キャンピングカーのおすすめ!人気車種や値段・選び方をご紹介!
キャンプや旅行などで活躍する「キャンピングカー」。ここ十数年の間に保有台数が倍以上に増えるなど、シニア世代を中心に人気を集めています。これは多種多様な車種が増え、選択肢が広がってきたことが一因です。ここではそんなキャンピングカーの人気車種やメーカー、値段や選び方までをご紹介します。
キャンピングカーと普通の車との違いって何?
自動車は一般的に「物を運ぶ」「移動」を目的に使われます。この他、衣食住の機能が備わったものが「キャンピングカー」です。トイレやキッチン、ベッドまで備わっています。そのため、駐車スペースさえ確保できれば車中泊も可能です。また特殊自動車認定を受ければ「8ナンバー」となり、自動車税の値段が通常より2割低くなります。
キャンピングカー7種類の紹介と選び方
キャンピングカーにも色んな種類があります。「フルコン」や「セミフルコン」、「キャプコン」は外観でキャンピングカーとわかるタイプの車です。逆に「バンコン」や「バスコン」、「軽キャンパー」は一見キャンピングカーとわからないため、普段使いができます。この他にピックアップトラックがベースの「トラキャン」の7種類。自分のライフスタイルに合った車を選びましょう。
①「フルコン」の解説
よくアメリカ映画などで見かける、一目でキャンピングカーとわかる「フルコン」。輸入車に多いサイズの大きめのキャンピングカーです。専用のシャーシを使って、運転席からソファなどの居住スペースを架装しています。大きい上に装備も充実しているため、値段も平均1000万円以上とお高め。しかしこの際キャンピングカーに住みたい!という方にはぴったりかもしれません。
「フルコン」を展示・販売しているメーカー
フルコン車は車体が大きく値段も高いため、新車・中古含めてあまり市場に出回っていません。もし購入を考えているなら、「キャンピングカースタイル」というサイトから、全国のキャンピングカー販売店を検索するのがおすすめです。もしオーダーメイドでのフルコン車の購入を考えているなら、同じサイトの「全国のキャンピングカー・メーカー」のページから探すとよいでしょう。
②「セミフルコン」の解説
セミフルコンは、国産キャンピングカーの中で大型サイズに分類されるモデル。走行性と居住性の両方を満たした贅沢な装備が魅力です。バスがベースのため乗り心地がよく、広々と使えます。大型のため少々値段と維持費が高めなのが難点です。しかしその他は大変魅力的なため、キャンピングカーのベテランユーザーに好まれる傾向があります。
「セミフルコン」を展示・販売しているメーカー
セミフルコンは、前述のキャンピングカースタイルの他、「RVランドキャンピングカーの楽園」など全国のビルダーの販売店から購入することができます。「ビルダー」とはキャンピングカーの専用メーカーのことです。「日本RV協会」のホームページから全国の店舗が探せます。値段は新車で1400万円~1700万円、中古でも500万円ほどかかると思っておくとよいでしょう。
③「キャプコン」の解説
「キャプコン」は日本のキャンピングカーの車種の中で2番目に人気があります。トラックやSUV車、ワンボックスカーをベースにしているため、乗り心地のよさが大きな特徴です。キャプコンになるといすゞ自動車やベンツなど、国産・輸入車ともに様々なメーカーの車をベースに造られています。天井が広く、大きな冷蔵庫やエアコンなど充実した居住性も魅力です。
「キャプコン」を展示・販売しているメーカー
キャプコンの新車は前述のビルダーの専門店などから購入できます。オーダーメイドにすると1000万円を超えることは覚悟しておきましょう。中古になると300万円代~700万円代のトヨタのカムロードのキャプコンが比較的多く市場に出回っています。中古で購入する際は装備や性能を確認するため、実際に展示されている車を一度見ておくのがおすすめです。
④「バンコン」の解説
