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外掛け結びは基本の結び方!内掛け結びとの違いや針の強い付け方をご紹介!

魚釣りをする時の釣り糸と釣り針を結び付ける結び方について解説します。最も基本的な結び方は「外掛け結び」で、次によく使われる結び方が「内掛け結び」です。外掛けと内掛けでの結び方と両者の相違点について説明します。次いでそのほかの結び方についてもご紹介します。
2020年8月27日
aakm.yamada
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釣り糸と釣り針に関係した用語

この記事では魚釣りに使う釣り糸と釣り針をつなぐことを中心にした話になります。釣り糸や釣り針に関する特殊な用語が出てきますので、理解しやすいように最初に釣り糸と釣り針に関する用語を説明をしておきたいと思います。

釣り糸の用語

釣り糸

Photo byConmongt

釣り糸とは釣り竿或いはリールと釣り針をつなぐ役目を持った糸です。釣り糸の材料としては、合成繊維のナイロンやフロロカーボンの単線が良く使われますが、PEラインと呼ばれるポリエチレン繊維をより合わせた強度のある糸も使われています。なお、大型魚類の釣りでは金属ワイヤーが使われることもありますがこの記事では触れません。

テグス

合成繊維が釣り糸に使用される前にはテグスサンという蛾の幼虫の絹糸腺から作ったテグス(天蚕糸)が主に使われていた関係で、現在でも釣り糸のことをテグスと呼ぶことがあります。

道糸(ライン)と鉤素(ハリス)

道糸(ライン)とは上の画像で釣り竿の先から錘までの部分で、錘から釣り針までの部分は鉤素(ハリス)と呼びます。釣り針に近いハリスは魚に目立たないように細い糸を使いますが、道糸(ライン)は強度が必要なため太い糸を使用します。

幹糸(モトス)

対象の魚種によっては、釣り糸から2本以上の針を分岐させる取り付け方をすることがあります。上の画像で上部のサルカン(よりもどし、スイベルともいう)は竿からの道糸「ライン)につながれ、下のサルカンには錘がつながれます。サルカンからサルカンまでの釣り糸がモトス(幹糸)であり、モトスからハリス(エダス/枝スとも言います)が枝分かれして出ていく形になります。道糸(ライン)から直接ハリスがつながる場合のほかに、道糸(ライン)ーモトスーハリスとつながる場合があるのです。この場合のハリスのことをエダス(枝ス)とも言うのです。

釣り針の用語

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/214CJXS71ZL.jpg

タタキとチモト

釣り針の各部分にもそれぞれの場所に名前がついていますが、この記事で関係しそうなのは、チモトとタタキくらいでしょう。チモトはハリス(鈎素)を結び付ける場所であり、その上の平たくなった突起部分をタタキといいます。チモトに結ばれたハリスはタタキがあるのでスッポ抜けることがないのです。

釣り針とハリスを結ぶのは中級以上の釣り人

魚釣りを初めて間もない人は釣り針に釣り糸(ハリス)を自分で付けることはまずなく、付け方を覚える必要はありません。ほとんどの魚種に対する仕掛けが市販されていて、釣り針にはあらかじめハリスが結んであるからです。しかし、魚釣りの経験を積んでくると市販の仕掛けを買わずに、自分で好みの付け方で仕掛けを作るようになるのが釣り人。基本の結び方を覚えれば容易に自作できて費用の面でも市販の仕掛けを買うのに比べれば1割程度で済むからです。
次項からは本題の結び方の説明に入ります。


最も基本的な外掛け結びの結び方

外掛け結び

ハリスへの釣り針の付け方では最も基本の結び方といわれる結び方です。ほかの結び方にも共通の基本部分が含まれていますので他の結び方を覚える時にも役立ちます。また、初心者の釣り人が遭遇するほとんどの釣りに対応できる結び方です。具体的な結び方は下の動画で習得してください。

