キャンピングカーの免許:はじめに
キャンピングカーが一台あれば、キャンプ等で様々な事が可能に出来ます。アウトドアのシーンで活躍の幅の広い乗り物ですが、通常の普通自動車よりも大型である為にどんな免許で運転が出来るのか良く分からないでしょう。見た目から何となく難易度の高そうな免許が必要に見えます。
特別な免許は必要無い?
ところが、キャンピングカーの運転に関してはさして特別な区分の追加入手を行う必要は無く、通常の区分のみでも操縦に関しては十分です。と言っても、普通や中型、大型等種類は色々存在しますし、キャンピングカー事態にもそれぞれの大きさが存在します。本記事では、操縦を行いたい際の種類別の区分等を紹介します。
キャンピングカーの免許:普通自動車とここが違う!
大きさ相応の重さ
操縦の為に要する免許証の区分を見る前に、実際にキャンピングカーの操縦に携わった時にどんな風に感じるかを知っておきましょう。まず初めて操縦する方が最も驚くのは、大きさ相応の車両事態の重さです。一般的な乗用車と比較して2倍近い重量差がある為、発進、停止の際にはより多くの時間を要します。
常に同乗者に気を付ける事
前述の通り通常の車よりも大きさ故に制動に時間を要する為、同乗者及び乗せた荷物に対しての影響も相応に大きいです。運転手は特段運転と言える程と思わなくとも、同乗者や荷物には大きな影響を及ぼす可能性は否定出来ません。普通車以上に周囲への気配り、運転前の事前準備を怠らないべきです。加えて、大きさに依って交差点も視界が悪い為、十分注意します。
高速道路もご用心
加えて高速道路中の運転も想定が必要で、大きさのあるキャンピングカーで高速巡行をする場合、つまり時速が90kmや100km付近で走行する際、下道での走行と同様停止には想定以上の距離と時間を要します。故に、どんな場面でも速度に注意を行うと共に、ブレーキングは細心の留意を行います。
キャンピングカーの免許:必要な区分とは
キャンピングカーの種類で異なる
では、本題のキャンピングカーを操縦する為に要する免許に関してを紹介しますが、まず乗って操縦する為に要するのは自動車の所属する種類毎で異なっており、大きく分けて「自走式」そして「けん引式」の2種類に分類されます。このどちらのタイプかに依って必要な免許の区分が分かれます。
キャンピングカーが自走式の場合
まず前者の自走式の場合は、元となった車体がバス等の大型の車両以外ならば中型等の区分は必要ありません。逆に考えればもし車体の元がバスなど大型の車両を使ったものならば、普通免許では無く元の車体を操縦する為に必要な免許を取得する必要がありますので、まずはベースの車体を確認しましょう。
キャンピングカーがキャリー式の場合
続いて後者のキャリー式の車両の場合、キャンピングカー自体に自らを動かす為のエンジンの搭載が無いタイプですので、他の車両にけん引してもらう必要があります。それが必要な為にキャリー式と呼ばれており、こちらの場合普通免許とキャンピングカーを引っ張る為のけん引免許がプラスで必要です。
キャンピングカーの免許:普通の場合
大抵は普通免許で操縦出来る
まず結論から申しますと、出回っているキャンピングカーはその大抵が、普通免許を所持していれば運転が可能なものばかりです。数値に置き換えて紹介しますと、車両本体の重量が3500kgより少なく、搭乗上限が10人を下回る場合は、前述の通りの区分で問題無いです。
750kg以下のトレーラーも運転可
更に、車両重量が750kg以下のトレーラータイプの車両も普通免許での運転は法規的に許されています。このトレーラーはエンジンの搭載が無いモデルで、他の自動車で引っ張る必要が出る為この場合だと前述したけん引の免許を持たないといけない様に見えますが、実は750kg以下はその例外に入ります。
750kg以上はけん引免許が必要
既定の重量以下なら普通免許で良い為、トイレ付きキャブコン等のモデルも繋げて使えます。そして、車両重量が750kg以上の場合はけん引の免許の取得義務が課せられており、その免許取得に関して満18歳以上である事、規定以上の視力等条件が課せられますので、必要な場合には先んじて確認を行いましょう。
キャンピングカーの免許:中型の場合
定員11人以上の車両を運転可能
続いて中型免許証で運転が可能なキャンピングカーの種類ですが、前述の普通免許が定員10人以下の車両までの規定があったのに対し、中型免許なら11人以上の定員の種類の車両の運転も許されます。代表的なのは、いずれもトイレ付きの小型のバスを元にした「バスコン」、アイテムを付属させたフルコン等が該当します。
キャンピングカーの免許:大型の場合
大型免許はほぼ必要無い
最後に大型免許で運転可能なキャンピングカーの区分に関してですが、見かけ大きい為大型が必要に見え得ても、実際この区分を入手する必要はほぼ無いです。その理由は、操縦に関しては中型免許等を所持していれば大抵の車両の操縦は法規的に許される為、特別に大型免許が無いと運転出来ない事はありません。
キャンピングカーの免許:取得時期に関して
取得時期に依って運転可能な車両が異なる
普通免許と中型免許、そして大型免許それぞれで運転出来るキャンピングカーの種類を紹介しました。これでキャンピングカーの運転は特別な準備をしなくとも可能な事が分かった訳ですが、ここで1つ注意するべき点があり、入手した年月日に依りそれぞれ許される操縦の範囲が異なります。
平成19年6月以前の場合
まず、平成19年6月11日以前に入手や更新等行った場合、車両の重さが8トンより少なく、積載可能な量が最大で5トンより少なく、且つ定員が10人以下の3つを満たす車両の運転が許可されます。この後の取得時期の規定よりも運転が許される車両は多くなる為、大抵の車両は操縦しても問題無いです。
