250cc4気筒バイク決定戦!はじめに
日本のバイク業界が活況だった時代、250ccの4気筒バイクは人気のあるカテゴリーでした。新型バイクが次々と発表され、そのスペックに胸を熱くした少年時代を過ごしたベテランライダーも多いはず。超高回転型エンジン、レーシーな排気音、国内生産による精度高い仕上がりなど、250cc4気筒バイクのスペックを振り返ります。
250cc4気筒バイクの最高速度をランキング!
ここでは、これまで生産された250cc4気筒の公道走行可能なバイクをランキング形式で紹介します。最高出力を発生させるエンジン回転数での速度(6速)を計算し、加速を示すトルクウェイトレシオも記載しますね。モデルイヤーに関する差をなくすため、最終型のスペックでの比較になることをご了承ください。また、中古車市場での在庫数や価格も調べました。
世界初の250cc4気筒バイクは?
スズキ GS250FW
最下位:スズキGS250FW | |
最高速度 (km/h) |
153.3(6速14,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
7.138(20位) |
中古車在庫数 | ごく少ない |
中古車価格 | - |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
世界初の250cc4気筒バイクは1983年の3月に新型として販売が開始されたスズキのGS250FWで、1984年モデルまで生産されました。エンジンのスペックはマイルドで、位置づけはツーリングモデル。地味な存在でしたが、歴史的に意味があるバイクとなりました。レーサーレプリカの先駆車として登場したRG250Γの登場が1983年の2月でしたので、その陰に隠れた印象はぬぐえません。
250cc4気筒バイクは復活するか?
250cc4気筒バイクの復活を望むバイクファンは多いものの、残念ながら復活する可能性は低いですね。250cc4気筒バイクの復活に対する口コミ情報では「技術的には可能だろうが、環境対策や車両価格を考えると新型の販売は難しい。復活してもヌルいスペックでは売れないだろう」という意見が多数。復活を期待する読み物的な情報もありますが、バイクの主要市場となっているアジアでの需要がない限り、復活は厳しいといえます。
250cc4気筒スペックランキング12位
ホンダ CBR250RR(MC22)
12位:ホンダCBR250RR(MC22) | |
最高速度 (km/h) |
174.5(6速14,500rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.713(13位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ホンダのCBR250RR(MC22)は1990年の3月に新型バイクとして販売が開始され、1994年モデルまで生産されたレーサーレプリカです。当時のホンダは2ストローク2気筒エンジンを搭載したNSRを主軸にしていましたので、MC22はフレンドリーなレーサーレプリカというポジション。それでも170km/hを超えるスペックに驚かざるをえません。
CBR250RR(MC22)の中古車在庫
ホンダCBR250RR(MC22)の中古車在庫 | |
中古車在庫数 | やや少ない |
中古車価格 | 約33~69万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
MC22の中古車在庫はやや少ないですね。しかし、ホンダの名車だけあって美しい個体が多いといえます。2017年の5月に車名を復活させたMC51はMC22と方向性が似ていますね。ホンダは誰もが楽しめるバイクを開発するのが上手です。MC51の価格と比較すると、MC22は検討する余地あり。レッドゾーンの入り口は45馬力モデルで19,000回転、40馬力モデルで18,000回転です。
250cc4気筒スペックランキング11位
カワサキ バリオス
11位:カワサキバリオス | |
最高速度 (km/h) |
176.3(6速15,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.926(17位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
カワサキのバリオスは1991年の4月に新型として販売が開始され、1996年モデルまで生産されたネイキッドバイクです。レーサーレプリカであるZXR250(後述)のエンジンをストリート向けにデチューンして搭載し、実力はZXR250以上ともいわれました。車両重量が比較的に重く、トルクウェイトレシオは高めです。なお、後継モデルであるバリオスⅡは惜しくもランキング外となっています。
バリオスの中古車在庫
カワサキバリオスの中古車在庫 | |
中古車在庫数 | 多い |
中古車価格 | 約7~39万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
カワサキのバリオスの中古車在庫は比較的に多いですね。ネイキッドブームに乗って販売台数が多かったからだと考えられます。しかし、コンディション重視で選ぶなら、中古車在庫が圧倒的に多いバリオスⅡも検討の価値あり。レッドゾーンの入口は45馬力、40馬力モデルともに19,000回転です。かっこいいバイクでしたので、2気筒バリオスⅢ?の復活を望みますね。
