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睡蓮の育て方は?植え替えの仕方や増やし方、越冬のコツまで解説!

睡蓮の育て方をご存知でしょうか?睡蓮はとても美しい花を持っている水生植物ですので、なんとなく育てるのが難しそうな思われがちですが、実はポイントを抑えれば初心者でも育てられます。今回はそんな睡蓮の植え方や育て方、増やし方などを解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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睡蓮の育て方は?

夏に楽しめる涼しげな花と言えば、睡蓮をイメージされる方も多いのではないでしょうか。暑い時期には、水生植物を見て涼みたくなる方が多いです。そんな睡蓮は、花が非常に美しい為に、なんとなく育てるのが難しそうに思われがちですが、実は初心者でも育てられます。睡蓮の植え方や育て方、増やし方などを解説しましたので、是非参考にして育ててみて下さい。

睡蓮の特徴

睡蓮とは?

スイレンとは、スイレン科スイレン属に分類される球根植物です。世界中の熱帯・温帯域に分布しており、池や沼などで見られます。とても美しい花を持っていますが、切れ込みのある、水に浮かぶ葉も強いイメージがあります。ちなみに、蓮と同一の植物と勘違いされることがありますが、別の植物になります。

睡蓮は初心者でも育てやすい?

気になる育てやすさですが、スイレンは難しい植物ではありませんので、育て方は簡単な部類です。ただし、水生植物ですので、観葉植物に育て慣れていても、水生植物の育て方を知る必要はあります。基本を抑えて育てていきましょう。普通に育てていければ、株分けでの増やし方も行えます。

睡蓮の開花時期

スイレンの開花時期は5月中旬~10月となりますが、最盛期は7~8月あたりですので、夏の花になります。花の色は白やピンク、黄色など色とりどりです。花は時間によって開閉し、数日間咲きます。

睡蓮とメダカの関係

睡蓮鉢にメダカを入れる効果

スイレン鉢に入れて育てるのが一般的であり、そのスイレン鉢の中にメダカや金魚を入れて一緒に育てる方が沢山います。これは見た目を良くしたいから入れているというだけではありません。実はスイレン鉢を放っておくと、夏にボウフラが発生することが多いのです。メダカや金魚を一緒に育てると、そのボウフラを食べてくれるので、わざわざ駆除する手間が省けます。その代わり、メダカたちの餌やりは必要になります。

睡蓮鉢にメダカが合う

ボウフラに困らなかったとしても、メダカを一緒に育てるのはとてもおすすめです。メダカのシンプルな外観は、浮かんでいる葉ととても雰囲気が合い、おしゃれな見た目になります。ただし、メダカは繫殖力が強い魚ですので、最初から沢山入れると増えすぎて困るかもしれません。最初は数匹程度から育てた方が良いでしょう。

睡蓮の種類

睡蓮の種類①アーカンシェル

スイレン 温帯性睡蓮 アーカンシェル ホワイト

出典:Amazon
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後述しますが、スイレンには耐寒性と熱帯性の二種類があります。こちらは耐寒性の品種で、白と黄色の具合がとても美しい花を咲かせます。花弁が細いのも特徴です。

睡蓮の種類②オールモストブラック

温帯スイレン オールモストブラック

出典:Amazon
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こちらも耐寒性の品種とされていますが、実は熱帯性の品種との交配種になります。名前の通り黒っぽさがあり、とても強い雰囲気を持っています。少しシックなものが欲しい方におすすめです。


睡蓮の種類③アルバート・グリーンバーグ

睡蓮 熱帯性睡蓮

出典:Amazon
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こちらは熱帯性の品種です。非常に明るく元気な雰囲気の色の花を咲かせる種類で、昼間に花が見られます。明るい花色のものを育てたい方におすすめです。

睡蓮の種類④コロラタ

睡蓮 熱帯性睡蓮

出典:Amazon
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こちらも熱帯性の品種ですが、アルバート・グリーンバーグと違って涼し気な色合いが特徴です。熱帯性の品種の中では育てやすい部類で、初心者の方には特におすすめです。

睡蓮の花言葉と名前の由来

睡蓮の花言葉

スイレンの花言葉は「清純な心」や「信頼の心」、「柔らかい心」など、優し気で清らかな花言葉を沢山持っていますので、贈り物にとても使いやすい花と言えます。ただし、実は「滅亡」という花言葉も持っています。これはギリシャ神話にちなんで付けられた花言葉ですが、あまり一般的に使われてはいませんので、気にせず贈り物にしても大丈夫です。

睡蓮の名前の由来

名前が特徴的ですが、これは「眠る蓮」という意味があります。スイレンはずっと花を咲かせるのではなく、夕方頃には花を閉じますので、その姿を「眠る」と見て付けられた名前なのです。

睡蓮の販売価格は?

