蛭ヶ岳山荘ってどんなとこ?
神奈川県の丹沢山地
かなり東方の横浜方面からもその山並みを確認できる丹沢山地が、蛭ヶ岳山荘のある場所です。丹沢は国立公園が広がる標高1,000m級の山々なので、気軽な登山の地として知られ、休日には登山道が混雑することも。蛭ヶ岳山荘はそんな山々の中でも、一番奥まったところの最高峰に位置しています。(当記事は2019年5月16日時点の情報を元に掲載しています。)
蛭ヶ岳山頂にある
四方からの登山道の先に、丹沢で一番に存在感のある蛭ヶ岳がそびえています。その標高は1,673m。山頂の蛭ヶ岳山荘にたどり着けば、その景色は評判の的。何故なら山小屋前からは富士山の勇姿が良く見え、東の横浜の市街地や南の駿河湾のほうまでも一望できるからです。
初心者登山でも人気の山小屋
幾つか見つかる丹沢の山小屋の中でも、この年季の入った蛭ヶ岳山荘は変わらず支持を集めています。昭和36年に完成して以来、丹沢の最高峰と絶景を目指す達成感を得られつつ、食事付きの宿泊の魅力も備わっているためです。登山の熟練者だけでなく、初心者も利用しやすい施設です。
蛭ヶ岳山荘情報
【所在地】神奈川県相模原市緑区鳥屋
【電話】090-2252-3203
【標高】1,673m
蛭ヶ岳山荘の設備
受付
いかにも山小屋風な蛭ヶ岳山荘の建物で、まず立ち寄るのがドアを入ってすぐの受付。到着してみれば、ヒゲの名物管理人が颯爽と現れて出迎えてくれます。ここでは山荘の利用手続きのほか、食事だけの利用もできるとあって、休日には宿泊と日帰りの登山者が入り乱れて混雑することがあります。
食堂
その受付の真向かい側にある空間が、ござ敷きの食堂です。食堂は美味しい食事が提供される場所なので、蛭ヶ岳山荘では常にわいわい混雑を見せている、中心的な場所です。丹沢の登山ルートの情報交換をしたり、登山者同士の交流の場所にもなっています。
自炊室兼避難小屋
もし素泊まりを目的とするなら、この自炊室が役立ちます。水場と調理台で食事をつくれば、テラスや山頂のテーブルに持ち込んでの食事も自由です。ここは蛭ヶ岳山荘が閉鎖されている期間も避難小屋として開放されているため、何かと重宝します。
その他の設備
【屋外施設】テラス席
【電気】ソーラー発電
【通信】衛星電話
【トイレ】簡易水洗3、非水洗1
蛭ヶ岳山荘の宿泊
1階大広間「ブナ」
この山小屋では大部屋での宿泊が基本ですが、その時に大勢が利用しているのが1階のブナという名の大広間。30畳の空間は床に寝る場所のほか、ベッドでの就寝もできます。蛭ヶ岳山荘では寝具を万全に揃えているので、寝袋を持ち込む手間が省けます。
2階「あせび」
もう一つの宿泊候補となるのが、あせびと呼ばれる2階の部屋です。全体で16畳とかなりの広さがあって、蛭ヶ岳山荘の屋根と接しています。1階のブナに比べれば人の姿が若干少なめで、ここでの宿泊ならば何だか隠れ家に宿泊しているような気分です。
宿泊施設情報
【大広間ブナ】1階、30畳、ベッド4
【あせび】2階、16畳
【定員】41名
【寝具】80名分(緊急用含む)
蛭ヶ岳山荘の食事
名物のカレー
食事がなかなかと評判な山荘ですが、名物と言えばカレーです。蛭ヶ岳山荘が提供しているカレーなので、夜でもひるカレーと呼ばれています。山荘では4月1日から、ランチタイムでもカレーを提供しはじめています。このカレーは山小屋が混雑する中、宿泊者以外でも予約なしで味わうことができます。
おでんも名物
そして2大名物に数えられるもう一つの食事がおでんです。蛭ヶ岳山荘のおでんは、たまごにちくわ、こんにゃくに大根と、山奥とは思えないほどに具材が色々勢揃い。山の上での食事付きの宿泊をすれば、きっと食堂ではおでんの香りが待っています。
