ジベレリンとは?その種類や植物に与える効果を解説!毒性はある?のイメージ

ジベレリンとは?その種類や植物に与える効果を解説!毒性はある?

ジベレリンについて皆さんはどれぐらいご存知でしょうか?果物栽培にはジベレリンはお馴染みの農薬です。ここではジベレリンの効果や毒性などを詳しくご紹介しますので、安全に使用するためにもジベレリンを散布する前にぜひご覧ください。

2019年06月19日更新

なつ
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目次

  1. ジベレリンとは
  2. 植物ホルモンとは
  3. ジベレリンの種類
  4. ジベレリンが植物に与える効果を解説!
  5. ジベレリンの効果①単位結実
  6. ジベレリンの効果②落果防止
  7. ジベレリンの効果③花芽抑制
  8. ジベレリンの効果④水腐れ軽減
  9. ジベレリンの効果⑤着果促進
  10. ジベレリンには毒性がある?
  11. ジベレリンを植物に散布するには
  12. まとめ

ジベレリンとは

ジベレリンは農家にとってぶどうを種無しにすることや、ぶどうの粒を大きくする働きのある植物ホルモンです。デラウェアやシャインマスカットなどで種無しのぶどうを食べたことがある人が多いのではないでしょうか?それらは全てジベレリンによって処理されたためです。ジベレリンはバイオテクノロジーで製造されており、一般に農業用の「農薬」として販売されています。ジベレリン生成能力が高い菌を培養させ、化学的に合成したものが農業で使われるジベレリンです。これはいわゆるバイオテクノロジーと言われています。

種無しぶどうのジベレリン処理

種無しぶどうのジベレリン処理とは、ぶどうが開花し、花が枯れた後に、ジベレリンを房につけることを言います。これにより、ぶどうは果実の成長はしますが、種無しになります。ジベレリン処理は通常1回では足りず、2回は最低でも必要です。ジベレリン処理は、昭和30年初期に日本で開発された技術です。ぶどうの他にも柑橘類、かき、びわなどの果物があります。

植物ホルモンとは

植物ホルモンとは、植物の成長に必要なホルモンです。植物体内で生産され、植物の成長を調整する低分子の有機化合物です。ジベレリンの他に、オーキシン、アブシシン酸、ブラシノステロイド、サイトカイニン、エチレン、ジャスモン酸などがあります。植物ホルモンはどの植物にも共通して存在し、それぞれ働きも異なります。

植物ホルモンの生合成

植物ホルモンがどのようにできるか簡単に説明します。植物ホルモンを含んだ代謝産物はどれも光合成産物のグルコースが原料になっています。光合成によって、グルコースを光合成産物として生合成し、それらが他の分子と合成していくことで有機産物として植物ホルモンとなります。

ジベレリンの種類

農業用のジベレリンは、アマゾンで簡単に手に入ります。農薬登録番号というものがありますので、きちんと商品登録してあるかを確認しましょう。また、口コミなどを確認すると、その効果がどれくらいかもわかります。しかし、ジベレリンは着けると確実に果実が種無しになるとは限りません。どうしてもヒューマンエラーや、ジベレリンの濃度、ジベレリン処理のタイミングなどによって種ができてしまうことがあります。また、農薬には溶液や錠剤などの種類があります。

協和発酵バイオ 植物調整剤 ジベレリン液

出典: https://www.amazon.co.jp

こちらは協和発酵バイオのジベレリンです。種無しの果実を作るだけではなく、果実の食味を向上させる効果もあります。また、ジベレリンという植物ホルモンには成長促進の効果がありますので、美味しい果実を大きくすることができます。

住友化学園芸 ジベラ錠

出典: https://www.amazon.co.jp

こちらは、住友化学園芸の製造するジベレリン剤です。こちらは口コミでも高評価です。こちらのジベレリン剤でも種無しの果実を作る作用と、草花の成長促進の作用が働きます。こちらは錠剤ですので、水に規定量溶かして使用してください。

ジベレリンが植物に与える効果を解説!

ここからは、ジベレリンが植物に与える効果を解説して行きます!ジベレリンは、先ほども紹介しましたが、果実を種無しにする作用や、成長促進の作用もあります。他にも作用や効果がありますので、それぞれより詳しくご紹介します!また、植物がこのようにホルモンによる成長への作用があるのは、植物の生理現象です。これから種無しぶどうなどの栽培に挑戦しようと思っている方は、ジベレリンが与える植物の生理現象についてぜひ勉強してみてください!

ジベレリンの効果①単位結実

ジベレリンの効果の一つは単位結実です。単位結実の作用は、農業で広く使われています。通常、被子植物では、受精して子房の成長促進し果実になります。しかし、このジベレリンを着けると、受精しなくても子房の成長促進が始まり、種子をつくらずに果実が大きくなります。これは、ジベレリンには、成長促進効果があるためです。ジベレリンをつけられると植物の生理現象が起き、肥大します。

ぶどう

皆さんは、一度は種無しぶどうを食べたことがあるのではないでしょうか?デラウェアや、シャインマスカット、巨峰、ピオーネなどがあります。種無しぶどうは、ぶどうを食べた時に、種を出す面倒がありませんので、ギフトなどに人気です。日本でも多く種無しぶどうが栽培されていますので、ぜひ、旬な時期に食べてみてください!また、ジベレリンは農薬ですが、規定量では毒性はないので安心してください。

