スキミア
スキミアの育て方は?
小さくて可愛らしい花が好き、またはクリスマスに使える花を育てたいと考えている方におすすめなのが「スキミア」です。名前は初めて聞いた方でも、花や実は見たことがある方が多いかもしれません。特徴的で可愛らしい植物ですが、育て方には少しポイントがありますので、先に知っておく必要があります。今回はそんなスキミアの育て方、植え替え、剪定、挿し木での増やし方などをします!
スキミアの特徴
スキミアとは?
スキミアとは、ミカン科スキミア属に分類される常緑の低木です。大きく育つ木ではなく、大体80~100cmまでしか育ちません。原産地は日本ですが、赤い実がクリスマスを連想させ、よくクリスマスグッズとして使われる植物でもあります。
スキミアは初心者の方でも育てやすい?
肝心の育てやすさですが、難易度で言えば中級者向けと言えます。好きな場所に適当に植えて放っておけるタイプの植物ではなく、適した場所に植え付け、適した管理をしてあげないと、葉が変色したり枯れたりします。有難いのは成長スピードが遅いことで、数年経ってもあまり大きくならないような植物なので、剪定の手間がほぼありません。一度適した場所に庭植えすれば、あとはあまり手間がかかりません。
スキミアの開花時期
開花の時期は3月頃です。画像のように、小さい花が集まる咲き方をする花で、一つ一つは目立ちませんが、とても綺麗です。また、花の開花は3月頃ですが、10月頃から付けるつぼみが美しく、つぼみの期間も合わせると半年ほど楽しめるのがポイントとなります。冬に寂しくなりがちなお庭を彩れる植物です。
スキミアの果実は毒がある
育てる前にしっておくべきポイントが、毒についてです。実はスキミアの実には猛毒があり、野生動物でも絶対に食べません。スキミアは雌雄別株の植物で、猛毒の実を付けるのは雌株だけ。ですので、流通している苗木も雄株が多く、実を付ける雌株は珍しい存在です。実はとても美しいのですが、お子様がいる家庭では注意しましょう。
シキミはスキミアでは無い
スキミアは時折、シキミと呼ばれることがありますが、実はシキミは別の植物です。スキミアはミカン科ですが、シキミはマツブサ科であり、サイズも全然違います。シキミは10mほどまで成長する大きな植物で、似ているのは花や生息環境くらいです。間違えないようにしましょう。
スキミアの種類
スキミア・ルベラ
最も知られている代表的な種類が、スキミア・ルベラです。ルベラは真っ赤なつぼみを持っているのが特徴の種類で、とてもインパクトが強く、人気があります。花色は白・薄ピンク色で、春になると赤と白が混じるがまた綺麗です。どの種類を育てようか迷った方は、まずはルベラを育てることをおすすめします。
スキミア・ホワイトグローブ
Deze zou ik graag op mijn terras willen hebben! #Skimmia "White Dwarf"- dit soort is oorspronkelijk van kw.Moerings pic.twitter.com/8z9FYmcX5v
— Johan Knaap (@johanknaap) October 8, 2015
赤色ではなく、もっとナチュラルなものが好きな方におすすめなのが、緑系の品種です。こちらは緑系の中でも人気の種類で、画像のようにナチュラルな印象があります。花付きが良く、育てやすいのも人気のポイントです。
スキミア・フィンチー
裏庭のスキミア「フィンチー」が咲きました。 pic.twitter.com/6u4767SKVN
— よもぎ (@fnjoker18450523) March 17, 2018
フィンチーも緑系の代表品種として知られており、人気があります。これだけを育てても楽しいのですが、ルベラと一緒に寄せ植えをして、コントラストを楽しむのもおすすめです。寄せ植えに興味がある方はチェックしてみましょう。
スキミア・マジック・マルロー
スキミアマジックマルロー8寸 入荷しています! pic.twitter.com/Bt3eaB5Q
— ガーデンアイランド玉川店 (@GardenislandFun) November 24, 2012
斑入りの葉が特徴のマジックマルローも人気があります。他の品種とはまた違った良さがありますので、ちょっと変わったものを育てたい方はチェックしてみて下さい。ちなみに、マルロー系の品種はあまり高さがなく、10年かかってやっと80cmくらいになるイメージです。
スキミアの花言葉と名前の由来
スキミアの花言葉
スキミアの花言葉は、「寛大」と「清純」があります。どちらも良い意味の花言葉となっていますので、贈り物に使いやすいのが嬉しいところです。花言葉を添えて贈りましょう。
スキミアの名前の由来
変わった響きの名前ですが、元々は日本が原産の植物であり、和名は「深山樒(ミヤマシキミ)」です。この名前はシキミに花と生息環境が似ていて、山に咲いていることから名づけられました。その後ヨーロッパに渡って品種改良され、スキミアという名前に変化した等の説があります。今では「シキミア」と呼ばれることも多いです。また、縁起物としても知られており、「億両」とも呼ばれます。
スキミアの販売価格は?
