ロッドの修理方法は?折れた場所別に自分での直し方や補修のやり方を解説!のイメージ

ロッドの修理方法は?折れた場所別に自分での直し方や補修のやり方を解説!

長年使ってきた愛竿や購入したての自慢のロッド。気を抜いた瞬間穂先がポキリ。折れたロッドを見つめ、大きなため息。そんなことありますよね。自分で修理ができればそんな悲しい思いもすることはありません。今回は折れたロッドの自己修理方法を折れた箇所別に紹介していきます。

2019年11月22日更新

kuma10
kuma10
神奈川県の三浦市で漁師の家に産まれ、その後生鮮魚介類問屋として魚に関わる仕事を続けてきたおかげで魚に関しては誰にも負けない知識があります。アウトドア好きが高じて離島に移住して20数年。釣りとカヌーとバイクが好きな不良オヤジです。
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目次

  1. ロッドの修理って自分でできるの?
  2. ロッドが折れる理由
  3. ロッドが折れた時の対処
  4. 部位ごとのロッド修理①
  5. 部位ごとのロッド修理②
  6. 部位ごとのロッド修理③
  7. 部位ごとのロッド修理④
  8. 部位ごとのロッド修理⑤
  9. ロッド修理の便利グッズ①
  10. ロッド修理の便利グッズ②
  11. ロッド修理の便利グッズ③
  12. ロッド修理の便利グッズ④
  13. ロッド修理で気を付けること
  14. 自分でするロッド修理の限界
  15. ロッド修理のコツを掴もう!

ロッドの修理って自分でできるの?

ベテラン釣り師にとって「ロッドの修理は自分でできますか」という質問が一番答えにくい質問だと思います。中には簡単に「できる」と答える方もおられるでしょう。また「できない」と答える方もおられます。これはどちらも間違いではありません。ロッド修理を自分でする場合、「折れた場所」と「折れ方」によって補修可能かどうか別れます。ロッドを自分で修理・補修する場合の直し方にはコツもありますが、まず「それが直る傷かどうか」の判断も大事になってきます。

ロッドが折れる理由

経年劣化(ほぼ補修不可)

普段「船竿・ぶっこみ竿」などとして使っているロッドと、エギングやアジングなどに使っているロッドでは「素材の劣化率」がまったく違います。一概に「経年劣化」と言っても使用頻度や製造年などよりも直射日光に当たっている時間が一番問題になります。実際にボートに積みっぱなしにしていたロッドや、ロッドキーパーにかけっぱなしにしておいたぶっこみ竿が握ったらベコッと壊れてしまうことがよくあります。これはカーボンなどの素材よりもカーボンを形成する樹脂(接着剤)の「紫外線劣化」だと言われています。

破壊・破砕(部位によって補修可)

ロッドが折れたといえば大概がこの破砕です。「岩にぶつけた」「置いておいて踏んでしまった」「車のドアに挟んでしまった」まれに「大物が掛かって折れた」などもありますね。この場合は一瞬で折れたのか、ゆっくり圧が掛かって折れたのかで修理ができるかどうか別れます。一瞬で折れた場合は折れ口がスパッと切れてくれるので補修可能です。ゆっくり圧が掛かった場合はカーボン繊維が縦に裂けることが多く、補修は難しくなります。

ロッドが折れた時の対処

あわてないで対処

出典: https://www.photo-ac.com

折れたロッドは切り口が鋭く危険です。まずはあわてずに対処しましょう。また大物が掛かって折れた場合には、とりあえず落ち着いて魚を取り込みましょう。どこから折れていてもリールから魚まで一本のラインでつながっていますから、魚を回収した時に折れた部品はすべて戻ってきます。なによりせっかくの大物を逃がしてしまっては悔しさ倍増ですからね。

