激辛の世界へようこそ
ロマンあふれる激辛の世界
世界にはいろいろな食通がいますが、激辛マニアなる人々も多数存在しています。インターネットなどで「激辛」と調べると、さまざまなお店が見つかるように、国内でも激辛ブームがしばしば巻き起こります。しかし、今回は軽々しく激辛ブームに乗っかるべきでない恐ろしい唐辛子の品種ランキングをご紹介していきます！
危険な事例も？
辛い食べ物は発汗作用があり、ある程度は健康に良いともされています。しかし、度が過ぎると食道を傷めたり、お腹を下す可能性もあります。今回の唐辛子の中には、舐めるだけで激しい痛みを感じるものもあり、中には病院に搬送されたという事例もあります。ロマンあふれる激辛唐辛子ですが、知識だけにとどめておくことをおすすめします。
まだ料理に使える唐辛子：10位～6位
激辛素人はおすすめしません
世界中にはさまざまな激辛唐辛子が存在していますが、今回の10選は格が違います。それぞれがギネス級の辛さを持っており、中には世界一を狙って品種改良を繰り返して生まれた品種もいます。激辛素人は勿論のこと、激辛マニアでさえももだえ苦しむほどの辛さを持っているため、興味があっても食べることはおすすめしません。
料理は自己責任でお願いします
国内でも今回挙げる品種を提供しているお店があるようなので、普通の辛さに満足できない人は食べに行ってみる価値もあります。しかし、中には署名が必要なメニューもあるため(あまりに危険なので)、食すのは全て自己責任でしましょう。一部の品種は通販などで購入できますので、おすすめ料理なども作ってみる価値はあるかもしれません(自宅調理はおすすめしません)。
唐辛子の種類別辛さランキング：10位
バード・アイ
第８位にランクインしたのが、アフリカや南米が原産の「バード・アイ」です。バード・アイはさまざまな料理に用いられており、地方によっては日本でいう鷹の爪のような感覚で使われています。辛さは約20万スコヴィルが計測されていますが、刺激的な辛さだけでなくまったりとした辛さが特徴であるため、優秀なスパイスであるともいえます。
まだ人類が口にしていいレベル
10位～6位にランクインしている唐辛子の多くは世界中で食用で用いられており、日本国内でも口にできるチャンスがあります。バード・アイに関しては、原産地近辺では日常的に使われているため、激辛唐辛子としての認識は薄く感じられます(日本の文化と比較すると相当辛い)。
鷹の爪感覚でどうぞ！
バード・アイは激辛としてではなく、香辛料として使われることが多く、臭み消しやシーズニングに使われることが多いです。したがって、グリーンカレーやチキンなどとも相性がいいため、辛味を足すときに是非用いてみてください！
唐辛子の種類別辛さランキング：9位
スコッチ・ボネット
ジャマイカを中心に流通している激辛唐辛子といえばこの「スコッチ・ボネット(ボンネット)」です。辛さは約30万スコヴィルとなっており、辛さだけでなく独特の香りと甘みが特徴の唐辛子です。ただ辛いだけでなく、香辛料として優秀であるため、ジャマイカでは欠かせない唐辛子であるといわれています。
辛いけどおいしい唐辛子
ジャマイカの有名料理であるジャークチキンなどにも用いられており、中南米を中心に愛されている唐辛子として知られています。辛さを求める方は唐辛子の品種を改良したりしますが、スコッチ・ボネットは亜熱帯地方などに自生している唐辛子です。生まれながらにして辛い唐辛子ですが、料理にも使えるのでぜひ手に入れてみましょう！
ジャーク・チキンを作ってみよう！
ジャマイカを代表する料理ともいえる「ジャーク・チキン」にも用いられているため、お肉との相性が抜群です！少量で激辛なので要注意ですが、シーズニングには欠かせない唐辛子です。唐辛子が手に入らなくても、輸入量販店などでジャーク・シーズニングなどが売られているため、興味がある方はぜひどうぞ！
唐辛子の種類別辛さランキング：8位
ハバネロ
いわずと知れた有名な唐辛子がようやく登場です。しかし残念ながら第六位と、あと５つも激辛の唐辛子が存在しています。ハバネロはスナック菓子や香辛料にも用いられるメジャーな唐辛子で、日本国内でも広く流通しています。辛さの数値は約30万スコヴィルという規格外の数値を示しており、生でかじったら最後、のどから食道まで焼けつくような痛みを感じるそうです。
