スカイスポーツとは
eスポーツやアーバンスポーツなど、最近では新時代のスポーツが盛り上がりを見せていますが、その中でひそかに盛り上がりを見せるのがスカイスポーツです。スカイスポーツは決して新しいジャンルの競技ではありませんが、年々増加する競技人口に伴い趣味で始められる方も増えてきました。よって、日本各地でもさまざまな場所で体験サービスが行われるようになり、かつては珍しかったハンググライダーやスカイダイビングなど空を飛ぶ競技も、最近では気軽に試せます。
空を舞台に行う競技の総称「スカイスポーツ」
スカイスポーツとは、その名前の通り、空中を舞台にして行うさまざまなアウトドアアクティビティです。昔から知られているジャンルだと、空を飛ぶ熱気球もスカイスポーツに含まれます。パラグライダーやハンググライダーといった人が空を飛ぶだけのがスカイスポーツではなく、ドローンやRC飛行機などのラジコンを使ったレースなども、最近ではスカイスポーツと呼ばれています。
日本で体験できるスカイスポーツの種類を紹介
かつてのスカイスポーツは海外の一部富裕層の遊びでしたが、近ごろの日本では、未経験者や一般の人でも気軽に試せるようになりました。体験飛行をする前に、まずはスカイスポーツにはどのような種類があるのか確認してみましょう。
体感型アクティビティを中心に紹介
この記事では、スカイスポーツの中でも、人間が空を飛ぶ体感型の種類に注目して各競技の特徴やイベントなど発信します。※記事の内容は2019年7月18日時点のものになりますので、イベントに関する最新情報は運営団体HPを参考にされてください。
日本で体験できるスカイスポーツの種類1
熱気球
スカイスポーツの中では、もっともなじみ深い種類に当たるのが熱気球でしょう。大人2名~3名ほどが入れる小さな箱に乗って、中心にあるバーナーで炎を灯し気化ガスの力で空を飛ぶアウトドアアクティビティです。ほかのスカイスポーツと比較して、恐怖心は少なく安定した乗り心地が特徴的ですね。最近はイベントの開催数も豊富で、子供からお年寄りまで幅広い年齢層の人々が体験しやすいスカイスポーツでしょう。
熱気球はこんな人におすすめ
天候に恵まれれば、熱気球はゆっくりとしたスピードで上空へ上がり、空を飛ぶ時間も地上に降りる瞬間も激しい動きはありません。よって小さい子供連れのファミリー層や、のんびり空中散歩を楽しみたいという方におすすめのアウトドアアクティビティです。複数のグループで参加するツアーでは、いくつものバルーンがフワフワと宙を舞い、色とりどりなバルーンが連なることで気球自体が美しい景色の一部になります。癒しを求めている方にも最適でしょう。
日本で体験できるスカイスポーツの種類2
モーターパラグライダー
背中に小型エンジンを搭載して、ファンによる人工的なエネルギーで空を飛ぶスカイスポーツが、モーターパラグライダーです。原動力つきなので、わざわざ高台のうえに登る必要がなく、ビーチなど平地をダッシュするだけで離陸可能。騒音がやや気になるものの、基本的には場所を問わずトライすることができるので、最近では、ビーチリゾート地などで水着を着たまま乗り込むこともOK。低空飛行も容易いので、高所が怖い人でも気軽に挑戦できます。
モーターパラグライダーはこんな人におすすめ
高いところが怖いけど、スピード感のある空中散歩をしてみたい。という方におすすめのスカイスポーツが、モーターパラグライダーでしょう。普通のパラグライダーやハンググライダーは、気流の関係で1,000m以上の空を飛行しますが、モーター付きパラグライダーなら海面の10mほどの高さでも飛ぶことが可能です。落下を心配する恐怖感が少なく済むので、イベントや体験コースなど日本各地で人気のスカイスポーツでしょう。
日本で体験できるスカイスポーツの種類3
パラグライダー
パラグライダーとは、上述したモーターパラグライダーからエンジンを取り外した状態で、自然に吹く風の力で空を飛ぶスカイスポーツです。見た目はスカイダイビングやレスキュー隊が使用する、パラシュートのような形をしていますが、パラグライダーはただフワフワと落下するものではありません。キャノピーと呼ばれる空気を取り込む布部分と、手元のコードが連携しているので、コントロール次第では上へと上昇することも出来るスカイスポーツなのです。
