おしゃれなインテリアの魅力
お部屋そのもののデザインや壁面・天井デザインと違い、インテリアはすでにある器にどのように家具や小物をレイアウトするかで、ワンランク上の暮らしを楽しめるところが魅力です。例えば賃貸アパートやワンルームマンションだって、おしゃれに変身させる方法は無限にあります。
心のリラックス効果
好きな部屋で好きなものに囲まれて暮らすことは、心をリラックスさせます。ですが、日本人のインテリアに対する意識は海外に比べるとまだまだ低く、「おしゃれにしたいけど、何から手をつけたらいいの?」という人がほとんどです。おしゃれだと感じたインテリアコーディネートを真似することから、始めてみませんか?
上質なものに触れる喜び
おしゃれな服をまとうとよそゆきの気持ちになり背筋がしゃんと伸びるように、おしゃれな家具や内装に囲まれて暮らすことは私たちの潜在意識に影響し、センスや感性を育ててくれます。また、愛着のある家具やインテリアほど触れる度に喜びを感じるので、部屋の掃除やメンテナンスさえ楽しいものになるのです。
おしゃれ=高価ではない
インテリアは、「高価なものがおしゃれ」いうことではないのです。低予算でおしゃれなインテリアを作る方法は、いくらでもあります。見た目よし、使い心地よし、さらに丈夫で長持ちするなら最高です。気分や流行に合わせてスタイリッシュなインテリアを取り入れ、暮らしを楽しむコツをお伝えします。
インテリアコーディネートのコツ&実例①
インテリアのテーマ:シンプルモダン
白い壁、白い床、白いカーテンというシンプルなお部屋に、線の細いスタイリッシュな家具をコーディネートしてモダンに見せています。全体で見ると白の分量が多いので、お部屋全体が軽やかなイメージで仕上がっているのです。
おしゃれに見せるコツ
おしゃれな部屋の作り方は、「内装のメリハリ」がポイントです。部屋が狭いからと小さな家具ばかり集めるのではなく、スタンドランプや観葉植物などを思い切って大きくし、空間にインパクトを与えます。また、メインのインテリアは白やグレーで色味をおさえて、少量のアクセントカラーを効かせましょう。
真似したいポイント
ソファ以外の家具は、すべて脚の細いデザインのインテリアアイテムで統一されています。色が違ってもこうしてテイストを揃えることで、空間に統一感が生まれ、おしゃれな印象のお部屋になるのです。お部屋の中でソファにだけ重量感があることで、主役と脇役がはっきりしています。ぜひ真似したいコーディネートですね。
インテリアコーディネートのコツ&実例②
インテリアにテーマを設けることはとても重要です。描かれた絵にタイトルをつけるのと似ています。テーマのないお部屋は統一感がなく、落ち着きのない陳腐な印象を与えてしまいますが、テーマのはっきりしたお部屋には、家の顔として機能するおしゃれな魅力が備わるのです。
インテリアのテーマ:英国風
英国風インテリアに必要なものは、上質の木でできた落ち着いた色の家具です。仕上げがラッカー塗装のものは使いこむほどに味がでて、やがてアンティークとしての価値をもつようになります。お部屋の作り方は、ファブリックや内装には繊細な花柄やチェックを使用し、上品にまとめるのがポイントです。
おしゃれに見せるコツ
英国インテリアでは「シンメトリー(左右対称)」に家具やインテリアを配置することが伝統です。例えばホテルリッツ・カールトンの家具は18世紀英国の伝統的なジョージアンスタイルで、ロビーや客室、いたるところでインテリアがシンメトリーに配置されています。この法則をうまく取り入れ、内装をグレードアップさせるのがおしゃれに見せるコツです。
真似したいポイント
「ウイングバックチェア」と呼ばれる、いわゆる一人がけのゆったりしたアームチェアが英国風インテリアのキーアイテムです。この椅子は、背もたれが頭に当たるほど高くなっており、また横によりかかれるように両サイドに耳がついています。英国では18世紀より貴族に愛用されてきた、格式高い椅子です。
インテリアコーディネートのコツ&実例③
インテリアのテーマ:和洋折衷
「レトロブーム」「古民家再生」などのフレーズからもうかがい知れるように、私たちは少なからず、古き良き日本というものへのあこがれを抱いています。古いものは現代人にとっては逆に新しく見えるのです。和洋折衷インテリアには、木目の壁と天井、柄物のじゅうたんに織柄のソファがよく映えます。ダウンライトやランプでおしゃれな雰囲気を足すとよいでしょう。