外掛け結びの結び方

巻きつける回数は太めの糸で4回くらいから細めの糸で10回くらいまでですが、最初のうちは5回程度としても良いと思います。ポイントは、ハリスの先端をループにくぐらせ、ハリスの本線と端糸を引いて締める時は仮締めにして、結び部分を針のチモト部分までしっかりと寄せることと、ハリスの本線がハリの内側に位置するように調整することです。それからしっかりと本締めします。

基本的な内掛け結びの結び方

内掛け結び

内掛け結びは外掛け結びの次に来る基本的な結び方です。内掛け結びは外掛けより強い結び方で中型の魚や引きの強い魚を狙う場合に良いとされています。結び方は下の動画で習得してください。

内掛け結びの結び方

留意点は外締めの時と同様に、まき回数は5回程度とし、ハリスの先をループにくぐらせてから仮締めし、結び部をチモトに寄せ、ハリスの本線がハリの内側に来るようにし、それから本締めすることです。

外掛け結びと内掛け結びの違い

内掛け結びは外掛け結びより強い結び方であることは内掛け結びの結び方の所ですでに述べていますが、改めて、両者の大きな違い2点について説明しておきます。

外掛け結びの結びやすさ

外掛け結びと内掛け結びの違いの一つは「結びやすさ」です。内掛け結びも基本的には簡単な結び方の部類に入りますが、外掛け結びと比較すると作業性の点で劣るのです。それは結ぶ手順の中にループの中を通して何回も巻きつける作業があるため、外側を巻きつける外掛け結びに比べるとやりにくく、手間がかかることになります。特に冬場の寒い釣り場で結ぶ場合などは手がかじかんで結ぶのに苦労します。

内掛け結びの結節強度

もう一つの違いは「結び目の強度」です。以前から内掛け結びは外掛け結びと比較して結節強度が強い付け方といわれています。内掛け結びは初心者が結んでも強度が安定していて擦れにも強く、中型の魚や引きの強い魚を釣る場合は内掛け結びでの付け方が良いとされています。

外内掛け以外の強い結び方:漁師結び


漁師結びは昔からプロの漁師さんが使っている結び方で、簡単で早く結べて強度は最強と言われている結び方です。結んだ結果は針の軸とハリスが外内掛け結びのように平行になっていなくて、まき回数も少なく頼りなく見えますが、実用上は問題なく、間違いなく最強の結び方なのです。下に漁師結びの動画を紹介します。約9分と長いですが、わかりやすい説明付きです。

漁師結びの結び方動画

少し癖のある結び方ですが、慣れれば早く結べる結び方です。漁師さんは1分以内で結びます。覚えたての人がゆっくり結んでも2分で結べます。早く結べて強度は最高と、良いことばかりですが1点だけ注意点があります。針を何かにひっかけてハリスを引っ張った時は非常に強いですが、逆に結び目を針の方へ押し込んだ時には結び目がほどけてしまうことがありますので気を付けてください。

外内掛け以外の強い結び方:南方延縄結び

南方延縄結びはマグロやクエなど大型の魚を狙う大きな鉤に太いハリスを結ぶときによく使われる強度のある付け方です。結び方は下の2分半の解説付きの動画でマスターしてください。

南方延縄結びの動画

行程が多く難しそうな結び方ですが、外掛け結びに続いて内掛け結びをするような感じですので難しいことはありません。何回か練習すれば結べるようになります。摩擦でのハリス損傷を防ぐために結びを締め込む時には、ハリスを湿らせてください。

外内掛け以外の強い結び方:枕付き外掛け結び

外掛け結びにほんの少しの変更を加えただけの結び方ですが、外掛け結びより強度がある結び方なのです。通常、外掛け結びは本線と釣り針の軸に5回くらいチモトに向かって巻きつけて、最後にループに端糸を通して締めますが、枕付きの場合は、最後のチモトに近い巻きつけの時に、本線を外して釣り針の軸だけに巻きつけてループに通して締めます(上の画像で確認できますね)。これだけのことで強度が上がるのですから、初心者にもぜひお勧めしたい結び方です。