デスソースにも使われている
実は激辛マニアに大人気のデスソースにはハバネロが使われています。デスソースは国内でも販売されている激辛アイテムですが、数々の人を恐怖に陥れた最恐の香辛料で、中には発作を起こして亡くなった人がいるという事例もあります。ハバネロは激辛唐辛子の中でも身近な唐辛子ですが、危険であることを熟知して口にしてみましょう。
料理にはちょっと…
激辛で有名なハバネロですが、一般の料理には覚悟が必要です。鷹の爪感覚というよりは、ソースなどに用いるのが好ましいので、ニンニクやトマトなどと合わせて作ってみてください。激辛チャレンジャ―の方はぜひパプリカの代用品などにして食べてみてください！
唐辛子の種類別辛さランキング：7位
SBカプマックス
激辛に耐性がないと思われがちな日本ですが、実は世界クラスの唐辛子が存在しています。「SBカプマックス」は、ヱスビー食品で品種登録されているもので、日本で一番辛い唐辛子として君臨しています。世界中にはもっと辛い唐辛子があるため、日本での知名度は比較的低いですが、世界的に見てもかなり辛い部類であるといえます。
国内最強の唐辛子！
実のところSBカプマックスは、ギネス記録に載っていたこともあり、2006年に三か月の間だけギネスに登録されていました(ランキング第５位の唐辛子に抜かされています)。三か月だけの天下でしたが、辛さに関しては超一流で、国内の品種の中でも群を抜いて辛い唐辛子のため、舐めてかかると痛い目に逢います(本当に舐めないで下さい)。
唐辛子の種類別辛さランキング：6位
ブート・ジョロキア
激辛で一世を風靡したハバネロの辛さを大きく超えた唐辛子として有名なのが「ブート・ジョロキア」です。世界で一番辛い唐辛子であったことで有名でしたが、現在(2019年)はその他の唐辛子にその座を奪われてしまっています。しかし、辛さに関しては最高峰で、ハバネロの２倍である約85万スコヴィルが計測されています。
意外に便利な唐辛子！
害獣駆除や防犯スプレーなどにも使われる唐辛子ですが、ブート・ジョロキアもそれらに用いられることがあるようです。しかしこれの場合はレベルが違います。野生動物対策といってもアジアゾウなどに対するもので、相手のサイズが普通の唐辛子とは格が違います。また、素手で触ると皮膚がかぶれる可能性もあり、唐辛子を触れた手で粘膜に触れるともだえ苦しむほどの痛みを感じるとのことです。
激辛チャレンジメニューにいかが？
ここまで極めると料理には不向きといわざるを得ませんが、チャレンジャーはぜひ挑戦してみてください。ブート・ジョロキアのみならず、唐辛子の肉詰めが素材の味を楽しみつつ辛さにも挑戦できるため、激辛の世界を体感したい方はぜひ挑戦してみてください。
激辛地獄へようこそ：5位～1位
ここまでくると研究の分野に
第六位のハバネロがギネス記録に載っていたというのは有名ですが、彼より辛い唐辛子が世界に５つも存在しているというのが事実です。中には食品に使われるものもありますが、ここからは辛さの限界に挑戦した「研究」ともいえる分野に突入します。ここからは気になる一番まで一気にご紹介していきます！
口にするのは自己責任で
第五位以上の中には手に入れるのが困難なものばかりですが、一部は通販などでも輸入できます。しかし、取り扱いが難しいものや食用を推奨していないものもあるため、あくまで自己責任でご賞味ください。中にはゴーグルとマスクを着用して調理する必要がある唐辛子もあり、ここまでくると命がけの世界であるといえます。
唐辛子の種類別辛さランキング：5位
インフィニティ・チリ
あるイギリスの激辛マニアがソースを研究した末に生まれたのがこの唐辛子で、自室で栽培していたものからたまたま生まれたという奇跡的な唐辛子です。辛さはブート・ジョロキアを上回る約106万スコヴィルが計測されており、製作者が口にしてみたところ「甘さを感じたのちに激しい辛さを感じる」とコメントしたとのことです(後に悶絶したとのこと)。
作ったのは激辛マニア
