黒点病とは?病気の発生原因やよく発生する時期、対処方法をご紹介!のイメージ

黒点病とは?病気の発生原因やよく発生する時期、対処方法をご紹介!

黒点病は、別名黒星病や黒斑病といわれる植物の病気で、主にバラやバラ科の植物に発生が見られます。この病気はなぜ発生するのか、また、菌の拡散を抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。元気なバラを美しく咲かせるためにも、黒点病について詳しく知り、対処法を学びましょう。

2019年07月09日更新

森川 美月
森川 美月
ガーデニングやDIYなどが得意分野です。多種多様な情報の中から、初心者の方にも挑戦しやすい方法を調査し、分かりやすくまとめています!お読みいただいた後、早速試してみたくなるような、楽しい気持ちになれる記事を心がけております。
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目次

  1. 黒点病とは
  2. 黒点病:病気が発生する原因
  3. 黒点病:発生しやすい時期
  4. 黒点病:発生しやすい場所
  5. 黒点病:対処方法①
  6. 黒点病:対処方法②
  7. 黒点病:対処方法③
  8. 黒点病:対処方法④
  9. 黒点病:対策のヒント
  10. 黒点病:まとめ

黒点病とは

黒点病

黒点病はバラやバラ科の植物に多い病気で、病気にかかった葉は表面に黒い斑点が飛んだように見えることから「黒星病」「黒斑病」とも言われます。それらは同じ病気を差しており、違いはありません。雨水がはね返した泥の中の病原菌が葉から侵入し、この黒点病を引き起こすのです。バラを露地植え栽培していると高確率でこの病害に見舞われます。

黒点病にかかった葉

黒点病

この写真のように、黒点病にかかるとまず葉に黒い斑点がとび、葉全体が黄色くなります。初期の段階では葉は緑の状態ですが、いくつかの黒いポツポツとした点が現れたかと思うと、あっという間にそれは葉全体に拡がっていくのです。黄色く変色し斑点が拡がった葉は、放置しておくとやがて落葉します。

果実の黒点病

レモンやミカン、梅なども、黒点病に悩まされることが多い植物です。葉や枝、果実にまで黒い斑点が拡がります。やはり病気が発生しやすい気温は20℃前後。雨濡れによって病原菌が飛散し病害が拡大するのです。バラに対する対処方法と違いはなく、同様に薬剤散布やマルチングで対処します。

黒点病:病気が発生する原因

病原菌

黒点病

顕微鏡で見なければ目には見えないほど小さな病原菌が、雨水を介して葉に病害をもたらすのが黒点病です。この病原菌はカビの一種で、糸状の菌を株の中に感染させます。菌の胞子は植物の中で冬を越し、翌年また病気を発生させるのが特徴です。植物が葉を落とすと光合成ができなくなり、株が枯れる恐れがあります。

雨水

直接的な原因は泥の中の病原菌ですが、間接的な原因は雨水です。雨水のかからない軒下や室内にバラを置いておけば、まず発生することのない病害です。しかし、室内では日光が当たりにくく、光合成がじゅうぶんにできない可能性があります。日光が確保でき、雨水もある程度防げる場所が、黒点病対策には理想的です。

黒点病:発生しやすい時期

春先から梅雨にかけての時期(5~7月頃)

黒点病

先にも述べましたように、雨水を介して黒点病の病原菌が植物に侵入しますので、春先の雨や梅雨時期の雨は、病害の原因になります。3日以上降り続く雨は特に黒点病の原因になりやすく、葉の表面の保護膜がはがれ落ち、そこから菌が侵入してくるのです。雨の時期は鉢植えを軒下に移すなどなるべく雨水を避けられるような対策をとりましょう。

秋の長雨の時期(9~11月頃)

黒点病

梅雨時期に次いで、秋の長雨もまた、黒点病の原因になります。病原菌が発病するにはある程度温かい温度(20℃前後)が必要になりますので、夏の終わりの長雨の時期には、特に対策が必要です。雨をよけるもののない露地植えのバラなどには、マルチングを施して泥はねから守ってあげましょう。

