はじめに
菜の花の見ごろや食用シーズンなど時期を紹介
菜の花が満開になった写真をSNSなどで見かけることはありませんか?満開の菜の花はあたり一面黄色く染めてなかなか見られない光景ですよね。
そんな風景に出会ってみたいけどいったい開花シーズンはいつからいつまでなのかわからないことには出会えそうにないです。ということで今回は菜の花のいろいろな見ごろを解説するとともに、食用としての食べ方や旬の時期についても見ていきましょう。
菜の花について
菜の花のいろいろな時期をみていく前にまずは基本的な情報を御覧ください。少し意外な気がしますが、菜の花は地中海沿岸が原産地の植物。どうりで明るい日差しが似合うわけですね。
菜の花の基本情報
科・属:アブラナ科アブラナ属
原産地:大西洋岸、地中海沿岸
学名/英語名:Brassica rapa/Turnip rape, Chinese colza
菜の花の見た目や特徴
菜の花とよくいわれますが、この名前の植物はありません。からし菜やアブラナに代表されるのが菜の花と呼ばれる植物の種類で、花の色は鮮やかな黄色。1本の茎にたくさんの小さな花が咲く植物なので、ひとつひとつの花に派手さはないですが数で見る人を圧倒してくるタイプの美しい花なのが特徴。
菜の花の見ごろの時期・咲き始めるのは何月?
最初は菜の花が咲き始める時期から。日本は小さな国ですが東西にも南北にも差があるので菜の花の開花はじめの時期にもあちこちでずれがあります。
菜の花の開花時期・咲き始めから満開
日本列島において菜の花がきれいに咲く季節は一般的に3月ころといわれていますが、北の方の地域になると開花時期も6月上旬とかなり違いがあります。お住まいの地域がどのくらいの気温帯であるのかによって菜の花が咲く時期もずれてくるでしょう。
菜の花の開花・早い地域で1月遅いと6月
一番早く菜の花が見られるといわれているのが1月ころ。九州地区では年明けそうそうに菜の花のおまつりをはじめます。遅い地域では先程も申し上げたとおり6月ころが開花時期になりますので、半年とはいいませんが4-5ヶ月ズレがあることになります。菜の花の咲く時期は同じ日本においてもこれほど違いがあります。
菜の花の見ごろの時期は?開花はいつまで
咲き始めに続いて、咲き終わりはいつまでかというのもご紹介しましょう。それほど開花時期が短くすぐに見ごろが終わってしまうものではありませんが、やはり後半になってくるとだんだんと花のボリュームも落ちてくるのはしかたないこととはいえ、きれいなところを見たいですね。
満開の菜の花・咲く時期はいつまでか
咲き始める時期はわかったけれど、見ごろはいつまで続くのか?というのもこの花を見に行くのには大切なポイント。花が咲く時期は遅ければ初夏7月くらいまで咲いている場所もあります。
満開から菜の花が咲く期間
この花は1本で咲くよりもやはり一面に咲いている畑の方が迫力があって大変素敵で、見学にいくならそんなときにいきたいもの。花の開花時期は2-3ヶ月といわれるけれど、その中でも満開できれいな時期は1ヶ月くらいに限られます。
地域だけでなくその年の条件にもよるので、ニュースや天気予報などを参考に今年の見ごろ予想をチェックしてください。
菜の花の開花シーズン・地域別見ごろの時期
日本各地の菜の花の咲く時期は
さて、菜の花はどんな季節の花なのか?というと早春のころで、春の訪れを伝えてくれる花として昔から愛でられています。その開花時期は早いところと遅いところで5ヶ月ほど違いがあるので、まだ寒い冬から春。場所によっては初夏まであちこちで黄色い花が咲くのを見られるでしょう。
南の地域の菜の花の咲く時期