おしゃれに見せるコツ
「古いものにこそ価値がある」という考え方は、日本では民芸家具、イギリスではアンティーク家具に通ずるものがあります。日本の伝統的な家具をおしゃれにインテリアに取り入れるおすすめの方法は、適度に洋風家具をミックスさせることです。
真似したいポイント
海外の人がとらえる「日本のインテリア」という目線でインテリアを選ぶと、「モダンな和風」に仕上がります。日本のものは一切使っていないのに、なぜか日本を感じさせるのです。和のコーナーの作り方として、漆や朱塗りを想わせる黒や赤を使い、少量の金をあしらうという方法があります。
インテリアコーディネートのコツ&実例④
インテリアのテーマ:モダン
モダンインテリアの作り方にはキーワードがいくつかあります。直線的なライン、モノトーン、メタリックなどです。カーテンやラグなどの内装を始め、ソファ、チェア、テーブル、アートなどでそのキーワードを再現します。内装に色を使う場合は、寒色系やグレイッシュカラーを選ぶと品よくおしゃれです。
おしゃれに見せるコツ
例えばコンソールテーブルにミラーをコーディネートする場合、フレームを同じ質感のもので揃えるのがポイントです。上の写真の場合はラインの細いブラックアイアンでコーディネートされています。小物や飾りがなくても、それだけでおしゃれなインテリアとなる実例です。
真似したいポイント
モダンインテリアと相性がよいのが抽象画やモノクロのフォトアートです。こちらの写真では、アートの中に使われているグレイッシュブルーやネイビーをソファのクッションで繰り返すという、上級者のコーディネート方法が使われています。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑤
インテリアのテーマ:カントリー
多くの日本人に愛されているインテリアテイストが「カントリー」です。素朴な自然に囲まれた田舎暮らしに、誰もが一度はあこがれます。木の温もりのある家具や手編みの布小物、天然素材のかごなどを合わせるのがおしゃれです。ファブリックを白にすればさわやかに、グレーにすればシャビーでこなれた雰囲気になります。
おしゃれに見せるコツ
カントリーインテリアの簡単な作り方は、キャビネットやキッチンカウンターの上にドライフラワーやレースをあしらうことです。レースの手仕事の温もり感やドライフラワーの素朴でナチュラルな美しさが、お部屋をおしゃれで居心地のいい場所に変身させてくれます。
真似したいポイント
お部屋の中に一点本物のアンティークがあるとカントリーインテリアの格が上がります。アンティークのミシン台やホーローキャニスターなど、お気に入りを飾るコーナーを設けましょう。アンティーク家具は小ぶりなものが多いので、日常に取り入れやすいのが魅力です。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑥
インテリアのテーマ:ナチュラル
間接照明をうまく取り入れたお部屋は、それだけでおしゃれなムードになります。天井の主照明を消して、スタンドランプやキャンドルライトでお部屋を演出してみましょう。普段見慣れている観葉植物やオブジェが美しい影を投げかけて、内装もぐっとくつろいだ雰囲気になります。
おしゃれに見せるコツ
光源を直接見せないようにすると、ラグジュアリーホテルのようなムードを演出できます。設置方法は、ソファやベッドなど家具の影、または天井付近や足元など隠れたところにライトを配線し、壁面を照らすように点灯させるのです。薄明かりが心にリラックス効果をもたらします。
真似したいポイント
おしゃれな家具や内装でコーディネートされたお部屋に、何の変哲もないサークル型の蛍光灯照明をつけてしまうのは、非常にもったいないことだといえます。お部屋をおしゃれに演出する方法は、主照明や間接照明のデザインを内装と合わせ、光によるインテリアのライトアップをおこなうことです。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑦
インテリアのテーマ:シック