今日本で一番販売数が上昇しているのが、ミニバンやワゴン車をベースに造られた「バンコン」です。見た目にはキャンピングカーとはわからないため普段使いができる点や、駐車場の確保がしやすい点が魅力です。1つ難点があるとすれば、広い居住性が確保できないこと。しかしこれもポップアップルーフ搭載のバンコンにすれば、広さも確保できて問題ありません。
「バンコン」を展示・販売しているメーカー
「バンコン」は、ビルダーの専門店の他、「日本RV協会」の協会会員一覧ページからお住まいの販売店が探せます。この他に、ハイエースのキャンピングカーメーカーリストのページから、ハイエースのバンコンを取り扱うメーカーを探すのもおすすめ。メーカーによっては持ち込みでカスタマイズもできる所もあります。
⑤「バスコン」の解説
バスコンは広い室内、高い走行性能、乗り心地の良さが魅力です。中でもキャンピングカーメーカー「RVランド」が製作した、「ランドホームコースター」はバスコンの最高峰と呼ばれ、ユーザーの憧れの的となっています。値段は新車で1200万円を超えますが、高級感のある内装や温水が簡単に使えるなど、値段以上の価値が見いだせるでしょう。
「バスコン」を展示・販売しているメーカー
前述の「RVランド」では、トヨタのマイクロバスがベースのランドホームコースターの他、ドイツの高級キャンピングカー「ハイマ―」も取り扱っています。どちらも高級感が漂うデザインで、走行性能・乗り心地も抜群です。ちなみにハイマ―は新車で1300万円~1500万円代。中古ではあまり流通していません。しかしトヨタのコースターをベースにしたバスコンであれば、本体価格250万円から購入することができます。
⑥「トラキャン」の解説
ピックアップトラックなどの荷台に、居住スペースをトラックに固定するタイプのキャンピングカーです。居住スペースは「荷物」の扱いとなるため、車検や駐車場の確保などの手間や維持費が安くすみます。日常的にトラックを使用している人にはとても便利です。ただし、走行中は居住スペースに居られない、トラックの定員までしか乗れないといったデメリットもあります。
「トラキャン」を展示・販売しているメーカー
アメリカの場合ピックアップトラックに乗っている人は多いですが、日本ではあまりみかけません。そのためトラキャンは新車・中古含めあまり流通していないのが現状です。新車では国産の軽トラックのトラキャンがほとんど。しかし、トヨタハイラックスをベースにした中古であれば一部あり、トラック付きで150万円~300万円代で購入が可能です。
⑦「軽キャンパー」の解説
キャンピングカーの中で最もコンパクトなサイズの「軽キャンパー」。自動車税を始めとする税金や、オイルやタイヤ交換といった維持費が安い点が大きな魅力です。また小回りが利くので狭い道でもらくらくに進める上に、駐車スペースを選びません。一人でふらりと旅に出たい人や、子育てがひと段落したシニア世代にぴったりのモデルです。
「軽キャンパー」を展示・販売しているメーカー
軽キャンパーを展示・販売しているお店はビルダーの専門店から検索できます。また、ダイハツクラフトがダイハツアトレーをベースに製作した「アトレー楽旅」や、ホンダNBOXをベースに造られたホワイトキャンパー「N BOX+キャンパーNEO」といった商品も人気です。新車での相場は170万円~200万円ほど。中古での値段は30万円から150万円と幅があります。
キャンプしたい方におすすめのキャンピングカー1選
「ウィネベーゴ」のフューズは一目でキャンピングカーとわかる王道の車です。キッチンや冷蔵庫、トイレやシャワー室があるだけではなく、リビングのソファーからベッドに変更できるのも魅力です。アメリカからの輸入車で、国産の車と比べると大きい上に、普通車では珍しくなったFR(後輪駆動)を採用しています。
ウィネベーゴの新車の値段や中古での相場
ウィネベーゴフューズの新車販売価格は1350万円です。少々お値段は高めですが、これ一台で様々なキャンプ場に行ったり、小旅行に行ったりできると考えればお得ではないでしょうか。また2017年発売のため、中古車の市場にはフューズはほぼ出回っていません。根強い人気があるモビリオであれば、120万円~200万円で購入することができます。
