検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

SPD-SLとは?SPDの違いなどシマノ用ビンディングペダルの特徴をご紹介!

ロードレーサーやMTBではペダルとシューズを固定するSPD-SLなどのビンディングシステムを使用するのが一般的です。ここではシマノのビディングペダルの規格であるSPD-SLとSPDの違いの説明をします。併せてシマノ用のビンディングペダルの特徴を紹介をします。
更新: 2021年8月19日
mikuoron
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

この記事で紹介しているアイテム

シマノ用ビンディングペダル SPD-SLとは

シマノSPD-SLビンディングは競技用自転車のペダルの規格になります。SPD-SLは主にロードレーサー用のビンディングペダルになります。SPD-SLの中にも数種類のグレードがあり、主に重量が異なります。

シマノは重量をペダルの材質で変えており、入門用のペダルにはアルミや樹脂部品が多いですが、上級グレードになるとチタンやカーボンの高価な素材を使用して軽量化を行っています。入門用であっても基本的構造は上位グレード譲りのため、性能はまったく問題はありません。

ビンディングペダルとは?

Photo bydanielkirsch

ビンディングペダルとは主に競技用の自転車であるロードレーサーやマウンテンバイクのペダルに使用される機材になります。シューズとペダルをロック機構のある部品(クリート)で固定してペダルとシューズが離れないように固定するものになります。

各メーカーによって固定方法には違いがあり一見すると兼用で可能な形もありますが、基本的にはメーカー別の規格のため兼用しての使用はできません。

メリット

ビンディングペダルメリットはペダルとシューズが固定されているため、ペダルを踏み抜かない事と引き足が使える事になります。ヒルクライムなどでペダルにトルクを掛けた状態でペダルが滑ると非常に危険です。また、ペダルを踏んだ後に上に引き上げることができますので、脚力を効率よくクランクに伝えることが出来ます。

デメリット

ビンディングペダルのデメリットですが、立ちごけの危険性と慢性的な怪我に繋がる可能性といったものがあります。立ちゴケは信号機などで自転車を停車させた時に、ビンディングから足が外れず、そのまま転んでしまうことです。特に右側に転ぶと車道に頭が出ますので非常に危険です。

また、足の位置が固定されますので正しいペダリングができていないと膝を痛める原因になります。各メーカーでは初心者用のビンディングペダルには固定力に遊びを作り、膝への負担を軽減しているモデルがあります。

シマノ製と他メーカーのビンディングペダルの違い

LOOK社のビンディングペダルです。

ビンディングペダルを製作しているメーカーは数社ありますが基本的にはシマノ、ルック、タイム、スピードプレイが有名です。各メーカーによって特徴が大きく違います。固定力や歩きやすさにも関わりますので選ぶ際には自分に合ったメーカーを選ぶようにしましょう。

LOOKの特徴

LOOK (ルック) KEO 2 MAX

出典:Amazon
出典:Amazon

フランスのメーカーであるルック社はビンディングペダルの元祖メーカーになります。ビンディングペダルの特徴はとても軽い事があげられます。メジャーなメーカーなので使用しているライダーも多く価格もそれほど高額ではありません。クリートは一見シマノと同じように三角形ですがシマノと互換性はありませんので注意が必要です。

スピードプレイの特徴

SPEEDPLAY スピードプレイ ZERO ステンレス

出典:Amazon
出典:Amazon

スピードプレイ社は少しマイナーなメーカーですが非常に特徴的なペダルを製作しています。一般的にはシマノのSPD -SLのようにペダルにロック機構を設置してシューズに付けたクリートを入れるのが普通ですが、スピードプレイ社は逆になります。

シューズにロック機構の付いたクリートを取り付けます。ペダリングは最高ですが、クリート部が重く大きので普通に歩くことは困難です。ですが、競技自転車に乗るライダーは自転車から基本的に降りないのでこれでいいのかもしれません。


シマノビンディングSPD-SLペダルの特徴

Photo bywiggijo

ユーザーに合わせた豊富なペダル

SPD-SLのペダルラインナップは6種類あります。初心者用PD-RS500からデュラエース級のPD-R9100まで揃っています。上級者用になるにつれて固定力、軽量化が高度になり、価格も上がっていきます。