パラグライダーはこんな人におすすめ
高度の高い場所を飛んでみたいけど、スピード感の強いアウトドアアクティビティは苦手。といった方にスカイスポーツのパラグライダーをおすすめします。モーターパラグライダーのようにエンジンの音に気を取られることなく、自然豊かの山の上をゆっくりと廻旋しながら空中散歩できる経験は、日常のストレスを吹き飛ばしてくれるでしょう。急降下や急上昇はしないので、高所を飛べる割には比較的のんびりとした時間が流れます。
日本で体験できるスカイスポーツの種類4
ハンググライダー
タカなど大型の鳥のように空を飛ぶことができるスカイスポーツは、ハンググライダーでしょう。熱気球やパラグライダーとは、見た目も仕組みも大きく異なり、最高速度は100kmにもなるのが特徴です。空気を取り入れるバルーンのようなパーツがない代わりに、大きな羽がついています。この羽で風を上手に切っていくことで、高度を上げたり急降下したりと多彩な技を繰り出すことができる、アウトドアアクティビティなのです。
ハンググライダーはこんな人におすすめ
鳥になった気分で、とにかく激しく自由に空をかけめぐりたい。このように思う方にスカイスポーツのハンググライダーはおすすめです。風の吹き方を読んで羽を操作していくことで、エンジン無しで雲の上まで上昇することができたり、猛スピードで急降下できたりと自由度は高いでしょう。ただし、高度な技術を要するためタンデム飛行が基本となり、その体験サービスを提供している事務所は、最近の日本にはまだ少ないのも残念なポイントです。
日本で体験できるスカイスポーツの種類5
バンジージャンプ
スカイスポーツとしては、もっとも歴史が長いと言えるバンジージャンプ。発祥地はオセアニアのバヌアツ共和国に住む先住民族による儀式がきっかけで、10世紀以上前から行われていました。今では、世界中どこのリゾート観光地に行っても、定番中の定番アウトドアアクティビティになっています。日本国内でもバンジージャンプに挑戦できる場所は多くあり、関東では群馬県を中心にバンジージャンプ体験サービスが増えていますね。
バンジージャンプはこんな人におすすめ
非現実的でとにかくスリリングな体験をしたい。このような方にバンジージャンプはおすすめです。ハラハラするスカイスポーツと言えば、スカイダイビングが頭に浮かぶかもしれませんが、人によってはバンジージャンプの方が恐怖を強く感じることもあります。なぜならバンジーの落下時速は100km以上になり、空高くを飛ぶわけではないので、周囲の景色が比較対象となり体感速度は200km近くになるからです。
日本で体験できるスカイスポーツの種類6
スカイダイビング
スカイダイビングは、12,500フィート(約3,600m)の上空から、人が生身の状態で飛び降りるというクレイジーなスカイスポーツです。雲を抜けるまではフリーフォールとなり、雲を抜けたあたりの上空1,700mあたりでパラシュートを開きゆっくり下降していきます。海外のビーチリゾートでは定番のスカイスポーツですが、日本国内ではまだまだ浸透しておらず、関東、関西、北海道の数カ所にサービス提供場所が存在します。
スカイダイビングはこんな人におすすめ
自信をつけて新しい自分に出会いたい。そう思う方にはスカイダイビングはおすすめです。一生涯でスカイダイビングを経験しない方の方が多い中、危険を承知してスカイダイビング体験をするのは非常に勇気がいることです。一度飛んでみれば、勇気ある行動が自信に結びついて、自分の中の何かが変わるかもしれません。とはいえ実際に飛んでみると、空中では落下を感じるための比較対象物がないので、恐怖より強風を浴びている感覚の方が強く感じられるでしょう。
日本で開催!スカイスポーツのイベント情報1
大崎バルーンフェスティバル
