アロエとは
世界中で愛されているアロエ
アロエは世界に約500種類以上の種類があり、日本国内だけでも350種類あるといわれています。アロエには多くの成分が含まれており、多くの効能が確認されていることから健康食品としても重宝されているんです。
品種ごとに葉の形や表面の斑点の特徴などが違います。アロエは単なる食用や観賞用だけでなく、健康食品や化粧品としてマルチに活躍している植物です。
代表的な種類
代表的な食用アロエはキダチアロエとアロエベラがあります。最近の健康ブームでよくヨーグルトやドリンクに使用されているのはアロエベラです。どちらも含まれている成分に違いはほとんどありません。成分量の違いで効能が違うため使い分けが必要です。
見分け方は?
アロエには約500種類あるといいましたが、見分け方を簡単にご紹介します。見分け方は品種によって葉の大きさや厚さ、斑点模様の形、花の色などの違いです。
中にはトゲがない品種もあります。例えば有名なキダチアロエとアロエベラの見分け方は茎から葉が生えているのがキダチアロエで、茎がなく地面から葉が広がって見えるのがアロエベラです。
アロエの花言葉
花言葉って?
世の中に咲いている花には見た目や色や効能などに意味を持たせて表したものがあります。
それが花言葉です。バラであれば「情熱」、ヒマワリであれば「あなたをだけを見つめる」、サボテンであれば「枯れない愛」などの意味があります。ポジティブな意味やネガティブな意味などさまざまです。
花言葉は見た目ではなく中身で勝負
アロエの花言葉は「健康」「万能」「苦痛」という意味があります。アロエが昔から風邪、高血圧、やけどや打ち身などの症状に効き目があるため、効能が花言葉になりました。
その反面、見た目のトゲトゲした様子から「苦痛」という花言葉も使われています。母の日にカーネーションを送るように、敬老の日には「健康」という花言葉にちなんでアロエを贈るのもいいかもしれません。
アロエに含まれる成分
植物性フェノール成分
植物性フェノール系成分にはアロエの代表的な成分であるアロインやアロエニンなどがあります。アロエ独特の苦みの正体はこの植物性フェノール系成分です。緩下や鎮静作用などの働きをするのが特徴になります。
多糖系成分
多糖系成分にはアロエマンナンなどがあり、肉厚な品種であるアロエベラには特に多く含まれています。消化吸収、消炎、細胞活性化などの働きをするのが特徴です。女性に嬉しい美肌効果も多糖系成分の特徴になります。
その他の成分
その他の成分にはアロエチンやアロミチンなどがあります。抗菌、解毒、抗ガン作用などの働きをするのが特徴です。
アロエの主な効能
健康に関する効能
アロエの健康に関する効能として消炎作用、鎮静作用、抗菌作用などがあります。これらはやけど、不眠症、高血圧症などさまざまな体の症状に効果的です。もちろんそのまま食べても効果はありますが、効能ごとに効果を最大限生かす摂り方が違います。
美容に関する効能
アロエの美容に関する効能として新陳代謝の促進、保湿作用、殺菌作用などがあります。これらはしみ、しわの予防、にきび、美肌などスキンケアに効果的です。
アロエ単体で食べるだけでなく、はちみつなど他の食材と一緒に食べることで更に効果が高まったり、アロエのゼリー部分を直接気になる箇所に貼ったりすることで成分が肌に浸透して効果が得られます。
食用・薬用アロエの種類①
キダチアロエ
特徴
キダチアロエは漢字だと「木立ちアロエ」と書きます。その見た目は木の幹から伸びる枝のように、幹から葉を伸ばすのが特徴です。葉は少し細くて薄いですが、そのふちには触ると痛いトゲが密集しています。
夏の暑さや湿度、冬の寒さにも強く、日本の環境に適応した品種なので、植物を育てるのが苦手な方でも育てやすいです。
また、12月から2月の寒い時期に赤色やオレンジ色の花を咲かせます。食用ですがアロエベラに比べると苦味が強いのも特徴です。食用としても観賞用としても楽しめます。
詳細
【原産国】南アフリカ
【多肉度】★★
【花の色】赤・オレンジ・黄色
食用・薬用アロエの種類②
アロエベラ
特徴
