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白い彼岸花は何が違う?種類の特徴や名前、色ごとの花言葉もご紹介!

秋の田畑に咲く彼岸花には白い花もあることをご存知でしょうか?彼岸花というと赤が一般的なので、白はとても珍しいですね。そこで白い彼岸花と赤い彼岸花では何が違うのかについて説明します。また、彼岸花の色別の花言葉についてもご紹介します。
更新: 2024年7月8日
かりん
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白い彼岸花とは?

彼岸花というと、秋になると田畑や墓地で真っ赤に燃えるように咲く花、という印象が強いですね。でもたまに白い彼岸花が咲いているのを見かけることもあります。

とても珍しいので赤の突然変異なの?もしかして色が色だから何かの不吉なことが起きる前兆?…とさまざまな憶測を呼びそうなのですが、実は白い彼岸花は赤い彼岸花の仲間の一種で、シロバナマンジュシャゲという種類なのです。

白い彼岸花の特徴

学名と名前

白い彼岸花の学名はLycoris albifloraで、属名はヒガンバナ科ヒガンバナ属です。白い彼岸花は、シロバナマンジュシャゲという名前のほかに、学名から取ってアルビフロラと呼ばれることもあります。

開花の特徴

彼岸花は一般的な植物とは違って、秋のお彼岸の頃になると先に茎が伸びて、その先端に一輪の花が咲きます。そして花が枯れた後の晩秋から冬にかけて葉が出るのが特徴です。白い彼岸花の開花時期は9月~10月です。

根の特徴

彼岸花は多年球根植物で、種を作らないので球根だけで増えていきます。この球根には毒性物質があります。彼岸花の球根の毒性は、食べると即死するほどの強さではありませんが、嘔吐や下痢を起こすので危険です。

白い彼岸花は赤い彼岸花とどう違うのか?

違い①生息地は九州

彼岸花が日本全国に生息しているのと違って、白い彼岸花はおもに九州に自生しています。九州では群生して咲いていることもありますが、関東地方で白い彼岸花を見かけるのはとても珍しいことです。彼岸花は中国から渡来して日本で咲くようになったと言われています。

違い②白い彼岸花は交配種

赤い彼岸花は原種ですが、白い彼岸花は交配種で、この点が大きな違いです。白い彼岸花は、赤い彼岸花と黄色い彼岸花のショウキズイセンを交配してできたものと言われています。

赤色と黄色を交配して白色になるのはとても不思議ですが、これは遺伝子の白化変種と言われ、植物の花の色の遺伝子にはこのような変異が表れることが多いのです。

違い③白い彼岸花は弱い

白い彼岸花は赤い彼岸花と比べると繁殖力が弱いというところも大きな違いです。赤い彼岸花はとても強いのでどんどん増えてあちこちでよく見かけますが、白色は弱くて数も少ないので、めったに見れない珍しい彼岸花と言われているわけです。

彼岸花の種類

彼岸花(Lycoris radiata)

いわゆるよく見かける赤い彼岸花は、種類としては原種になります。秋に茎を伸ばし先端に花を一輪さかせます。花が咲き終わった後、晩秋から冬にかけて葉が出ます。

キツネノカミソリ(Lycoris sanguinea)


キツネノカミソリは夏にオレンジ色の花が咲きます。普通の彼岸花と違い、早春の頃に先に葉が出て、あとから花が咲く種類になります。キツネノカミソリの花は見た目はユリの花にもよく似ています。

ナツズイセン(Lycis squamigera)

ナツズイセンは春にスイセンのような葉が出て、花が夏に咲くことが名前の由来です。ナツズイセンも先に葉が出る種類で、ピンク色の花が咲く頃には葉は枯れてしまうことが特徴です。

ショウキズイセン(Lycoris aurea)

ショウキズイセンは9月~10月頃に彼岸花とよく似た黄色い花を咲かせます。ショウキズイセンも彼岸花と同じ特徴を持っていて、先に花だけが咲いて、花が枯れた後に葉が出てきます。このショウキズイセンと赤い彼岸花を交配して、白い彼岸花が作られたと言われています。