黒点病:発生しやすい場所

雨の当たりやすい露地

黒点病

軒下の鉢植えのバラに比べると、やはり雨にさらされる露地植えのバラは黒点病にかかりやすい環境にあるといえます。株の中に侵入した菌は、知らないうちに増殖し次々と葉を枯らしていきますので、早めの対処が必要です。雨の季節が来る前に、露地植えのバラには予防薬剤を散布して、黒点病に備えるようにします。

露地植えバラの黒点病対策

鉢植えのバラなら雨の当たりにくい軒下に移動するなどの対策ができますが、露地植え(地植え)の場合は動かすことが出来ないので、マルチングで雨水のはね返りを防いだり、予防薬剤や対処薬剤(下記「黒点病:対処方法②」参照)を散布して病気を退治します。病気になる前の状態から対策をとりましょう。

雨後の葉から水を落とす

黒点病

葉が常に濡れた状態にあることが、病害を招く原因になります。バラの葉表面の保護膜が雨で流れ落ちてしまうからです。露地植えバラは雨を防ぐことは難しいですが、せめて雨後、軽く苗をゆすって葉についた水滴を落としてあげましょう。たったこれだけのことですが、違いが感じられるはずです。

新芽には病害が出にくい

黒点病

バラを育てている方はご存じかと思いますが、黒点病にかかっているバラでも、新芽(上の写真の赤い葉)はきれいで黒点病が見られません。が。これを見て病気が治ったかな?と期待するのは早とちりです。新芽は保護膜に覆われているため、病気が出にくい特性があります。成長した葉ほど、病気が出やすいのです。

黒点病:対処方法①

病気の葉を取り除く

黒点病

色が黒ずみ、黒点が拡がった葉はすべて取り除きます。黒点病の発生に気づいたら、なるべく早い段階で対処することが大切です。ここで重要なのは、もしすべての葉が黒点病にかかっていたら、どうするかということです。葉は光合成に必要ですので、いくらかましな症状の葉だけでも残しておかなければなりません。

病気の落葉を取り除く

黒点病

黒点病にかかり落葉した黄色い葉や黒い斑点のある葉をすべて取り除きます。風で吹き飛んだりしますので、早めに対処しましょう。マルチング材の上に落ちた葉も、土の上の葉も、散った後枝に引っかかって残っている葉などもすべて取り除くのです。病原菌の拡散を防ぐことになるので、これをしておくだけで違いが出ます。

黒点病:対処方法②

黒点病対策

バラには避けられない病害の一つが黒点病です。株の元気を保つためにも、さまざまな対処法を駆使して美しい葉と花を守りましょう。黒点病になってからでは回復に時間がかかりますので、株が元気なうちから予防策を講じておくのが賢明です。病原菌を徹底的に退治するためにも、継続して対処するようにします。

黒点病に効く薬剤散布

黒点病予防薬剤

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黒点病になる前に、予防薬剤を散布し病原菌を退治しましょう。薬剤名をご紹介しますと、オーソサイド水和剤80(総合殺菌剤)、ダコニール1000(野菜にも使えます)、トップジンMゾル、クミアイサプロール乳剤(黒星病に高い効果を示す)、ベンレート水和剤(野菜・果樹などの多くの病害に効く)などがあります。

黒点病対処薬剤

黒点病

予防薬剤を散布していても黒点病になってしまったり、何も対処していなくて黒点病が発生した場合は、次の薬剤を散布し菌を退治します。サルバトーレME(ハイポネックス)、ダコニール1000、サプロール乳剤、ラリー乳剤、ベニカX、トップジンMなどです。一時的に症状が治まった後も、病気退治のために定期的に散布は継続しましょう。

黒点病予防に重曹・食酢

黒点病対策

意外に知られていませんが、重曹や食酢は「特定農薬」と呼ばれ、農作物の病気対策に有効と認められています。重曹には、病原菌の胞子発生を抑制する効果があり、特に病気の発生初期に使用すると効果的です。食酢は散布すると植物の内部にまで深く浸透し、殺菌効果を発揮します。いずれも希釈したものを、霧吹きなどで使用します。

