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パプリカは生で食べられる?おいしいサラダなどの作り方をご紹介!

スーパーの野菜棚でひときわ目を引くカラフルな野菜「パプリカ」。このパプリカ、同じ形をした色違いのピーマンと比べ甘みが強く栄養も豊富で、生でおいしく食べられるんです。簡単に栽培もでき、食卓をおいしく彩ってくれるパプリカのおいしい栄養成分を生でいただきましょう。
更新: 2024年4月1日
kuma10
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パプリカってピーマン?

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パプリカとピーマンは両方とも「ナス科トウガラシ属」で植物的には同じものです。ですからピーマンを緑のうちに収獲せず放っておくと黄色やオレンジ色に色付き甘くなってきます。

欧米では辛み成分の強いものを「ホットペッパー」、甘いものを「スゥイートペッパー」と呼び、ピーマンもパプリカもスゥイートペッパーとして日本のように明確には分類していません。日本では肉厚の物をパプリカと呼び、肉の薄いものはカラーピーマンと呼びます。

パプリカは生食に向いている

生パプリカの味

Photo byNikiko

パプリカが生で食べられるのに向いている理由の一つにその味があります。青いピーマンは子供の嫌いな野菜の上位に必ず入ってきますが、それは「苦い」から。

パプリカは生で食べても苦味が少なく、ジューシーでピーマンの苦手なお子さんでも食べられるおいしい野菜です。

生パプリカは苦いどころか甘味さえありますからスムージーやサラダなどにしてもクセが少なく自然に食べられる野菜です。まずはその「味」が生食に向いていることを認識してください。

生パプリカの彩り

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パプリカはさまざまな色彩をもっている野菜です。火を通してももちろんその美しさは保っていますが、やはり何と言っても生の彩りの美しさは特筆ものです。

生のまま細かく賽の目に切って主菜や副菜の上からかけたり、薄い輪切りのスライスにして色々な料理のトッピングにしたりと、パプリカを生でいただく理由は味だけでなくその彩りも大切な要素の一つです。

これで栄養価が高ければ絶対に生食をするべき野菜ですよね。次はパプリカの栄養素の説明を少しいたします。

パプリカの栄養素

豊富なビタミン

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ピーマンとパプリカは基本的に同じものだと説明しましたが、栄養的にはどうなのでしょう。日本食品成分表(7訂)によればビタミンCの含有量もβーカロテンの含有量も、ともにパプリカがピーマンの2倍以上の含有量となっています。

ただしピーマンの栄養素もパプリカの栄養素も熱には強い性質があるのですが、ビタミンは水溶性でカットして水にさらすだけでどんどん溶け出してしまいます。パプリカを生食する場合は食べ方、作り方を考えなければなりませんね。

ゆでると半減

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パプリカの栄養素はゆでると半減してしまいます。ピーマンやパプリカのビタミンは熱に強いのですが、水溶性のためお湯に溶けだしてしまいます。せっかく生で食べられるのですからできれば生でいただきましょう。

ただしβ-カロテンに関しては油と合わせると吸収が高まり、豊富に含まれる繊維質に関してはゆでるだけでは壊されたり流出しませんので、それらの栄養素を取り込みたい場合は生食にこだわらずパプリカをさっとゆでるのもアリです。

生パプリカのおいしい食べ方①「サラダ」

彩り抜群のサラダで


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これから暑い夏を迎えます(記事執筆2019年7月)。暑くなると食欲も落ちがちで、食べられる物も量も減ってしまいますよね。そんな時には目から食欲を増進させましょう。

レタスやキャベツの千切りにトマトやキュウリなどの緑黄色野菜をトッピングした定番の生野菜サラダも良いですが、彩(いろどり)野菜のパプリカが食卓に上っているだけでつい口に運びたくなってしまうと思いますよ。

サラダレシピ

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パプリカをサラダでいただく場合、スライスの仕方を工夫しましょう。繊維に沿って縦にスライスすると歯ごたえが良く食べ応えがありますが、おすすめは「輪切り」です。