彼岸花の名前の由来や意味

彼岸花はとても多くの別名を持っていることも大きな特徴です。一説には1000種類以上もあると言われていますが、これも昔から私たちの生活に身近な花だという証しなのではないでしょうか。ここではたくさんある名前とその由来をご紹介します。

彼岸花(ひがんばな)

「彼岸花(ひがんばな)」は、呼び名としては一番馴染みのある名前で、その開花時期が由来です。花が咲く時期がちょうど秋のお彼岸の頃なので、彼岸に咲く花という意味で命名されました。

曼珠沙華(まんじゅしゃげ・まんじゅしゃか)

「曼珠沙華(まんじゅしゃげ・まんじゅしゃか)」は、宗教が由来の名前です。曼殊沙華は仏教の法華経に出てくる天界の花のことです。一方、サンスクリト語で「まんじゅしゃか」は「赤」という意味があります。そこで、彼岸花が赤いことから、サンスクリット語で赤を意味する曼珠沙華という言葉が名前の由来になったのです。

死人花(しびとばな)・地獄花(じごくばな)

「死人花(しびとばな)」・「地獄花(じごくばな)」は、死のイメージが由来です。彼岸花は田畑のほかに墓地でもよく見かけます。また秋の彼岸が来るとあちこちで咲きだします。このように「死」のイメージが強いということが、死人花・地獄花という不吉な名前がついた由来とされています。

毒花(どくばな)・痺れ花(しびればな)

「毒花(どくばな)」・「痺れ花(しびればな)」は、毒性を持つことが由来です。彼岸花の球根には毒があります。そこでこの花を食べるといけない、という忠告の意味も含めて、毒花・痺れ花という名前がつきました。

狐花(きつねばな)・狐の松明(きつねのたいまつ)

「狐花(きつねばな)」・「狐の松明(きつねのたいまつ)」は、花の形が由来です。彼岸花の長いしべはキツネのひげのようにも見えます。昔からキツネやタヌキは人をだますという言い伝えもあるので、摩訶不思議な雰囲気がある彼岸花にキツネのイメージが重なったのかもしれません。

葉見ず花見ず(はみずはなみず)

「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」は、植物としての特徴が由来です。彼岸花の花が咲く頃はまだ葉が出ていません。葉が出るのは花が咲き終わった後です。そこで葉と花を一緒に見ることがないということを意味する「葉見ず花見ず」という名前が付けられたのです。

そのほかにも様々ある別名

雷花(かみなりばな)、剃刀花(かみそりばな)、捨子花(すてごばな)、天蓋花(てんがいばな)など、そのほかにもたくさん呼び名があります。また地方によって、いっときごろし(大分)、うまのしたまがり(鳥取)などの珍しい呼び名もあります。


彼岸花が不吉と言われるわけ

お彼岸に咲くから

秋のお彼岸が近くなると、あちこちに彼岸花が咲いているのを見かけます。葉よりも花が咲きに咲くので、今まで何もなかった場所に急に真っ赤な花が咲くのがなんとも不思議な感じがしますね。また彼岸花が墓地に咲いていることも多いので、どうしても「死」のイメージが強く、不吉な印象が否めないのでしょう。

根に毒があるから

彼岸花の球根にはアルカロイドという有毒性の物質があるので、食べると下痢や嘔吐といった症状を起こします。そこで昔の人は子供が彼岸花を食べたりすることがないように、「毒がある彼岸花には近づくな」と教えてきました。このようなことから、毒のある彼岸花は不吉な花とされるようになりました。

花の色が炎のように見えるから

遠くから見ても彼岸花とわかるような真っ赤な花は、まるで燃えたぎる炎のようにも見えます。それで彼岸花を家に持って帰ると家が火事で燃えてしまうという不吉な迷信ができました。彼岸花が庭に植えられることがないのも、このような意味かあるからです。

彼岸花が墓地に多いから

彼岸花はよく墓地に咲いているのを見かけます。その理由は、昔は亡くなった人を土葬していたことに関係があります。土葬した死体がモグラやそのほかの肉食動物に荒らされることが度々あったため、毒性のある彼岸花を植えることによって被害に会わないようにしたわけです。

白い彼岸花の花言葉について

白い彼岸花の花言葉は?