黒点病:対処方法③

マルチングで雨水対策

黒点病

バラの株元にマルチング材(バークチップなど)を敷くことで、雨水のはね返りが極力かからないように対処します。マルチング材は季節ごとに入れ替えることを考慮し、バークチップはかけらの大きいものを選ぶと、取り除くとき作業が簡単です。土表面の状態が見えなくなりますので、夏場の水切れには注意します。

マルチング材も定期的に入れ替える

黒点病

マルチング材は、土を入れ替える時に一緒に取り除き、新しいバークチップと取り換えるようにしましょう。粒の小さなバークチップは腐敗し土に戻りますので、量を増やすようにします。ホームセンターなどで売っている敷きわらや大き目の赤玉土も、マルチング材としておすすめです。マルチングするだけで大きな違いがでます。

黒点病:対処方法④

こまめに観察する

黒点病

こまめに植物を観察し、早期に病害の発生を見つけることが大事です。黒点病は、初期は葉も緑色で分かりづらいため、一枚一枚入念にチェックしましょう。特に露地栽培のバラは黒点病になりやすいので、毎日のように葉の状態を観察した方がよいです。葉がまだきれいなうちに、予防薬剤を散布し菌を退治するようにします。

強い苗に育てる

強いバラ

バラ専用の肥料を定期的に与えたり、木酢液や竹酢液を薄めたものを散布し殺菌したり、メネデールで鉄分を補給したりとバラが元気になりやすい環境づくりを心がけます。青々とした葉の色や張り、樹勢の違い、新芽の成長具合が元気のバロメーターです。強く成長した株は、弱っている株と違い少々の病気ははね返します。

肥料のやりすぎに注意

黒点病

いくら強い苗に育てたいからといっても、肥料を与えすぎるのは控えましょう。特に元気のない株にいくら肥料をたくさん施しても、効き目はありません。まずは弱っている原因をはっきりさせ、それが黒点病であればしかるべき対策をとります。また、土の蒸れやその反対の水切れで弱っていないか見極めることも大切です。

黒点病:対策のヒント

病気の葉を取りすぎない

黒点病

葉の病害を見つけたら直ちに取り除いた方がよいのですが、葉は光合成に必要なので、すべての葉を落とすことにならないよう注意します。黄色く変色した葉は、時期が来ればいずれ落ちるので急いで落とす必要はありません。株全体の風通しをよくする意味で、混み合った枝は剪定し、なるべく元気な枝を残すようにします。

黒点病にならないバラを選ぶ

元気なバラ

バラの中には黒点病にならない品種もあり、種類によって病気の発生の仕方は違います。延々と続く黒点病との闘いに嫌気がさしたら、そのような強い品種を選ぶのもひとつの対策です。しかしどうしても気に入ったバラがあったら、施肥や水やりに気をつけて、こまめな薬剤散布で手をかけ育てるのも愛着がわくものです。

黒星病に強いバラ

黒星病に強いバラを一部ご紹介します。モッコウバラ、ミニバラグリーンアイス、アウェイクニング、オリビア・ローズ・オースチン、ローズ・ポンパドゥール、ルージュ・ピエール・ドゥ・ロンサール、ウィリアム・モリス、ラ・ローズ・ドゥ・モリナール、レヨン・ドゥ・ソレイユ、スカーレット・ボニカ、などです。

水やりで気をつけること

水やり

シャワーで水をやる際は、葉に水がかからないよう、高い位置から雨のように放水することは避け、なるべく株元へ静かに水をやるようにします。枯れ葉や病気の葉はこまめに取り除き、葉に潜む病原菌の拡散を防ぎましょう。

黒点病:まとめ

黒点病

発生してからではなかなか完全に退治するのが難しい黒点病。その発生時期を知り、早い時期(3月頃)から予防薬剤を散布して対策をしておくことが大切です。バラの品種によっても病気発生の頻度や時期に違いがあります。まずは適切な対処法を知り、大切なバラを美しく保つ秘訣を押さえておきましょう。

黒点病が気になる方はこちらもチェック!

バラの黒点病(黒星病)についてもっと知りたいという方は、こちらの記事も併せてお読みください。その症状や予防対策(病原菌の退治法)について、詳しくまとめられています。

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