壁に飾るものは絵画やミラーだけではありません。例えば帽子や植物、ワイヤーアートなどもおしゃれな装飾品です。こちらのベッド上のオブジェは花のようでもあり、キノコの内側の模様のようでもあり、想像力をかきたてられます。ヘッドボード裏から照明を当てるという方法で、オブジェが影を投げかけるようにしているのです。
おしゃれに見せるコツ
寝室を海外のインテリアのようにおしゃれに見せる方法は、クッションをたくさんベッドに乗せることです。本来の眠るためのまくらの他に、正方形のクッションやミニクッションなど、カラーを揃えて寝装品とコーディネートしましょう。いつもきれいにベッドメイキングしておくことは言うまでもありません。
真似したいポイント
寝室は、眠りに入る前のひとときを過ごすリラックスするための部屋です。ベッドサイドにアロマキャンドルや香りのよい小物を飾ったり、間接照明でやわらかく照らしたりして心身ともにくつろげるおしゃれな空間を作りましょう。内装のカラーは、寒色系や中間色がやすらぎをもたらします。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑧
インテリアのテーマ:フェミニン
「フェミニン」とは女性らしいことです。こちらのインテリアはフェミニンではありますがさわやかなミントグリーンを中心としたコーディネートなので、甘くなりすぎずにまとまっています。このように自分の好きなカラーを徹底的に使う場合、メイン家具にはグレーやホワイトなどの中間色を合わせるとおしゃれです。
おしゃれに見せるコツ
フェミニンなお部屋作りの方法は、グレートーンをベースに、少量の優しい色をアクセントに加えることです。ビビッドな色は避け、ペールトーンのソフトな色を小物に使います。アクセントカラーにピンクやブルーを選ぶときは、グレイッシュな色にすると洗練されたおしゃれな印象に。
真似したいポイント
手持ちの家具の色がどうしても目指すインテリアテイストになじまない場合、思い切ってペイントしてしまうのもひとつの方法です。初心者の方はホワイトが挑戦しやすいでしょう。ダークブラウンの家具をホワイトに塗り替えると、お部屋が一気にフェミニンテイストに変身します。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑨
インテリアのテーマ:ナチュラルモダン
日本のインテリアと海外のインテリアの決定的な違いは、壁面の活用方法です。海外では、おしゃれな空間を作るために壁紙を貼り換えたり、家具を塗り替えたり、壁面にアートや飾り棚を取り付けたりと、とにかく満足のいくまで手を入れます。ためらわずに、思い切っておしゃれな壁面装飾を計画してみましょう。
おしゃれに見せるコツ
壁面に絵を飾るときは、思い切った大きなサイズのものでインパクトを与えるとおしゃれです。観葉植物やベンチ、スツール、インテリア小物を無造作に加えて、さらにおしゃれに磨きをかけます。大きなアートは、写真の場合モノトーンを選ぶとスタイリッシュな印象に。
真似したいポイント
壁面の装飾というと、絵画やミラーを想いうかべますが、飾り棚やブラケットライト、植物など実はさまざまな内装方法があります。観葉植物を壁面に取り付けたポットで複数飾れば、それだけで立体的でおしゃれなアートの完成です。同じものを複数飾るアイデアは、ぜひ真似したいですね。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑩
インテリアのテーマ:読書コーナー
イギリス人は読書好きで知られていますが、日本人も一人で何かに没頭する時間を大切に考えている人は多くいます。読書コーナーの作り方は、よく日の当たる窓辺にお気に入りのアームチェアやオットマンを置くだけです。コーヒー片手に読書やスマホを楽しめるコーナーに、スタンドランプやブランケットを添えるとなお、おしゃれですね。
おしゃれに見せるコツ
読書コーナーですから、いちいち立ち上がらなくても手の届くところに本棚があると便利です。おざなりな箱型のものではなく、本棚自体もインテリアとしておしゃれなデザインのものをセレクトしましょう。上の写真などはあか抜けた、個性の光るインテリアの作り方として参考になりますね。
真似したいポイント