250cc4気筒スペックランキング10位
ヤマハ FZR250
10位:ヤマハFZR250 | |
最高速度 (km/h) |
176.6(6速14,500rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.485(8位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ヤマハのFZR250は1987年に新型として販売が開始され、1988年モデルまで生産されたレーサーレプリカです。兄貴分のFZR1000/750/400の末っ子として誕生し、レーシーなデザインが話題になりました。ホンダのCBR250RRと同じく、ヤマハの主軸は2ストローク2気筒エンジンを搭載したTZR250でしたので、扱いやすさを重視するために5,000~10,000回転付近のトルクアップが施されています。
FZR250のの中古車在庫
ヤマハFZR250の中古車在庫 | |
中古車在庫数 | 少ない |
中古車価格 | 約12~60万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
ヤマハのFZR250の中古車在庫数は少ないですね。現状渡しのパーツ取り車と走行可能な上質車に分かれる傾向があります。もう30年以上前のモデルですので、メンテナンスやレストアに長けたショップを見つけてから中古車探しをするのが得策。レッドゾーン入口は17,000回転からです。ヤマハが250cc3気筒エンジンを開発しているといううわさがありますが、WR250RのエンジンをベースにSRX250を復活させるほうが面白いですね。
250cc4気筒スペックランキング9位
ホンダ CBR250F
9位:CBR250F | |
最高速度 (km/h) |
177.8(6速14,500rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.241(4位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ホンダのCBR250F(正式車名はCBR250FOUR)は1986年の4月に新型として販売が開始された250cc4気筒バイクです。250ccバイクでカムシャフトをギヤで駆動する方式が採用されたのはCBR250Fが初めて。レーサーレプリカとして販売されなかったのは、やはり2ストローク2気筒エンジンを搭載したNSRとの差別化が原因。ツアラー的なデザインやリヤのドラムブレーキなど、他社の250cc4気筒モデルと比較するとマイルドな印象です。
CBR250Fの中古車在庫
ホンダCBR250Fの中古車在庫 | |
中古車在庫数 | ごく少ない |
中古車価格 | 約19~60万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
ホンダのCBR250Fの中古車在庫数は極めて少ないですね。これでレーサーレプリカモデルだったら…リアブレーキがディスクだったら…そう思わざるをえません。1986年モデルしか存在せず、アンダーカウルを標準装備したスペシャル・エディションもあります。レッドゾーンの入り口は17,000回転です。CBR400Fの中庸なキャラクターはCBR250R(MC41)で復活しています。
250cc4気筒スペックランキング8位
スズキ GSX-R250
8位:スズキGSX-R250 | |
最高速度 (km/h) |
178.7(6速14,500rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.526(10位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
スズキのGSX-R250は1987年の3月に新型として販売が開始され、1989年モデルまで生産されたレーサーレプリカです。名車GSX-R400の弟分として誕生しました。先代のGS250FWやGF250/Sとはエンジンレイアウトが違います。GSX-R250のショートストロークエンジンが生み出す排気音に魅了されたファンは多かったですね。
GSX-R250の中古車在庫
スズキGSX-R250の中古車在庫 | |
中古車在庫数 | ごく少ない |
中古車価格 | 約12~27万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
スズキのGSX-R250の中古車在庫数は極めて少ないですね。扱いやすさを強調したモデルでしたので、レーシーな雰囲気を求める市場に受け入れられなかった印象があります。レッドゾーン入口は17,000回転から。デザイン的に成功したGSX250Sカタナやネイキッドモデルであるバンディット250を検討する方が現実的です。復活するなら4気筒や2気筒ではなく、グース250(単気筒)のようなコーナリングマシンに期待したいですね。
250cc4気筒スペックランキング7位
ヤマハ FZ250フェーザー
7位:ヤマハFZ250フェーザー | |
最高速度 (km/h) |
