バトルウィン アンダーラップテープ
ニチバン バトルウィンカラーテーピング
ミューラー 非伸縮テーピングテープ
ZAMST 薄型サポーター
そもそも捻挫とは?
捻挫の原因とは?
捻挫の原因は関節に無理な力が加わり、靭帯を損傷してしまう事が主な原因です。無理な力が加わる原因として日常生活での転倒や、スポーツをしている時のジャンプやタックルが多くあげられます。そして、捻挫をする部位のほとんどが足首の関節になります。
捻挫とはどういう症状
捻挫は関節を支えている靭帯の損傷です。特に足首を内側にひねってしまう種類の捻挫が多い傾向です。捻挫は軽症であれば靭帯が伸びてしまっただけの状態ですが、重症になると、靭帯が断裂してししまい、長期の治療期間が必要になってしまいます。
捻挫をしてしまうと強い炎症が起きて痛みが発生する事と、可動制限(患部を動かせない)が発生します。
骨折との違い
捻挫は靭帯の損傷のみのケガですが、骨折は骨そのものが損傷している事になります。両者の判別を付けることは非常に難しく、レントゲン等の医師の診察が必要になります。「たかが捻挫」と自分の判断で決めつけず、痛みが引かないような場合であれば病院への受診を推奨します。
足首のテーピングの効果とは
足首を固定する効果
捻挫してしまうと患部に炎症が起きます。その状態で患部をさらに動かすと非常に強い痛みが発生します。テーピングは患部を固定して、それ以上捻挫が悪化しないように固定します。巻き方によってはアキレス腱の保護もすることができます。
また、足首を固定できれば痛いながらもなんとか歩くことが出来ます。大前提は無理に歩かないことが大前提ですが、たとえば登山中に捻挫してしまって自力で歩けないと「即」遭難の状態になります。何とか歩いて下山できれば遭難という最悪の事態は避けることが出来ます。
痛みを和らげる効果
捻挫した関節を無理に動かすと非常に強い痛みが発生します。テーピングは関節を固定して不意の動きによる痛みを防止する効果があります。実際にテーピングをした後に歩行する場合でも、精神的にもテーピングという「サポート」があるというだけで心理的に安心する事にもなります。
テーピング前の対処【RICE】
捻挫してしまったらテーピングの前に行うRICEという対処法があります。RICEは捻挫に対する一連の対処法の頭文字をまとめた処置になります。RICEは症状の悪化防止や治癒期間の短縮にも関係してきますので、テーピングを行う前には必ず実施するようにしましょう。
REST:安静
まず、捻挫してしまったら患部を動かさずに安静にすることが最優先です。無理に動かすと症状の悪化につながりますので、スポーツ中であれば活動をいったん中止して患部を無理に動かさず休憩しましょう。
ICE:冷却
安静の次は、患部を冷却する事です。冷却は炎症を防止して痛みを抑える効果があります。方法としては氷水で15分程度を目安に冷却します。あまり長時間冷却しすぎると凍傷の危険性がありますので冷やしすぎないようにしましょう。
COMPRESSION:圧迫
次は患部の圧迫です。ここできちんとテーピングを行う事により患部を固定・圧迫します。患部をきちんと固定できると捻挫の悪化を防止し、治癒までの期間を短縮させる効果があります。注意点はあまり強く圧迫しすぎると、血行障害を起こしますので、あくまでも適度に圧迫しましょう。
ELEVATION:挙上
捻挫してしまった関節の腫れを防止するため、捻挫してしまった関節を自分の心臓よりも高い位置に上げます。うつぶせになり、患部の下に畳んだタオルなどを挟んで高く保持しましょう。
足首のテーピングの巻き方①:アンダーラップ
バトルウィン アンダーラップテープ
アンダーラップはテーピングの下に巻く保護テープで、テーピングの糊でのかぶれや剥がすときの痛み(毛がくっついて痛い)を防止するために使用します。足を直角にした状態で、つま先から始まり、足の甲~アキレス腱~脛付近まで体に向かって隙間が空かないように注意して巻いていきましょう。