旅行したい方におすすめのキャンピングカー1選
長距離の移動をしながら旅をするなら、燃費と走行性能の良さは車選びの条件としては外せません。ドイツからの輸入車、デスレフ社製マジックエディションであれば、女性好みのスタイリッシュな内装、さらに低燃費で高性能な走行安全性を備えており、まさに満足のいく一台になるでしょう。たとえ長い期間の車中泊が続いたとしても、飽きることなく過ごせます。
デスレフの展示・販売メーカー・中古での値段
デスレフ社のキャンピングカーは東和モータースの各販売店舗で新車購入することができます。直接お店に行って、展示している実車を見るのもいいかもしれません。新車の値段は約1500万円。中古ではまだほどんど出回っていません。しかし少し大きさは小ぶりにはなりますが、同じデスレフ社のグローブバスであれば、約1000万円で市場に出回っています。
家族で楽しみたい人におすすめキャンピングカー1選
「家族」と言ってもペットや夏休みや冬休みに帰省するお孫さんなど、その形は様々。子供が一人増えたり、ペットと共に旅行に行く際はどうしても旅費がかさんでしまいます。このデメリットを解消してくれるのが、ミニバンやワゴンを改良して作られた「バンコン」です。車中泊ができるため宿泊費が浮く上に、時間を気にせず自由に旅を楽しめます。
バンコン「アルトピアーノ」のおすすめ
家族で旅行を楽しむ場合、日本の交通事情に合わせて作られている、トヨタのキャンパーアルトピアーノなどのディーラーの車を選ぶのが無難です。もし旅先で車にトラブルがあっても、近くのディーラーのお店に行けるメリットがあります。またバンコンの場合どうしても狭くなりがち。そのためベッドの確保ができる、ポップアップルーフが付いているタイプがおすすめです。
一人で楽しみたい方におすすめキャンピングカー1選
「1人で気ままに旅を楽しみたい!」という、スナフキンの様なタイプの方には、軽自動車をベースにした「軽キャンパー」タイプの車がおすすめ。車体も小さくて小回りが利くため、どこへでも行けるのが大きな魅力です。さらに冷凍機能つきの冷凍庫や電子レンジ、ソーラーパネルも装備されているタイプも多く販売されており、電源の確保の心配をすることもありません。
軽キャンパー「マイクロバカンチェス」のおすすめ
軽キャンパーのベースになる軽自動車は、スズキやダイハツ、マツダなどメーカーは様々です。中でもリンエイプロダクトから販売している「マイクロバカンチェス」は、一人旅に特化した内装が特徴の軽キャンパー。シンクが無い代わりに電子レンジや冷蔵庫、テレビが置かれています。床下収納も確保されており、意外と広く使える点も魅力です。
国産キャンピングカー3選!魅力と選び方
国産キャンピングカーは近年、アラウンドビューモニターが普及。電力供給のための効率的な充電方法に力を入れています。また車内で快適に過ごせるよう、細やかな配慮がなされている点も見逃せません。特に輸入車と異なるのが一部車種で「下駄箱」が用意されていること。自分にとって必要な装備は何かということを念頭に車を選ぶと失敗しないでしょう。
国産キャンピングカーのおすすめ1
国産メーカーで一押しは、バンテックが製作しているキャンピングカーです。いすゞ自動車の車をベースとしたキャプコンに力を入れています。「ZiL」シリーズは累計3500台を超える人気シリーズで、快適性と安全性を追求しているのが特徴です。またバンテックは全国各地に販売店があるため、わざわざ遠方に出向く必要もありません。
国産キャンピングカーのおすすめ2
またバンコンやバスコンの購入を検討している方には、「KATOMOTOR」のキャンピングカーがおすすめです。木目調でおしゃれなだけではなく、有害物質への対策といった安全面への対策も講じられています。自社一貫製作でオリジナル家具やここだけの断熱技術など、「ここだけでしか買えない」魅力がいっぱいです。
