記事の目次
- 1.はじめに
- 2.秋登山とは?他の季節の登山との考え方の違い
- 3.秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術1
- 4.秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術2
- 5.秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術3
- 6.秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術4
- 7.初心者がミスしやすい秋登山の服装の失敗は
- 8.秋登山はボトムスタイルもレイヤー分けする
- 9.秋登山用ボトムのウェアのレイヤリング術1
- 10.秋登山用ボトムのウェアのレイヤリング術2
- 11.秋登山用ボトムのウェアのレイヤリング術3
- 12.寒い季節も安心!人気のトレッキングウェア1
- 13.寒い季節も安心!人気のトレッキングウェア2
- 14.寒い季節も安心!人気のトレッキングウェア3
- 15.まとめ
はじめに
秋の登山用ウェア選びのコツはレイヤーにある
夏とは違う秋の山の気温。服装もそれに合わせて変える必要があります。初心者の方がつまづきやすい登山の服装のテクニックにレイヤーがあります。レイヤーとは服を重ね着する方法。ただ何枚も重ね着しただけでは動きにくかったり枚数が多い割にはあまり暖かくないということもおこります。今回は初心者の方にもわかりやすく、秋登山向けのスタイルをレイヤリングを中心に解説していきます。
秋登山とは?他の季節の登山との考え方の違い
秋登山の特徴・他の季節との考え方の違い
トレッキングウェアを選ぶ時、秋登山が他の季節の登山とどう違うのかをまず考えてみましょう。一番違うところは気温ですね。特に夏と比べると山の気温はグンと下がります。しかし日差しはまだまだ強いことも多く、動いているとじんわりと汗をかいてきたりするので服装での温度調節が難しいのが秋登山の特徴です。
初心者の秋登山はまず服装に注意
このことから秋登山には服装での体温調整がとても重要になってきます。気温だけでなく秋の長雨ともいうくらい、夏の台風シーズンよりも降雨量が多いのも秋という季節です。山の上はとくに天候も下と違うこともありますので、雨天を考慮したアウターを持ち歩くなどの配慮も必要になってくるでしょう。
秋登山は気温の変化に注意したウェア選びを
天候だけでなく晴れた日であっても午前と真昼・夕方の温度差が激しくなるのも秋の特徴。真昼は夏のような暑さで日が落ちるのが早く急激に気温が下がってきたりします。このような秋の季節による気温差も服装でカバーしていくのがトレッキングウェア選びのポイントです。
秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術1
秋の登山は服装を3つに分けて考える
秋登山で気をつける点を知っていただいたところで、早速秋登山の服装のレイヤリング術について触れていきましょう。レイヤリングとはレイヤーと呼ばれる重ね着のことで大きく3つに分けて考えるのが一般的な登山の服装の決め方となります。
秋登山のレイヤリング:基本の分け方
それではまずその3つの分け方はどのように呼ばれているのか、どんな順番で着用するのかという登山の服装の基本の分け方について詳しくご紹介します。
1.ベースレイヤー(レイヤリング)
まずは一番先に着るのがベースレイヤーと呼ばれる衣類です。これは直接肌にふれる衣類なので他のレイヤーと比べて素材などに気をつけて選びたいもの。それ以外にもこの素肌の上に着る衣類にはいろいろと気をつけなくてはいけないことがあります。
2.ミドルレイヤー(レイヤリング)
その次に着るのがミドルレイヤー。最初のレイヤーが最初に着る肌着のようなものと考えるならこれはおしゃれを重視した見せる服と考えて良いでしょう。ただ登山の服装においてはおしゃれだけでなく動きやすさなども重視して選ぶことが必要になります。
3.アウターレイヤー(レイヤリング)
最後に重ね着するのがアウターレイヤーと呼ばれる上着類です。これは秋登山でも初旬のうちはアウターは寒いときの気温調整のための予備の服装で、実際に着用していかず現地での気温によって脱いだり着たりする衣類と考えてよいでしょう。
秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術2
ベースレイヤリングスタイルの考え方
それでは、もう少し詳しく各レイヤースタイルのコツをお話しましょう。まずは一番下に着用するベースレイヤーから。これは肌着であることから、肌にアレルギーがある人などはとくに素材に注意して選ぶ必要があります。そのほか気をつけるのは動いてかいた汗をすぐに吸うだけでなく乾かして肌に戻さないということも必要です。
秋登山用ベースレイヤリングにおすすめウェア
肩の可動域を邪魔しないラグランスリーブと脱ぎ着しやすい1/4ファスナーの肌着です。春から秋まで長く着られる素材なのでヘビロテとなるでしょう。素材は肌に優しいやわらかなメリノウールを使用。
サイズ展開・カラーバリエーション
サイズはSとMの2タイプ展開。カラーは人気のブラックとさわやかなコバルトブルーの2つの色が用意されています。山の気温は麓よりも低くなりますので半袖のアンダーウェアがちょうど良い季節でも長袖の肌着をおすすめします。
秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術3
ミドルレイヤリングスタイルの考え方
