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高知県『創造広場アクトランド』特集!8つのミュージアムに巨大な人力遊具が立ち並ぶテーマパーク!

高知県香南市に“突如現れた―”ちょっと風変りな遊園地。 訪れた人はその様相に初めは驚くものの、すぐにおもしろさに気づき、自然と楽しみ方を見いだします。 そうして感性を育んでいくことをコンセプトとした総合テーマパーク『創造広場アクトランド』の魅力を存分にご紹介!
更新: 2021年5月16日
創造広場「アクトランド」
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目次

創造広場アクトランドとは?

アクトランド(ACTLAND)の「ACT」とはArt(芸術)・Culture(文化)・Technology(技術)の頭文字を並べたものです。
この3つの要素が園内各所に散りばめられており、来園者が芸術に親しみ、文化を知り、技術を学ぶことによって、感性を育み豊かな心を生み出してもらおうという思いが込められています。
入園無料の園内は「自遊空間」と呼ぶ無料エリアと、8つの有料ミュージアムに分かれます。
 

世界でも珍しいものを集めた8つのミュージアムとは!?

創造広場アクトランドには、8つのミュージアムがあり、それぞれ『龍馬歴史館』『世界偉人館』『ニーオアフリカンギャラリー』『絵金派アートギャラリー』『世界モデルカー博物館』『クラシックカー博物館』『ボンネットバス博物館』『KUMA'Sコンテナギャラリー』と呼びます。
各ミュージアムに収められている展示物は、世界でも珍しいものばかりで、アクトランド創設者のこだわりが詰まりまくっています。
 

1. 龍馬歴史館

アクトランドを訪れたなら絶対に見るべきミュージアム『龍馬歴史館』
土佐の英傑『坂本龍馬』が疾風の如く駆け抜けた33年の人生を、今にも動きだしそうな蝋人形118体でリアルに再現しています
教科書には載りきらない日本の革命史『幕末』を、その立役者たちが 、人形であるにもかかわらず、いきいきと演出する全27幕は、龍馬ファンや歴史好きでなくとも一見の価値があると言えます
また、館内は写真撮影が可能(動画は不可)で、特定の場面(幕)に上がり、あたかもその歴史的場面にタイムスリップしたかのような写真を撮ることができるイベントも開催しています

龍馬有縁資料館

龍馬歴史館内には、坂本龍馬ゆかりの歴史史料を展示する『龍馬有縁資料館』があります
ここには、龍馬が江戸の千葉道場での修業を終え、免許皆伝を授かった証である『北辰一刀流長刀兵法目録』や、龍馬の愛刀を鋳工した「陸奥守吉行」の太刀を展示しています(*)
*複製展示の場合がある為、現物が見たい場合は展示スケジュールを要問合せ
 

2. 世界偉人館

歴史的瞬間に立ち会えるミュージアム『世界偉人館』
龍馬歴史館同様、蝋人形で作られた世界の偉人たち49名を展示
日本の戦後処理を任された高知県出身の総理大臣・吉田茂とアメリカの元帥マッカーサーに迎えられ、奥には近代史に名を刻む世界の政治指導者たちが、まさに“肩を並べて”座っており、今にも何かを語りかけてきそうです
本当に誰かがしゃべっているかと思えば、ジョン・F・ケネディー米元大統領の貴重な肉声演説が流れていたり、クレオパトラや楊貴妃といった世紀の美女たちは、(似ているかどうかは誰にもわからないが)変わらぬ美しさで今なお人々を魅了し続けています
また、マリリン・モンローは、彼女が出演した映画「7年目の浮気」の名場面、ドレスのスカートが浮き上がるシーンを再現しています(思わず身をかがめて覗き込んでしまう人もいるのだとか...)
まったく、ドキドキが止まらないミュージアムツアーになること間違いありません

3. ニーオアフリカンギャラリー

アフリカ・ガーナ共和国の芸術家フランク・ニーオ氏の作品を展示する“日本で唯一”のギャラリー『ニーオアフリカンギャラリー』
作品は4つの金属、青銅(Bronze)・軽銀(Aluminium)・銅(Copper)・真鍮(Brass)で作られているのが特徴です
人や動物のほか、宗教や化学などの抽象的な題材も表現されており、特にアフリカ民族の生活風景を映した作品は異国情緒にあふれています
照明でそれぞれの作品をライトアップし、作品の光と影、4種の金属の風合いが楽しめるよう演出しています