睡蓮の販売価格

育て始める際に気になるのが販売価格です。スイレンの販売価格は品種によっても違いますが、500~2500円が目安です。よく流通している品種であれば、数百円で購入出来ることも多いです。一度苗を購入し、しっかり育てられれば、株分け等の増やし方で、球根を増やすことが出来ます。春頃になると流通量が多くなります。

睡蓮の選び方

少し先述しましたが、睡蓮には2種類のタイプがあります。耐寒性(温帯性)の品種は寒さに強く、越冬しやすいのがポイントです。熱帯性の睡蓮は寒さに弱いので、越冬の際は少し手をかけてあげる必要があります。ただし、熱帯性は市販されている苗を植え変えずに植えられる場合が多く、最初の手間が省けるというメリットがあります。耐寒性の方が越冬しやすいので、育てやすいのは耐寒性スイレンと言えます。

睡蓮の育て方①環境

睡蓮は鉢で育てるのが一般的

野生の睡蓮は池・沼などに生えていますが、自宅で育てる場合は、睡蓮鉢で育てるのが一般的です。睡蓮鉢に直接植えて育てるのではなく、7号くらいの鉢に一旦苗を植え替えて、その鉢を睡蓮鉢に沈めて育てていく形にしましょう。睡蓮鉢は大きなものを用意して下さい。目安として、直径40㎝ほどあると良いでしょう。池をお持ちの方であれば、池に鉢を沈めることも可能です。

睡蓮に適した生育環境

育て方で大切なのが、生育環境です。より良く育てるには日光が大切になります。日当たりの良い場所で育ててあげて下さい。日光があまり当たらない場所で育ててしまうと、花付きが悪くなる可能性があります。目安として、半日以上は直射日光を当てましょう。ベランダ等で育てる場合も、直射日光が当たれば問題ありません。

睡蓮の越冬方法


越冬方法ですが、耐寒性の品種は寒さに強いので、水面が凍る程度であれば放っておいても越冬出来ます。寒すぎる地域であれば室内に入れて越冬させてあげて下さい。熱帯性品種は10度を下回らない方が良いので、越冬時期に入ったら室内に入れてあげましょう。室内に入れてもまだ寒い場合は、発泡スチロールで覆うなどして温めてあげると良いです。

睡蓮の育て方②用土・植え方

睡蓮の用土

用土選びはスイレンの育て方の大切なポイントです。粘土質の土を好みますので、市販されている水生植物用の土を購入すると良いでしょう。または、荒木田土という土も適しています。もしこの二つの土が見当たらない場合は、赤玉土を水で練って使っても構いません。初心者の方は特に、水生植物用の土がおすすめです。

睡蓮の植え方①耐寒性の場合

耐寒性のスイレンは、4~5月に植えましょう。植え方ですが、7号程度の鉢に用意した土を3分の1程度入れて下さい。その上に購入した苗を置いて、土をかけ、睡蓮鉢に入れます。芽の先端と水面の距離が10㎝程度になるように水を入れれば完了です。苗が浮いてきてしまうことがありますので、土は少し固めてあげましょう。

睡蓮の植え方②熱帯性の場合

熱帯性スイレンの植え方ですが、4~5月ですとまだ寒いので、6~8月に植え付けて下さい。熱帯性スイレンを購入した際、もし4号以上のポットに入っていた場合は、鉢に移さずにそのまま睡蓮鉢に沈めて構いません。移したい方は移しましょう。後は寒さにだけ気を付けて育てていきます。