部品はすべて持ち帰る

補修ができるかできないかの判断は帰宅してからゆっくり考えましょう。その場で「ああ、もうだめだ」と破砕した部品を捨ててしまわないで下さい。ゴミとして出すにしても各自治体でその扱いは違いますし、実際にまだ使える部品を捨ててしまう可能性もありますから、たとえガイド一個でもきちんと持ち帰りましょう。案外使える部品を捨ててしまうこともあるんですよ。

部位ごとのロッド修理①

穂先(ティップ)

ロッドの修理・補修で一番多いのが穂先修理、ティップ交換だと思います。ティップはロッドの中で一番精度の求められる部分です。ですから元々「交換ティップ」が別売りであったり、物によっては「替えティップ」が付いているものまであります。ただし先頭のガイド付近から折れた場合はガイドの交換だけで済ますこともできます。その場合は全体の長さが折れた分だけ短くなるのは当然ですが、ロッド全体のバランスも少し変わり、「調子」も胴に寄ってくる(硬くなる)ことは覚悟して下さい。

先端ガイドの交換(動画)

さて、ロッドの穂先がポキリと折れてしまった時の一番簡単な補修方法を紹介しておきます。まず穂先に使っていたガイドはあきらめましょう。ティップのカーボンの縦割れを確認し、そこまでをハサミやカッターなどを使ってちょんと落とします。その太さに合うガイドを探し、接着剤を塗って差し込むだけです。後は継ぎ目から溢れた接着剤を拭き取るだけです。穂先を切る時はゆっくり切らずに思い切りよくちょんと切ります。ゆっくり圧を掛けるとカーボンが縦割れを起こしてしまいますからね。

穂先修理の注意点

修理するロッドがルアーロッドやバスロッドなどのような分解式のものと造りの違う「振り出し竿」の場合、先端のガイド径を太くすると仕舞えなくなることがあります。その場合は第二ガイドを外してしまった方が良いかも知れません。完全に仕舞えないとそこから折れる危険性が高まります。

部位ごとのロッド修理②

ブランクの直し方

特にカーボンロッドの「胴」の部分を「ブランク」と呼びます。ブランクの折れる場所で多いのが「継ぎ目と継ぎ目の間」です。2ピースや3ピースのロッドを投げた瞬間、魚が掛かった瞬間、あんがい何の抵抗も感じずに真ん中あたりから「ポキリ」なんてことが結構あります。この場合は古いロッドなどを使い「印籠継ぎもどき」で直すのが簡単です。

印籠継ぎ(もどき)の方法(動画)

壊れたロッドや古くなって使わなくなったロッドはなるべくとっておきましょう。直し方にもよりますが、部品としてみると一本のロッドからはたくさんの補修部品がとれます。もちろん継ぎ目がわからなくなるほどの補修は難しいですが、いろいろな部位を知恵を使いながら「部品」にしていくのはパズルをしているようで、とても楽しいものですよ。

ワンピースで良いなら

もしもロッドの長さが極端に短くなってしまっても良いのであれば、動画のような継ぎ方もありです。ただしこの継ぎ方をすると2ピースのロッドがワンピースになってしまいます。持ち運びなどに支障をきたさない、硬調子になってもいい、継ぎ目に段差ができてもいい、ということであれば一番簡単な補修方法です。ちなみに筆者も10ftのシーバスロッドをこの継ぎ方で6ftの船釣り竿にして一本所有しています。

部位ごとのロッド修理③

ガイドの直し方

ガイドの修理・補修はいろいろなシチュエーションで起こります。ガイドの内側のリングが外れてしまったり、錆が出てしまったり、また穂先の修理をした時にロッド自体が短くなってしまい、ガイドの位置調整が必要になったりと、ガイドの交換・補修理由はさまざまです。カーボンロッドの場合、劣化したブランクにガイドが喰い込むなんてこともありますね。その場合はブランクの補修と合わせて行わなければなりません。面倒ですが、ガイド交換は覚えておきましょう。

ガイドの交換方法(動画)