スカイスポーツの熱気球を楽しめる最近の熱いイベントは、宮城県大崎市で毎年秋ごろ開催される大崎バルーンフェスティバルです。小型バルーンや大型バルーンなど、合計約30種類もの熱気球が集結します。バルーンアートや競技フライト、体験試乗やフリーマーケットなどさまざまな見物が盛りだくさんのイベントです。とくに注目したいのが、日が沈んだ頃に行われるバルーングロー。いくつもの熱気球が光り輝く光景は、幻想的な世界を生み出します。
イベントの主なメニューを紹介
大崎バルーンフェスティバルは例年11月下旬の3連休に開催され、3日間にわたりメニューが構成されています。1日目は競技フライトなどのスカイスポーツがメイン、2日目・3日目ははバルーンアート、バルーングロー、打ち上げ花火など、スカイスポーツ以外のお楽しみ行事も行われます。今年は第34回を迎え、開催予定日は11月22日~24日の3日間となっております。詳しくは下記の大崎市の公式ホームページを確認してみてください。
イベントの基本情報
【住所】宮城県仙台市青葉区本町三丁目8-1
【連絡先】022-211-2822
【アクセス】岩出山駅から徒歩10分:古川ICから車で15分
日本で開催!スカイスポーツのイベント情報2
埼玉スカイスポーツフェスタ
スカイスポーツのモーターパラグライダーを楽しめる最近の熱いイベントは、埼玉県熊谷市で毎年秋ごろ開催される、埼玉スカイスポーツフェスタです。スカイスポーツの総合的なイベントとなっており、モーターパラグライダーはもちろん、熱気球や小型飛行船(モーターグライダー)の体験試乗も叶うスカイスポーツファンにとっては見逃せない充実した内容。共催には「日本パラモーター協会」、後催には「熊谷市」が携わり、ほか20を越える団体が提携しています。
イベントの主なメニューを紹介
埼玉スカイスポーツフェスタは毎年10月の下旬に開催されており、今年2019年は10月20日(日)に開催予定となっています。例年の主なイベントのメニューは、モーターパラグライダーやマイクロ飛行船のデモフライトや、熱気球や模型飛行船の体験試乗がメインとなり、7時から15時まで1日を通して行われます。スカイスポーツフェスタの詳しい内容は、下記の埼玉スカイスポーツフェスタ公式ホームページより確認してみてください。
イベントの基本情報
【住所】〒360-0222 埼玉県熊谷市葛和田
【連絡先】048-588-0697
【アクセス】バス停「土手上」より徒歩1分:東松山IC・嵐山ICより24km
【備考】周辺に鉄道はありませんので、お車かバスでお越しください。
日本で開催!スカイスポーツのイベント情報3
獅子吼でkatte-niスカイフェスタ
スカイスポーツのパラグライダーを楽しめる最近の熱いイベントは、石川県白山市で毎年夏ごろ開催される、獅子吼でkatte-niスカイフェスタです。パラグライダーのイベントでは日本選手権などの公式大会が多いのですが、獅子吼でkatte-niスカイフェスタはアートをメインに構成しており、エンターテインメント性に富んだイベントになっています。参加者が各々用意した機体に取り付ける立体のアート作品で、会場の盛り上がります。
イベントの主なメニューを紹介
獅子吼でkatte-niスカイフェスタは、毎年8月下旬に開催されており、今年2019年は8月24日~25日の2日間を予定しています。主なイベントのメニューは、フリーフライによる仮装パラグライダーのショータイムです。速さや飛距離、得点などを競い合う大会ではないので、個々が楽しむことだけを目的に行われるお祭りになります。日本海をバックに、獅子吼高原の広大な大地の空を飛ぶ仮装パラグライダーは見物ですね。詳しい内容は下記のリンク先より確認してみてください。
イベントの基本情報
【住所】石川県白山市八幡町110番地
【連絡先】090-3719-4355
【アクセス】鶴来駅より車で7分
日本で開催!スカイスポーツのイベント情報4
周防大島スカイカップ
スカイスポーツのハンググライダーを楽しめる最近の熱いイベントは、山口県周防大島町で毎年夏ごろ開催される、周防大島スカイカップです。瀬戸内海に浮かぶ周防大島は、360度見渡す限りが美しい海に囲まれており、スカイスポーツの選手権を開催するには相応しい場所でしょう。競技内容は、速さを競うセットタイムと呼ばれる種目を行います。もちろん選手以外の見学も自由です。
