はじめに
冬になると鍋料理などの温かいグルメが恋しくなりますが、東京にある冬におすすめのグルメは何でしょうか？今回は冬の東京に旅行などで行った際におすすめの定番料理や安くておいしいB級グルメなどの料理を厳選してご紹介していきます。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ①
冬に美味しいメニュー：江戸前寿司
最初にご紹介するのは、東京といえばやはりこれ「江戸前寿司」で「天ぷら」や「江戸そば」と並び「江戸の三味」の一つとなっています。江戸時代の昔、江戸の前に広がる海の魚介類をネタに使って酢飯のにぎりにのせたのが始まりとされ、江戸の文化が生んだ食べ物であり江戸っ子が好む郷土料理として、後に日本の各地に広まっていきました。そして冬の時期の旬として「はまち」や「さわら」、「こはだ」、「ぶり」などのネタが人気となっています。
江戸の粋な食べ物として人気！
江戸時代には、現在の東京湾の海は遠浅で天然の漁場であり、ここで取れた新鮮な魚介類を屋台で握りずしとして素早く食べて早々に引き上げるのが「江戸の粋」として人気となっていました。その後屋台から寿司店ができ始め、徐々に店で寿司を食べる風習が広まり、店も増えていきました。そして現在では東京には3600を超す寿司店があるそうで、東京湾近くの築地市場にある「すしざんまい」などがいつも賑わっていておすすめです。
冬におすすめグルメ店の基本情報
*すしざんまい
【住所】東京都中央区築地4-11-9
【問合せ先】03-3541-1117
【アクセス】東京メトロ日比谷線「築地駅」から徒歩3分。大江戸線「築地市場駅」から徒歩3分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ②
冬に美味しいメニュー：うなぎのかば焼き
うなぎのかば蒲焼は全国的に人気の食べ物ですが、丼ばちに盛った白飯の上にうなぎのかば蒲焼をのせた丼物は、江戸の昔から食されていた東京の郷土料理のひとつとされ、丼の種類も瀬戸物や丸型の漆器の椀を使う店も多いようです。江戸のうなぎのかば焼きは関西風とやや異なり、焼いてから蒸すので香ばしさとふっくらさが特徴となっており、また味はあっさりしたものからこってりしたものまで幅広くあり、それぞれの店の独自の味付けとなっています。
粉山椒との相性もぴったり！
また丼の他にも重箱にご飯を入れてその上にかば焼きをのせたものは全国的に広まっており「うな重」と呼ばれています。さらに薬味として粉山椒を使いこの香りがうなぎのかば焼きのたれとマッチして一層食欲をそそります。そして箸休めとして奈良漬などの漬物が添えられ、定番のきも吸いの吸い物が付き、うなぎの独特の食文化となって人気となっています。東京にはたくさんのおすすめのうなぎ店があり「うな鐵」 もその一つです。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*うな鐵 恵比寿店
【住所】東京都渋谷区恵比寿南1-4-7
【問合せ先】03-6412-8556
【アクセス】JR山手線「恵比寿駅」から徒歩2分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ③
冬に美味しいメニュー：天ぷら
天ぷらといえば漢字で「天麩羅」とか「天婦羅」と書き、魚介類や野菜などを小麦粉の衣で包み、油で揚げる日本を代表する料理で、寿司やそばと並び「江戸の三味」の一つであり、江戸時代から食されていた「江戸の郷土料理」となっていました。現在では、日本でもっともポプラーな食事のメニューになっており、海外でも「Tenpura」として人気となっています。
江戸の昔から人気！
天ぷらは、江戸時代には屋台で売られていて、形は串に刺した天ぷらを「つゆ」につけて、大根おろしなどと一緒に食べていたようで、今でもつゆに大根おろしを入れるのはその頃の名残りのようです。天ぷらの食べ方としては、天ぷらを惣菜として食べたり、ご飯にのせてタレなどをかけた「天丼」や「天重」、「かきあげ丼」などや、そばやうどんにのせた「天ぷら蕎麦」や「天ぷらうどん」、「天ざる」、そして冬には天ぷらを入れた熱々の「鍋焼きうどん」が人気メニューとなっており、東京では「現座天一」が評判となっています。
冬におすすめグルメ店の基本情報
*銀座天一 赤坂店
【住所】東京都千代田区永田町2-14-3 赤坂エクセルホテル東急1F
【問合せ先】03-3581-2166
【アクセス】東京メトロ「赤坂見付」から徒歩2分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ④
