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グリーンカーテンとは?簡単でおしゃれな作り方とおすすめの植物をご紹介!

グリーンカーテンとは窓辺にかかるカーテンのように緑の植物を飾ることです。意外と簡単にできるグリーンカーテンで、おしゃれに飾って見ませんか。おすすめの花や野菜などの植物の種類もご紹介します。プランターで簡単にできるグリーンカーテンで生活を緑に彩りましょう。
2020年8月27日
水木誠人
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おしゃれなグリーンカーテンを作ろう

Photo byRococoNeko

つる性の植物を建物や家屋、窓辺などにからませて作る緑のカーテン、グリーンカーテン。道端で見かけるとおしゃれで涼し気な印象を与えます。そんなグリーンカーテンですが、野菜などの植物をプランターに植えて、つるをうまく誘導していくことで、家庭でも簡単に作ることができます。今回はそんなおしゃれなグリーンカーテンの作り方やおすすめの植物をご紹介したいと思います。

グリーンカーテンの役割

緑のカーテンはエコロジーに役立つ

Photo by kaidouminato

グリーンカーテンは、別名エコカーテン、または緑のカーテンと呼ばれていることからもわかるように、エコロジーという観点からもすぐれた働きをしています。花や野菜などの種類の植物を家屋の外側に育てることで、室内の温度の上昇を抑える働きがあるからです。とくに、窓辺に作ることで、本物のカーテンのように光を遮断するだけではなく、植物が蒸散することで気温の上昇を抑える働きもあります。

環境教育にも一役買っている

Photo bymcconnmama

グリーンカーテンは、そのエコロジー的な役割から、学校などで環境教育の一環として積極的に導入されています。緑のカーテンを作ることで、どういった問題が改善されるのか、プランターなどでの作り方など、さまざまな教科で学ぶ材料となっています。ご自宅でグリーンカーテンを作ったら、学校で習ったことを思い出す子どもたちもいるかもしれません。社会のためだけではなく、ご自宅のエコロジーにも働くグリーンカーテン、さっそくおすすめの植物をご紹介しましょう。

グリーンカーテンにおすすめの種類の植物とは?

つる性の植物で作っていく

グリーンカーテンは、つる性の種類の植物で作っていくのが一般的です。つる性の種類の植物とは、自らを自身で支えるのではなく、ほかの植物やモノなどに絡まり、それを支えに生育していく種類の植物のことです。アサガオやゴーヤなどの植物をプランターに植えつけ、伸びてきた芽を支柱やネットに絡ませていきます。

植物の絡ませ方で雰囲気が変わる

つる性の植物とひと口にいっても、絡ませ方や絡ませる芽の数で、作られる緑のカーテンの雰囲気も変わってきます。芽の間隔を広くすると、伸びてくるつるとつるの間にも隙間ができ、涼し気な雰囲気がいっそう増しますが、芽の間隔を狭めると、緑がこんもりとして、部屋の目隠しにもなります。グリーンカーテンは作り手がどのように作っていくかによって雰囲気を変えることができますので、育てる前に考えてから作っていきましょう。

グリーンカーテンにおすすめの花

①アサガオの花

Photo byCapri23auto

アサガオはヒルガオ科サツマイモ属の植物で、日本にはさまざまな品種が存在します。発芽する適温は20度以上なので、5月~6月ごろまでが種植えの適期です。本葉が5~6枚ぐらいになってくると、つるが伸びてきますので、このころからグリーンカーテンを作りはじめることができます。アサガオの花は7月~9月ごろに見頃を迎え、花の色もさまざまで、育て方によってさまざまな楽しみ方ができておすすめ。花が終わったら、実ができ、種を簡単に取ることも可能です。

②ノアサガオの花

Photo byBluesnap

ノアサガオは、日本では沖縄で自生している野生種です。宿根アサガオや琉球アサガオなど、さまざまな別名のある花です。つる性の多年草で、10m以上にも伸びていくことから、グリーンガーデンとして利用される機会が多く、はじめて作る方におすすめ。植え付けは5月ごろで、10月ごろまで花が続きます。プランターで育てていく場合、ひとつのプランターにひとつの株を育てていきます。