繊維を横から切ることによりサクサクと軽い歯触りになるのと同時にジューシーなパプリカから強い甘みも引き出すことができます。しかも形が可愛く、見た目もきれいです。いつもの定番サラダの上に輪切りのパプリカをたっぷり乗せていただきましょう。

生パプリカのおいしい食べ方②「ピクルス」

日持ちのするピクルスで

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ピクルスといえばハンバーガーに挟まっている「酢漬けのちっちゃいキューリ」のイメージですが、正確には洋風漬物全般を指します。作り方はさまざまで、甘く漬けたものをスィート。甘くない物をサワーと呼びます。

本来は漬け込んで乳酸発酵させたものをピクルスと呼んでいたので、甘いものはピクルスでは無いとする方もおられます。しかし和風ピクルスは単に「酢漬けの野菜」のことを指しますので、ここでは簡単なパプリカの酢漬けの作り方を紹介いたします。

ピクルスレシピ

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ピクルスは何種類かの色を取りそろえるときれいです。紫・赤・オレンジなどいくつか用意しましょう。用意したパプリカを縦12等分にカットし、縦長の瓶に詰めていきます。瓶は煮沸消毒しておきましょう。

そこに水2対酢1に、(酢50ccなら)砂糖大さじ2、塩小さじ1を混ぜたものを沸かして瓶の口一杯まで注ぎます。

次の日から食べられますよ。パプリカが大量に手に入った時や、簡単に漬け込みたい時はジップ付きの保存袋などを利用すると簡単においしくできますよ。

生パプリカのおいしい食べ方③「お漬物」

和風であっさり

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食欲の落ちる夏のお助けメニューのナンバーワンは「お漬物」ではないでしょうか。みなさんキュウリの浅漬けや白菜の柚子漬けなどで夏の暑さを乗り越えた経験がおありでしょう。

作り方も簡単ですから、この夏はぜひ彩り鮮やかなパプリカでお漬物を作ってみましょう。ピーマンだと思えば少し敬遠したくなりますが、パプリカは別物です。おいしくて栄養も多く、目にも楽しいパプリカならではの朝食がいただけると思いますよ。

お漬物レシピ

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お漬物の一番簡単な作り方は「糠床に漬ける」ことなのですが、なかなか糠床自体を持っておられる方がおられないでしょうし、それでは「レシピ」になりませんので、パプリカの「浅漬け」を紹介いたします。

さっと漬けてすぐに食べられる浅漬けは、保存袋で作ります。市販の浅漬けの素でも良いですが、塩小さじ1に昆布茶か「ささめこんぶ」、またはダシ醤油を小さじ1入れて12等分したパプリカと混ぜ、よくもみます。

30分ほどなじませればすぐにおいしい浅漬けがいただけますよ。


生パプリカのおいしい食べ方④「マリネ」

ちょっと贅沢に

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ピクルスと同じように思われがちなマリネ。同じ酢を使う料理ですがこちらはそのまま1品料理の「マリネ」として成立します。いろいろな具材をマリネ液に絡めていただきます。

具材によってお酒のつまみになったりご飯のおかずになったりしますが、もともとがイタリアやフランスなどヨーロッパが発祥ですので、パンに合わせていただくのがおすすめです。日本で近い作り方をする料理は「南蛮漬け」でしょうか。

パンに挟んで(レシピ)

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おいしいマリネは「マリネ液」で決まります。まずはマリネ液のレシピを覚えましょう。野菜だけでなく魚介類も漬け込みたいのでオリーブオイル2にお酢2の同割り液を作ります。ここに砂糖1とレモン汁1を加え調味瓶の中で混ぜます。

食べる前に激しくシャカシャカして下さい。おすすめはスモークサーモンやハムと玉ねぎ、パプリカの薄切りです。食べ方はいろいろですが、フランスパンにたっぷり挟んで贅沢なランチなどいかがでしょう。