隙間を開けないために、少し引っ張った状態で巻くと綺麗に仕上がります。脛部分は、ある程度長めに巻いておかないと後で足りなくなり、すね毛がテーピングにくっ付いて痛い思いをしますので注意が必要です。また、汗をかいている状態で巻くとかぶれの原因にもなりますので、タオルなどで拭いてから始めるようにしましょう。
足首のテーピングの巻き方②:アンカー
テーピングを行う上で最初に行う事は起点の位置を決める事です。そしてアンカーはテーピングを行う上での起点となる位置に貼るテーピングとなります。巻き方はくるぶしの少し上の内側から開始して、2周巻くようにします。ポイントとしては1週目をきつめに巻くことにより、固定力をアップすることが出来ます。
もう一つのポイントは、テープ幅の三分の一程度重なるように巻くことでテープ同士の摩擦力でテープがずれにくくなります。アンカー自体には捻挫の予防や固定力はありませんが、これから進めていくテーピング法の基礎になりますので、しっかりと巻くようにしましょう。
足首のテーピングの巻き方③:スターアップ
アンカーによりテーピングを開始する場所が決まったら、次はスターアップという巻き方に移ります。テーピングの方法としては内側のアンカーからスタートして常にテンションを掛けながら外側のアンカーまでテーピングします。スターアップは足首の可動性を制限する事が目的ですので、ある程度強めに巻くことがポイントです。
かかとでクロスさせて固定力アップ
図のように外側のスターアップの場所までテーピングする事ができたら、テープの1/3程度が重なるようにして2本目、3本目と同じように連続してテーピングしていきます。ここでのポイントはかかとの部分でクロスさせることで固定力をアップさせることができます。
足首のテーピングの巻き方④:ホースシュー
スターアップがきれいにテーピングできたら次はホースシューに移ります。ホースシューはスターアップの固定力の向上と、アキレス腱の保護を目的とします。つま先側の外側から貼り始めて、かかとの骨の上端にかぶるようにテーピングします。
アキレス腱の形状に沿うようにしてテープ同士が少し重なるようにして3枚ほどテープを貼り付けます。この時にスターアップの縦のテーピングより少しはみ出るようにして下さい。あまりきつく締めすぎるとアキレス腱が圧迫されて痛くなってしまいますので、患者さんに声を掛けながらテーピングするようにしてください。
足首のテーピングの巻き方⑤:サーキュラー
ホースシューに続いて、サーキュラーはスターアップがずれないように固定する巻き方です。スターアップを補強する事で足首に対する固定力をさらに向上させることができます。
テーピングの方法としてはホースシューの内側の終点から開始して、足首を1周するように1本ずつ切ってテープ幅の二分の一が重なるようにしてしっかりテーピングしてください。終点はアンカーテープままでになります。
後半部分をきつく巻きすぎるとふくらはぎの筋肉の動きを妨げてしまい歩きにくいのと、アキレス腱部分を締め付ける事になって痛みが発生しますので注意が必要です。
足首のテーピングの巻き方⑥:フィギアエイド
サーキュラーが上手にテーピング出来たら次はフィギアエイドです。フィギアエイドは足首全体をしっかりと安定させるために行います。外側のくるぶしから開始して図のように足の甲を通過して内側に向かいます。
その後は足の甲を通過して土踏まずに向かいます。足の甲の部分を巻く時はダイナミックに巻くことになるので、テープの捻じれに注意しながらテーピングを行いましょう。
テープを通す位置に注意
土踏まずを通過したら起点部分に戻り、さらに足の甲を通過して足首方向に進みます。この時、足の甲の部分でテープが直角に進路変更します。足首を直角のまま保持して強めに巻くことがポイントです。あまりつま先側の足の甲を通過すると、テープの固定力が落ちますので、足の甲はなるべくかかとに近い方を通過するようにしてください。
おすすめのテーピング