179.2(6速14,500rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.363(6位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ヤマハのFZ250フェーザーは1985年の4月に新型として販売が開始され、1986年モデルまで生産されたストリートモデルです。250cc4気筒バイクで初めて45馬力に達したことで注目されました。FZ250フェーザーが発売された当時、4ストローク250は4気筒であってもマイルド指向。2ストローク2気筒のレーサーレプリカと差別化するためです。リヤのドラムブレーキは一周年限定車でディスク化されました。
ヤマハFZ250フェーザーの中古車在庫 | |
中古車在庫数 | ごく少ない |
中古車価格 | 約9~46万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
FZ250フェーザーの中古車在庫
ヤマハのFZ250フェーザーの中古車在庫数は極めて少ないですね。短命であったこともありますが、狂気的な加速が自慢の2ストローク2気筒モデルの人気が高かったからだと考えられます。4ストロークならFZ400Rを選択するヤマハファンも多かったですね。しかし、美しいデザインはヤマハならでは。これで名車RZ250R似のネイキッド仕様があれば市場は動いたでしょう。レッドゾーンの入り口は16,000回転からです。
250cc4気筒スペックランキング6位
ホンダ ジェイド
6位:ホンダジェイド | |
最高速度 (km/h) |
179.8(6速14,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.841(15位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ホンダのジェイドは1991年の3月に新型として販売が開始され、1993年モデルまで生産されたネイキッドバイクです。CBR250RRの高回転エンジンをストリート向けにデチューンして搭載しています。同じネイキッドバイクのバリオスと生い立ちが似ていますが、懐古的で落ち着いたデザインやセンタースタンドの装備はツーリングライダーに人気がありました。今さらながらいいネイキッドだと痛感するバイクです。
ジェイドの中古車在庫
6位:ホンダジェイド | |
中古車在庫数 | 多い |
中古車価格 | 約16~54万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
ホンダのジェイドの中古車在庫は多いといえます。懐古的なネイキッドデザインに触発された乱暴なカスタムが多いかと思いきや、思いのほか美しい個体も見つかりますね。リヤシートの大きさや荷掛フックの装備など、2019年現行モデルにはないツーリングでの積載性が魅力的。レッドゾーンの入口は16,000回転からです。1991年の3月(馬力規制前)から販売されていますが、45馬力モデルは存在しません。
250cc4気筒スペックランキング5位
ホンダ ホーネット
5位:ホンダホーネット | |
最高速度 (km/h) |
180.6(6速14,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
7.138(19位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ホンダのホーネットは1996年の2月に新型として販売が開始され、2007年モデルまで生産されたネイキッドバイクです。懐古的なジェイドから一変して攻撃的なネイキッドデザインとなりました。250ccにはオーバーサイズなリヤタイヤは迫力満点。バリオスⅡとともに250cc4気筒の市場をけん引し、今も新鮮さが衰えないスペックとデザインが魅力です。大型バイクとのツーリングにもついて行けるほどの性能を発揮します。
ホーネットの中古車在庫
ホンダホーネットの中古車在庫 | |
中古車在庫数 | 豊富 |
中古車価格 | 約18~70万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
ホーネットの中古車在庫は豊富です。人気モデルで販売台数が多かったことや、バリオスⅡとともに最後まで生産されたことが原因です。250cc4気筒ファンとしてはインジェクション化してほしかったところですが、販売台数や販売価格、生産コストなどを考えると難しいといえます。生産期間は長いものの、モデルチェンジはマイナーチェンジのみでした。レッドゾーンの入り口は全年式で16,000回転です。
250cc4気筒スペックランキング4位
カワサキ ZXR250
4位:カワサキZRX250 | |
最高速度 (km/h) |
181.4(6速15,500rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
7.138(18位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
カワサキのZXR250は1989年の2月に新型として販売が開始され、1999年モデルまで生産されたレーサーレプリカです。当時、250cc4気筒のレーサーレプリカを心待ちにしていたカワサキファンは多かったはず。最後発だったこともあり、ハイスペックで洗練されたデザインのZXR250は注目されました。しかし、同じ年に新型として販売されたゼファーに販売台数を阻止された印象もあります。
ZRX250の中古車在庫
カワサキZRX250の中古車在庫 | |
中古車在庫数 | 少ない |