イベントの主なメニューを紹介
周防大島スカイカップは毎年9月下旬に開催されており、今年2019年は9月29日を予定しています。前日の28日には同じ場所にてパラグライダーの選手権も開催予定です。大会のメニューは、9時に受付を開始して競技は10時スタートになります。16時に結果発表・表彰が行われて全工程の終了です。参加選手の数はパラグライダーとハンググライダー合わせて合計50名にもなるビッグイベントなので、それぞれ活躍が楽しみですね。詳しくは、下記の大会概要を確認してみてください。
イベントの基本情報
【住所】山口県大島郡周防大島町西安下庄庄3927−14
【連絡先】082−256−7226
【アクセス】大畠駅より車で30分
【備考】連日パラグライダーの選手権も開催されますので、お間違えの無いようにご注意ください。詳しくは下記のリンク先より大会概要を確認してみてください。
日本最大の高さを誇るバンジースポットを紹介
竜神大吊橋
バンジージャンプを体験できる場所は数年前に比べて増加傾向にあり、小規模バンジーではトランポリンと一体型の、高さ10mにも満たない逆バンジーという種類の遊びまであります。数十メートルの高では物足りないと感じる方には、高さを100mからのダイブが実現可能となった、日本最大級のバンジー体験の場所「茨城県常陸太田市の竜神大吊橋
」がおすすめです。約4秒間のフリーフローを味わうことができる、日本唯一のアウトドアアクティビティでしょう。体験の流れ・メニューを紹介
基本メニューは、会場到着後に受付を済ませたらすぐに体重測定に移ります。40kg~105kgまでの重さ制限があるので、きちんと計ってもらいましょう。その後は安全装備を装着して、いざ橋のうえへ向かいます。ジャンプについての説明と最終安全確認が済んだら、ついにダイブする瞬間が訪れます。10秒以内に飛べない人は、その後も数十分から1時間くらい飛び出せないと言われているバンジー。スタッフさんに背中を押されないように自分から勇気を出して飛んでいきましょう。
店舗の基本情報
【住所】群馬県利根郡みなかみ町小日向143
【連絡先】0278-72-8133
【アクセス】常陸太田駅からバスで45分
関東のスカイダイビング体験サービスを紹介
東京スカイダイビング
スカイダイビングといえば、南国リゾート地のアウトドアアクティビティのイメージが根強いですが、都心部からもアクセス可能な体験サービスがあるんです。埼玉の川島町にある「東京スカイダイビング」では、関東平野を舞台に上空12,500フィートからのダイビングができる、本格的なスカイダイビング体験サービスを提供しています。現在話題沸騰中で2019年の8月は、ほぼ予約一杯になるほどの人気ぶりです。
体験の流れ・メニューを紹介
基本的なメニューは、まずは事務所にて健康状態の確認やダイブにあたっての説明を受けます。ハーネスなどスカイダイビングに必要なアイテムを装備したら、専用機に乗って上空3,800mのドロップゾーンへと向かいます。ポイントに到着したら、待ったなしで次々と参加者が飛び降りていますので、もう後には引けません。もちろんスカイダイビングの熟練者とタンデムでダイブするのでご安心を。詳しい内容は下記のリンク先より確認してみてください。
店舗の基本情報
【住所】埼玉県比企郡川島町山ヶ谷戸496
【連絡先】049-297-7198
【アクセス】山ヶ谷戸(やまがやと)】バス停より徒歩20分
【備考】バス停まで送迎あり
まとめ
最近のスカイスポーツの熱狂ぶりは高まる一方です。最新のドローンレースはもちろん、これまで歴史を刻んて来た熱気球やハンググライダーなど、クラシックなアウトドアアクティビティも盛んになっています。安全面に関しても、年々クオリティーが高まってきているので、参加者の心理的ハードルが低くなったのも人気に火が付いた理由でしょう。今回紹介したイベント以外にも、日本にはたくさんのアウトドアアクティビティ情報があるので、色々とチェックしてみてください。
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