アロエベラは茎は伸びずに親株を中心に葉が放射状に伸び、肉厚な葉が特徴です。葉は大きくなると1枚1m、重さが約3kgまで成長します。キダチアロエと違い寒さに弱いため、育てるときには気温の変化は要注意です。
主な原産地はアメリカで、世界中でアロエといえばアロエベラが主流になります。食用としてヨーグルトやジュースなどに使われるのもアロエベラです。日本では観賞用というよりも食用としてとても身近なアロエになります。
最近では寒さに強い品種も誕生しているようです。
詳細
【原産国】西インド諸島のバルバドス島
【多肉度】★★★
【花の色】黄色
観賞用アロエの種類①
アロエ・ノビリス/不夜城(ふやじょう)
特徴
アロエ・ノビリスの見た目はとても肉厚で、濃い緑の葉を覆うように無数の白いトゲが特徴です。葉に班模様があるのも特徴になります。
アロエ・ノビリスは交雑種なので同じ品種であっても葉の大きさが違ったり、模様が違ったり株によって個性があるので選ぶ楽しみが多いです。夏の暑さや冬の寒さにも強く育てやすい品種になります。
梅雨時期の6月~7月にオレンジ色の花を咲かせるのでとても綺麗です。多肉ではありますが、食用ではありませんのであくまで観賞用としてお楽しみください。
詳細
【原産地】アフリカ南部
【多肉度】★★★
【花の色】オレンジ
観賞用アロエの種類②
カラスベルゲンシス
特徴
カラスベルゲンシスの見た目の特徴は他の品種と違いトゲがないことです。他の品種との見分け方は簡単ですが、アロエの特徴であるトゲがないのでアロエ?って思う方もいるかもしれません。
小さなお子様がいたり、犬や猫を飼っていたりする方だとトゲがないので他の品種に比べると安心して育てられます。もう一つの見分け方として葉に縞模様があるのも特徴です。
成長してくると幅の広い葉が育ってくるので、育てる際には幅の広い葉が育ったときにどこで育てるかも考えておくといいかもしれません。
詳細
【原産地】南アフリカ
【多肉度】★★★
【花の色】橙赤色で先端が黄緑っぽくなる
観賞用アロエの種類③
アロエ・フーミリス/帝王錦(みかどにしき)
特徴
見た目は葉が少し細く、葉全体がトゲに覆われています。一見するとアロエというよりサボテンに似ているのが特徴です。夏の暑さや冬の寒さに強く、乾燥にも強いですが、湿度には弱いため梅雨の時期は風通しの良い室内で育てることをおすすめします。
水やりを忘れやすくて植物を育てることに苦手意識がある方でも育てやすいです。
また、日当たり具合によって葉の色が変化し、オレンジ色に紅葉させたい時はたっぷり日を浴びせ、緑色のままを楽しみたい方は直接日が当たりにくい室内に置いておきましょう。
詳細
【原産地】南アフリカ
【多肉度】★★
【花の色】オレンジ
観賞用アロエの種類④
アロエ・ブレヴィフォリア/竜山(りゅうざん)
特徴
アロエ・ブレヴィフォリアの見た目は灰白色で、葉は内側に湾曲しているのが特徴になります。第二次世界大戦前に日本に持ち込まれた品種です。
写真で載せているのはとてもサイズが大きいですが、テーブルやテレビ台の上などに置ける観賞用サイズの品種ももちろんあります。
サイズが小さいときはもりもりと葉が密集していて、多肉植物としてのかわいらしさがあるので観賞用としておすすめです。夏の暑さや冬の寒さにも強いので植物を育てるのがはじめての方でも育てやすい品種になります。
詳細
【原産地】南アフリカ
【多肉度】★★★
【花の色】赤
アロエの育て方
アロエは春と秋に成長するため、購入はこれらの時期がおすすめです。育て方は地植えと鉢植えの2パターンあります。地植えは大きく育てられ、鉢植えはインテリアとして部屋を移動せて育てる方向きです。それぞれの植え方によって楽しみ方が違います。
地植えの育て方
地植えで育てる際は、できるだけ日当たりのよい南側に植えます。冬に霜がおりそうなところは避けましょう。また、水はけが悪いと根が腐りやすくなるので注意が必要です。
水はけが悪い場合は盛り土をするなどします。水やりは植え付けの際に1回行い、あとはほとんど水やりは不要です。心配であれば土が乾いていれば適量の水やりをします。
鉢植えの育て方
鉢植えの育て方は、まず鉢を選びます。鉢は通気性のよい素焼きを選ぶのがポイントです。次に土を選びます。土は赤玉土や腐葉土など数種類の土を混ぜた配合土を使いましょう。