フランク・ニーオ

1942年3月25日、ガーナ共和国首都アクラの芸術家の家庭に生まれる。
1968年に渡英、ロンドンのパットニー美術大学で学んだ後、1年間教鞭を執る。
さらにロンドン・フィルム・スクールで写真やTV番組制作などを専攻。
1970年代には南アフリカ出身の世界的な彫刻家ジョバンニ・ショーマン(Giovanni Schoeman 1940~1980)と運命的な出会いを果たす。
ショーマンによってニーオの才能は高く評価され、独自の創作方法を生み出すようアドバイスを受ける。
その後、ニーオは創意工夫・試行錯誤を繰り返し、4種の金属(青銅、軽銀、銅、真鍮)を用いるスタイルを確立。
1988年 ガーナ芸術批評家協会『彫刻の文化大使』 受賞
2008年 全アフリカ作家協会『創造栄誉賞』 受賞

 

4. 絵金派アートギャラリー

南国土佐が生んだ天才絵師・弘瀬金蔵(1812-1876)とその弟子達の作品が並ぶ『絵金派アートギャラリー』
おどろおどろしく、迫力のある作風の芝居絵がろうそくの炎に見立てた照明で演出しています
館内はさながらお化け屋敷のような雰囲気で、当時の人々が作品を見るときと同じシチュエーションで鑑賞することができます
それら芝居絵屏風のほか、美人画、庶民画、笑絵、白描画など多くの作品を展示しています
しかしなんといっても金蔵自身の絵は、自ら開発した絵具が用いられ、極彩色で大胆に空間を演出する遠近法と、時間を超越した異時同図法によって表現されており、物語すべてが一枚の絵の中で語られます
入館する時は是非解説員付きで入るのがオススメです

絵師・弘瀬金蔵(絵金)

高知城下町木下専蔵の長男として生まれる
18歳の時、江戸にて狩野派を3年学び、21歳で土佐藩家老桐間家の御用絵師となる
その後、贋作事件に巻き込まれ33歳で町絵師へと下野
多くの弟子を持ち、それらは“絵金派”と総称されている


5. 世界モデルカー博物館

集めも集めた3700台、世界の名車が1/43サイズとなってずらりと並んでいるモデルカーのミュージアムとしては世界初、その名も『世界モデルカー博物館』
子供のおもちゃだったミニカーは、全長わずか10cmほどでありながら、その時代のエンジニアリングの粋が凝縮されており、90年代には大人の美術工芸品「モデルカー」へと進化を果たします
展示されているものはほとんどが2ドアクーペですが、中には初めて月を走った月面走行車、映画「バットマン」で活躍したバットモービル、同じく映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシンのベースとなったデロリアンなど、世界的に有名な車も多数展示しています
 

6. 世界クラシックカー博物館

100年前の車が多数展示されたミュージアム『世界クラシックカー博物館』
ここには時間と情熱をかけて国内外から収集した個性と魅力あふれるクラシックカーが22台展示されている
その中には世界に2台だけしか現存していない車両や、自動車産業の礎をつくったフォード・モデルTの試作段階の車両が展示されています
当時のエンジニアが注いだ情熱の結晶であり、当時の最高の技術が施された創造物である車を順に見ていくことで、約100年前から現在までの自動車産業の進化の過程も感じることができます
イベントなどで展示されてあるクラシックカーに乗り込み、記念写真などをとることも可能
車好きはとにかく一度は訪れたくなります

7. ボンネットバス博物館

古き良きものから文化遺産としての価値を見出し後世へと伝えてゆくミュージアム『ボンネットバス博物館』
昭和中期まで庶民の足として活躍したボンネットバスを時間と愛情をかけて新車同然に再生し展示しています
国内では非常に珍しいイギリス製のボンネットバス「ベッドフォードOB」が展示されており、国産ボンネットバスとはまた違った独特なデザインを楽しむことができます
ボンネットバス3台に加え、ボンネット消防車・ボンネットトラックが展示されており、乗車も可能で、お子様用の衣装が借りられ車掌や消防士気分で遊ぶこともできます
子どもや若者たちにとって、ボンネット車両の懐かしくも味わい深いデザインは、”一周回って”斬新かつ親しみやすいものではないでしょうか

8. KUMA'S コンテナギャラリー

ゲージツ作品を一堂に集積して展示したギャラリー『KUMA'Sコンテナギャラリー』
「KUMAさん」の愛称で親しまれるゲージツ家篠原勝之氏のダイナミックな造形作品を4基のコンテナに展示しています
展示作品はミラノ、ベネチア、ニューヨークの個展でも展示されたことがあり、奇抜で力強い圧倒的な存在感の作風が高く評価されています
溶接オブジェを得意とし、「鉄のゲージツ家」のイメージが強い篠原氏だが、ガラス(KUMA'Sブルー)や銅版画作品も多く展示しています
時として素人には芸術作品って分かりにくいものであったりするのですが、ここからはゲージツ家の熱気やパワーを感じられるにちがいありません