③フジの花

Photo byCapri23auto

マメ科のつる性の植物で、4月の終わりごろから長細く垂れた穂のような花を咲かせます。植え付けは洛陽期の2月~3月ごろで、根を傷つけないように扱います。鉢植えを地植えに移植すると、根をよく伸ばし、よく成長していきます。花後の7月~8月につるが伸びていきますが、このとき、枝を整理するために剪定します。また、11月を過ぎると花芽が見えてきます。花芽をいくつか残して長い枝は剪定していくと、花がキレイに咲いていきます。

④トケイソウの花

Photo by2204574

時計盤に似ていることからその名がついたというトケイソウ。とても美しく印象的な花を咲かせます。支柱を立てて小さく育てていく作り方もありますが、樹高3mぐらいまで成長するため、緑のカーテンを立派に作っていくことも可能です。開花期は品種によりますが、5月~10月ごろが花期ですが、このころになるとつるもどんどん伸びていき、つるが絡まると花が咲かなくなってしまいます。このため、つるをしっかりと誘引してグリーンカーテンを作っていく必要があります。

グリーンカーテンにおすすめの野菜

①ゴーヤ

Photo by HIRAOKA,Yasunobu

夏を代表する野菜、ゴーヤ。ピーマンに似た苦みが夏バテを予防してくれる栄養価の高い野菜です。ゴーヤはつる性の植物なので、ゴーヤの苗でグリーンカーテンを作るのは可能です。種から育てる場合、種まきは4月、発芽したら間引きしながら本葉が5~6枚になるまでは鉢で育て、プランターや畑に植えていきます。つるがどんどん伸び、3m以上の高さまで伸びていきます。花が咲き、2~3週間で野菜ができあがります。野菜の収穫はツヤがあるうちに行った方がベター。

②キュウリ

Photo byCouleur

きゅうりもつる性の植物ですので、つるを絡ませながら成長していきます。葉が大きいのが特徴で、夏の暑さを遮断するにはもってこい。ぜひきゅうりで緑のカーテンを作ってみましょう。きゅうりの植え付けは4月下旬から5月ごろ。成長スピードはゆっくりですが、着実にカーテンを作っていきます。つるの長さはだいたい2mほど。もっと高いカーテンを考えてらっしゃる場合はほかの野菜の方がよいでしょう。なお、きゅうりは水が切れてしまうと枯れてしまいますので要注意。

③ミニカボチャ

Photo by Keiichiro Shikano

野菜で作るグリーンカーテンの中でも、ミニカボチャのカーテンはおしゃれでかわいらしい印象を受けます。かぼちゃも発芽適温が高めですので、4月~5月ごろに種まきをします。十分な水やりと温度で発芽し、野菜は7月以降、ひとつの株につきだいたい3~4ほどつきます。野菜を食する場合、収穫してから1週間以上は置いておくと甘味が増します。

グリーンカーテンにおすすめの実のなる植物

①ヒョウタン

グリーンカーテンを作るにあたって、おしゃれでおもしろい実のなる植物といえばヒョウタンではないでしょうか。種は硬く、吸水性もよくないため、種から育てようと考えてらっしゃるのであれば、種の皮を傷つけ、しばらく水に浸してからはじめましょう。一般には苗を植え付けます。つるが伸びてきたら、上に伸ばしていくため、下のほうのつるはかきとってしまいます。しっかりと誘引していき、実が釣り下がるように作っていきましょう。

②フウセンカズラ

紙風船のようなかわいらいい実をつけるフウセンカズラ。涼し気でおしゃれ、しかもかわいらく簡単にできるフウセンカズラ、ぜひグリーンカーテンでぜひ育ててみたい植物のひとつです。種から育てることも可能。4月~5月ごろに種をまき、本葉が5~6枚ほど出てきたらプランターなどに植え替えていきます。つるが出てきたら、支柱などを使ってつるをどんどん伸ばしていきましょう。9月~10月ごろまで楽しめます。

