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ディコンドラ育て方!植え方から冬越しまで6つの栽培ポイントをご紹介!

ディコンドラは手軽に育てることができるグランドカバーに人気の草花。丈夫で冬越しも簡単です。植え方から花の時期増やし方といったディコンドラ栽培のポイントを細かく解説していきます。手軽に栽培できるグランドカバーを探している方におすすめの草花です。
更新: 2022年4月28日
佐藤3
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はじめに

ディコンドラを育ててグランドカバーに活用しよう

グランドカバーを植えることにより雑草の繁殖を防いだり庭を素敵に飾り付けたりできます。グランドカバーといえば圧倒的に芝生が有名ですが、その次くらいに使われている草花がこのディコンドラ。品種によっては耐陰性が強く日陰でも丈夫に繁殖するのがその大きな理由のひとつ。簡単な種まきでの増やし方から水やりなど育て方のポイントを解説します。

ディコンドラについて

ディコンドラは初心者にも育てやすい植物。造園用に大量に株や種が売られていてポピュラーな庭作り素材としても有名です。まずは基本的な情報や特徴を見ていきましょう。

ディコンドラの基本情報

科・属:ヒルガオ科ディコンドラ属(アオイゴケ属)
原産地:北アメリカ、アジア
学名/英語名:Dichondra/Dichondra micranthaなど
英語名は代表的な緑葉の種類であるエメラルドフォールズの英語名。種類全体では学名と同じDichondraでそのあとにミケランサなどの種類名がつき草花の特徴を表した名前(シルバー〇〇やエメラルド△△など葉色が付くことが多い)が続くのが一般的。

ディコンドラの特徴!花は咲く?

草花の丈は5cmから7cmほどの匍匐性植物。ハート型をしたかわいらしい葉っぱはサイズは1cm程度ととても小さく、その付け根あたりに小さな花がつきますがあまり目立ちません。花の季節は春から夏(4月から8月)。1本の株が広がる範囲は2mほどとなっています。

ディコンドラの季節のお世話カレンダー

多年草なので1年でおしまいという草ではありません。四季ごとのお世話が必要ですが、秋冬にも翌年に向けての植え付けや冬越しをしていくことになります。

季節のお世話:春

春から夏はディコンドラの成長期。新しい芽が出てきたり株を大きくしていく時期です。いろいろなお世話はこの春の季節に集中するので、ディコンドラ栽培においては春という季節は忙しい時期になります。

季節のお世話:夏

夏は引き続き鑑賞に良い緑がきれいな季節。日本の夏の暑さや湿度は苦手な植物が多いですがディコンドラにとっても夏は少々ストレスがたまる季節。種まきや株分けなどの増やし方は成長期におこなうことができますが、夏は避けるのが栽培のポイントです。

季節のお世話:秋

ディコンドラは多年草なので1年で絶えてしまう草花ではありません。秋は翌年に向けての種まきや植え付けなどをする時期。冬越しをさせて春の新芽の季節が待ち遠しい、来年の準備期間となるのが秋のお世話です。

季節のお世話:冬

冬になってもすべて枯れてしまうわけではなく、冬越しのお世話が必要になります。水をあげすぎると土が凍り根も痛むので乾き気味に冬越しさせてください。霜が降りるような場所では表面は枯れたように見えても冬越しできている場合も。春になると新芽が出て緑が復活するので、絶えたと思って新しい植物を植え付けてしまわぬよう注意が必要。


ディコンドラの栽培ポイント・育て方①日当たり

基本的な情報や季節ごとのお世話のやり方も見てきたところで早速日常的な管理方法など育て方を紹介します。まずは植え付ける場所や鉢植えの置き場所に考えることとなる日当たりから。

ディコンドラの日当たり

明るいところが好きな植物ですが、品種によっては日陰でも育つものがあります。グランドカバーは日なただけでなく木陰であったり壁際に欲しい場合もあるでしょう。植える場所によって種類を変えることで、その後のお世話もしやすくなり大きく育ちます。

置き場所など注意点

日当たりと向いている品種は以下の通り。まずポピュラーな緑の葉のもの(ミケランサなど)が日陰に強く、アルゲンテアという種類を代表とするシルバーリーフは強い日差しに強いです。シルバーリーフ種は暑い夏の日なたでも葉焼けすることがないので日なたに植え付けると良いでしょう。

ディコンドラの栽培ポイント・育て方②土・肥料

ディコンドラの土は種類によって多湿にしたり加減も必要になりますが、基本的には水はけの良い土にしておけばどのような品種にも対応できるでしょう。肥料のあげ方についてもご紹介します。

ディコンドラに向く土づくり

日なた好きな種類か日陰okな種類かでわずかずつ土の好みも変わってきますが、どんな種類にでも無難な土の配合として水はけのよい土つくりがおすすめです。混ぜ方は赤玉土6に対して腐葉土3、川砂やパーライトを少々混ぜ込んで通気性もあげておきましょう。

プロトリーフ 赤玉土(中粒) 5L

出典:Amazon

ディコンドラの肥料の時期と種類

ディコンドラの植え方として植え付け時に元肥を少し混ぜておきます。緩やかに効果があらわれる緩効性の化成肥料であれば、それで間に合ってしまうところがあるのですが心配な方は春と秋の時期に薄めた液体肥料を水やりのときにあげるようにしましょう。

迷ったときのおすすめ肥料

花から野菜、観葉植物の葉の色にまで幅広く使える薄めて使うタイプの液体肥料です。エアープランツなどの一部の植物以外ならほとんどの植物に使えるので1本持っていると何かと便利。もちろん、ディコンドラ用の肥料としても使えます。パッケージにある薄め方をよく読んで適した濃さで散布してください。