冬に美味しいメニュー：もんじゃ焼き
もんじゃ焼きは、ゆるく水溶きした小麦粉と野菜や揚げ玉、イカなどの具材を鉄板の上に広げてコテやヘラを使って焼き上げていく東京を中心としたローカルフードで、広島の「お好み焼き」や大阪の「たこ焼き」と並ぶ「焼き物グルメ」の人気メニューとなっています。東京のもんじゃ焼きは特に浅草や中央区の月島界隈の下町を中心に広がり、特に月島は「もんじゃストリート」と呼ばれ75店ほどのもんじゃ焼きの店が並び、東京旅行の観光客も訪れる町になっています。
もんじゃストリートに行ってみよう！
月島のもんじゃストリートの中でも人気店のひとつがおしゃれな小料理店のような外観の「つきしま小町」で中も小奇麗な造りとなっています。ここのおすすめの一つが「海鮮MIX」で、容器からあふれるほどのキノコやキャベツにイカや小エビの魚介類が入っていて、ボリュームたっぷりです。その他にも「もちめんたいチーズもんじゃ」なども人気となっています。
冬におすすめグルメ店の基本情報
*つきしま小町
【住所】東京都中央区月島3-20-4
【問合せ先】03-3531-1239
【アクセス】東京メトロ「月島駅」から徒歩5分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑤
冬に美味しいメニュー：江戸そば
江戸のそばも、寿司や天ぷらと共に「江戸の三味」の一つに数えられていますが、江戸時代の初めには「そば」と並び「うどん」も多く食べられていました。当時の江戸時代の食事は白米を中心にしていたことにから、江戸の町にはビタミン類の欠乏によって生じる脚気などの症状を持つ人が多く「江戸患い（わずらい）」とも呼ばれ、ビタミンB1を多く含む蕎麦を食べることで症状を防止や改善できたことにより、うどんより蕎麦が多く食べられるようになり、「江戸っ子は蕎麦」という風潮ができ、それが今も残っているようです。
落語「時そば」にも登場！
また江戸時代にはそば専門店に加えて、夜に商いをする屋台のそば屋もたくさんあり、落語「時そば」の話のネタにもなっていますね。現在でも専門店の他にも駅などに立ち食いそば屋があり、時間が無い時など早く食べられるので多くの人が利用しています。またそばつゆの味も店によって特徴があり、そば自体のコシなどの質に加えて、つゆの味も人気の重要なポイントになっています。現在でも東京のそば屋の数は全国でもダントツに多く、3200軒近くあり、2位の埼玉の約1500軒を大きくリードしています。そんな中で原宿の「玉笑（たまわらい）」は、そば作りの全工程を店で行うこだわりで、ミシュランガイドで一つ星に指定され、その味もそば通の間で評判となっています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*玉笑
【住所】東京都渋谷区神宮前5-23-3
【問合せ先】03-5485-0025
【アクセス】東京メトロ「明治神宮前駅」から7分。JR「原宿駅」、「渋谷駅」からり10分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑥
冬に美味しいメニュー：どぜう鍋
「どぜう鍋」は、どじょうを煮た鍋料理で、現在でも特に冬に大人気となっており、この「どぜう鍋」の有名店は東京の台東区にある「駒形どぜう」でその創業は、江戸時代の末1801年で、どじょうを丸ごと煮込んだ「丸鍋」が下町の名物グルメとして大人気でした。「どぜう」という書き方は、この駒形どぜうの創業者が当時のかな表記「どじやう」では四文字で縁起が悪く、また三枚ののれんに書けないので「どぜう」の三文字にしたと言われています。
江戸の昔から評判！
老舗として二百年以上も続く「駒形どぜう」」は、浅草寺への参道近くにあり、今も当時の雰囲気を残すたたずまいとなっていて、「どぜう鍋」の他にも、どじょうを骨抜きにして笹がきごぼうを加えて卵でとじた「柳川鍋」や、冬季限定の熱々の「なまずなべ」も口コミなどで評判となっています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*駒形どぜう
【住所】東京都台東区駒形1-7-12
【問合せ先】03-3842-4001
【アクセス】都営地下鉄浅草線「浅草駅」から徒歩2分。東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩5分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑦
冬に美味しいメニュー：ちゃんこ鍋