睡蓮の育て方③水やり・肥料

睡蓮への水やり

通常の観葉植物であれば、水やりは育て方の大切なポイントなのですが、スイレンは水に浸かっている植物ですので、水やりが必要ありません。手間が減りますので、この点は育てやすい植物と言えます。暑い時期になると水が蒸発しやすくなりますので、水が枯れないようにだけ注意しましょう。水が少なくなってきたら水道水を足してあげて下さい。その際の水位は、株元から水面まで10㎝が目安です。

睡蓮への肥料

スイレンは立派な花を咲かせますので、肥料を与えることも育て方のポイントとなります。メダカを入れる場合は、発酵油かすを肥料として施しましょう。植え付けの際に土に元肥として埋め込んでおいて、月に一回のペースで追肥してあげます。メダカを育てない場合は化成肥料でも構いません。肥料が多すぎると藻が沢山出てくるかもしれませんのでご注意下さい。

睡蓮の育て方④植え替え・増やし方

睡蓮の植え替え

育てている内に根詰まり状態になってしまいますので、毎年植え替えてあげましょう。植え替え方法は植え付けとほぼ同様になります。新しい土を用意して、植え替えてあげて下さい。その際、球根についている古い土は落として、古い根は根本から切ってしまいましょう。また新しい根が生えて、より良い状態で育てられます。

睡蓮の増やし方①株分け

育てる醍醐味の一つが、株を増やすことです。株分けでの増やし方が一般的で、3年も育てれば株分け可能になります。植え替えと同時に行うと良いでしょう。根茎を10cmほどの長さで切って、違う鉢に植え付けて育てていきます。切る時は、よく切れるナイフ・ハサミで切りましょう。株分けした株は、乾燥させずにすぐ植えて下さい。熱帯性スイレンは、手で切り離しても構いません。

睡蓮の増やし方②種まき


球根を株分けして増やすのが一般的ではありますが、種子から育てることも不可能ではありません。難易度が高いのですが、気になる方は挑戦してみましょう。種の取り方は次の項で解説しています。種まきは3月頃に行い、1ヶ月ほどで芽が出てきますので、発芽するように快適な環境を保ってあげて下さい。ちなみに、スイレンは種を付けさせると球根が弱ってしまいますので、親株の球根を弱らせてしまうことを覚えておきましょう。

種の取り方

種の取り方ですが、開花期が終わる9月頃には種が出来てきます。勝手に破裂して水の中に沈んでしまいますので、袋で覆って種を取れるようにしましょう。取り方はそれだけですので、後は10月頃まで待ちます。以上の取り方で採取した種は、来年の春まで乾燥させて保管しておきましょう。

睡蓮の育て方⑤手入れ

睡蓮鉢の水替え

水が減る度に水を足し、水が汚れている様子であれば、水を替えてあげて下さい。メダカを入れている場合、水を一気に大量に替えてしまうとストレスがかかってしまいますので、睡蓮鉢に入っている水量の3分の1程度を交換すると良いでしょう。その際、水道水をそのまま入れるのではなく、1日天日を浴びせて、カルキ抜きをしてから入れることをおすすめします。

葉や花がらを取り除く

葉は次第に枯れていきますので、枯れた葉は取り除きましょう。また、葉が茂り過ぎて根本に日光が当たらない様子であれば、葉を間引いて下さい。花は放っておくと種を付けようとしますので、種を取らない場合は花がら摘みを行います。

睡蓮に付く害虫

植物を育てていると避けられない害虫被害ですが、つく可能性が高いのは「ヨトウムシ」と「アブラムシ」です。ヨトウムシは葉を食べ、アブラムシは養分を吸汁します。薬剤での対処方法が一般的ですが、メダカを育てている場合は危険です。手でこまめに補殺するか、魚に害のない薬を使用しましょう。

まとめ

今回の「睡蓮の育て方は?植え替えの仕方や増やし方、越冬のコツまで解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴・概要から、育て方、種の取り方や球根の株分けなどまで解説させて頂きましたが、意外と育てやすいと感じた方も多いはずです。水生植物と言っても育て方の基本は他の植物と通ずるところがありますので、気軽に育ててみて下さい。

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今回は睡蓮の育て方を解説させて頂きましたが、他にも植物の育て方や野菜・ガーデニング等に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。