中古車価格 | 約30~60万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
カワサキのZXR250の中古車在庫数は少ないですね。販売期間は長いのですが、レーサーレプリカブーム末期に販売が開始されたことや、ネイキッドブームの陰に隠れたこと、これらが原因で販売台数が伸びなかったためです。レッドゾーンの入り口は45馬力モデル40馬力モデルとも19,000回転。実用性を考えればデチューンされたバリオス/バリオスⅡのほうが扱いやすいのですが、19,000回転まで回せるという期待感が大切なのです。
250cc4気筒スペックランキング3位
ホンダ CBR250R(MC19)
3位:ホンダCBR250R(MC19) | |
最高速度 (km/h) |
181.9(6速15,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.040(1位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
ホンダのCBR250R(MC19)は1988年5月に販売が開始され、1989年モデルまで生産されたレーサーレプリカです。デザイン的に成功しなかった先代CBR250R(MC17)の雪辱を果たすべく、ホンダが全力を挙げて開発。パワーウェイトレシオは1位でした。2011年の3月に新型として販売が開始されたCBR250R(MC41)で車名が復活しましたが、安定感のある乗りやすさはMC17に近いですね。
CBR250R(MC19)の中古車在庫
ホンダCBR250R(MC19)の中古車在庫 | |
中古車在庫数 | 少ない |
中古車価格 | 約23~60万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
ホンダのMC19の中古車在庫数は少ないですね。しかし、2年間しか生産されなかったことを考えると多いといえます。また、比較的に美しい個体が多いのも事実。2ストローク2気筒エンジンを搭載したNSRの陰に隠れながらも、堅調に売れたレーサーレプリカだといっていいですね。レッドゾーンの入り口は18,000回転から。ちなみにMC17の中古車在庫はごくわずかです。
250cc4気筒スペックランキング2位
スズキ GSX-R250R
2位:スズキGSX-R250R | |
最高速度 (km/h) |
182.4(6速15,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.432(7位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
スズキのGSX-R250Rは1989年の2月に新型として販売が開始されました。1989年モデルしか存在しない短命だったレーサーレプリカです。乗りやすさや扱いやすさを強調したGSX-R250Rからレーシーなスペックやデザインに一変。軽量で高剛性なフレームやリヤスイングアーム、1~3速でクロス化された変速比などに「さすがGSX-Rの末弟」と歓喜したスズキファンは多かったことでしょう。レースでも活躍しました。
GSX-R250Rの中古車在庫
スズキGSX-R250Rの中古車在庫 | |
中古車在庫数 | ごく少ない |
中古車価格 | 約35万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
スズキのGSX-R250Rの中古車在庫数はごく少ないですね。2ストローク2気筒エンジンを搭載したRGV250Γに圧倒的な人気があり、戦闘力も高かったからです。また、販売が開始された直後にネイキッドバイクブームが訪れたのも原因。短命でしたが、エンジンはバンディットシリーズに引き継がれて長寿となりました。なお、GSX-R250Rのレッドゾーンの入口は17,000回転です。
250cc4気筒スペックランキング1位
カワサキ ZXR250R
1位:カワサキZXR250R | |
最高速度 (km/h) |
187.2(6速16,000rpm) |
トルクウェイトレシオ (kg/Nm) |
6.567(11位) |
※最終モデルのスペックから計算
※最高速度は理論値
カワサキのZXR250Rは1989年の2月に新型として販売が開始され、1991年モデルまで生産されたレーサーレプリカです。市販車ベースで競うSP250Fレースへの参戦を想定し、クロスミッション、ビッグキャブ、フルアジャスタブルサスペンションなどを装備したスパルタンな仕様。CBR250RR、スズキのGSX-R250R、ヤマハのFZR250R(ランク外)と同様に、ハイスペックなレーサーレプリカとして名を残しています。
ZXR250Rの中古車在庫
カワサキZXR250Rの中古車在庫 | |
中古車在庫数 | ごく少ない |
中古車価格 | 約18万円 |
※中古車在庫数と価格は2019年7月9日現在の状況
カワサキにZXR250Rの中古車在庫はごくわずかです。レーサーレプリカブームの末期に販売が開始されたこと、生産期間が短かったこと、これらが原因で販売台数が少なかったからだと考えられます。クロス化されたミッションは公道で扱いづらかったことも原因。確かに、街乗りからツーリングまでを想定すると、ZXR250を選択する方が賢明だといえます。45馬力モデルしか存在せず、レッドゾーンは19,000回転からです。
250ccの現行モデルと比較!