激辛マニアの執念というのは恐ろしいもので、自分を苦しめるための激辛唐辛子を追い求めてしまう性にあるようです。このインフィニティ・チリは、前述の通り激辛マニアが発明したもので、製作者のコメントはあくまで「激辛マニア」としてのコメントになっています。したがって、ごく普通の一般人が食べたときの反応ではなく、そのコメントが参考になるかどうかは定かではありません。
唐辛子の種類別辛さランキング：4位
トリニダード・スコーピオン・ブッチ・テイラー
「トリニダード・スコーピオンがギネス記録保持者だ！」…といいたいところですが、それはもう過去の話です。現在(2019年)ギネス記録を保持している唐辛子は後に登場しますが、トリニダード・スコーピオンは非常に有名な唐辛子として知られています。世界中の激辛マニアから愛される唐辛子ですが、やはり危険なことには変わりありません。
食べられるギリギリのライン？
現在では世界中で激辛料理のお祭りが行われており、数々の料理人やマニアを泣かせた唐辛子といえばこの唐辛子です。数ある唐辛子の中でも特徴的な見た目であり、サソリの尾のような特徴から「スコーピオン」と名付けられていて、激辛マニアから愛されている唐辛子であるともいえます。通販で缶詰などを購入できるので、興味がある人は意を決して注文してみてください。
唐辛子の種類別辛さランキング：3位
キャロライナ・リーパー
ギネスの公式記録を保持しているのが、このキャロライナ・リーパーであり、「カロライナ州の死神」を意味する凶悪な唐辛子です。辛さは約220万スコヴィルを示しており、激辛料理にも用いられる唐辛子の中では一番となっています。しかし、ギネス記録以外にもあと二つ激辛トウガラシが存在していることを忘れないでださい。
公式ではこれが一番辛い
先ほど料理にも使える唐辛子であるとご説明しましたが、激辛の専門家以外は取り扱いをおすすめできません。この唐辛子は素手で触るだけで皮膚が炎症を起こすほどのもので、調理する時はゴーグルが必要であるともいわれています。また、キャロライナ・リーパーの早食い大会に出場した人が救急車で運ばれたという事例もあるため、よほどの激辛好きでない限りはチャレンジしないでください！
唐辛子の種類別辛さランキング：2位
ドラゴンズ・ブレス
実はギネス世界記録よりも辛い唐辛子は存在しており、第二位の「ドラゴンズ・ブレス」はキャロライナ・リーパーを上回る約248万スコヴィルの辛さを持っています。また、この唐辛子は食用ではなく皮膚に対する薬用として開発されており、高価な薬の代替品に使える可能性を持っているともいわれていました。
これは食べ物ではありません
激辛マニアにとっては垂涎の一品ですが、食べる前に思いとどまることをおすすめします。名前の通り「竜の息吹」を意味しており、口にしたら焼けつくような痛みを感じることが予想されます。それだけであればまだしも、アナフィラキシーショックや窒息死のリスクもあるため、くれぐれも口にしないようにして下さい。
唐辛子の種類別辛さランキング：1位
ペッパーX
さて、一番に君臨するのはいかにも危険そうな名前の「ペッパーX」です。開発に10年もかかったといわれているペッパーXのスコヴィル値は、約318万(日本国内で消費されているものの約900倍)と規格外の数値をしており、口にした人はあまりの辛さに嘔吐してしまったほどだそうです。
ペッパーXの危険性
ペッパーXは2019年現在世界で一番辛い唐辛子として君臨していますが、残念ながらギネスブックに登録はされていません。前述の通り「食べたら嘔吐する」ほどの辛さを持っており、口にしたら最後、全身が拒絶反応を示すほどの危険性であるといえます。もし食べることがあるようであれば、命を捨てる覚悟で口に運んでください(自己責任で食してください)。
まとめ
用法容量を守って正しく楽しみましょう
世界にはさまざまな特徴の唐辛子が存在していますが、今回はその中でも別格の激辛唐辛子をご紹介しました。しかし、世界で一番辛い唐辛子に至っては食べられないレベルのもので、激辛マニアでさえも不可能といえるような唐辛子です。時に辛いものは体に良いといわれていますが、あまりに辛いと身体に悪いため、注意して食べるようにしましょう。
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