日当たりがよく、小鳥のさえずりが聴こえてきそうな心地いい窓辺に、ゆったりしたベンチソファ。思わず長居してしまいそうなくつろげる空間です。クッションをいくつか並べてもまだ余裕があり、足が伸ばせる広さが確保できれば理想的ですね。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑪
インテリアのテーマ:ガーリッシュ
「少女らしい」という意味のガーリッシュインテリアが若い女性たちの間で人気です。こちらのミラーはシンプルな形でありながらフレームにライトが内蔵されており、女優気分を味わえます。また、長時間座っていても疲れにくいゆったりしたチェアなので、メイクにたっぷり時間がかけられますね。
おしゃれに見せるコツ
ちょっとした小物使いにセンスが現れます。アフタヌーンティーでよく登場するケーキスタンドに化粧小物や香水瓶を飾るというおしゃれなアイデアです。女性の「好き」が詰まったコーディネートで、立体的で収納力も優れています。
真似したいポイント
このインテリアをロマンチックに見せている最大のポイントは、壁にあしらったピンクのフェイク・フラワーです。ガーベラ中心ですが、よく見るとバラなども混ぜて変化をもたせています。作り方は、マスキングテープで留めるだけなので、位置の変更や模様替えも簡単です。テープの色は無地などシンプルなものが似合います。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑫
インテリアのテーマ:フレンチカントリー
女性を中心に人気が高いのが、ホワイトを基調とした爽やかで、木の温もりのある「フレンチカントリー」インテリアです。こちらの方は上げ下げ窓の両側に水色にペイントした扉を取り付け、インテリアのアクセントとしています。ぼんやりしがちなフレンチカントリーの淡い色の中に、アクセントカラーを加えて成功している実例です。
おしゃれに見せるコツ
フレンチカントリーなお部屋の作り方のポイントは、ただ木の家具を置くだけでなく、雑貨をうまく飾ることです。ドライフラワーやかご、ガラスシェードのランプやステンドグラス、ホワイトタイルやホーロー製品など、どれもフレンチカントリーをおしゃれに見せるアイテムです。
真似したいポイント
カントリーの定番「カーテンボックス」は、カーテンレールを隠すように取り付けられた木製の飾り棚のことです。その上こそ雑貨の陳列にもってこいの場所。ホーローキャニスターや観葉植物などを整然とアレンジして、フレンチカントリーを満喫できるコーナーの完成です。
インテリアコーディネートのコツ&実例⑬
多くの女性が興味をもち、改善したいと考えているのがキッチンインテリアです。何も表に出ていないキッチンはスッキリして見えますが、実際は使い勝手が良くなかったり、殺風景になりすぎてしまいます。ではどのようなキッチンがおしゃれなのでしょうか?
インテリアのテーマ:ナチュラルモダン
お分かりのように、こちらのキッチンではすべてがオープン収納で、中の物が一目瞭然です。それなのに全体として見たときに乱雑な印象を与えません。ポイントは、クールな素材の家電、統一された調味料ポット、何も置いていない余白を設けていることです。棚上のドライグリーンが軽やかなアクセントになっています。
おしゃれに見せるコツ
おしゃれなキッチンインテリアの作り方は、小物のデザインにこだわることです。鍋敷きやキッチンツール立て、まな板など日常使いするアイテムこそおしゃれなものを選びましょう。オブジェのように飾っておいても絵になり、見る人も使う人も楽しめます。
真似したいポイント
実用的なものばかりのキッチンより、お料理しながらふと目にしてリラックスした気持ちになる、グリーンや雑貨の飾ってあるキッチンの方が楽しく過ごせます。飾るもので場所をとらない方法としては、ハンギンググリーンや壁面活用があります。
おしゃれなインテリア:まとめ
インテリアの作り方は、洋服のコーディネートと似ています。メインとなる服(家具)を選んだ後、帽子や靴を合わせていくようにカーテンや照明器具を選んでいくのです。寒い季節にはラグを足したり、インテリア全体の色彩も暖かいものに変えるなど、常に生き物として変化するインテリアを楽しみましょう。
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