蛭ヶ岳山荘の予約と料金
予約方法
贅沢な景色に溶け込める蛭ヶ岳山荘に宿泊を希望するなら、必須なのが予約です。基本的にはメールか電話のいずれかを利用します。この時に必要な情報は、1泊何食付きか、素泊まりか、住所、氏名、人数などです。連休などの混雑状況によっては、都合通りに宿泊できないのでご注意を。
1泊食事付きプランの料金
山荘で食事付きの泊まりを希望する場合には、1食か2食かによって料金は異なります。もし蛭ヶ岳山荘で大人1人が1泊2食付きを選ぶと7,000円、1泊1食なら6,000円です。小人ならばかなり低価格とあって、土日などは親子連れの姿もよく見かけられます。
素泊まりプランの料金
その一方で素泊まりのプランを選択するなら、蛭ヶ岳山荘ではかなり安上がり。大人1人の1泊あたり5,000円です。もし素泊まりを選ぶと食事は付きませんが、ひるカレーは宿泊プランに関係なく味わえるので安心です。また、山荘では自炊をすることも自由なので、料金を抑えたい人にも評判です。
高齢者と幼児は無料
さらに特筆点と言ったら、特定世代に対する無料特典です。小学生以下の子供、あるいは健脚自慢の80歳以上の高齢者が訪れると、宿泊は完全無料の出血大サービスをしているのです。若い人には負けられないという80歳を越える登山好きなら、蛭ヶ岳山荘を目的地にしてみませんか。
蛭ヶ岳山荘の料金
【1泊2食付き】大人:7,000円、小人:3,500円
【1泊1食付き】大人:6,000円、小人:3,000円
【1泊素泊まり】大人:5,000円、小人:2,500円
※大人:中学生以上、小人:6歳~小学6年生
※80歳以上・小学生以下:宿泊無料
蛭ヶ岳の登山ルート①
丹沢主脈縦走ルート
北から南へ続く尾根を踏破できる主脈縦走ルートが、蛭ヶ岳の山頂を通っています。JR橋本駅からのバスで、ふもとの焼山(やけやま)登山口バス停までアクセスできます。蛭ヶ岳山荘まで行く場合は、焼山と黍殻(きびがら)山を経て山小屋までは10km。5時間30分以上をかける、若干の長丁場となります。
ルート地図と特徴
北の諏方神社のそばにある焼山のバス停より歩きだすと、最初の難関が標高1,060mの焼山です。谷や尾根の道はあまり整備されず急斜面も多いですが、山頂は丹沢の山々を見渡す絶景ポイント。尾根道は姫次まで眺望の少ないブナ林の道で、蛭ヶ岳直前の急な登り階段を超えれば山荘も目の前です。
ルート情報
【ルート】焼山登山口バス停→焼山→蛭ヶ岳山荘
【距離】約10.7km
【時間】のぼり約5時間30分
【アクセス】JR相模線→橋本駅→神奈川中央交通バス→焼山登山口バス停
蛭ヶ岳の登山ルート②
平丸ルート
安定した歩行で山荘までたどり着くなら、青根の平丸ルートも近頃は評判を高めています。アクセスは橋本駅からバスに乗って、平丸バス停からの歩き出しです。近年は北丹沢12時間耐久トレイルにも利用されていて足場は良くなっていますが、蛭ヶ岳山荘まで片道およそ10kmと距離は長めです。
ルート地図と特徴
平丸の登山口から歩きはじめると、標高1,273mに達する黍殻山の急斜面が続きます。尾根道は眺望は少なく、松林を越えると、根っこが縦横無尽に這うような道で歩きにくいことこの上なし。黍殻山の尾根から丹沢主脈縦走ルートに合流すれば、蛭ヶ岳山荘までは格段の歩きやすさを感じます。
ルート情報
【ルート】平丸バス停→黍殻山→蛭ヶ岳山荘
【距離】約10km
【時間】のぼり約5時間30分
【アクセス】JR相模線→橋本駅→神奈川中央交通バス→平丸バス停
蛭ヶ岳の登山ルート③
釜立尾根ルート
山荘の管理人が夏季の順路に選ぶほど評判の高いルートといえば、青根から出発する釜立尾根です。混雑する橋本駅前からのバスに乗ったら、青根バス停で下車してアクセスします。蛭ヶ岳山荘までは姫次を経由しておよそ8.3kmと短めの行程で、夏季は若干混雑する人気を見せます。