 

篠原勝之(しのはらかつゆき)

1942年 札幌に生れ鉄の街室蘭に育つ
グラフィックデザイナー、絵本作家、舞台美術などを手掛ける
1981年 エッセイ「人生はデーヤモンド」で注目を集め「ゲージツ家」としてメディアでも活躍
1986年 「KUMA'S FACTORY」設立
2015年 小説「骨風」で泉鏡花文学賞を受賞
モンゴルのゴビ砂漠に道標となるオブジェを設置したり、アフリカの小学校に子供と一緒にコラボレーションした作品を残す
 

入園無料!! 自己責任で自由に遊ぶ自遊空間とは!?

先に紹介したミュージアムはアクトランド園内にあり、それぞれ入館料がかかりますが、アクトランドへの入園はなんと無料!
入園無料にもかかわらず、無料スペースにはところせましと巨大な遊具やキッズコーナーが設けられており、小さい子どもから大人まで、自由に遊ぶことができます
アクトランドではそのエリアを『自遊空間』と呼んでいます

不思議な遊具がいっぱい『わんぱく広場』

アクトランド入ってすぐの『わんぱく広場』には、超巨大ジャングルジムや岩山を登る挑戦の道、また、オリジナルブランコや自転車のメリーゴーラウンドなど、他では見ることの出来ない珍しい遊具や設備がいっぱい
驚くなかれ、これら遊具はすべて無料、なぜなら動力はすべて”人力”だから
ここでは、自分で挑戦しようと決めて、自分で動かし、自分でやめるといった、すべて自己責任で遊ぶための勇気が必要です
かつ、ここの遊具たちには決まった出入口も無ければ順番待ちレーンもありません
だから子供たちは順番を守ったり、譲り合ったりするというマナーを身につけらる(親が教育できる)場となっています
では、以下にわんぱく広場にある遊具たちを紹介していきます

ドキドキワンダーランド

アクトランドにそびえ立つ“超巨大ジャングルジム”
一般のそれとは様相を異とするこのドキドキワンダーランドは、20mもある本物の檜を突き立てた、まさに“自然のジャングルジム”である
頂上には本物の恐竜の卵の化石が展示してあるので、ヘルメットと安全具を装着し、探検家気分で登ってみよう!
 

ライジング号

この巨大な海賊船も電気を一切使わず、自分たちで動かすことができる遊具だ
船外にある舵輪を回すと船がせり上がり、限界までいくとかなりの角度がつく。あとはスイッチペダルを踏めば船が振り子となって一気に動き出す
船内に椅子も固定ベルトもない“人力の絶叫マシン”は世界でここだけかもしれない
 


サイクルメリーゴーラウンド

本来縦横無尽に走り回れる自転車をわざわざ固定して、その場をぐるぐる自力で漕いで回るだけの遊具がなぜこれほど面白いのか。
それは人力のメリーゴーラウンドだからこそ、お好みのスピードで回せるからだろうか?
繋がれている自転車は計6台。仲間と全員でおもいっきり漕いだらどうなるのだろう?


 

サイクルツリー

木の枝から垂れているバーを押したり引いたりしながら大きな木の傘を回す
バーが浮き沈みする仕組みで漕ぎにくくもあるがそれがまた楽しい
みんなで回せば、しっかりつかまっていないと振り落とされてしまうほどのスピードがつくので要注意

 

ドラゴンスルー

竜の彫り物をあしらった流木船の前後に1本ずつ上から綱が垂れており、乗船者はそれを引っ張って船を揺り動かす。
ブランコのように、ボートが振れて戻る向きに対し、力を加えることによって、ふり幅を広げていく
どのタイミングでどちらの綱を引っ張れば効率よく船に動力を与えられるか?仲間と協力して、この竜の船を勢いよく動かしてみよう!
 