ちゃんこ鍋は、ご存知のように相撲部屋で力士たちが食べている鍋料理ですが、その起源は明治42年に旧「両国国技館」が完成し、当時の名横綱であった「常陸山（ひたちやま）」の部屋に多くの入門者が増え、食事を個々に配膳していたのとても間に合わなかったので、一つの大鍋を皆で囲んで食べたのが始まりとされ、それ以後一度に大量に調理できるうえに栄養のバランスが良く、加熱していて衛生面も良いので相撲界の定番グルメとして定着していったとのことです。
相撲部屋以外でも人気！
このちゃんこ鍋は、現在では相撲部屋以外にも一般でも人気となり、両国周辺を始め東京の各所や地方でもちゃんこ鍋店があり、食べられるようになりました。その内のひとつ、両国にある「相撲茶屋寺尾」は、元関脇・寺尾のお兄さんが経営する店で、本格的ちゃんこが食べられる店として人気となっています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*寺尾
【住所】東京都墨田区両国2-16-5あづまビル1F
【問合せ先】03-5600-1466
【アクセス】JR「両国駅」西口から徒歩2分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑧
冬に美味しいメニュー：しゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶは、ごく薄く切った肉を卓上の専用鍋の中の煮えたった「だし汁」に数回くぐらせて熱を加えて、タレにつけて食べる鍋料理であり、タレは「ポン酢」や「ゴマダレ」が一般的です。肉は主に鮮度の高い牛肉を使う「牛しゃぶ」や、その他にも豚肉の「豚しゃぶ」、鶏肉の「鶏しゃぶ」などがあり、またフグやタイ、タコ、蟹などの海の幸のしゃぶしゃぶもあり、地方によって食材やだし汁も異なっています。
厳選した和牛をネタに！
東京にはしゃぶしゃぶ店がたくさんありますが「ざくろ 銀座店」はその内のひとつとしておすすめです。銀座４丁目の交差点より徒歩１分で、店内は民芸調の静かで落ち着いた雰囲気になっています。ここでは厳選した和牛のしゃぶしゃぶを、ざくろオリジナルのピリリとした辛味の胡麻だれに付けて食べる味はクセになりそうで、リピーターも多いようです。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*ざくろ 銀座店
【住所】東京都中央区銀座4-6-1 三和ビルB1
【問合せ先】03-3535-4421
【アクセス】東京メトロ「銀座駅」から徒歩１分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑨
冬に美味しいメニュー：おでん
冬に食べたい定番メニューのひとつが「おでん」ですが、その歴史は古く室町時代までさかのぼり、当時豆腐やこんにゃく、ナスなどの食材を串刺しにして味噌をつけて焼いたものを「味噌田楽」とか「焼き田楽」と呼び、食材を煮たものは「煮込み田楽」として分けていたようで、江戸時代になって「煮込み田楽」を「おでん」と呼ぶようになったようです。
手軽なB級グルメ！
おでんは鰹節や昆布でとっただしに醤油などで味を付けて、さつまあげやはんぺん、大根、こんにゃくなどを入れて長時間煮込み、この熱々のおでんは誰もが好むグルメで、全国に広まっており、地域により味や食材が違うご当地メニューとなっています。店も昔は屋台や専門店、現在では本格的な日本料理店からコンビニでも手軽に味わうことができるB級グルメとなっています。東京の日本橋にある「お多幸」は大正年間創業の90年以上の老舗で、伝統的な関東風おでんの味を守り続けており、ふきやたけのこ、ぎんなんなど季節限定のタネまでいれて常に二十を超す種類を揃えています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*お多幸
【住所】東京都中央区日本橋2-2-3 お多幸ビル
【問合せ先】03-3243-8282
【アクセス】東京メトロ「日本橋駅」から徒歩5分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑩
冬に美味しいメニュー：すき焼き
冬になって家族や親しい友人、カップルなどで鍋を囲んで食べるのは楽しいですが、そんな鍋料理の中でもすき焼きは特に人気となっています。すき焼きの名前の由来は江戸時代に鍋ではなく農具の鋤（すき）を使って、魚や豆腐を焼いて食べたことから「鋤焼（すきやき）」と呼ばれていたそうで、明治に入って日本に西洋人が多く来るようになり、牛肉の薄切りも食材として使われ、最初は焼いていたものが醤油などのだし汁に漬けて食べる、現在のすき焼きの形の鍋料理として流行っていきました。