白い彼岸花の花言葉は、「また会う日を楽しみに」・「思うのはあなたひとり」です。

花言葉の由来

「また逢う日を楽しみに」という花言葉は、彼岸花は花が咲くときには葉が無く、葉が出るときには花が咲き終わっているで、この特徴をよく表しています。また「思うのはあなたひとり」は、一途で控えめな印象があります。

赤い彼岸花と違って、珍しいのであまり見かけることもありませんし、やはり白という色のイメージで、清楚でしとやかな花言葉が付いたのでしょう。

赤い彼岸花の花言葉について

赤い彼岸花の花言葉は?

赤い彼岸花の花言葉は、「情熱」・「再会」・「独立」・「諦め」・「悲しい思い出」です。

花言葉の由来

赤い彼岸花の花言葉は、華やかな意味合いのものと、逆にマイナーな意味合いのものとの両方があります。「情熱・再会」は、赤い色の印象から付いた花言葉で、「独立」は1本の茎をばしてまっすぐに咲く様子から付いたのでしょう。その反対に、「諦め・悲しい思い出」は、彼岸花そのものの不吉なイメージが影響した花言葉だと言えます。

黄色い彼岸花の花言葉について

黄色い彼岸花の花言葉は?

黄色い彼岸花の花言葉は、「深い思いやりの心」・「陽気」・「元気な心」・「追憶」です。

花言葉の由来


黄色い彼岸花の花言葉は、どれも元気が出そうな前向きな言葉が並んでいます。それは黄色という色合いが、パッと明るくて暖かさがある色だからでしょう。彼岸花本来のマイナーなイメージが払拭されるようないい花言葉ですね。

白い彼岸花の有名な群生地

石川県金沢市・香林寺

香林寺は、願掛け寺としても有名なお寺ですが、毎年9月下旬~10月には白い彼岸花がたくさん咲くことでも有名です。お寺の庭園一面に咲く白い彼岸花は、日本最大級の規模と言われていて、開花時期には白い彼岸花の群生を一目見ようと、たくさんの参拝客が訪れます。

願掛け寺 香林寺

福岡県築上町・不老山正光寺

不老山正光寺も白い彼岸花のお寺として有名です。白い彼岸花はとても珍しいのですが、九州ではよく見かけます。このお寺では毎年9月に「白い彼岸花祭り」が開催されて、境内に咲く白い彼岸花を見るために多くの観光客が訪れます。

不老山 正光寺 : 築上町観光協会オフィシャルサイト | 築上町のイベント・観光・グルメ情報が満載!
曹洞宗のお寺で、その昔豊前宇都宮氏の祖である宇都宮信房が下野国から文殊菩薩を勧進して開山したのが正光寺の始まりと言われております。その本尊である文殊菩薩は檜材の寄木造りで、雄々しく力強い姿の獅子に座し右手に智...- 築上町観光協会: 不老山 正光寺

奈良県明日香村・国営飛鳥歴史公園

国営飛鳥歴史公園の白い彼岸花は自生ではなくて植えられたものですが、関西でたくさんの群生を見られる場所としてとても有名です。この公園には石舞台古墳や高松塚古墳など歴史上の史跡がたくさんあります。古墳のそばに白い彼岸花が咲く風景は、古代ロマンを感じさせますね。

国営飛鳥歴史公園

まとめ

白い彼岸花と赤い彼岸花の種類の違いがお分かりいただけたでしょうか。不吉な花と言われる彼岸花ですが、昔から人々の生活の中で身近な花で、お墓を守るという意味もあったのですね。

最近は品種改良されて、赤や白のほかにも様々な珍しい種類の彼岸花が作り出されています。どこかでいろいろな彼岸花を見かけたときは、その色の違いで付けられた花言葉にも思いをはせてみてくださいね。

白い彼岸花が気になる方はこちらをチェック!

白い彼岸花について、赤い彼岸花との違いや花言葉についてご紹介させていただきましたが、このほかにも、彼岸花の特徴や全国の群生地などについて、詳しく説明している記事がたくさんあります。気になる方はぜひこちらも参考にしてみてください!