テーピング用の種類は伸び縮する「伸縮性」のテープと、伸び縮しない「非伸縮性」の2種類があります。足首のテーピングには固定力が求められますので、テーピングの種類は「非伸縮性」を選択する事が重要です。なお、テープの色にも種類があり、目立たないような肌色のテープも販売されています。
ニチバン テーピングテープ
ニチバン バトルウィンカラーテーピング
おすすめのテーピングはニチバン社製のテーピングテープになります。非伸縮性のテーピングとなっており、患部をしっかりと固定する事ができます。このテーピングは汗にも強くおすすめできます。
また、手でカットし易い事が特徴となっており、自分で巻くことも可能です。ニチバンではこの足首用のほかに指や手首用のテーピングも販売していますのでおすすめです。
ミューラー 手で切れるテーピングテープ
ミューラー 非伸縮テーピングテープ
ミューラージャパンが販売するテーピングテープです。このテーピングの特徴は肌荒れしにくいラテックスフリーの糊を使用している事がおすすめのポイントです。
通常のテーピングの糊は長時間の使用で肌荒れしてしまう事が大変多い傾向です。その点、このテーピングは肌荒れを防止しお肌に優しいため、女性でも気がれなく使用することが出来ます。
捻挫の予防は準備運動が基本
スポーツ時の捻挫を予防するにはしっかりと準備運動を行いましょう。スポーツ前の準備運動はケガの予防だけではなく、スポーツを行ったことによる急な病気の予防にもつながります。特に日ごろから運動不足の人や体重が重めの方は関節に負担がかかりやすいため、しっかりとウォーミングアップを行いましょう。
慣れてくると準備運動を軽視していきなり運動を行いたくなりますが、運動に慣れている人でも油断せずに準備運動を行いましょう。準備運動が不十分だと捻挫だけではおさまらず、靭帯損傷やアキレス腱断裂のリスクも高くなってしますます。
足首の捻挫予防おすすめサポーター
ZAMST 薄型サポーター
捻挫の危険性が高いスポーツを行う時や、何回も捻挫をしてしまって、捻挫が癖になってしまった方は予防としてサポーターを使用する事で捻挫を予防できるのでおすすめです。
サポーターには様々な商品がありますが、捻挫の予防としては使用するサポーターを選ぶ時のポイントは、紹介したサポーターの様にマジックテープで足首をしっかりと固定できる物を選びましょう。
また、サポーターは心理的にも良く、捻挫の恐怖がだいぶ軽減されます。しかしながら足首の保護だけではなく、アキレス腱伸ばし等の準備運動をして捻挫以外のケガを予防する事も非常に重要です。
捻挫だと甘く見ないで早急な受診を!
捻挫の種類には軽症から重症まで様々な病態があります。軽症であれば自分である程度対処する事が出来ますが、捻挫の種類によっては重度になると靭帯の手術が必要になるほどの事態にもなります。
また、足首の捻挫は捻挫と骨折の両方を併発している場合もありますので、痛みが強い場合や内出血がある様な場合には早急な医師の診察・治療が必要です。
また、間違った対処法やテーピングは捻挫を悪化させてしまったり、治療期間を伸ばしてしまう場合もあります。たかが捻挫と考えないで、患部の十分な観察を行い、何かあった場合にはすぐに病院へ受診するようにしてください。
足首のテーピングまとめ
足首の捻挫は痛みも強く、日常生活に影響してしまいます。また、不適切な対処法では捻挫を悪化させてしまったり、捻挫が「癖」になってしまう事があります。
しかし正しい対処法とテーピングは捻挫による痛みを緩和する効果と、捻挫の治療期間を短縮する効果があります。テーピングはテープの種類や実施方法により難しい部分もありますので、日ごろから万が一のために練習しておくことが大事です。正しい捻挫の対処法とテーピングを覚えておきましょう。
捻挫したとき・捻挫予防のサポーターが気になる方はチェック!
ここでは捻挫した際のテーピングについてご紹介しましたが、捻挫した時はサポーターを使用する事もできます。サポーターが気になる方はぜひチャックしてみてください。
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