はじめに
修善寺といえば何をイメージされますか?旅好きの方なら梅林や温泉、歴史好きの方なら源氏ゆかりのお寺などがあるかと思います。最近では縁結びやインスタ映えスポットも登場。活気を増している修善寺をご紹介していきます(本記事は2019年6月8日現在の情報をもとにしています)。
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ1
修禅寺(しゅぜんじ)
807年に弘法大師が開山した古いお寺です。鎌倉時代の有力者であった北条氏が帰依し、対立した鎌倉幕府の2代将軍・源頼家が暗殺された場所。「頼家の仮面」などのミステリアスな寺宝が所蔵されています。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
修禅寺では歴史の重みを感じるだけでなく、ほんわかスポットもあります。敷地内の公園には上のようなかわいいうさぎや、やぎたちが暮らしています。うさぎは近くの小学校から保護した数匹から始まり、今では100匹以上もいるとのこと。里親も募集しています。詳しくは公式ホームページをご覧ください。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺964
【電話】0558-72-0053
【アクセス】伊豆箱根鉄道・修善寺駅(次から修善寺駅と略)からバスで修善寺温泉まで。そこから徒歩で約5分
【営業時間】売店は8:30~16:00(4月から9月は16:30)
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ2
指月殿(しげつでん)
修禅寺で暗殺された源頼家を弔うために実母・北条政子が建立したお寺院です。こぢんまりとしていますが、伊豆最古の木造建築とのこと。昔から大切に守られてきたことが分かります。堂内には鎌倉期に作られた釈迦如来坐像が鎮座し、上のような可憐な姿を見せてくれます。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
指月殿は修善寺の中心からは少し離れた森の中。静かで風情があるところです。周辺には源頼家の墓もあり鎌倉時代に思いを馳せることができます。写真は「お伺い石」というものです。願いを思い浮かべながら石を持ち上げ、軽く感じれば願いが叶うとのこと。重い場合は、先ほどの釈迦如来坐像にお祈りするのが良いそうです。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺934
【電話】0558-72-0053(修禅寺)
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉。そこから徒歩で約10分
【営業時間】終日参拝可能
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ3
赤蛙(あかがえる)公園
修善寺温泉街の遊歩道の西端にある公園です。作家・島木健作が結核の療養のために滞在した際、懸命に川を渡る赤蛙に生きる元気をもらったとのこと。そのエピソードが「赤蛙」という名作になっています。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
公園のある桂川は水質が良く、初夏になるとホタルが飛び交うのを見ることができます。「修善寺温泉街・ほたるの夕べ」の会場ともなっていて、夜になると大勢の観光客でにぎわう場所。今年は5月25日~6月9日の予定。今から行けばまだ間に合います。
インフォメーション
【住所】伊豆市修善寺
【電話】0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉駅。徒歩で約10分
【営業時間】終日開放
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ4
修善寺梅林
修禅寺の北側、丘を上がった修善寺自然公園の中にあります。例年2月上旬~3月上旬の期間は梅まつりを開催。写真のような美しい梅が約1000本もあることで有名です。種類も豊富で時期をずらして咲くので、長い期間楽しめると人気となっています。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
ここは梅だけでなく、富士山の絶景スポットとしても有名。特に冬になると空気が澄んで、上のような雄姿を見ることができます。また、土産や飲食のお店が出店し、例年鮎の塩焼きなどが名物となっています。少し贅沢に茶室での野点もおすすめ。お茶をいただきながらの観梅は風流です。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺小白山
【電話】0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
【アクセス】修善寺駅からバスでもみじ林前まで。徒歩で約10分
【営業時間】入園自由。売店は10:00~15:00(梅まつり期間)
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ5
修善寺・虹の郷
