自転車の盗難保険を徹底比較
健康促進や地球環境に優しい乗り物として注目を浴びる自転車は、年々ユーザー数が増えておりバイクショップやバイクコミュニティは賑やかになってきています。しかし自転車の利用者が増えることで、悲しいことにロードバイクやクロスバイクなど高価な自転車を狙った窃盗犯罪も増加しています。
自転車を盗難から守るには、鍵をかけたり車庫のセキュリティ対策を行うことはもちろんですが、安心補償の盗難保険に加入しておくことも大切です。
おすすめの自転車盗難保険を紹介
かつての日本では自転車の盗難に対する保険サービスは一般的ではありませんでしたが、最近では被害届の増加から、自転車向け盗難保険を取り扱う企業が多くなりました。
盗難に加えて事故での破損やパーツごとの補償などトータルバランスのとれた保険や、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ車に強い保険など、自転車盗難保険にはさまざまな種類があります。
この記事では数多くある保険を選びやすくするために、自転車盗難保険を徹底比較していきます。
紹介する保険の情報について
時代の変化に合わせて、自転車盗難保険も条件や補償が変わっています。この記事では2019年6月11日時点の情報をもとに構成されていますので、最新の情報は各保険の公式サイトよりご確認ください。
自転車盗難保険に加入する前の注意点
施錠は保険適応の必須条件
自転車の被害届の中には、「無施錠で駐輪していたら盗まれた」といった報告も少なからずあります。鍵のし忘れによる盗難は、どの保険会社も補償の対象外に位置付けるケースがほとんどです。
保険に加入したから安心という安易な考えがあっては、あっさりと盗まれてしまいますので、自分で出来る基本的な対策はきっちり行うようにしましょう。
盗難登録を済ませ保証書は保管
保険会社によっては、防犯登録済みの車体であり、尚且つ購入時に渡される保証書を保管してあることが補償適応の条件に定めている場合があります。とくに防犯登録は、自転車を盗まれる確率を大きく下げてくれる効果があるので、保険加入の有無に関わらず登録しておくことをおすすめします。
自転車盗難保険の補償の種類について
保険に加入する前に把握しておきたいことが、保険金の貰い方には大きく分けて2つの種類があるということです。盗難にあったさいに、保険金が直接振り込まれるタイプの補償と、現金の取り扱いはなく自己負担を抑えて新車を提供してくれるタイプの2種類があります。
盗まれたあとも、引き続き自転車を趣味や移動手段にあてる方は、後者の新車を割引購入できるタイプの補償がおすすめです。ご自身のライフスタイルに合わせて保険を選んでいきましょう。
おすすめの自転車盗難保険5選
①ちゃりぽ
ちゃりぽは数ある自転車保険の中でも、補償のトータルバランスが比較的優れている特徴があります。盗難補償はもちろん、自動車の任意保険のように交通事故による、対人、対物、本人の怪我、など損害賠償保障も充実している点がポイントです。
盗難に関する補償では、自転車を盗まれた際に受け取る保険金を5,000円~購入金額まで、自由に選択できるといったシステムが魅力的です。
補償金額や条件について
ちゃりぽの補償内容は、保険金の送金になります。このさい受け取る保険金は、自転車の購入額よりも下回ることが条件です。100,000円の自転車であれば、最高で100,000円から免責金額(30%)を引いた額の保険金が受け取れるというしくみです。加入条件として、購入から1ヶ月以内の自転車に限ります。
②サイクルメイト
サイクルメイトは、全国展開する人気自転車販売店で有名なサイクルベースあさひの、オリジナル盗難保険ですので、サイクルベースあさひの店頭で直接購入した場合のみ加入対象になります。
サイクルメイトの特徴は、盗難補償のほかに、無料点検、修理工賃10%割引、出張料無料、防犯登録代行(登録料金込み)、などの総合的なケアが比較的充実している点です。
補償金額や条件について
サイクルメイトの補償内容は、補償金額は現金でのお渡しではなく、盗難になった自転車と同価格の新車を受け取ることができる仕組みになっています。
例えば、20,000円で購入した自転車を1年目に盗まれてしまった場合は、自己負担4,000円で20,000円の新車を購入できるということです。
なお電動アシスト自転車も補償の対象になります。補償期間は3年間で、サイクルベースあさひ以外で購入した自転車は加入できません。