初心者のうちは下位グレードで練習して、慣れたら上級モデルに交換するのが良いかもしれません。入門用モデルでは2種類のカラーから選べますので自分の自転車にあったペダルが選べます。  

SPD-SLはクリートが3種類から選べる

クリートはシューズの裏にボルトで固定するパーツで、クリートをペダルのロック機構に差し込む事によってペダルとシューズが固定されます。SPD-SLではペダルとシューズの遊びの幅を3種類のクリートから選択できるようになっております。

一番遊びがあるのが黄色のクリートで、赤が遊びが全くないクリート、青がその中間といったラインナップです。赤はプロライダーや上級者向けですので初心者には怪我に繋がりますので黄色から始めるのが良いでしょう。

シマノSPDペダルとは

SHIMANO シマノ PD-M520 SPDペダル

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

シマノSPDペダル(品番にSLが付かない)というペダルがあります。SPD-SLと品番が非常に似ていますが、SPDペダルはマウンテンバイク用のビンディングペダルの規格になりますので兼用はできません。

マウンテンバイク用のペダルですがSPD-SLとクランクへの装着ボルトに違いはなく、SPD-SLには無いメリットもありますのでロードレーサーにも使用する人は大勢います。

SPD-SLとSPDの各性能比較

ペダリングの比較 

Photo bymohamed_hassan

SPD-SLペダルとSPDペダルの大きな違いはペダルの大きさになります。ペダルが大きく硬いほど脚力をペダルに伝える事ができますので、自転車の推進力に直結します。また固定力もSPD-SLの方が基本的に高いため引き足が効率的に使用できるメリットがあります。

固定力の比較

モデルや設定にもよりますがSPDペダルに比べ、SPD-SLペダルの方が固定力に優れています。SPD-SL、SPDペダル共にシューズを左右に捻る事によってロックを解除できるようなシステムになっています。

しかしSPDペダルが「ポン!」と外れるのに対しSPD-SLは初心者用でも「バチン!!」と外れます、慣れないうちはなかなか外れずに転んでしまいそうになる場面も多いでしょう。

歩きやすさの比較

SPDペダルは基本的にマウンテンバイク用です。マウンテンバイク用のシューズは歩行性能も悪くなく、SPDのクリートも小型で靴底に埋め込まれていますので、いたって普通に歩く事ができます。

対してSPD-SLのクリートは靴底から大きくはみ出ておりさらに3つのゴム部品のみ地面に接地しますので、歩き方はペンギンのようなヨタヨタ歩きしかできません。観光もするようなツーリングではSPDペダルの方がメリットが大きいでしょう。

SPD-SLのメリット

SPD-SLペダルはパワー伝達能力が高い

Photo bycomposita

SPD-SLペダルの特徴として高いパワー伝達能力があります。シューズ、クリートとペダルのセットをすべて自社生産していますので相性は抜群です。

ペダル本体も比較的大型になっていますので脚力を効率よくクランクを回転させる力に変換させることが出来ます。ペダル内部にあるベアリングなどはモデルによって違いはありますが、さすがのシマノクオリティーで耐久性・性能は文句なしです。

軽量

SPD-SLペダル最高峰のシリーズであるPD-R9100(デュラエース相当モデル)では重量が234gほどしかなくとても軽量なペダルとなっております。シマノでは素材を工夫する事によって軽量化しても強度を保てるようになっています。

非常に歩きにくい

Photo byMemoryCatcher

SPD-SLペダルの最大の欠点として歩行のしずらさがあります。シューズの裏に約2cmほどのクリートが付きますので、普通に歩くとつま先を上げてペンギンの様になるくことになります。

また、長距離を歩くとクリートが削られてしまい、固定力が変わってしまうことがあります。クリートの削れ防止用に歩行用のクリートカバーもありますが、結局歩行が難しい事には変わりありません。

SPDのメリット

歩きやすい

Photo by12019

SPDペダルの特徴として歩行のしやすさが挙げられます。クリート自体も小型でシューズのソールに隠れているため直接地面にあたる事が無いため滑ることもありません。マウンテンバイクのビンディングシューズもロードレース用のシューズと違い、あまりソールが硬くない事も歩行のしやすさに繋がります。