ジベレリンの効果②落果防止

ジベレリンには落果防止といって、果実が落果することを防ぐ作用があります。果実の落果は、植物の正常な生理現象ですが、まだ成熟していない果実が落果することもあります。理由は、栄養が多すぎるために、新梢がだらだらと伸びてしまい、弱くなるからです。農薬のジベレリン溶液を規定の量で水に薄めて、新梢が伸び始めるころに散布すると効果的です。

カキ

落果防止として、農薬のジベレリンが使われているのはカキがあります。カキは夏頃に新梢が伸び始めます。そのタイミングで、農薬のジベレリン溶液を散布すると新梢は力強く伸び、肥大するカキを支えることができます。また、カキには最近種無しの種類が出ているのをご存知でしょうか?これも農薬のジベレリン溶液による作用ではなく、X線照射によりできます。

ジベレリンの効果③花芽抑制

花芽抑制とは、その名の通り、花や芽の分化を抑制する作用があります。この作用がなぜ必要かというと、例えば、台風などで、葉が落ちてしまうと、次の葉が生えてきてしまいます。そうすると、狂い咲きなどといって、植物の生育サイクルが狂ってしまいます。通常、植物には花芽抑制するホルモンを持っていますが、葉が落ちると、同時にそのホルモンがなくなってしまいます。そこで農薬のジベレリン溶液を散布する必要が出て行きます。

柑橘類や花卉類

この花芽抑制は主に柑橘類に使用されます。具体的な柑橘類ははるみ、ぽんかん、すだちなどがあります。もし、柑橘類を栽培している方でこのような悩みを持っている方は、ぜひ、農薬のジベレリン溶液を散布してみてください!花卉類では桜やさつきに効果があると言われています。ジベレリンの毒性は規定量では問題ありませんので、安心してください。

ジベレリンの効果④水腐れ軽減

ジベレリンには水腐れ軽減の作用があります。水腐れとは、果実に雨水が侵入したときに果実が腐ってしまう現象です。袋がけなどで軽減させることもできますが、ジベレリン溶液を散布することによって水腐れを防ぐことができると言われています。

柑橘類

水腐れ防止は特に柑橘類に効果があります。果実に直接散布で効果がありますので、ぜひ、水腐れで悩んでいる方は試してみてください。時期は果実の着色終期です。しかし、農薬が残留してしまう危険性がありますので、必ず収穫7日前に行ってください。

ジベレリンの効果⑤着果促進

ジベレリンには成長促進の中でも着果を促進する効果が強くあります。そのため、果実だけではなく、ウリ科などの果肉を食べる野菜にも効果があります。ナスやメロンなどのウリ科の着果を促進します。

ウリ科

ウリ科の植物でジベレリンの散布をおすすめするのは、ナスやメロン、トマトなどです。開花時に1度散布しましょう。また、ナスには着果数増加や、トマトは空洞化防止にも役にたつと言われています。

ジベレリンには毒性がある?

ジベレリンは農業農薬ですので、その毒性があるか不安がある人も多いのではないでしょうか?そこで、ジベレリンの毒性、副作用について詳しく紹介していきます。本来なら、植物は種を作る植物ですが、それをジベレリンによって人為的に調整することで種無しにしています。そのため、安全性や毒性、副作用が気になるのではないでしょうか?

ジベレリンの毒性

農薬のジベレリン溶液には、毒性はあると実験で検証されています。ジベレリンの毒性には乳腺がんや配線がんを引き起こす作用があると言われています。実際にエジプトのラボでは動物実験で検証されました。農薬のジベレリンは動物にそのまま使うと、毒性からそのような危険性があります。

ジベレリンの副作用

農薬のジベレリン溶液には毒性があることがわかりましたが、人間に対しての副作用をご紹介します。ジベレリンの毒性でも紹介しましたが、副作用としていくつかの種類のがんを発症する危険性があると言われています。しかし、それは直接体内に入れた場合ですので、残留農薬としてぶどうにジベレリンが着いていない場合は副作用の危険性は極めて少ないでしょう。

ジベレリンの安全性

ジベレリンの安全性は、残留農薬がないことが条件です。ジベレリンには成長促進や、落果防止などに使用されますので、収穫前に溶液を散布することがほとんどありません。そのため、残留農薬として残る可能性は極めて少ないと言えます。しかし、いくら副作用の心配が少ないとは言え、万が一を備えて、食べる前には必ず洗うようにしてください。

ジベレリンを植物に散布するには

ジベレリンを植物に散布するには、規定の量で希釈して散布する必要があります。理由は先ほど紹介したように、ジベレリンには人間には悪い副作用があるからです。また、植物の生理現象を調整することでもありますので、濃度が濃いと、逆に悪い効果が出てしまします。

ジベレリンをつけよう

もっともジベレリンを使うのは、種無しぶどうを作るときです。ジベレリン溶液を規定量に水で薄め、筒状のボトルに入れます。そして、ぶどうの開花時期が過ぎ、花が散ったらその房につけます。1度だけでは種無しぶどうにはなりませんので、必ず2回つけるようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?植物の成長促進効果のあるジベレリンについて詳しく紹介してきました。ジベレリンには効果の種類や副作用の種類がいくつかあります。植物の生理現象を人工的に変更することでもありますので、やはり、人間の体には良くありません。残留農薬とならないように散布のタイミングと、食べる前に必ず洗うように注意してください。やはり、植物の生まれ持った生理現象で作られた果物が安心安全ですね。

ジベレリン処理が気になる方はこちらをチェック!

ジベレリン処理についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてご覧ください!ジベレリン処理したときの生理現象についての詳しい解説や、種無しぶどうの種類などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください!

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