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カルキ抜きにかかる時間は?カルキ抜き剤や沸騰などいろいろな方法を比較!

金魚やメダカの飼育では、水道水を時間をかけてカルキ抜きしなければなりませんが、どんな方法をとっていますか。水道水を日光に当てたり、ヤカンの水を沸騰させたり、時間がかかる方法が一般的ですが、ここではもっと楽に綺麗に水質を変えるカルキ抜きのやり方を紹介いたします。
更新: 2024年2月19日
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カルキ抜きにかかる時間を方法別に比較

人々にとっては飲んでも無害な水道水ですが、ペットの魚たちにとっては水道水のカルキ(塩素)量が体重と比例して多すぎるため、わずか1リットルの水にさらしただけでも生命に危険が伴います。

ですので、水槽の水を取り替える際は、必ずカルキ抜きの作業が必要になってきます。やり方は複数あって、それぞれカルキ抜きにかかる分数は異なり、方法によっては大きな手間もかかるため、自分にとってやりやすい仕方を知っておくとよいですね。

やり方は全部で6種類

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オーソドックスなカルキ抜きのやり方としては、6つの方法があります。桶に水を張って自然にカルキが抜けるのを待つといった大昔から知られていた方法から、最新のテクノロジーを駆使した水槽用の浄水器フィルターまで、各々のメリット&デメリットなど特徴を比較しながら紹介していきます。

この記事を読みながら、どの方法が一番自分にとって適しているか、参考にされてください。※この記事はあくまで参考情報ですので、水質管理は自己責任でお願いします。

残留塩素計測器を使おう

残留塩素チェッカーを家庭で使用するにはコスパが悪いのが懸念点ですが、金魚やメダカなどペットのためを想うなら、できる限りカルキは0ppmになるまで完全に取り除くことに越したことはありません。0.1ppmでも小さな魚にとっては害ですので、予算に余裕がある方は確実にチェックするため、計測器を使ってみましょう。

カルキ抜きの方法1:自然に揮発

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桶やバケツなど水を張ったときに水面の表面積が広い入れ物を用意します。入れ替えに必要な量の水を入れて、ただそのまま放置しておけば自然に塩素は揮発してなくなっていきます。このとき注意したいのは日光が当たる日向に置いておくのか、屋内などの日陰に置いておくのかで、揮発までの時間が大きく異なることです。

日光にさらした方が圧倒的に早く抜けるので、自然揮発させる場合は天気がよい日に外で行うことをおすすめします。

バケツ

塩素が抜けるまでにかかる時間

日光の熱エネルギーを与えると、水が温まりカルキが抜けやすくなるので、10リットルの水道水なら3時間~6時間ていどで塩素を0%までなくすことが望めます。室内の場合は塩素が揮発する環境条件が整っていないので、早くても24時間、長いケースでは3日以上もかかってしまうことがあります。

また地域ごとに水道水の残留塩素はことなるので、お住まいのエリアの水道局が掲示する残留値を参考に、日光に放置する間隔を定めて下さい。

カルキ抜きの方法2:煮沸で揮発

水道水を火にかけることでもカルキを飛ばすことが可能です、水槽用ではなく人々の飲料用としてはポピュラーなやり方ですね。いっけん簡単に塩素を揮発させられるイージーな方法に見えますが、このやり方には何点かのデメリットが存在します。

まず水槽に入れる十分な量の湯を沸かすためには、時間も電気代もかかる点、次に火入れをすることで水道水の酸素が失われてしまうので、水槽で魚たちが酸欠状態に陥ってしまう点です。

沸かし湯には酸素を含ませる


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煮沸した湯には酸素が足りていない状態なので、水面を棒でクルクルかき混ぜたり、容器に移してシャカシャカとシェイクさせたりして、手動で酸素を送り込んであげる必要があります。面倒な場合はエアレーションを水槽に設置して、水中にブクブクと空気を入れるなどして対応しなければなりません。

