラダーを置く。3、ラダーの低めの位置に網を通す。4、完成!網の上に薪を置き、焚き火をする。
特徴
インスタ映えするおしゃれな焚き火台が完成します。ちょうど良いサイズの網が見つからない場合は、メッシュネットを針金などでアイアンラダーに固定しても素敵な焚き火台ができます。
さらにグリル用の網を乗せることでグリル付きにできたり、上からダッチオーブンを吊るすことも可能です。
⑤ソロキャンプにおすすめの焚き火台
ソロキャンプの醍醐味の1つはゆっくりすることという方は多いのではないでしょうか?ゆらゆらと揺れる火を眺めながら一人で過ごすソロキャンプの夜にぴったりの焚き火台です。またソロキャンプではいろいろと揃えるとお金がかかってしまいがちですがコストパフォーマンスが抜群の焚き火台です。
材料
材料は、料理用ステンレス製ザル、プランタースタンド(ザルがはまるサイズを選ぶ。)、丸型ステンレストレー(四角いトレーでも良い。)です。コンパクトな焚き火台と同様にこちらの材料も全て100円ショップで購入することができます。
500円以下のワンコインで揃えることができ、ソロキャンプでも金銭的に負担になりません。
作り方
1、プランタースタンドにザルをはめる。2、プランタースタンドの下にステンレストレーを敷く。(地面に灰が落ちるのを防ぐため。)3、完成!ザルの中に薪を入れる。
特徴
DIYすることもなく、セットするだけの誰でも作製できるとても簡単な焚き火台です。自分しかいないソロキャンプでも作り方に迷うことなく安心です。動画では網の中に中敷きを入れていますが無しで大丈夫です。一人だからこそゆっくりできるソロキャンプで活躍します。
⑥グリル付き焚き火台
グリル付き焚き火台も簡単にDIYで作製することができます。焚き火をしながら、バーベキューや料理をしたりととても便利なものです。みんなで焚き火台を囲み、料理を作りならが語り合い、完成したらその場で食べることができる優れものです。
材料
材料は、ステンレス製コの字パイプ4本、ステンレスパイプ4本(コの字パイプよりもやや太めのもの。)、メッシュネット(コのパイプの横幅に合せたサイズのもの。)、ハトメパンチ、ハトメ、クリップ、グリル用の網です。
全てホームセンターで揃う材料です。ステンレス製コの字パイプの大きさによって焚き火台の大きさが決まります。
作り方
1、メッシュネットの四角にハトメパンチでハトメをつける。2、コの字パイプ2本の両サイドにステンレスパイプ4本を差しこむ。
3、ステンレスパイプにクリップをつける。4、ステンレスパイプ4本それぞれにメッシュネットの4角を通す。
5、2のコの字パイプと互い違いになるように、残りのコの字パイプをステンレスパイプの上に差し込む。6、グリル用の網を置く。7、完成。
特徴
グリル付きの焚き火台は、作製するのに最初はバランスが取りにくく、少しコツが必要です。完成すれば安定感があり、バーベキューをしたり、飯盒炊さんなども行うことができます。
まとめ
今回ご紹介した焚き火台は簡単にDIYで手作りできるものばかりです。材料も簡単に手に入り、コストパフォーマンスも良い!焚き火台自作は良いことがたくさんあります。どの焚き火台にするか迷ったら、ぜひ焚き火台を自作してみてください。
焚き火台自作がキャンプの思い出の1つにもなります。
焚き火が気になる方はこちらをチェック!
暮らしーのでは他にもアウトドアに関する情報を発信しています。 特におすすめな焚き火のやり方についての記事を載せるので気になる方はチェックしてみてください。 既に焚き火をやったことがある人も、これから焚き火にチャレンジしたい人にも役立つ方法がまとまっています。是非一度ご覧ください。
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おしゃれな焚き火台のイメージ写真です。今回ご紹介する焚き火台の写真ではありません。