最近はいろいろな接着剤が手軽に購入できることもあり、ロッドのリペアなども簡単に瞬間接着剤などで済ます方がおられますが、できれば接着剤は「ホットグルー」を使いましょう。ホットグルーは温めれば何度でも修正が可能です。特に穂先のガイドなどは後々抜く必要が出た時にライターであぶるだけで簡単に抜けますから、絶対にホットグルーはおすすめです。仕上げには2液式のエポキシ樹脂を使います。これは100均でも手に入りますから、揃えておきましょう。巻き終わったガイド周りにたっぷりと塗ってあげましょう。

部位ごとのロッド修理④

持ち手付近の直し方

ここは厄介です。力の掛かるところだけに、きちんとした「印籠継ぎ」で継ぎ目がわからなくなるほど正確に直さなければなりません。それは業者さんに任せるとして、自分で修理する場合は思い切って持ち手の位置を変えてしまいましょう。

持ち手付近の交換方法

まずは折れた部分からカーボン繊維の裂けている部分をマーキングします。この時ペンなどで印を付けるのも良いですが、できればテープなどを巻いてそれ以上カーボンが裂けないように補強とマークを同時にしましょう。カーボン繊維の縦割れの無いところまででロッドをカットしたら、既製品の持ち手を差し込むだけです。継ぎ目がなく強いのですが、尻手とリールシートの間隔が狭くなってしまいますから、リールシートとガイドの位置調整は必要です。

部位ごとのロッド修理⑤

リールシートの直し方

リールシートの修理・補修・交換は、ロッド形状によって手間がかなり違います。磯竿などの場合はスキー靴を留めるビンディングのような部品を、ガイド交換の時のようにやればいいのですが、ルアーロッドの場合はグリップなどと一体化しているものが多く、ブランクに部品を差し込んでいかなければなりません。当然ロッドと交換部品の「径」も合致させなければなりません。またバラしはじめてから交換や修理の効かない構造(極まれに)であると判明する場合もあります。まずは釣具屋さんなどに相談しましょう。

ロッド修理の便利グッズ①

穂先(ティップ)ガイド補修キット

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壊れたり外れたりすることの多い穂先(ティップ)のガイド。500円足らずで補修ができるキットが販売されています。3種類の太さのティップガイドがセットになっていますので、たいがいのロッドには合うように作られています。磯や堤防などでの緊急事態にすばやく対処できれば、釣果にも関わってきますからね。

穂先(ティップ)ガイド使用方法

まず3種類のガイドの中から自分のロッドに合うものを探します。ピタリと合うものが見付かったらホットグルーにライターの炎を近づけます。ホットグルーが溶けて来たら素早く穂先に溶けたホットグルーを塗り、ガイドを差し込みます。ガイド位置を合わせたら、継ぎ目から溢れたホットグルーを拭き取ります。これで完成。簡単で強い補修方法です。もしもガイド位置などを動かしたい場合は、ガイドを軽く炎で炙ればするりと動きますが、火傷には気を付けて下さい。

ロッド修理の便利グッズ②

印籠継ぎ用カーボンソリッド

画像の向かって左側が「印籠継ぎ用芯」です。通販ではあまり見かけませんが、釣り具屋さんなどにいくと色々なサイズのカーボン芯が売られています。50cm程度(3~4回は補修できます)のものが500円前後で売られていますので、口径の違うものを何本か用意しておくとイザというときに助かります。ロッドの中空部分の内径よりも一回り太いものを使い、水ペーパーなどで削ってサイズ合わせをして使います。最後に継ぎ目が目立たないよう糸などを巻いたら出来あがりです。

交換ティップ

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ティップの破損はルアーロッドより磯竿の方が経験的に多い気がします。ティップが折れたらガイドをすべて外し、ロッドのエンドキャップから折れたティップを抜きます。そこから交換用のティップをすべりこませ、ガイドを取り付ければ修理完了です。自分での直し方としては一番簡単な方法だと思います。