スキミアの販売価格
スキミア
気になるスキミアの販売価格ですが、苗は1800~3000円ほどで販売されていることが多いです。成長スピードが遅い植物なので、大きな苗ほど高くなります。苗が流通するのは10月頃からで、ちょうどつぼみを付けて、楽しめる頃に手に入ります。実を楽しみたい方は、雌雄どちらも揃えて受粉させましょう。
スキミアの選び方
こんにちは:wave:
— hiro-kon (@hirokon66306579) March 22, 2018
昨日はフラのホイケ~
楽しくて幸せな1日でした~:smiley:
あっと言う間に舞台終わってしまったぁ~
撮影禁止だったのでまだ見てないですが
今日はほっとしてます
赤スキミアは花が開いてきてとってもキュート:heart:(^_^)?
白スキミアも園芸店で苗買いましたよ~
良い1日をお過ごし下さい…:four_leaf_clover: pic.twitter.com/BfaRkhjVXG
特別な選び方のポイントはありませんので、元気そうな株を選びましょう。葉やつぼみなど、全体をよく見て、おかしなところがないかをチェックします。病気や害虫のチェックもしておいた方が良いでしょう。品種はお好きなもので大丈夫です。
スキミアの育て方①環境
スキミアは庭植え?鉢植え?
スキミアを庭植えで育てるか、鉢植えで育てるか悩む方も多いかもしれません。どちらでも問題なく育てられますが、極端に暑い、もしくは寒い地方に住まわれている方は鉢植えにした方が良いでしょう。庭植えだと場所移動が出来ませんが、鉢植えであれば、厳しい季節が来た際に、軒下に移動するなどして対策出来ます。
スキミアに適した生育環境
植物は日光が好きなものが多いのですが、スキミアは直射日光が当たり続ける環境が苦手です。元々、山の中で、木々の木漏れ日を浴びているような植物ですので、直射日光は一日一時間程度で十分なのです。半日陰環境に庭植えをするか、鉢植えにして場所を移動させて管理しましょう。かなり暗い場所でも大丈夫です。
スキミアの夏冬時期の管理
スキミアに夏の直射日光を当て続けると、葉が変色してしまいます。植え付け場所に気を付けて、鉢植えであれば日陰に移動させましょう。また、暑くなりそうなら株元にバークチップを敷くなどして暑さ対策をしてあげて下さい。耐寒性が高いので、冬時期はあまり心配いりません。ただし、寒くて強い風に当てるのは危険ですので、風が強く吹く場所は避けた方が良いでしょう。
スキミアの育て方②用土・植え付け
スキミアの用土
スキミアは酸性の土を好むタイプの植物です。基本的には土は酸性に傾いていくものですので、庭植えにする際は苦土石灰などを入れず、腐葉土だけ混ぜておくと良いでしょう。鉢植えにする場合、鹿沼土のPHが適していますので、鹿沼土をメインで土を作ります。鹿沼土を7割、腐葉土を3割の割合で混ぜると良いでしょう。また、シャクナゲ用の培養土を使っても構いません。
スキミアの植え付け
スキミアは根を傷付けないようにするのがポイントです。植え付け時、株を取り出した際に土を落とさず、そのまま植え付けましょう。庭植えであれば、株の大きさに合った穴をあけて、そのまま入れ、隙間を土で埋めて、水やりをして完了です。鉢植えもほぼ同様に、鉢底ネットや鉢底石を敷いてから、根を傷付けないようにして植えて下さい。
スキミアの育て方③水やり・肥料
スキミアへの水やり
スキミア育成は水やりもポイントです。乾かしすぎてはいけないのですが、水が多すぎても根腐れしてしまいます。鉢植えの場合、土の表面が乾いたらしっかり与えましょう。乾く前に与えると、水のやりすぎになる可能性があります。庭植えは雨水がありますので、乾燥しすぎてない限りは放っておけます。
スキミアへの肥料
スキミアは肥料がなくても育つ植物ですので、控え目に与えるのがポイントになります。一年に一度、春時期か秋時期に、緩効性の肥料を与えると良いでしょう。少量で大丈夫です。