ルート地図と特徴
青根バス停から進む場合、中学校前を通って林道入口へ向かいます。釜立林道の分岐から東の釜立尾根ルートに入ると、急斜面ながらも階段や桟道があったりと足元はしっかりしています。夏の早朝や夕刻には釜立沢の渓流でホタルの姿を見られるとして、蛭ヶ岳山荘を目指す登山者に評判です。
ルート情報
【ルート】青根バス停→八丁坂ノ頭→姫次→蛭ヶ岳山荘
【距離】約8.2km
【時間】のぼり約4時間30分
【アクセス】JR相模線→橋本駅→神奈川中央交通バス→青根バス停
蛭ヶ岳の登山ルート④
八丁坂ルート
もう一つ青根から伸びているのが、分岐した先の八丁坂ルート。こちらも他と同じく橋本駅のバスに乗って、青根バス停までアクセスします。八丁坂の尾根は冠雪する時期も安全に素早く登れるので、蛭ヶ岳山荘の管理人が冬季に使っていると言います。距離は約7.3kmとかなり短距離に感じられます。
ルート地図と特徴
林道のヒノキ林を進むと八丁坂の道に入り、標高900mを超えればかなりの急斜面です。林業のモノレールに沿って山頂を目指せばいいので、八丁坂ノ頭までは迷う心配がなくなるのはメリットです。とにかく蛭ヶ岳山荘まで最短で登りたい人におすすめします。
ルート情報
【ルート】青根バス停→八丁坂ノ頭→姫次→蛭ヶ岳山荘
【距離】約7.3km
【時間】のぼり約4時間30分
【アクセス】JR相模線→橋本駅→神奈川中央交通バス→青根バス停
その他のルート
秦野ビジターセンターから
やや長距離トレイルでも良いなら、南丹沢の大倉からの縦走路があります。秦野戸川公園のビジターセンターから出発するルートは、水無川沿いの渓谷を北上、塔ノ岳や丹沢山など丹沢山塊の主峰の数々の尾根を通るので眺望が良好。休日の丹沢三峰は、かなり混雑している様子があります。
ルート情報
【ルート】秦野ビジターセンター→塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳山荘
【アクセス】小田急小田原線渋沢駅→神奈川中央交通バス→大倉バス停
宮ヶ瀬湖から
都会から近い東丹沢の村、清川の宮ヶ瀬湖から出発するルートもあります。湖畔の県道70号線からスタートして御殿森ノ頭を過ぎると、急斜面の細い道、鉄橋、鎖場などがあり、やたらと険しい道のりが続きます。丹沢の尾根道から西の蛭ヶ岳山荘までの尾根道は、かなり楽に感じられます。
ルート情報
【ルート】宮ヶ瀬湖・三叉路バス停→御殿森ノ頭→丹沢山→蛭ヶ岳山荘
【アクセス】小田急小田原線→本厚木駅→神奈川中央交通バス→三叉路バス停
ユーシン渓谷から
この上ないブルーの絶景として世間を賑わせる、ユーシン渓谷から登るルートも存在します。山北町の丹沢湖から玄倉川の渓谷の林道を進むと、車両通行止めの場所から先がハイキングコースです。渓谷は緩いのぼりですが、塔ノ岳の急斜面の登山をすすめて蛭ヶ岳山荘を目指し、距離も15km以上と長めです。
ルート情報
【ルート】玄倉バス停→ユーシン渓谷→塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳山荘
【アクセス】小田急小田原線→新松田駅→玄倉バス停
蛭ヶ岳山荘へ行こう
苦労の末に到着すれば、山荘では遮るもののない山の絶景、そして夜でも食べれるひるカレーに出会える蛭ヶ岳山荘。丹沢の奥山超えて、行ってみたい要素が揃っていました。今度の週末はバスに乗り込み、丹沢山地のハイキングを決行してみませんか。
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