先程、日本で一番早くこの花の見ごろ時期を迎える地域は九州だというお話をしましたが、それは鹿児島県で、例年ならば1月下旬ごろに「いぶすき菜の花マーチ」というイベントが開催されます。さすがに1月というのは他の地域にはない速さですが南の方の地域であれば2月から3月ころにはすでに満開の状態になっているでしょう。
真ん中の地域の菜の花の咲く時期
本州中部から関東の地域になると、例年ならと3月下旬あたりがアブラナやからし菜の花のシーズンといわれ満開の花畑を堪能できます。この花の他にも春の花を愛でるイベントがあちこちで行われ、楽しませてくれるでしょう。
北の地域の菜の花の咲く時期
日本列島でも北の方は花の開花も遅くなって、だいたい見ごろの時期となるのが4月下旬くらい。なので、一般的といわれる関東と比べると1ヶ月の差があることになります。長野では6月上旬まで菜の花のイベントがおこなわれているので、そのころまで花の見ごろが続いているということでしょう。
菜の花の種類
ここまで菜の花としか紹介していませんでしたが、観賞用として見られる菜の花にはどんな種類があるのか。その見た目の違いにも注目してみましょう。2つの菜の花の特徴などを解説します。
セイヨウアブラナ
食用として、観賞用として一番多く使われているのがこのセイヨウアブラナではないでしょうか。花も株もからし菜の菜の花と比べると大きめで見応えがあります。花びら・葉ともに丸みを帯びた形をしているのが特徴。茎に脇芽が出て分岐するあたりにかたまって葉を付けるのも面白い姿の植物です。
セイヨウカラシナ
アブラナの菜の花と比べるとだいぶ花が小さく地味な印象を受けるのがこのからし菜の菜の花。咲き方なども全然違います。まず固まって花びらがつくアブラナと比べてこちらは花がひとつずつぽつりぽつりと枝の先につきますので、ボリュームを感じることができません。
また葉が茎をくるむようにつくアブラナにくらべて、こちらは葉も単体で伸びるのが特徴。同じ菜の花の種類といえどまったく様子が違うのでおどろかれるでしょう。
観賞用の菜の花の種類は食べられるの?
食べられるか食べられないかという質問に関しては「食べられます」。でも、おすすめはしません。観賞用として品種改良されたものはやはり食用にすると味は落ちるからです。
特に河川敷などに自生している野生のものであれば、それは食べられてもおいしくないと思って間違いないでしょう。またこの食材は花が咲く前のやわらかい状態でいただくものなので、花が咲いてから存在に気づく観賞用の菜の花ではすでに食べ頃を逃していることになります。
菜の花の旬の時期・食べ頃なのはいつまで?
菜の花は食用としても人気
さて、菜の花を鑑賞するためのいろいろな時期について見てきましたが、ここからはガラリと趣向を変えて食べるための菜の花食用菜の時期について解説します。菜の花は旬の季節にしか食べられない限定食材。
芽吹いたばかりの花が咲く前のやわらかいところをいただくので、えぐみも少なく非常にマイルドな食感が人気です。生産量が多いのは千葉県や四国地方で西と東に分かれておりスーパーでも生産地はこのふたつに2分されているのが現状です。
菜の花の食材としての旬の時期
食用の"なばな"は花が咲く前のつぼみの状態をいただきます。ですのでこの花が咲く開花前の2月から3月頃が旬ということになります。
菜の花の旬の時期・食用としてスーパーに並ぶのは
食用の菜の花がスーパーに登場する時期
日本人は初物や旬の食材の出回り始めにありがたさや価値を感じる人種といわれています。菜の花といえば春先の代表的な食材のひとつですから、温室などを利用して早めにスーパーに並びます。その時期は早ければ年明け1月ころから見かけることができるでしょう。
食用菜の花がスーパーで見られる期間
最近は通年を通して菜の花を出荷しているところもあるそうですが、やはりそういった作物は高価になりがちで通常のスーパーではなかなかおいしい季節にしか並べないというのが一般的なようです。