スキミアの育て方④植え替え・増やし方
スキミアの植え替え
移植を嫌うタイプの植物ですので、庭植えした場合はそのまま育てていきましょう。鉢植えの場合、いずれは根詰まりします。その際は植え替えをしますが、成長が遅い植物ですので、根詰まりするスピードも遅いです。根詰まりしている様子が見えたら、株を取り出して、一回り大きな新しい鉢に植え変えましょう。その際、土も根もあまり触らないようにして下さい。
スキミアの増やし方①挿し木
増やし方は実生と挿し木の二つがあります。挿し木の適期は5~6月。元気そうな枝先を15cmほどの長さで剪定し、下葉を取ります。切り口を水に1時間つけて吸水させ、発根促進剤を縫ってから、鹿沼土に挿し木しましょう。養分の無い用土に挿し木するのがポイントです。挿し木したら水やりをして、あとは乾かないように管理します。しっかり成長し始めるまでかなり時間がかかりますが、根気よく育てましょう。
スキミアの増やし方②実生
もう一つの増やし方が実生、つまりタネまきでの増やし方です。実から種を採取して、タネまきして増やしましょう。こぼれ種でも発芽するくらい発芽率は良いので安心です。こちらもぜひ試してみて下さい。
スキミアの育て方⑤剪定・手入れ
スキミアの剪定
成長スピードが遅い植物ですので、剪定する機会は多くありません。もし混み合っている様子であれば、混んでいるところだけ剪定しましょう。剪定した枝は花芽も落ちてしまいますので、翌年は花が付かないかもしれません。無理に切らず、本当に必要な時だけ剪定しましょう。
スキミアの手入れ
毎日、葉の色をチェックしてあげましょう。スキミアは不調になると歯の色が変化し、黄色くなってきます。もし黄色くなっていたら、日照時間や水の量、肥料の量やPHなどをチェックします。よくあるのが肥料焼け、つまり肥料の与えすぎによる不調です。どれが原因か調べて対策して下さい。
花後の管理
花が咲いた後は花がらが付きます。この花がらを残したままでも問題無い場合が多いのですが、土の上に落ちて、そのまま放っておくと病気に繋がる可能性もあります。落ちていたら取り除きましょう。また、付けたままだと見栄えが悪いと感じた場合も取り除くと良いでしょう。
スキミアの育て方⑥病気・害虫
スキミアの病気
スキミアは病気の心配が少ない植物ですので、その点は安心です。ただし、先述したように葉が黄色くなることがありますので、生育不良になった場合は対処しましょう。水分が多すぎて根腐れするケースもあり、根腐れしてしまうと復活させるのが難しいので、少し乾燥気味なくらいの方が良いでしょう。
スキミアに付く害虫
植物を育てる際に嫌なのが、害虫による被害です。スキミアにはアゲハなどの蝶の幼虫が害虫として付いて、葉を食害されることがあります。逐一チェックして、害虫が付いていたら補殺しましょう。害虫の補殺が苦手な方は、とりあえず取り除くと良いでしょう。
まとめ
今回の「スキミアの育て方は?植え替えや剪定から増やし方まで育て方のコツを解説!」はいかがでしたでしょうか?概要から増やし方、植え替え時の注意点などまで解説させて頂きましたが、素敵ではあるものの押さえなければいけないポイントがいくつかありますので、最初は気を付けましょう。日光や肥料、水分量に慣れてくれば心配いりませんので、ぜひ育ててみて下さい。
スキミアが気になる方はこちらもチェック!
今回はスキミアについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物やガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。

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