SPDペダル対応シューズの中には登山靴と同じようなデザインや普通のスニーカーの様なデザインがあるため、ツーリング先で自転車から降りた状態でもファッションに違和感が出にくいメリットがあります。

異物(泥)に強い

SPDペダルはそもそもマウンテンバイク用に作られていますので、異物が挟まってもすぐに取れるように各部品のクリアランスが広めに作られています。

そのため悪路を歩いた後でも普通にロック機構が働きビンディングペダルとして使用できるものが多い傾向があります。SPDペダルには片面はロック機構が付いたビンディングペダルで、裏面仕様のペダルになっているものもあり、状況に応じて使い分けることが可能です。

立ちゴケしにくい

SPDペダルはSPD-SLペダルに比べて固定力が弱いため、いざという時にやすいという特徴があります。固定力と脱着のしやすさは表裏一体のため一概には言えませんが、どんなアクシデントがあるかわからない一般道においては脱着のしやすさがメリットとなります。

初心者におすすめSPD-SLペダル

SHIMANO(シマノ) PD-RS500 SPD-SL

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

このSPD-SL対応のペダルはの使用に合わせて少し軽めのバネとなっており、固定力の調整幅も大きめになっています。入門用ペダルですが上位モデル由来の機構を採用しておりますので性能も問題ありません。先端部はクリートを差し込みやすいように湾曲しておりますので初めてビンディングペダルを使用する初心者でも扱いやすいモデルとなっています。

初心者におすすめビンディングシューズ

シマノ(SHIMANO) RP3 SPD-SL

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

このビンディングシューズはシマノの中では入門用のモデルではありますが、注目すべき特徴として一番上のストラップがバックル仕様になっていることです。

さらに安いモデルもありますがそういったモデルはベルクロのみのストラップになっており、固定力が少ない傾向にあります。初心者用とはいえしっかりと固定できるストラップが付いていることはメリットになります。


中級~上級者におすすめSPD-SLペダル

SHIMANO DURA-ACE デュラ PD-R9100

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

こちらはシマノビンディングの中で最上位(デュラエース相当)のモデルとなります。シマノの最新技術と素材が採用されており、本体はカーボンでできており、超軽量のペダルになっています。

約2万円と高額がペダルではありますが、他のモデルと比較して内部のベアリングなども最高峰の物が使用されていますので、高性能、高耐久性となっています。性能の高さは指で回すだけで他のペダルとの違いが分かるほどです。資金に余裕があれば使ってみたいペダルです。

中級~上級者におすすめビンディングシューズ

RC9 (SH-RC902)

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

このビンディングシューズは上級者向けのシューズになります。入門用と比較してソールが硬く、脚力を効率よくペダルに伝達する事が出来ます。また、BOAという靴紐の代わりにワイヤーでシューズを締めあげる構造になっています。ベルクロや紐と比較してワイヤーを使用すると軽量化や安全性の向上に貢献します。

SPD-SLとSPD兼用シューズ

シマノ rp1

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

このシューズはSPD-SLとSPDペダルの両方を兼用できるロードレーサー向けのシューズになります。基本的にSPD-SLとSPDは兼用が出来ませんが、このジュースは靴底に両規格を兼用できる穴が開いており、どちらのクリートも取付できるようになっています。

なお、兼用するには一度レンチでクリートとペダル本体を交換する必要がありますので注意が必要です。

シマノビンディングペダルSPD-SLまとめ

Photo by torisan3500

ここではSPD-SLビンディングシステムを中心に紹介してきましたが、ビンディングペダルは扱いやSPDペダルとの互換性に注意して使用する必要がありますが、使いこなせれば自転車の速度が飛躍的にアップするコンポーネントです。慣れないと立ちごけの不安のありますが、是非練習して使いこなせるようになりましょう。

ペダルの交換方法について気になるかたはこちらをチェック

ビンディングペダルについて紹介しましたが、実際に自分で交換するときの手順や注意点が気になる人は下記をチェックしてみてください。