またこの作業に移る前に、しっかり湯を冷まさなければならなので、その分数も含めると長時間作業になることが予想できますね。

塩素が抜けるまでの時間

煮沸の場合は、沸かしてすぐにカルキが抜きが終了したと思いがちですが、実は瞬時には抜けることはないのです。沸騰することでカルキは一旦トリハロメタンという物質に変化して、その成分をさらに揮発させるために追加で沸騰し続けなければいけません。

要するに沸騰状態を少なくても20分はキープする必要があるということです。電気代やガス代がかさむので、ペットの水入れ替え用途に煮沸は向いていないと言えるでしょう。

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市販の塩素中和剤に含まれるチオ硫酸ナトリウムという成分が、塩素の分子と結びつき、刺激物である次亜塩素酸カルシウムを無効化することができます。金魚やメダカを飼育する専用に作られた中和剤には、カリウムやミネラルなど魚にとって、綺麗で過ごしやすい水質を作る成分も含まれているので、カルキ抜き以外のメリットも備わっている特徴があります。

コスパもよいので水槽の水のカルキ抜きには、中和剤が使用されることが一般的です。

塩素中和剤の注意点

簡単かつスピーディーにカルキ抜きが実現するアイテムとして便利な中和剤ですが、分量を正しく計って使用しないと金魚やメダカにダメージを負わせてしまう結果になることも。中和剤の入れ過ぎは余分なチオ硫酸ナトリウムが水中に溶けだしでしまうので、これもペットには不要な成分です、逆に怖いからといって少量しか入れなかったら中和が足りず塩素が残ってしまいます。

商品の説明をよく読んで、指定量を正しく守れば大丈夫です。

塩素が抜けるまでの時間

液剤ではほぼ一瞬でカルキ抜きが完結します、固形状の薬では溶けきるまでに時間がかかるので、10分から15分ていど時を要することになるでしょう。いずれにしても素早いカルキ抜きが約束されますので、多忙な方にとっては、うってつけのやり方ですね。

カルキ抜きの方法4:活性炭

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炭は自然界の浄水器と言われているほど、水質を綺麗に高める効果が期待されています。活性炭では、蛇口にセットする使い捨てのタイプの浄水器の材料に採用されているほどの実力があります。ホームセンターで買える備長炭でも同じような効果が発揮されるでしょう。

やり方は、まず炭を水でよく洗い表面の黒い灰をすべて落としきります、水道水10リットルに対して、100gほどの炭を入れて放置するだけでカルキ抜きは完了です。

カルキ抜きの他にも嬉しい効果

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カルキ拭きというのは炭の力のほんの一部にすぎません。その他にミネラル成分も水中にたっぷり含んでくれるので、飲料用としてはもちろん、金魚やメダカなどのペットにとっても最適の水質になります。沸騰させた水を日光に当てて、さらに活性炭の力で浄水すれば、水槽用には勿体ないくらいの上質な水を作りだすことができるでしょう。

塩素が抜けるまでの時間

季節や天候など条件を関係なく、半日から1日の間隔でカルキ抜きすることができます。炭は洗って乾かせばくり返し使用できるので、環境にもお財布にも優しいカルキ抜きのやり方になります。とはいえ効果は永久ではないので3ヶ月を目安に新しい炭と交換してください。

カルキ抜きの方法5:市販の飲料水


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既にカルキ抜き済の飲料水を水槽の水にとして使うことも可能です。市販のペットボトルの水は自然採取した天然水であり化学処理などの加工もされていないので、金魚やメダカを入れた水槽に飼育用の水として入れても特に問題はありません。

水槽の水をこぼしてしまったり、買ってきたばかりのペットを早く水槽に移したかったり、緊急事態での使用は非常に便利な方法だと言えるでしょう。

飲料水

メダカや金魚の飼育いは軟水を選ぼう

野生で生きる多くの淡水魚たちは、軟水の中で暮らしています。なので飼育環境も野生のときの環境と合わせる必要があります。海の魚には水道水が適していないように、淡水魚にも水の種類に向き不向きがあります。硬水でも飼育できないわけではありませんが、飲料水を飼育用に使うときは、できるだけナチュラルさを重視してあげることが大切です。