卵を付けて食べるのは理由がある！
すき焼きは日本全国で、冬の人気の鍋料理ですが、関東と関西では味付けや食材も少し違っているようです。またすき焼に卵を付けて食べるのは、味を良くする為もありますが、当初は熱い肉で火傷をするのを防ぐ為に使い始めてようです。東京にはすき焼き店がたくさんありますが、明治に創業した浅草の老舗「今半」が浅草寺の参詣帰りの人などで賑わっており、人気となっています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*今半
【住所】東京都台東区浅草1-19-7
【問合せ先】03-3841-1411
【アクセス】東京メトロ/銀座線/都営浅草線・東武線「浅草駅」から徒歩3分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑪
冬に美味しいメニュー：水炊き
「水炊き」も冬の鍋料理として人気ですが、鍋に水を張り、鶏肉とハクサイやネギなどの野菜に加え、シメジなどのきのこ類も一緒に煮込みポン酢醤油を付けて食べるややあっさり目の味の鍋料理で、日本では奈良時代の昔から食べていたという記録が残っているようです。
ご飯にもよく合う！
所によっては鶏肉の他に豚肉も用いることがあるようで、漬けタレは、ポン酢醤油に薬味として紅葉おろしや刻んだ青ねぎなどを入れた物が一般的で、ご飯との相性もぴったりで、食が進む鍋料理となっています。東京では中目黒駅の近くの目黒川沿いにあるおしゃれな京町家をイメージした造りの和風割烹「しみず」の水炊きがおすすめです。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*しみず
【住所】東京都目黒区中目黒1-10-23
【問合せ先】03-3793-0081
【アクセス】東急東横線/地下鉄日比谷線「中目黒駅」から徒歩5分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑫
冬に美味しいメニュー：もつ鍋
もつ鍋は、牛とか豚のモツと呼ばれる小腸や大腸などの内臓肉に野菜をたっぷり加えた鍋料理で、これも冬に温まる人気メニューとなっています。ダシは鰹節や昆布などを使ったものをベースに醤油や味噌で味つけし、その中に下調理したもつと多めの二ラやキャベツ、もやしなどの野菜にさらにニンニクを少々加えます。
酒との相性も良い！
もつ鍋は、九州の博多などの福岡地方が発祥と言われ、今では全国に広まり、東京に博多風もつ鍋店がオープンすると、安い値段でボリュームがあって酒やビールによく合うこともあり、たくさんのお店がオープンしました。そんな中で、恵比寿にある「蟻月」は脂の旨味が絶品のもつ鍋と評判になっています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*蟻月
【住所】東京都渋谷区恵比寿2-9-5
【問合せ先】03-5424-0656
【アクセス】JR「恵比寿駅」から徒歩7分。
東京で有名な冬のおすすめ名物グルメ⑬
冬に美味しいメニュー：人形焼
人形焼は、あんこをカステラ状の薄い皮で包んで焼いた和菓子ですが、江戸時代に日本橋の人形町が発祥地とされ、東京土産として人気があります。あんこには「こしあん」が主に使われますが、粒々の「小倉あん」が入っているものや、あんが入っていないカステラ焼きと呼ばれる物もあります。一口食べると温かいあんが口に広がり、熱いお茶とのマッチングもピッタリです。
時代と共に形も変わる！
人形焼きの形としては、七福神や文楽人形を型どった物が伝統的でしたが、時代によって色々な形も加わって行き、浅草の雷門や五重塔などを型どった物や、太平洋戦争中は戦車や大砲も使われました。最近では「三猿」や「パンダ」、「ハローキティ」など色々なキャラクターも使われ、子供から大人まで誰もが楽しめる東京名物になっており、人形町の老舗「重盛永信堂」などがよく知られています。
冬に美味しいおすすめグルメ店の基本情報
*重盛永信堂
【住所】東京都中央区日本橋人形町2-1-1
【問合せ先】03-3666-5885
【アクセス】半蔵門線「水天宮駅」から徒歩3分。
まとめ
【2019】東京の冬におすすめの絶品グルメのご紹介、いかがでしたか？冬の東京には旅行などに行った際に訪れたいおすすめグルメ店や名産店などがたくさんありますね。令和の冬には、定番の冬のグルメやまだ行ったことの無いお店があれば是非足を運んでみてください。
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