いつまでスーパーで購入できるのかというと出回りから約1ヶ月くらいと見ておくと良いでしょう。早いところでは2-3週間で見なくなってしまいますので時期を逃さず食べたいですね。
旬の菜の花の時期のおいしい食べ方①
旬の菜の花のおいしい食べ方:和え物
菜の花100g ●醤油小さじ2 ●みりん小さじ1/4 ●チューブ辛子1㎝ ●水大さじ1/2
いつもあるわけではない旬な食材の菜の花。そのおいしい代表的な食べ方をご紹介しましょう。まずは若く甘みのある花穂にピリッとした辛子の風味が好対照なからしあえの作り方から。
花を茹でて調味料で和えるだけなので作り方も非常にシンプルです。これでご飯が何杯も食べられるというおかずではありませんが、晩酌をされるかたには特に喜ばれる季節を感じる酒のあてになるでしょう。
旬の菜の花のおいしい食べ方レシピはこちらから
出回る時期も短くいつまでも食べられるわけではない、かなり期間限定な季節の味。出始めたフレッシュなものをサッと湯がいてすぐに食べたいものです。茹でる時は茎の下の方の硬い部分は切り落として、さらに茎から先に熱湯に入れて時間差で花穂を沈めていくとバランスよく茹で上がります。
旬の菜の花の時期のおいしい食べ方②
旬の菜の花のおいしい食べ方:パスタ
パスタ(使いたい分量でも大丈夫です)今回は200g 菜の花(使いたい分量でも大丈夫です)1袋 ホタテ(今回は冷凍を使っています)お好みの量 カニサラダ(缶詰めでも)お好みの量 塩(お好みで調整)ふたつまみ〜 胡椒お好みの量 ガーリックパウダー お好みの量 醤油(お好みでふた回しかけ位 バター適宜
おいしいシーズンの菜の花はとてもきれいな若々しい緑色をしており、パスタとの色合いも良く食欲をそそります。
いつもはおひたしや和え物でいただくという方も、たまには洋風な調理法で召し上がってみてはいかがですか?おいしい旨味が出る食材としてホタテとカニサラダを使用していますが、魚介以外でもベーコンなどの肉類でも旨味がでるものならアレンジ可能です。
旬の菜の花のおいしい食べ方レシビはこちらから
食材を炒めて調味料で味付け、茹でたパスタと絡めて冷やしていただくパスタレシピです。お好みで冷やさず温かいものをいただいても。使用している食材は冷凍でパック詰めされたものですが旬の季節でおいしい生の菜の花が手に入るならそれを使って作ってみてください。新しいものの方が断然おいしくできあがるでしょう。
まとめ
シーズン時期の菜の花は視覚と味覚で楽しもう
菜の花の見ごろはいつからいつまでなのか、地方によってどのくらい時期の差があるのかなどご紹介してきました。いかがでしたか?
春の訪れを告げる黄色く愛らしい花。開花前の状態で食用としていただくのも、春が来たのだなと感じられます。こちらは菜の花の花見よりも先に出回りますので、いち早く季節を感じることができそうですね。おひたしや和え物、パスタなどにもぜひ使って春を食から感じてみるのもおすすめ!
菜の花が気になる方はこちらもチェック
その他の菜の花の食べ方レシピもご紹介しています。もっと料理のレパートリーを増やしたいという方はぜひこちらもご活用いただければ幸いです。また、菜の花には贈り物にぴったりな花言葉があります。食でなく観賞用の菜の花についても解説をご活用ください。

菜の花の栄養価は高い?気になる栄養や体への効果・効能など徹底調査!
桜と同じように春に旬を迎える黄色い花の菜の花は、花が咲く前に食用としていろいろな料理で食べますが実は栄養素が非常に高い野菜です。数多くのビタ...

菜の花の花言葉を知ってる?贈り物におすすめな由来や意味をご紹介!
菜の花はとても身近な春の花です。目に楽しく、食べても美味しい菜の花にも花言葉があるのをご存知ですか?菜の花は意外と知らないことがたくさんです...