塩素が抜けるまでの時間

はじめから塩素は含まれていませんので必要な分数は0分です。安心して水槽に水を張ることができます。気をつけたいことは、水の種類をよく確認しておくことぐらいなので、費用はかかりますが手間はほとんどかかりません。

カルキ抜きの方法6:浄水フィルター

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飼育用の浄水器でもカルキ抜きを完了させることが可能です。フィルターを設置した水槽に、そのまま水道水を流すだけでよいので、1台あれば楽に水の張替えを行うことができますね。カルキ抜きのほかにも水中の汚れをしっかり処理してくれるので、長くペット飼っていく予定がある方には、浄水フィルターの設置がおすすめです。

浄水フィルター

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出典:楽天

フィルターサイズは小さめに

金魚やメダカなどの定番ペットは、体が小さく機動力に長けているとは言えません。ですので巨大なクリーナーを置いてしまうと、水槽内の水を大きく吸い込むので魚たちは水の流れを意識しながら泳がなくてはいけません。

人の肉眼では水の流れは全く見えませんが、魚たちにとっては激しい水流のまえでは戸惑ってしまいます。ペットの大きさに合わせてフィルターのサイズも慎重に選んでいきましょう。

塩素が抜けるまでの時間

時間はお使いの浄水器によって異なりますが、水道水を入れて30分から時間で水槽全体の水からカルキが抜けます。通常水の入れ替えは一度に全て交換すると、必要なバクテリアまで丸ごと失ってしまうので、基本は1/3ずつ定期的に摂り替えていきます。

なので水中に含むカルキは0.1ppm以下になるので、0になるまでの時間はほとんどかからないことが予測できます。

カルキ抜きの時間は地域ごとに異なる


日光に当てたり沸騰させたり中和剤や活性炭の効果だったり、カルキ抜きの仕方を紹介してしましたが、カルキ抜きにかかる時間は住んでる地域によって少し異なる場合があります。水道水に含ませるカルキ量は0.1ppmが最低値として定められていますが、どこまで含ませるかは各浄水場の判断に任されているのです。

1.0ppm以上の水道水は時間がかかる

各道府県の残留塩素の平均数値は0.5ppm程ですが、ところによっては1.0ppm以上も塩素が残っている場合があります。当然ながら揮発や中和にかかる時間は残留値によっても変わってきますので、カルキ抜きにかかる時間を一概に判断することは難しいでしょう。心配なら塩素測定器の購入を検討されてみてはいかがでしょう。

金魚やメダカは意外にタフ

ここまでカルキの抜き方について触れてきましたが、理想は0%になるまで抜ききってから魚を水中に触れさせることです。しかし金魚やメダカに関してはそこまで敏感に塩素濃度をチェックしなくても大丈夫なケースもあります。

そもそも水質に敏感な魚というのは、コイ、タナゴ、フナ、など普段飼育しないタイプの魚たちです、飼育する魚の中ではグッピーなどの熱帯魚が水質管理が重要視されています。金魚を飼う程度なら過度に心配する必要はありません。

塩素がない水はバイ菌が増殖しやすい

カルキ抜きをする上での、見逃せない注意点はカルキ抜きした水の鮮度を侮らないことです。カルキは魚にとって毒ですが、水を安全な状態を保てるように含まれていることは事実です。

なのでカルキ抜きをした水は傷みやすく細菌も増えやすいのが特徴です。カルキ抜きした水で飼育していても、交換頻度を誤ったり取り換えるのを怠ってしまうと、ペットの寿命は縮んでしまいます。

まとめ

お金をかけずにカルキ抜きしたい方は、水を日光に当てたり沸騰させたりしてカルキ抜きを実行してください。おすすめは中和剤や活性炭を使ったカルキ抜きの方法です。魚に与える悪影響を小さくするだけでなく、ミネラル成分などよい影響を与えることにも繋がります。

ペットの飼育はカルキ抜きだけにとらわれず、エサの与える分量や水の交換頻度など、カルキ抜き以外のポイントについてもしっかり知識を身につけてください。

カルキ抜き情報が気になる方はこちらもチェック

カルキ抜きにおすすめできる人気製品の紹介や、万能ツールのフィルター情報など、気になる方はこちらの記事ものぞいてみてください。