250cc 4気筒 |
250cc 2気筒 |
|
最高速度 | 173.2km/h 14,159rpm |
152.9km/h 11,125rpm |
トルクウェイ トレシオ (kg/Nm) |
6.761 | 7.675 |
※250cc4気筒は歴代全モデルの平均値
※250cc2気筒は2019年現行モデルの平均値
※速度は最高出力発生時の理論上の数値(6速)
※2019年7月9日現在の数値
歴代の250cc4気筒バイクと2019年現行2気筒バイクを比較します。最高出力発生時の理論上の速度(6速)、トルクウェイトレシオ、最高出力、最大トルクなど、すべての項目で歴代の250cc4気筒バイクが勝っています。2019年現行2気筒バイクがぬるいといわれるのはそのためです。しかし、250cc4気筒バイクを愛するライダーが本当に求めているのはそれだけではなさそうです。
思いのほか健闘している2019年現行2気筒バイク
250cc 4気筒 |
250cc 2気筒 |
|
最大トルク 発生時の速度 |
132.5km/h | 127.9km/h |
※250cc4気筒は歴代全モデル
※250cc2気筒は2019年現行モデル
※速度は最高出力発生時の理論上の数値(6速)
※2019年7月9日現在の数値
最大トルクを発生させるエンジン回転数での理論上の速度は思いのほか僅差です。2019年の現行2気筒バイクは公道を走行するうえで不必要な高速域を捨て、扱いやすさを重視しているといえます。これでトルクウェイトレシオが低ければ、2019年の現行2気筒バイクは「最速ではないが最良バイク」になったはずです。
250cc4気筒バイクの魅力とは?
250cc4気筒バイクはハイスペックなエンジンを愛でるバイクです。複雑なエンジンが正確に動作する様子は男子の心にストライクですし、最速の250ccを操る満足感は2019年の現行2気筒バイクでは得られません。しかし、常軌を逸した最高速度を体験できる場所はクローズドサーキットのみですし、寛容性が低い現代では甲高い排気音は迷惑の根源。250cc4気筒バイクは楽しみ方も現代に合わせるべきです。
250cc4気筒バイク決定戦!まとめ
最速ランキングで250cc4気筒バイクを紹介しました。250ccの4気筒バイクはハイスペックでメカニカルな動作が魅力ですが、スペック競争をするがあまり、新型が販売されるごとに個性を失っていく印象を受けます。ランキング外だったにも関わらずトルクウェイトレシオで上位だったヤマハのジールやスズキのGF250Sは個性的でした。250cc4気筒バイクはパーツの入手が困難になりつつありますので、所有するには強い意志と明確な理由が必要になるでしょう。
250ccが気になる人はこちらをチェック!
2019年現行250ccバイクを最速ランキングで紹介した記事もチェックしましょう。最新の250ccバイクは鈍足?いえいえ、そんなことはありません。持て余す250cc4気筒バイクよりも2019年現行バイクは汎用性が高く、街乗りからツーリングまで楽しめます。
250ccで最強最速は?馬力や加速などを比較しながら現行モデル12選を解説!
250ccの最強最速バイク決定戦!理論上の最高速度や最大トルク発生時の速度を計算し、250ccバイクの加速性能について検証します。最強最速バ...
ホンダCBR250RR(1994年モデル)