ロッド修理の便利グッズ③

ハンドル周りの修理キット

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ロッドを自分で修理するのはティップなどが折れた時ばかりではありません。持ち手が古くなりコルクがボロボロになったり、最近では「EVA素材のロッド持ち手」が多いためテカリが出てしまったり傷がついてしまったりの「見た目を修復する」のもロッドの直し方の一つです。簡単でカッコいいチューニング用に一式揃えておくと良いかも知れません。

グリップ再生の裏ワザ

あくまでも「自己責任」での技ですが、EVA素材の簡単な復活方法を一つ。400番手くらいの紙やすりでテカリの出ている持ち手をこすります。まんべんなくこすれたらライターの炎でさっと炙ります。それだけでへこみや傷、テカリなどがきれいに消えます。ただし燃えやすい素材ですので、同じ場所を何秒も温め続けないで下さいね。あくまでもこの直し方は自己責任で行って下さいね。

ロッド修理の便利グッズ④

小物いろいろ

ホットグルーはロッド修理では必携のものです。もちろんどんな接着剤でも同じように修理はできますが、軽くライターの炎で炙るだけで修復や微調整ができるので、重宝します。ただしロッドの素材はほとんどが熱に弱いものでできています。また、この直し方は火傷の危険もあります。火の取り扱いには充分に注意しましょう。

両刃ヤスリ

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前述した通りカーボンロッドは縦に裂ける性質があります。スパッと切らなくては継ぎ目などの処理も汚くなってしまいます。余計な圧を掛けずにカーボン繊維を真横に切断するには「両刃ヤスリ」が最適です。少し時間はかかりますが、ゆっくりとカットして、そのままヤスリの平らな面を使ってバリ取りと磨きができます。1本持っていれば継ぎ目補修に重宝しますよ。

ロッド修理で気を付けること

怪我・火傷に気を付けましょう

ロッドを形成しているカーボンは縦割れしてささくれている場所はもちろん、ヤスリなどで削った「粉」すらも鋭く刺さってきます。その時は気が付かなくても後で「指がチクチクする」なんてことが結構あります。大事に至らなくとも気分の良いものではありませんからね。またここまで何度か注意を入れて参りましたが、炎を使うことが多いので、火傷には気を付けて下さい。

作業はメモを取りながら

使う接着剤などにもよりますが、速乾性のものを使っても、遅効性のものを使っても、「硬化」してしまったらやり直しが効かないのが自分でやるロッド修理です。常に先を読んで間違いの無いように補修して行きましょう。中通し竿などのガイド取り付けの順番やリールシートの位置合わせなど、作業の手順と取り付け位置などはメモ帳などに書きだしてから作業を進めましょう。

自分でするロッド修理の限界

どこで納得するか

折れたロッドを自分である程度修理できることはわかりましたが、実はどんなに上手に修理したとしても折れたロッドは「元には戻りません」。ですから微妙なバランスまで気にされる方は、買い替えるしかないんです。最近のロッドで使われている中弾性カーボンや高弾性カーボンは軽くて高感度のため、壊れやすいとわかっていても素材としては多く出回っています。ですから、修理の限界は「自分が納得できるかどうか」までなんです。どうせバランスが悪くなるならと思い切ってルアーロッドを船釣り用に改造してしまう筆者などは限界点が高いかもしれません。

ロッド修理のコツを掴もう!

ロッドに限らず自分で修理・補修などをするDIYの方法は、コツさえ掴んでしまえばそう難しいことはありません。まずは「数をこなす」ことです。ほとんどの釣り人が、限られたおこずかいの中でやりくりしながらの釣行をされていると思います。ロッドが折れても心まで折らないで下さい。安価で手軽な直し方の方法を覚えて、釣行回数を増やしましょう!

ロッドのあれこれが気になる方はこちらもチェック!

継ぎ目の美しい「和竿」から大物釣り用の「磯竿」、また期間限定のスペシャルなロッドまで、「暮らし~の」のサイトにはさまざまなロッドの紹介記事があります。ロッドのあれこれが気になる方はぜひチェックしてみて下さい。

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