③オキナワスズメウリ

④    ウリ科のつる性の植物であるオキナワスズメウリ。花が終わると、小さくてかわいらしい真っ赤な実をつけ、グリーンカーテンをオシャレに彩ってくれます。春になると、苗が出回りますが、種からも育てられます。5月~6月ごろ、十分に温かくなってから植えつけましょう。小さな黄色い花の後に実ができます。オキナワスズメウリは一年草なので、実の後に種を取って増やしていきます。

グリーンカーテンを作るための準備

道具をしっかりとそろえる

Photo by iyoupapa

育てる植物の種類が決まったら、さっそくグリーンカーテンを作りましょう。準備するものは、スコップなどの園芸道具、培養土、プランターや鉢、肥料などのほか、つるを絡ませていく支柱やネットなどの準備が重要。初挑戦の方は、手始めにプランターひとつ分で作ってみるのもおすすめです。しっかりと準備を整えてからはじめましょう。

手間をかけることできれいな緑のカーテンに

グリーンカーテンとは、つる性の種類の植物をきれいに誘引して延ばし作っていきますが、実は手間をかけてあげることが大切です。放っておくとつるが絡まってしまい、どうにもならなくなってしまいますし、途中で投げ出してしまったら、植物がかわいそうです。きれいなグリーンカーテンを作っていくのであれば、手間は惜しまずに世話してあげましょう。

グリーンカーテンの作り方①

プランターを準備する


プランターでグリーンカーテンを作る方は、適当の大きさのプランターに準備をはじめましょう。まず排水性の高い軽石などを入れ、これから育てようと考えている植物の種類に合った土を入れていきます。土には必要な肥料などをすでに混ぜておきましょう。プランターがいっぱいになるまで土を入れ、土を平にし、スコップなどで押さえながら、プランターの中の土をしっかりと締めていきましょう。

地植えの場合は土を耕して

地植えで植物を育てようと考えてらっしゃる場合、植物を植える1週間前ぐらい前には、植える場所を特定し、土を耕しはじめましょう。これから植えようとする植物の種類によっては、同じ種類の植物を耕した場所ではない土を使った方がいい場合がありますので、十分に確認すること。肥料を適当に混ぜ、土の状態をよくすることで、これから植える植木もどんどん育っていきます。

グリーンカーテンの作り方②

苗を植えつけていく

プランターや畑の準備ができたら、さっそく苗を植えつけていきます。種から育てる場合、育て方にしたがって植えていきましょう。種まきで重要なのは、植える時期です。発芽気温が決まっている苗は、時期が来るのを待って種まきをすることが大事です。時期を間違ってしまうと、芽が出てきません。

根をほぐしてあげる

市販の苗を植えつけていく方は、とくに注意書きがない場合は、ポットの中で硬くなっている土をほぐし、根を柔らかくしてから植えつけて行ったほうがベター。植えつけた後、根がのびのびと伸びていくことができます。プランターや畑に穴を掘り、苗を植えつけていきます。土を盛って土をしっかりと固めていきましょう。

グリーンカーテンの作り方③

支柱を利用すると簡単

グリーンカーテンの作り方はいろいろあります。最終的にはネットを使おうと考えてらっしゃる方も、はじめは支柱を使ってつるを伸ばしていくと簡単です。支柱を立てるときは、植木を傷つけないように注意して。また、つるがうまく支柱に巻き付いていかないときは、針金ワイヤーなどで軽く固定しましょう。

ネットは倒れたりしないように気をつけて

グリーンカーテンをおしゃれに作るためには、ネットをしっかりと固定させることが大切。プランターや畑から、家や建物の上階にネットや銅銭をしっかりと張っていきます。地面と平行に棒などを通すと、ネットや銅銭が緩むことがなくなります。ネットや棒は雨風で倒れないようにしっかりと固定し、トラブルが起こらないようにしましょう。