ディコンドラの栽培ポイント・育て方③水やり

地植えの場合は特に気をつけずとも成長していきますが、鉢植えだと水やりにも注意してあげてください。品種による好みの湿度についても簡単に解説します。

ディコンドラの水やり

グランドカバーとして地植えにする場合は水やりの心配はありません。鉢植えにして寄せ植えやハンギングでも楽しむことができるのでその場合は種類にあった水やりの方法が必要となります。ディコンドラは日当たりと同じく同じ仲間でも少しお世話が変わってくるのが特徴。湿気を好むレペンスといった品種は水を絶やさないようにしますし、セルケア種は土を乾燥させてから水やりをしてください。


季節の水やり注意点

冬越しさせるときは水やりはどんな品種でも控えめにします。休眠期に入っているので、枯れない最低限の水分さえあたえておけば十分です。地植えなら水やりは不要です。

ディコンドラの栽培ポイント・育て方④植え方

苗を買ってきた時や株が込み入ってきたときの植え替えは成長期に入る前にするのがコツです。ディコンドラの植え方のコツをいくつかのポイントに分けて見ていきます。

ディコンドラの植え付け時期

ディコンドラの植え付けや植え替えは春か秋におこないましょう。植える前の土にはしっかりと元肥をしておくことが、この植物の植え方のポイント。植え替えを行うのは株が込み入ってきたと感じたとき。後述で紹介する株分けと同時におこなうと一度で2つのお世話がすんでしまうのでおすすめ!

植え方の注意点

花壇などに植える場合でも、そのまま土に穴をあけて苗を植え付けるのではなく最初にそのあたり一帯の土を耕し肥料分を混ぜておきましょう。どんどん広がっていくので株の場所だけでなく広い範囲での土作りが必要となってきます。

ディコンドラの栽培ポイント・育て方⑤増やし方

お世話も簡単な草花ですが増やし方もとても簡単。増やせる時期やそのやり方は次のようになります。ポイントを押さえてご紹介しましょう。

ディコンドラの増やし方は2種類

ディコンドラは種まきをして育てることもできますが、こぼれ種で自然に増えていきます。また大株になったときは植え替えと同時にいくつかに分けて株分けをしてもっとたくさん増やすことも可能。グランドカバーにしか使ったことがないという方は、株分けするときに鉢植えにしてハンギングに仕立てるのもおすすめです。成長が早く、茎が長く伸びてきてきれいに垂れ下がった美しい姿が楽しめるでしょう。

種まきでの増やし方時期

福花園種苗 ダイカンドラ種子

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天

種まきは広い範囲のグランドカバーとして育てるときにおすすめの増やし方。種をばら撒きして水やりを続けるだけで簡単に増えていきます。種まき時期は春と秋の2回。月でいうなら4月か9月ころになります。芝生代わりに庭全体に種まきするなら大袋で売られている種を買ってくるとお得です。

ディコンドラの種まきのやり方

種をできるだけ固まらないように均等にばら撒き、その上から1cmほど薄く土をかぶせます。発芽するまで土の湿り気を絶やさないように管理してください。大きくなってきたら、重なっている部分の芽を間引いたりしつつ育てていきましょう。

株分けでの増やし方時期

もうひとつのディコンドラの増やし方が株分けです。これは今ある古い株を利用して分けてあげる方法。時期は種まきと同じく4月か9月ころが適した季節。植え替えと同時におこないましょう。

ディコンドラの株分けのやり方


ディコンドラの株を掘り上げて分ける際に目安にしたいのが新しい芽の数です。あまり細かく分けてしまうと成長が悪くなるので2、3分割にとどめつつ同じくらい新芽が付くようにするとよいでしょう。根についた土は手を使ってできるだけやさしく落としておき、必ず元肥を混ぜた新しい清潔な土に植え付けるようにします。

ディコンドラの栽培ポイント・育て方⑥種類

最後になりますがディコンドラの種類を紹介しましょう。大きく分けて緑の葉とシルバーリーフがあり、それぞれに以下のような特徴があります。

ディコンドラの種類①エメラルド・フォールズ

日本にもアオイゴケという名前で自生している緑の葉の種類。とても丈夫でグランドカバー用の大袋種も売られているほど。庭に種をばら撒きにして一面の緑の庭を簡単に栽培することができます。

ディコンドラの種類②シルバー・フォールズ

白っぽい葉が美しい人気のシルバーリーフ種のディコンドラ。グランドカバーとして使うと一面の銀葉の庭が手に入るので使う方も多いですが、きれいなシルバーリーフを保つのにはそれなりにお世話が難しく枯れや蒸れによる変色が目立ちやすいのが難点。初心者は緑の葉からはじめて慣れてきたらこちらに挑戦した方が無難でしょう。

まとめ

ディコンドラは冬越しも簡単なグランドカバー

青々とした緑の葉やおしゃれなシルバーリーフ、どちらも揃っていてお好みのグランドカバーが選べる便利なディコンドラ。育て方や増やし方の解説はいかがでしたでしょうか。品種によって日なたが好きであったり日陰でも成長したりと少しずつ植物の性質が違ってきます。苗や種を買った時の説明を参考に、それに合わせた環境作りをしてあげるのが上手に育てるポイントです。それさえ気をつけてあげれば初心者の方でも扱いやすいグランドカバーやハンギング素材として活躍してくれます。

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