レインボーサイクル

となりの自転車を漕ぐことで観覧車が回る仕組みになっている
そのため、誰かに自転車を漕いでもらわなければ遊べないわけなのだが、もし、ペダルに足が届くなら、是非とも一度は自転車の漕ぎ手にまわってみよう
自転車を普通に漕ぐだけで、車輪の何十倍もの大きさの、最大6人が乗る観覧車をいとも簡単に回せてしまう動力伝達の仕組みを体感してほしい
 

マスト

まっすぐに天まで伸びる竹、これを安全具もつけず、素足で登る遊具。
己の恐怖心に打ち勝って、頂きまで昇ることが出来たなら、大きな自信へとつながるだろう。そればかりか、遊び競い合うだけで、握力、腕力、腹筋、背筋、脚力、つまり全身が鍛えられてしまう。
そんな心身ともに成長させてくれるこの高知のローカル遊具をアクトランドが置かないはずがない。
 

現代の工業を支える機械たち『創造館』

ボンネットバス博物館とKUMA'Sコンテナギャラリーへの入場フロアにある無料展示館『創造館』
昔の鉄工所環境をモデルにし、1台の動力源で天井に取り付けた動力伝達棒(カウンターシャフト)を回転させ、それに平ベルトなどでつながった複数の機械を同時に動かすという仕組みを再現。
工業発展のベースとなった機械たちに是非触れてみよう。

不思議な念力発動機

手前にある透明の棒を握り意識を集中すると、機械が動き出す。
念力で発動させることが出来るようになれば、エネルギー学の常識を覆すことになります。
その能力が己にあるか、試してみるべし。
 

Akioコレクション

貴重な建設用道具を展示してる『Akioコレクション』
ヨーロッパや日本で使われていた大工道具が並べられています。
中には、高知市中心部にそびえる『高知城』の修繕や整備で使われたものもあるとか。
匠の技を表現する多種多様な道具類の数々は、それそのものが芸術品です。

レトロ電話コレクション


昔懐かしい電話機を集めて展示しています。
実はこのコーナー、中央に設置された木製の電話機から、ずらっと並べられたレトロ電話機のどれかと交信することができます。
ダイヤル式の電話のかけ方をお父さんお母さんに教えてもらいながら、昔の生の着信音や会話を楽しむ家族連れの微笑ましい姿が見られ、アクトランドでも人気の高いコーナーの一つです。

多目的広場『レインボー広場』

ダイニングやベンチで一休みできたり、イベントが開かれたりする多目的広場。
警察や旧日本軍が愛用した国産初の大型オートバイ『陸王』や、戦後の復興期に大活躍したバーハンドルの自動三輪車『ダイハツミゼット』も展示しています。
軽食・飲み物を販売する『レインボーカフェ』や、カフェに隣接する『レインボーショップ』では土佐ならではのお土産を販売しています。

開館時間・料金

創造広場アクトランドへの入園は無料。
園内の各展示館に入館するためにはそれぞれ入館料が必要です。

開館時間

10:00~18:00
(入館チケット販売・カフェのラストオーダーは17:30まで)

■定休日:なし

料金

■通常料金

種類 大人 高校生以下
龍馬歴史館(単館) 1,500円 800円
他7館(単館) 1,000円 500円
一日パスポート(全館出入り自由) 5,000円 2,500円
●単館券については一度再入館する際には再度チケットの購入が必要
●小学生未満の児童は無料。但し、保護者の同伴が必要
●障害者手帳の提示により本人と付き添い者1名の入館料を2割引

■団体割引(20名様以上)
種類 大人 高校生以下
一般団体(龍馬歴史館) 1,350円 700円
一般団体(他7館) 900円(単館) 450円(単館)
学校団体(龍馬歴史館) 1,200円 500円
学校団体(他7館) 800円(単館) 300円(単館)

■回数券カード
種類 料金
3回券 2,700円
5回券 4,000円
10回券 7,000円
●有効期限は、初回利用時より1年間
●1枚のカードを複数人での使用は不可
 

施設詳細・アクセス

施設詳細

施設名称:創造広場「アクトランド」
開園日:平成27年5月15日
所在地:高知県香南市野市町大谷928番地1
電話番号:(0887)56-1501/FAX:(0887)56-1506
Email:info@actland.jp
HP:http://actland.jp

 

アクセス

【所要時間】
・高知竜馬空港から車で10分
・JR高知駅から車で30分
・高知自動車道南国I.Cから車で20分
・土佐くろしお鉄道のいち駅より徒歩10分

【駐車場】
・285台(バス7台・障がい者用2台)

まとめ

高知県香南市にある創造広場アクトランドには、おもしろい展示館や無料で遊べる遊具がいっぱい!
家族で来ても一人で来ても一日遊べます。
また、定期的にイベントの開催、飲食メニューのリニューアルもしており、何度訪れても飽きさせません。
高知を訪れたなら、一度は行ってみてください!
*イベント情報は公式HPでチェック!(http://actland.jp/