③すぽくる
すぽくるは、火災保険や医療保険など多ジャンルの保険商品を扱うSBI日本少額短期保険株式会社のサービスで、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツタイプの自転車を対象に展開する保険です。
すぽくるの特徴は、盗難補償のほかに、事故に見舞われたさいの、全損、半損、などの車両の故障トラブルにも補償が効くという点です。10万円以上の高額なロードバイクやクロスバイクが補償対象になるので、自動車の車両保険の様な商品ですね。
補償金額や条件について
盗難か全損の場合は、150,000円から30,0000円。半損の場合は50,000万円から300,000万円が支払われる保険金の目安になります。加入にかかる保険料の目安は、100,000円の自転車だと年間33,000円が目安になります。
加入条件として、10,0000円未満の自転車は加入することができませんが、それ以上の価格であれば上限がないので高価なロードバイクやクロスバイクも加入することが可能です。また購入から年月が経ったバイクでも加入可能です。
④ワイズロードの盗難補償
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツ自転車を取り扱う専門ショップ「ワイズロード」では、掛け捨ての自転車盗難補償があります。
ロードバイクやクロスバイクでは本体だけでなく価値のあるパーツ単位で盗難にあうこともありますが、ワイズロードの盗難補償ではパーツを含めて掛け金を支払うことができるので、カスタマイズにお金をかけている方に比較的おすすめの保険です。
補償金額や条件について
補償内容は至ってシンプルで、購入金額の5%から20%を掛け金にして、万が一盗難にあった際は50%から100%の補償が適応されます。現金での補償ではなく新車の購入の割引という形で提供されます。加入条件はワイズロードで購入した新車の商品に限ります。
⑤Panasonic電動アシスト自転車盗難補償
Panasonicの電動アシスト自転車の購入者が入ることができる盗難補償制度で、購入日から3年の間におきた盗難被害を補償します。こちらはメーカーの提供する保証制度で、無償サポートというのが魅力的です。
電動アシスト自転車は安価なものでも10,000円近くするものですので、こういった制度は有効活用していきたいですね。
補償金額や条件について
Panasonicの電動アシスト自転車を購入して、3年以内に盗難被害にあった場合、新しい電動アシスト自転車を購入価格の3割の金額と組立手数料 (4,000円)で購入できるという補償内容になります。
盗難から90日以内の連絡が必須条件となり、提出が必要な書類では、盗難届、スペアキー、保証書、などがあるので事前に適応条件を理解しておくことが大事です。
自転車は家財扱いになる可能性について
自転車が盗難にあったとき、専用の保険に加入していなければ諦めるしかないと考えるかもしれませんが、実は盗難された場所によっては自転車が家財扱いになる可能性があります。
ロードバイクやクロスバイクのユーザーなら、家の中に自転車を保管する方も比較的少なくないでしょう。屋内に保管した自転車は家財とみなされるので、ご加入の火災保険によっては自転車(家財)の盗難が保険金の受取対象になる場合があります。
外の駐輪所に保管しても家財扱いになる
敷地内で屋根つきの駐輪所であれば、自転車が家財扱いになって、盗難されたときは火災保険から見舞金や保険金が受け取れるケースがあります。
敷地内であること、専用に設けた屋根付きの駐輪スペースがあること、この2点が家財となる条件になりますが、屋外にとめた自転車でも家財あつかいになることがあります。
どれくらいの保険金が発生するかは、加入している火災保険によって大きく異なりますので、一度補償内容を確認されておくことをおすすめします。
まとめ
自転車の盗難保険は沢山あって迷ってしまうこともありますが、しっかり比較すれば自分にあった補償内容の商品を見つけることは難しくありません。今回紹介した商品はどれもおすすめできる補償制度ですので、条件に適合する自転車の種類や保険金の貰い方など、ご自身の好みに合わせて選んでいくようにして下さい。
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