パプリカのおいしい食べ方⑤「スムージー」

健康の一杯

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「朝はスムージー一杯だけ」なんて、ちょっとカッコイイですよね。

もともとは凍らせたフルーツをミルクなどと一緒にミキサーにかけたセブンイレブンのスラーピーのようなフローズンドリンクですが、健康志向の高まった2000年代に入って野菜を使ったスムージーが流行り始めました。

代表的な野菜は小松菜。これをパプリカに換えて新しい朝の一杯を作ってみましょう。

生のままで

スムージーのレシピは簡単です。使いたい野菜や果物を冷凍庫で凍らせて、アイスクリームやヨーグルトなどとミキサーにかけるだけです。

定番は冷凍したバナナ、リンゴ、オレンジなどに生の小松菜と牛乳150ccなどですが、筆者のおすすめレシピ(ベース)は赤パプリカには赤いトマト、黄色いパプリカには黄色いオレンジを合わせ、50ccほどの水だけでミキサーにかけます。

色合いが良く、スムージーの否定的意見(カロリーオーバー)にも対応するおいしい飲み方ですよ。

パプリカは火を通しすぎないで

さっとゆでるか油と合わせる

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もしもパプリカを温めていただきたいのでしたらさっとゆでるだけにしましょう。パプリカのビタミンは水溶性で、カットして洗うだけでもかなりの量が流れ出てしまいます。ですから温食の食べ方をする場合は軽くゆでるだけにしましょう。

また、熱自体には強い性質がありますから油を使った料理であればカロテンの吸収率が上がるのでおすすめです。ただしカロリーを気にするのであればやはり軽くゆでるだけの作り方をおすすめします。

スープまでいただく


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パプリカのビタミンが水溶性であることからゆでる時はさっとゆでると説明しましたが、じっくり火を通して食べたいのであれば「スープ」がおすすめです。スープであれば溶け出した栄養素もすべて取り込むことができます。

カロリーを気にされる方でもスープなら食べやすいでしょうし、またカレーやシチューなどに使っても良いと思います。彩まで気にするのであれば四つ割りくらいにしたパプリカを高温の油にさっとくぐらせてトッピングとして使うときれいですよ。

パプリカの簡単栽培

プランター栽培

新鮮なパプリカを手に入れる一番の方法は自分で育てることです。簡単なプランター栽培をしてみましょう。横型の10Lほどのプランターで二株くらいがちょうどいいでしょう。

敷石(鉢底石)を敷いたら培養土を入れて、水没させたパプリカ苗を「根を崩さず」に植え込みます。植え付けから1か月ほどしたら2週間に1度くらいの割合で配合肥料を一掴みづつ追肥します。

1番果は摘果しましょう。1本の苗から50個前後の実が獲れますので、肥料切れには気を付けましょう。

植え付け時期

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パプリカの苗は寒さに弱く暑さにも弱い苗だと思って下さい。適温は22~25度。ですから苗の植え付けは4月から5月の連休まで位に済ませます。水も好きですが、あげ過ぎはよくありません。

日当たりの良いベランダなどで雨の無い日は朝たっぷりと水やりをします。ピーマンは実を付けてから2週間ほどで収獲になりますが、パプリカは40日ほどかかります。追肥と水やりを忘れないようにしましょう。

おいしいパプリカで食卓を楽しくしましょう!

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歌の大ヒットもあってか人気がうなぎ上りの「パプリカ」。テーブルにパプリカ料理が一皿乗っただけで何だかわくわくします。これから暑い夏を迎えます。食欲の落ちる方もおられるでしょう。

そんな時に目も口も体にも楽しいパプリカを使った料理を食卓に並べてみましょう。きっと暑い夏を楽しく乗り越えられますよ。

パプリカ栽培がもっと気になる方はこちらもチェック!

今回パプリカのおいしい食べ方のレポートをしたため、ガーデニングカテゴリーの記事にしては栽培方法などが分かりずらかったと思います。「暮らし~の」ガーデニング記事の中にパプリカ栽培に詳しいものがありますので、ぜひ参考にされて下さい。