修善寺中心部から約3キロ離れた広大な丘陵地にある公園です。写真はイギリス村で、伊豆にいることを忘れるような開放的な雰囲気。他にもフェアリーガーデンやカナダ村など、別世界に連れて行ってくれるスポットが目白押し。子供から大人まで楽しめます。4月末にプレオープンしたばかり。新しいイベントもあり、元気をもらえる施設です。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
ここは紅葉でも有名な場所としても知られています。11月中旬から12月上旬にかけては例年「もみじまつり」が開催され、全国の紅葉狩りの最後を飾ります。日本庭園での紅葉のライトアップはもちろん、海外の建物とのコラボも美しいと評判です。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺4279-3
【電話】0558-72-7111
【アクセス】修善寺駅から虹の郷までバスで約20分
【営業時間】9:00~17:00(10~3月は16:00)
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ6
おしゃぶり婆さんの石仏
おしゃぶり婆さん pic.twitter.com/SrCAAiHShf
— 三上 真司 (@shinji_mikami) February 3, 2018
先にご紹介した指月殿から更に山を登っていくと「おしゃぶり婆さん石仏」なる案内板があります。距離的には400メートル弱と大したことはないですが、結構しんどい上り道。軽い気持ちで登り始めると失敗したと思うかもしれません。おしゃぶり婆さんは子育ての神。他の神さまと一緒に賑やかな雰囲気で座っておられます。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
#MMA合宿 (@ おしゃぶり婆さん) https://t.co/sxaNDn8oUa pic.twitter.com/rCJv66akF9
— 諏訪木 (@suwagi6) September 20, 2015
しんどい山道ですが途中には上のような石仏があったり、森林浴を楽しむことができます。木々が日光を遮ってくれるため暑さは思ったほど感じず、さわやかなハイキングコース。近くには源義経像もある穴場の観光スポットです。是非足を運んでみてください。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺935
【電話】0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉。徒歩で約10分
【営業時間】見学自由
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ7
竹林の小径
修善寺は鎌倉幕府二代将軍・源頼家と桂の恋愛でも知られています。それにあやかった企画が「恋の橋めぐり」。5つの橋で祈ると恋愛の願いがかなうとのことです。その幸運の橋の2つ、桂橋と滝下橋を結ぶのが「竹林の小径」。桂川のせせらぎを聞きながら、石畳の道を歩くのは気持ちがいいと評判です。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
竹林の小径を楽しめるのは昼だけではありません。18時から23時ごろまでライトアップを実施。幻想的な雰囲気になります。特に写真の円形ベンチはインスタ映えスポットとしても人気。切り絵作家・水口ちはる氏監修の光アートを見ることができます。テーマは順次変わっていくとのこと。様々な楽しみ方ができる観光スポットです。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺
【電話】0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉まで。そこから徒歩で約5分
【営業時間】立ち入り自由
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ8
独鈷の湯(とっこのゆ)
このお湯は修善寺のランドマークの一つ。桂川の河原にある簡素な湯小屋で、伊豆最古の温泉とされます。平安時代に弘法大師が独鈷という法具を用いて岩を砕き、温泉を湧出させたことからこの名前になったとのこと。見学のみが可能。入浴や足湯はできませんのでご注意ください。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
気軽にお湯につかりたい場合は、独鈷の湯の上にある足湯「杉の湯」のご利用をどうぞ。昨年できたばかりの施設で桂川の清流を眺めながら、ゆっくりと休むことができます。周辺には売店もたくさんあり、散策の休憩にもおすすめです。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺
【電話】0558-72-2501(伊豆市観光協会修善寺支部)
【アクセス】修善寺駅からバス修善寺温泉まで。そこから徒歩で約4分
【営業時間】立ち入り自由
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ9
修善寺温泉・筥(はこ)湯
昭和時代までは7つあった修善寺温泉・外湯の一つ。平成12年に復活した入浴できる唯一の外湯です。昔ながらの番台を通って入るとシンプルな内風呂があります。新しい浴槽は檜(ひのき)の香り。石けんやシャンプーなどの備え付けはないのでご注意ください。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