グリーンカーテンの作り方④

つるを上手に誘引していくコツ

芽が伸びてきたら、つるを誘引していきます。このとき、伸びてきた茎や枝の先を切っていくことで、脇芽が成長しはじめ、植木の向きを変えることができるほか、花の数も増えて樹姿の印象も変わります。さほどむずかしいことではなく、意外と簡単にできることですので、ぜひ挑戦してみてください。

開いているスペースに誘引していくことも

ネットを使ってグリーンカーテンを作る場合、つるが伸びていく方向が偏ってしまうことがあります。空いているスペースがあったら、つるに負担をかけない程度に誘導してあげましょう。また、つるが絡まったり、思わぬ方向へとつるが伸びていった場合、つるをほどいて誘引し、おしゃれな形に整えてあげましょう。

グリーンカーテンの作り方⑤

植物が枯れたらカーテンも終わり

グリーンカーテンを作った植物が枯れ、夏が終わりに近づいてきたら、グリーンカーテンをそろそろ片付ける時期が訪れたことになります。つるが絡んだ植物の処理は、地域のルールに従って処分していきます。ネットや支柱を家や建物の高所に取り付けている場合、十分に注意して片付けるようにしましょう。


翌年の緑のカーテンのために

利用した支柱やネットは、また翌年にも再利用できます。ネットが切れていないか、支柱が折れていないかなどを確認し、保管するようにしましょう。そして、翌年の種まきや植え付けの時期が訪れたら、再びグリーンカーテンを作っていきましょう。さまざまな種類の植物で作ってみると楽しいですよ。

グリーンカーテンで注意すること

けっこう手間がかかる

Photo byMonikas_Wunderwelt

グリーンカーテンは、気に入った植物を使って、おしゃれで簡単に作ることができます。でも、毎日の水やり、掃除、必要に応じた追肥など、グリーンカーテンを上手に作っていくうえで、さまざまな作業が必要となります。また、途中で放置してしまったら、つるがグチャグチャに絡まってしまい、大変なことになります。作り方は簡単ですが、日々の管理は意外と大変です。

大きく作ると重くなる

プランターをいくつも並べて、大きなグリーンカーテンを作ってみるのは憧れのひとつ。でも、大きく作ると苗もかなり大きく成長していくため、ネットにかなりの負担をかけることになります。また、雨風でプランターなどが動いたり、ネットの固定が取れてしまったら、大変なことになります。グリーンカーテンの作り方を十分に工夫して、アクシデントが起こらないように注意したいです。

グリーンカーテンの日々の管理

日当たりのよい場所がいい

Photo by ND!

夏にグリーンカーテンを作る場合、夏の植物を育てていくことになります。夏の植物は一般的に日当たりを必要とする植物が多いため、グリーンカーテンを作る場所は工夫が必要。もちろん半日陰でも育ちますが、日当たりのいい場所で作っているグリーンカーテンに比べると、元気がないような印象を受けます。できるだけ日当たりのいい場所で育てていくことをおすすめします。

グリーンカーテンづくりでは水やりは重要

Photo byAntranias

野菜や実のなる植物を使ってグリーンカーテンを作る際、注意しなければならないのは水やりです。水を十分に与えないと、果実が育ってくれません。真夏になったら、朝夕の2回水をあげなければならないこともあります。働いてらっしゃる方や忙しい方は日々の管理が大変になることも。うまく日々の生活とガーデニングタイムを調整し、リラックスした状態で緑を育てていきましょう。

グリーンカーテンでおしゃれなエコライフを

つる性の植物を使って、家や建物に緑のカーテンを作ってみたいという方、けっこういらっしゃいます。簡単にはじめることができますが、夏の間のお世話が大変なのも事実。とはいえ、できていく過程を見ていると、手がかかるからこそ楽しく続けられることに実感させられます。ぜひこの夏はグリーンカーテンを作ってみましょう。

つる性植物について気になる方はこちらもチェック

グリーンカーテンを作るにあたり、つる性植物についてもっと知りたいという方は、こちらの記事をご参照ください。グリーンカーテンを作る上で役立つ内容となっているはずです。