平成19年6月11日~平成29年3月11日までの場合
続いて入手年月日が平成19年6月1日から平成29年3月11日までの場合、総じて重さが5トンに満たず、積載上限は3トンに満たず、且つ定員は10人かそれ以下の車が許される範囲内です。多少前述の場合よりも制限が多くはあれど、これでも大多数は運転しても問題無い為特に気にする必要は無いです。
平成29年3月11日以降の場合
最後に取得時期が平成29年3月11日より後、つまり12日からの場合、重量が3.5トンに満たず、積載の上限は2トンに満たず、更に定員は同様の10人までの車両が操縦出来ます。前述の免許証の取得時期と比較したら範囲は確かに狭い方、しかしキャブコン等のトイレ付きモデルは十分に操縦出来る区分に入りますので、楽しめない事は無いです。
キャンピングカーの免許:更新時期毎の種類
平成19年6月11日以前で運転出来るモデル
更新、取得した時期で許される車両の区分が異なる訳ですが、例えば平成19年6月11日以前だった場合、軽量型のキャンバーやトイレ付きライトキャブコン、2トン車やハイエースがベースのトイレ付きキャブコンに加え、8トン以下のマイクロバスベースのバスコン等が操縦できる車両です。
平成19年6月11日~平成29年3月11日で運転出来るモデル
続いて平成19年6月11日~平成29年3月11日の場合、前述の区分と同様トイレ付きのライトキャブ婚や2トン車が元のキャブコン等問題無く操縦が出来ます。但しマイクロバスベースのバスコンの操縦に際して、重さが総じて5トンを下回る場合のみ出来ますので、重さに注意が必要です。
平成29年3月12日以降で運転出来るモデル
最後に平成29年3月12日以降が取得日な場合は、トイレ付き軽キャンバー、ライトキャブコン等なら同様に操縦は出来ますが、2トン車ベースのキャブコンに関しては本区分のみNGで、更にマイクロバスベースのバスコンだと重さは更に軽くなり3.5トン未満のモデルに限られます。上記以外に引っ掛からないならトレーラーやバンコン等もOKです。
キャンピングカーの免許:これから免許を取る場合
準中型が推奨
免許証の区分毎に操縦出来るモデルを紹介しました。では、憧れがあり今から免許証を取る所から始める場合には、中型の入手をすれば一番良いと思いがちですが、比較すると中型より、2017年より新設された区分の準中型の入手を目指した方が色々と利点が存在しますので推奨出来ます。
18歳から入手出来る
何故準中型の免許証を推奨するかの理由は、入手の際の受験資格が異なる為です。中型は確かに広い区分ですが、受験できるのは満20歳以上且つ免許証期間が2年以上とあります。対して準中型の受験資格は満18歳である以外に条件はありませんので、入手は比較的楽且つ早い段階から出来るのです。
キャンピングカーをレンタルで楽しむ
レンタルカーで愉しむキャンピングカー
実際にキャンピングカーを自ら入手して使用で使う場合、色んな手順を踏んで正規の購入をせねばなりません。余程好きでない限り1つの季節の中で何度もキャンピングカーを利用する事は多くないでしょう。利用頻度が多くない方には、キャンピングカーをレンタル利用するスタイルを推奨します。
財布にもやさしいレンタル
キャンピングカーのレンタルを行う利点は様々挙げられ、例えば宿泊に要する費用の削減です。ホテルやキャンプサイトのコテージ等の予約には大きさ相応の費用を要しますが、キャンピングカーを利用して宿泊施設に掛ける費用を浮かせれば、財布に優しいアウトドアを楽しめる事に繋がる訳です。
初心者の女子にもおすすめのレンタル
仮に宿泊施設を元から利用する計画で無く、昨今話題のアニメや漫画よろしくキャンプ場でテントを張る楽しみ方も勿論存在する訳ですが、初めてテントを利用する際正確に設置、撤収出来るか等不安は残ります。女子は特に顕著で、キャブコンのキャンピングカーをレンタルすればテント設営の不安等も無く、トイレ付きモデルのレンタルなら安心してアウトドアに参加出来ます。
キャンピングカーの免許:海外の場合
国際免許証が必要
前述の区分は日本国内での話で、もし海外で操縦する場合は話が別になります。フェリー等で海外に大きさ関係無く自動車ごと持っていき、道を走るなら国内で先に専用の書類を交付してもらいます。この交付は、公安委員会の運転免許センター等へ必要な書類等を準備して行くだけです。
交付を行う場所
前述した通り海外に行くなら専用の書状を作成する訳ですが、交付を行うのは各都道府県の警察署内にある専門の課や、上記の公安委員会の居る免許センター、又は自動車試験場です。警察署での発行の場合は出来上がるまでに2週間ほどを要します。最も行きやすいのは入手済みなら行った経験のある免許交付センターでしょう。
キャンピングカーのまとめ
以上、キャンピングカーの操縦に関してどんな区分が必要か、それぞれで許される範囲に関して等を紹介しました。実際は大型までは行かなくとも、その他で操縦出来る範囲がある訳です。但し法改正に依って重さ等への制限が変化している為、自らの所有するものでどれ位まで許されるのかをしっかり確認しましょう。
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今回紹介したのはキャンピングカーの免許区分に関してでしたが、本サイトはアウトドア記事ですので、関連する記事も多数です。アウトドアでこそ活躍出来る訳ですから、是非活用の仕方を知って楽しみましょう。気になる方は以下をご覧ください。
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