温泉の隣には上のような望楼があります。4階建てになっていて、階段が意外にきついとの口コミがですが、ここからの修善寺温泉街の眺めは絶景と評判。一見の価値がありますよ。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺925
【電話】0558-72-5282
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉まで。そこから徒歩で約3分
【営業時間】12:00~21:00
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ10
ねの湯・対山荘
写真のような和モダンな雰囲気が人気。修善寺の自然に溶け込んだような佇まいです。修善寺温泉の泉質はアルカリ性単純泉で神経痛などに効能あり。他にもこのホテルでは檜の壁や富士山の溶岩石を効果的に使って、贅沢な空間を作っています。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
全室に温泉付きの部屋での宿泊もおすすめですが、日帰り入浴もご利用できます。11:30~14:00は昼の部、15:00~21:00が夜の部となっていて、それぞれ昼食や夕食を付けることもできます(食事付きは要予約)。宿泊しなくても、写真のような創作料理を楽しめるのは贅沢ですね。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺883
【電話】0558-72-0331
【アクセス】修善寺駅からバスでみゆき橋まで。そこから徒歩で約3分
【営業時間】日帰りは11:30~14:00または15:00~21:00
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ11
湯回廊・菊屋
創業は江戸時代という修善寺でも有数の歴史ある旅館です。その昔、夏目漱石などの文豪も宿泊したとのこと。写真のような回廊があり湯めぐりを楽しむことができます。売店や癒し処の他、アロマテラピーも受けられるなど設備も充実。修善寺でも有名なホテルです。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
高級ホテルなので敷居が高いイメージですが、少し手軽な日帰りのプランもあります。夕食付きで部屋を使える7時間コースと、夕食付きで部屋が使えない6時間コース。どちらも大浴場の内湯や露天は入りたい放題です。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺874-1
【電話】0558-72-2000
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉まで。そこから徒歩で約1分
【営業時間】日帰りは15:00~22:00(または21:00)
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ12
禅風亭(ぜんぷうてい)なな番
修善寺の観光地の中心にあるそば屋さんです。近隣にたくさんの食事処がある中でも、このお店は一際混雑しています。写真の田舎風の建物が目印。屋根が高いので内部も開放的です。食べ物も美味しいですが、ゆっくりと休憩できる場所としても好評。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
ここの名物メニューは「禅寺(ぜんでら)そば」。上のように豪華な内容です。綺麗な水を使った風味豊かなそばの他、三種の薬味やとろろ、ゴマなどいろいろな組み合わせで食べることができます。右下に鎮座するわさびを自分でするのも楽しい体験。おそばとの相性も抜群と評判です。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺761-1-3
【電話】0558-72-0007
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺温泉まで。そこから徒歩で約1分
【営業時間】10:00~16:00
伊豆散策で訪れたい修善寺の見どころ13
修善寺no洋食屋
修善寺温泉の入口・修善寺総合会館の近くにある、レトロな雰囲気の洋食屋さんです。中に入るとちゃぶ台や掘りごたつなどがあるアットホームな雰囲気。フレンチのシェフが作る本格的な洋食を食べられると行列ができることも多いお店です。
修善寺の周辺で小京都を漫喫
定番の人気メニューはオムライスなどですが、修善寺名物の一つ「伊豆鹿丼」もおすすめです。写真のようにフレンチならではの美しい盛り付けもインスタ映え。おしゃれなジビエ料理としても好評です。
インフォメーション
【住所】静岡県伊豆市修善寺697-1
【電話】0558-72-8971
【アクセス】修善寺駅からバスで修善寺総合会館へ
【営業時間】11:00~14:00、18:00~20:00(ラストオーダー)
まとめ
修善寺の魅力的なスポットをご紹介してきました。修禅寺などの古刹が残り、梅や紅葉などの美しい場所がたくさんありました。昔ながらの温泉もあり、ゆっくりと風情を楽しむこともできます。京都ほどの混雑もなく、みやびな雰囲気を楽しめる修善寺。今はホタルが舞っています。お出かけになるにはいい季節ですよ。
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