ミドルレイヤーに着用するのは普段着のシャツのイメージで。肌着の上に見栄えの良いものを一枚羽織る感覚で選んでも良いでしょう。そのときに注意したいのは脱ぎ着しやすいもの。その時に適した着衣を脱いだり着たりするのが登山の服装のポイント。アウターを着るときミドルも着込むと暑すぎる場合には脱ぐ必要があるからです。
秋登山用ミドルレイヤリングにおすすめウェア
暖かなフリース素材で前部分でファスナーでフルオープンできるタイプ。袖付けはラグラン方式で腕をあげても抵抗なく脇の下の突っ張り感もありません。ミレーはフランスのヒマラヤ登山隊にも装備を提供しているヨーロッパでは信頼できる登山服ブランド。動きやすさや保温性・乾きやすさなどに優れるフリース素材は秋からおすすめの素材です。
サイズ展開・カラーバリエーション
サイズ展開はXSからLまで。EUROサイズ表記なので目安としてSサイズが日本のMサイズと同等と見ておくとよいでしょう。カラーはTEAL BLUE/BLACK - NOIR/TARMAC/POMPEIAN REDの4色。
秋登山を快適にする初心者のレイヤリング術4
アウターレイヤリングスタイルの考え方
秋の場合は冬よりも絶対アウターを着なくてはいけないわけではなく、あくまでも気温が下がってきたときに体温低下を防ぐ予備的な装備です。
秋登山用アウターレイヤリングにおすすめウェア
ゴアテックスを使用した防水・撥水効果が非常に高く軽い秋冬用のアウターウェア。もちろんファスナー部分からの浸水もしっかり防いでくれるから、長時間雨の中での移動や作業でもインナーが濡れてくることはありません。
サイズ展開・カラーバリエーション
サイズはSからXLまで4種類。カラーはブルー系が3つ(ブルーアシード/グラファイトブルー/インディゴ)とレッドブリックの全4色となっています。
初心者がミスしやすい秋登山の服装の失敗は
1.ベースレイヤリングを怠り体を冷やす
とにかく重ね着すれば良いと思って初心者の方がよく失敗してしまうのは、自分の汗によりインナーが濡れてだんだんと冷えて体温を奪い体を冷やしてしまうこと。それを防ぐには、しっかりと汗を吸い込みながら素早く乾く速乾性の優れたものを選びましょう。
秋登山は天気が良くても汗に注意
秋だから汗はかかないだろうと思われがちだけれど、動いていると思ったよりもたくさん汗をかきます。秋物のインナーといえどもしっかり汗を吸ってすぐに発散させるものがベストです。
2.山頂近くは風が強くてアウターが追いつかない
アウター選びは防寒用という考えで良いのですが、ついつい忘れてしまうのが防風や雨の対策。一見あたたかい素材であっても、風に対してはあまり防いでくれない素材もあります。
秋の登山は風が冷たくて寒い
ウィンドパーカーやレインウェアなどしっかりと雨風を防いでくれるものなら、登山においてはフリースよりも温かいということも多いのです。山の気候は冷たい風によっても体温が激しく奪われてしまうことも多いので、防風対策もしっかり考えたアウター選びがおすすめ!
秋登山はボトムスタイルもレイヤー分けする
秋登山のボトムウェア・レイヤリング方法
上半身のレイヤリングを一通り見てきましたが、同じことが下半身にも当てはまるもの。考え方としては上と同じなので簡単にですがボトムウェアのレイヤリングについても解説します。
秋登山用下半身のレイヤーはどうしたらいい?
下半身のレイヤー分けも大きくわけて3種類。秋登山の時期にもよりますが、気温変化によって調整できるようにインナーとミドルの上に重ね履きできるようなアウターをひとつ持参するのが良いでしょう。
秋登山用ボトムのウェアのレイヤリング術1
秋の登山はボトムスタイルもレイヤーにする
考え方は上半身のレイヤリングとまったく同じです。動きやすくて吸水性・速乾性にすぐれたインナーやミドルレイヤーを選び、さらに風や雨・山の天気によっては寒さも防ぐアウターを持参する形になります。
季節を考えた秋登山用ベースボトムスタイル
自分の汗による冷えを防ぐため、ボトムのインナー(タイツなど)にも吸水性と速乾性があるものを選びましょう。インナーを履かないという方もいますが、1枚履くだけで汗の不快感や体温低下を防いでくれるだけでなく寒さ対策にも大きく役立ってくれます。
秋登山用ボトムのウェアのレイヤリング術2
ボトムのレイヤリングは動きやすさも考えて
初心者の方がまずボトムのウェアを購入するときはデザインや自分好みの色も大切ですが何よりも動きやすさ重視に考えてください。少しくらいなら我慢すればと考えてしまいがちですが、それが長時間になると大きく違いがでてきます。
季節を考えた秋登山用ミドルボトムスタイル
アウトドアブランドでは数多くのトレッキングパンツも売られていますが、いろいろ試着してみて自分の体型にあった足上げが楽なパンツを選ぶとよいでしょう。寒い時用にある程度の防寒もあった方が良いですが、インナーにタイツを履いてその上に履くので寒さよりもまず動きやすさを重視するのがおすすめです。
秋登山用ボトムのウェアのレイヤリング術3
秋登山ウェアはボトムのアウターレイヤーは調節用
上半身と同じくボトムでもアウターは雨風や寒いとき用の予備の服装と考えてください。レインウェアを上下用意していくのも良いですね。
寒い時用の秋登山用アウターボトムスタイル
登山用のレインウェアとして上下セットになっているものを購入しておけば、トップ用・ボトム用と考えなくて済みます。裾や袖口から雨や風が入らないようになっているもの。パンツの裾にジッパーがついていて靴を履いたまま着ることができたりと、トレッキング用の工夫がなされているのが魅力です。
通常の秋登山ではアウターボトムは不要なことも
登山用のレインウェアは秋の場合はあくまでも予備という扱いで。どうしても寒いときに羽織ったり急な雨のときに使用するものです。登山中の体温はインナーとミドルの2つのレイヤーで調整しましょう。
寒い季節も安心!人気のトレッキングウェア1
寒い季節のミドルレイヤーは長袖が定番!