国産キャンピングカーのおすすめ3
低予算でキャンピングカーの購入をしているなら、軽キャンパーがおすすめです。中でもフィールドライフ販売の「Balocco-バロッコ-」は、自社工場生産で純国産が特徴の人気ビルダー。ベースはダイハツのキャンパーを元に製作されており、新車扱いのメーカー保証が付くのが大きな魅力です。カラー展開もオプションも豊富なため、きっと自分好みの1台が見つかるはず。
輸入車キャンピングカー3選!魅力と選び方
一口に輸入車と言っても、アメリカ製と欧州製では少し特徴が異なります。アメリカ製のシンプルな操作性、まるで普通の家のようなゆったり感は他にはない魅力です。逆に欧州製になると女性に受けるデザインが多い傾向があります。この他フルフラット仕様で低燃費・高性能な点も魅力のひとつ。輸入車にする場合は、それぞれの特徴を掴んでおくことが選び方のポイントです。
輸入車キャンピングカーのおすすめ1
ドイツのハイマ―は、キャンピングカーとしては珍しくクラッシュテストをはじめとする、様々な安全実験に力をいれています。家具部品はほとんど自社製。オリジナルLEDテールランプを作製するなど、部品づくりにこだわりも。またオフロードを走る際に避けて通れない飛び石等への高い耐久性や断熱性、軽量化による燃費向上など、随所に快適性を追求しているのが特徴です。
輸入車キャンピングカーのおすすめ2
基本的にアメリカ製キャンピングカーはサイズが大きすぎて、日本では走れません。しかしウィネベーゴ製であれば、国産のキャプコンより少し大きいサイズのキャンピングカーも販売されています。ベースはフォードで、パワーストロークと呼ばれる静寂性に優れたエンジンが特徴です。欧州製と比べると内装はとても華やか。快適に「住める」よう、広い空間づくりがなされています。
輸入車キャンピングカーのおすすめ3
メルセデスベンツをベースにしたキャンピングカーもあります。それが、7人乗りのバンをベースに製作された、「V220dマルコポーロホライゾン」。ベンツのディーラーから販売されているため、購入後旅先でトラブルが発生しても対処してもらえる安心感があります。ベンツの最新衝突安全技術や駐車をサポートする技術も導入されており、安心して運転できるのも魅力です。
メーカーの選び方
キャンピングカーに少し詳しくなってくると、「どのメーカーで作って貰うのか。」というのは選び方の重要なポイントになってきます。それは、メーカーによってデザインや細かい設備が異なるためです。メーカーそれぞれの特徴を知って、「自分好みのキャンピングカー」を選びましょう。選び方としては、まず自分が欲しいタイプの車の製作に力をいれているメーカーを探すのがポイントです。
キャンピングカーのタイプの選び方
キャンピングカーはバスコンから軽キャンパーまで種類も様々。もし普段使いと兼用で使いたいならバンコンやトラキャン、軽キャンパーを選ぶのがおすすめです。この際キャンピングカーに住みたい勢いの方は、思い切ってバスコンやフルコンを購入して、家族や友人とキャンプ生活を楽しむのも良いでしょう。国産か輸入車かは、性能・装備などの違いを考慮するのがポイントです。
キャンピングカーショーの展示会のおすすめ
北海道から九州まで全国各地で定期的にキャンピングカーショーが開催されています。1つの場所で国産や輸入車、全国各地のビルダーが架装したキャンピングカーが見られるのが大きな魅力です。購入する前に、お住まいの地域で開催されるキャンピングカーショーに行くのもよいでしょう。実際に目で見て、体感することが大切です。予算的に難しい場合は、新車ではなく中古で検討するのもいいかもしれません。
まとめ
キャンピングカーはベースとなる車によって走行性能が異なります。さらに架装メーカーによってデザインや内装も様々です。自分の生活スタイルや予算、好みにあうタイプはどれなのか、じっくり吟味して購入するようにしましょう。キャンピングカーは安い買い物ではありません。「どんな設備が必ず欲しいのか」優先順位をつけて決める事が、選び方の重要なポイントです。