管付き釣り針の結び方

管付き針とは

釣り初心者のうちは使うことがないため、これまで触れてきませんでしたが、ルアーフィッシングや大型魚狙いの時などによく使われる管付き針(カン付き針、環付き針とも書かれます)という種類の釣り針があります。普通の釣り針ではチモトの先のタタキの部分は平べったくなっていますが、管付き針では平べったくならず丸断面のままで曲げられて輪になっています(上の画像参照)。したがってハリスへ付けるのに難しい結び方は必要なく、サルカンなどの接続金具の 輪に結ぶ方法と同じやり方で針をラインに付けることができるのです。

管付き針の結び方

管付き針とハリスの結び方と言うと、接続金具など輪をラインにつなぐ結び方と同じですが、たくさん種類があります。この記事では普通針の結び方を中心に紹介していますので、管付き針については基本的な2つの結び方についてのみご紹介します。

ユニノット


ユニノットはルアーやサルカン(接続金具)などをラインやハリスに結ぶのに適した結び方でいろいろの用途に使える応用範囲の広い基本の結び方です。結び方は簡単で早く結べて、初心者でも比較的安定した強度が得られます。結び方は下の動画で練習してください。

この結び方のポイントは結びを締め込むときにラインをしっかりと濡らすことです。水が近くにあれば水を付けてもよいし、もしなければ自分の唾液を付けてもよいでしょう。こうすることで摩擦熱でラインが傷つくことが防がれます。

クリンチノット

管付き針の結び方でもう一つの基本的な結び方がクリンチノットです。クリンチノットの結び方も非常に簡単なのでぜひ覚えてください。ユニノットは輪を作ってその中で巻きつける動作ありますが、クリンチノットは輪を作らないのでその分動作は簡単ですが、結びの強度ではユニノットにやや劣るといわれます。結び方は下の動画で確認ください。

このクリンチノットの結び方のポイントの一つはユニノットと同様に締め込む時にはラインを濡らして摩擦熱による損傷を防ぐことです。 もうひとつは、締め込む時にラインの先部分(端糸)と本線を同時に引っ張るようにすることです。本線側だけもって締め込むと、最後に輪に通した端糸が抜けてしまうことがあります。

ユニノットとクリンチノットの使い分け

ユニノットとクリンチノットをどのように使い分けるべきか、なかなか難しい問題です。若干の違いがありますが気にせずに自分が気に入った方を使ったらよいと思います。 しかし、使い分けがはっきりしているケースもありますので紹介しておきましょう。一番下に錘があり、その上に複数のエダスと針がついているような仕掛けの場合に、魚が食いついて仕掛けが根掛かりした場合には錘は切れてもエダスは切れてほしくありません。ですから釣り針はユニノットで結び、錘は強度が低いクリンチノットで結ぶのです。

おわりに

ここまでお読みいただき有り難うございます。いかがでしたか?
釣り針へのハリスの結び方にはいろいろありあります。ここで紹介した以外にも多くの種類の結び方があるのです。はじめのうちは結び方の違いはあまり気にせずに、基本とされる結び方の1種類を目をつぶっていても結べるくらいまで完全にマスターして、どんな場合でもその結び方を使うようにするのが良いと思います。
なお、今では、多くの種類の「針結び器」なるものが売られています。簡単な治具レベルから電池を使ったものまでいろいろあります。手で結ぶのが苦手に感じる人は使ってみるのもよいでしょう。

ルアーフィッシングが気になる方はこちらをチェック!

ルアーフィッシングを楽しんでいる方は、ルアーとラインの結び方を詳しく知りたいと思います。この記事にはルアーとラインの結び方がユニノットとクリンチノット以外にもいろいろと紹介されています。