夏はあまりレイヤーは関係なくできるだけ体温を外に出して熱中症などに気をつけるトレッキングウェアが多いのですが、やはり秋になるとたとえミドルレイヤー用の服装でもそれでは寒いと感じてしまいます。夏用ウェアを着回さず秋用に長袖を用意してください。
ハーフジップトレッキングシャツ
ジェームズ・スクエアのおしゃれなジップアップシャツはミドルレイヤーとして着用するのにおすすめな、汗吸いが良く乾きが早くて肌を常にドライな環境に整えてくれるトレッキングウェアです。サイズ感は日本人にちょうどよいサイズになっているので、購入する際はいつも着ているサイズをそのまま選べば良いでしょう。
女性用もあるので男女ペアスタイルも可能
同デザインで女性向け商品も展開されているので、ご夫婦で親子でカップルで男女おそろいのトレッキングウェアで山の上でもスタイリッシュに決めることができるでしょう。レディースの方の特徴はライン入りのデザインが多く少し派手めな感じとなっています。素材などの材質はメンズと同様で吸汗速乾性にすぐれており、汗をかきやすい女性でも安心して秋登山が楽しめるでしょう。
寒い季節も安心!人気のトレッキングウェア2
Lanbaosiフード付きウィンドブレーカー
冬ほどガッツリと防寒するほど寒いというわけではない秋の登山。アウターレイヤー用の服装用に持っていきたいのが軽くて動きやすいウィンドブレーカーです。Lanbaosiの商品は価格も安くコスパがよくて人気があります。撥水性が高いのでちょっとしたレインウェア代わりにもなるのが魅力的。
秋登山をおしゃれにするカラーバリエーション
ブラックの他モカ・グレー・ブラウン・カーキと5色のカラーバリエーションがあり、どれもファスナーのオレンジが差し色となっていてかっこいいのがウケています。登山・トレッキングウェアだけでなく街着としても秋から冬まで長く着られるので、一人で色違いを数枚持つ人も少なくありません。特にバイクに乗る人はオールシーズン使える便利アイテムです。
寒い季節も安心!人気のトレッキングウェア3
TACVASENタクティカルパンツ
ポケットがたくさんついており一瞬カーゴパンツのような雰囲気がありますが、それと比べてスリムでダボっとしておらずおしゃれな感じで履けるのが良いタクティカルパンツ。とくかく伸縮性と吸水・速乾性にすぐれているので汗をかいてもサラサラとした感触が気持ちいいです。
春から秋まで長く使えるパンツ
秋のボトムのレイヤースタイルは寒い時でもあまり厚手にならないものを揃えるのが気温変化による温度調節がやりやすくおすすめ。少し薄手かな?と思うくらいがちょうどよいでしょう。寒いのが苦手という方もベースレイヤーとしてタイツなどを履いてから着用すれば薄手なパンツの方が動きやすく暖かく登山が楽しめます。レイヤーを工夫することで春や夏も履けるのでかなりコスパが良いです。
まとめ
服装に気をつけ秋登山を楽しもう
夏や冬とはちょっと違う秋登山の服装選びの注意点やコツ・実際におすすめ商品を交えながらご紹介してきましたがいかがでしたか?麓の気温で考えて夏と同じような服装でいってしまい寒い思いをすることも多いので初心者の方はとくに体温調整用のアウターウェアも持参してください。寒いといっても汗はかきますので、肌に直接触れる衣類は汗をよく吸う素材であること、吸った汗をいつまでも抱えていない速乾性であることが大切なポイントです。夏とはまた違った秋の季節ならではの風景が楽しめる登山は、動きやすさと体温低下対策を意識したウェアで出かけましょう。
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