水やりは根元にしっかり与えます。その際に葉には水を掛けないように注意して下さい。目安として春は3日に1回、夏は1日1回、秋は5日に1回、冬はほとんど不要です。
また、アロエは成長が早く、1年で鉢の中は根でいっぱいになります。根詰まりを防ぐためにも1年に1回は大きめの鉢に植えかえをしましょう。
アロエの料理
アロエの簡単な食べ方
花言葉にもなるほど健康に効果的な効能を持つアロエを美味しく食べる方法をご紹介します。料理には味の癖が少ない食用のアロエベラを使用しましょう。生で食べたり、炒め物にしたりさまざまな調理が可能です。ここでは火を使わずにできる簡単な食べ方を2つご紹介します。
アロエの刺身
材料
・アロエベラ:200g
・人参:5cm
・きゅうり:1/2本
・大根:7cm
・練りワサビ:適量
・醤油:適量
作り方
①アロエをしっかり洗う
②アロエの皮を取り除き、ゼリー部分のところだけにする
③ゼリー部分をそぎ切りにする
④人参、きゅうり、大根を千切りにする
⑤③と④で切った食材をお皿に盛る
⑥練りワサビと醤油を混ぜ、ワサビ醤油を作る
アロエはちみつ
材料
・アロエベラ:200g
・はちみつ:500g
作り方
①アロエをしっかり洗う
②アロエの皮を取り除き、ゼリー部分だけにする
③アロエを1cm角に切る
④煮沸消毒した密閉ビンに切ったアロエを入れ、はちみつを入れる。
⑤冷蔵庫で1日冷やして完成
アロエを使った美容法の種類
アロエがもつスキンケア効果
肌は年齢とともに垂れてきたり、適度な水分や皮脂分がないと乾燥したりします。アロエには肌を引き締めるアストリンゼント効果と、うるおいを与えるモイスチャー効果の2つが備わり効果的です。すっぴん美人になるためのもアロエ美容法をご紹介します。
アロエパック
アロエパックの作り方です。アロエベラのゼリー部分のしぼり汁が大さじ1、きゅうり3cmをすりおろしたしぼり汁、小麦粉大さじ1.5を混ぜ合わせます。これで完成です。あとは顔全体にのばして20分パックします。その後、しっかり洗い流してから化粧水をつけましょう。
アロエスキンケアの注意点
アロエのスキンケアを試す際にはまず事前にパッチテストを必ず行ってください。腕や太ももの裏にアロエを貼り1日過ごします。赤くなったりチクチクしたりすると体質に合わないのでやめましょう。
敏感肌やアレルギーがあるとせっかくのスキンケアが逆効果になってしまいます。また、ニキビや日焼けなどが重症の場合はアロエによるセルフケアだけではなく医師に相談をして下さい。
アロエを使った商品の種類
アロエはご紹介したようにさまざまな効能があるので、健康食品や美容品としていろいろな商品が販売されています。日常生活に取り入れやすい商品をいくつかご紹介します。
アロエ油
切り傷、やけど、口内炎などのケガをしたときに使用します。殺菌効果があるため治りが早いです。
アロエシャンプー
アロエのシャンプーは頭皮の乾燥を防ぐことでつやのある髪にします。また、新陳代謝を上げ頭皮を鍛える働きにより抜け毛にも効果的です。
アロエジュース
毎日適量を飲むと、冷え性、便秘、肌荒れ、頭痛などさまざまな症状に効果があります。アロエを育てて自分でジュースを作るのが面倒な人におすすめです。
まとめ
ここでは一部しかアロエの種類をご紹介できませんでしたがまだまだ多種のアロエがあります。食用としても観賞用としても日常生活にとても身近な植物なのがアロエです。
ほとんどの品種が暑さや寒さに強く、乾燥にも強いので育てやすいの植物を育てる初心者におすすめします。
ぜひ自分好みのアロエの種類を見つけて育てたり、花言葉になっている「健康」のためにも食生活に取り入れてみたりしてください。
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今回はアロエについてご紹介しましたが、当サイトではたくさんの種類の多肉植物もご紹介しています。下記リンクから気になる記事もチェックしてみて下さい。育てたくなる植物に出会えるかもしれません。
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