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まさに怪物級!世界で伝説化している巨大イカの実態に迫る!これは凄い!

日常で食べ慣れたイカですが、中には怪物とまで言われるほどの巨大さ自慢な種類も存在しています。その巨大イカは、古代から海で恐れられ、船と乗組員を襲撃する伝説を残すほどでした。す。世界の深海から浅い海までに生息している、巨大過ぎるイカの実態に迫ります。
2020年8月27日
はぐれ猫
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世界に伝わる怪物イカ伝説

クラーケン

中世の頃には、北欧方面の海域には巨大な怪物が現れて船を襲うとして、漁師に恐れられていました。それはクラーケンと呼ばれる大きいサイズの軟体生物で、イカやタコの姿として描写されました。生物学者だった、ピエール・デニス・ド・モンフォールが描いたクラーケンの画像がとても有名です。

クラーケンの伝説上のサイズ

遠洋を航海する巨大帆船を鎮めるほど大きいとされ、さらに大きいものは直径2.5kmで、人が間違って上陸したとの伝説までも残ります。現実のイカはそこまで巨大な種類は確認できませんが、古代には今より大きなイカが実在したと言われて、巨大帆船サイズというのも誇張が過ぎるとも言い切れません。

死を呼ぶ怪物として語り継がれた

もし海が荒れたらクラーケンが出現する、北欧の船乗りの間ではそんな伝説が語り継がれてきました。船出して巨大クラーケンに襲われたら誰一人生き残れず、船乗りが帰らねば餌食になったとも考えられていました。昔の航海は常に命がけであり、それをクラーケンと関連付けるようになったのです。

怪物のモデルになった巨大イカ

ダイオウイカ

架空の怪物には必ずと言っていいほどモデルが存在しますが、クラーケンの場合はこの巨大な海洋生物が元になっていました。古代より大きい体へと進化し、無脊椎動物では世界最大となったダイオウイカです。珍しい生き物ですが、時々捕獲されたニュースが世間を賑わせることがあります。

小説作品に登場するダイオウイカ

ひと昔前から、小説の題材としても取り上げられることもありました。よく知られるものには、1851年のハーマン・メルヴィルの「白鯨」や、1870年のジュール・ヴェルヌの「海底二万海里」があります。クラーケンとしてでなく、明確にダイオウイカとして登場する作品は珍しくありません。

博物館や水族館で人気

そんな巨大イカは画像だけに留まらず、実物を見学する機会もあります。漁船が捕まえたダイオウイカを回収し、博物館や水族館が展示していることがあるのです。展示の仕方はホルマリン漬けが一般的ですが、スルメ状に乾燥させたり、手で触れる展示など、各施設で趣向を凝らした場合もあります。

ダイオウイカのサイズ

10メートル以上もの全長

現時点で国内で発見されている巨大なイカは、体長が3~7メートルとミドル級なサイズが一般的です。しかし海外のほうでは信じられないほどのサイズが見つかっています。過去には18メートルという、特別に大きい伝説級のダイオウイカも発見されているというから驚きです。

胴体と足の長さ

人を丸呑みにできてしまうのではないか?というほど、胴体部分だけでも巨大です。全長6メートルサイズのダイオウイカなら、胴体だけで2メートルと人間以上で、足の長さは4メートルにも達します。自宅に巨大イカを置いてみれば、6畳間には収まらずにキッチンも足で埋まってしまうほどです。

吸盤のサイズも巨大


炭火のゲソ焼きは美味しかったりしますが、その吸盤は小さなものです。しかし巨大なダイオウイカの吸盤は、1個あたりがタコ焼きを超え、画像のように5~15センチにも達します。吸い付く吸盤にはギザギザの歯が付いていて、あらゆるものをくっつけて捕らえる能力に優れています。

目玉のサイズも巨大

優に6メートルに達する巨大イカなら、その目玉もとんでもなく大きいものです。人間の眼球とそっくりな形状をしてますが、直径は30センチ以上にも達しています。片側から見ると1つ目生物のようですが、左右に2つが付いています。深海に適応して水圧に強く、闇夜でも視力を発揮できるといいます。

ダイオウイカのあれこれ

【全長】最大18m(日本近海では3~7m)
【体重】3~7m級で100~150kg
【吸盤】1個あたり5~15cm

ダイオウイカの生態

ダイオウイカの生息する世界の深海

生物の進化の実験場とすら感じられる深海が、古代から巨大イカが泳ぎ回っている場所です。その範囲は日本近海から南極海から至り、地球の海域全てに渡ります。深海は日中でも太陽光が届かない真っ暗闇。それでも深海のダイオウイカは目ざとく暗がりの獲物を捕らえることができます。

ダイオウイカの食事

生物の研究といえば解剖ですが、巨大なイカの中身を調べてみれば何を食べているかも判明します。ダイオウイカの場合、普段腕と吸盤により捕食しているのはオレンジラフィーなどの深海魚が代表格。そしてアカイカなど、自分と同じ種のイカも好んで食べていることがわかっています。

ダイオウイカの色

なんとなく白というのは、このイカに対しての良くある認識かもしれません。しかしダイオウイカの生きている時の色は、良くある画像とはまるで異なります。新鮮なスルメイカやヤリイカと大差なく、茶褐色系の色合いで、場面によって体色を変化させる様子も動画で撮影されたことがありました。

ダイオウイカの動画

水面でダイオウイカが泳ぐ動画

本来なら深海域に住まうダイオウイカですが、弱ったり気候が変化すると浅い海域に現れることがあります。その様子が富山の水橋のマリーナで、動画として撮影されていました。動画ではダイバーの身長を超えるほどの巨大イカの姿が見られ、死骸の画像や博物館の展示とはまるで迫力が違っています。

ダイオウイカの水中動画

この富山での出来事では、寄り添っていたダイバーさんが水中から動画を撮影していました。見れば巨大なイカのギョロリとした目玉、エラ呼吸の様子、幾つも並んでいる吸盤の様子まで、つぶさに観察ができます。学術的に貴重な動画であったので、世界中で閲覧されて再生回数もかなり多くなっています。

クジラVSダイオウイカの動画

捕食者として古代から君臨して来た巨大イカですが、世界の海では時に食べられる側に回ってしまいます。体長30メートルを超えるマッコウクジラは、実はダイオウイカの踊り食いを好んでいるためです。この動画はCGですが、実際の深海域では動画のような激しい生存競争が繰り広げられているのです。


ダイオウイカは食べられる?

過去に食べた人続出

どれほど大きい上にグロテスクと言えども、なんだか無性に食べたくなるのは、イカ好きな国民性からかもしれません。この巨大なイカは、時に食べてしまう人も続出しています。市場にも姿を見せないので需要はあまりないのは確かですが、その味はどんなものなのか知っていますか?

生はまずい?

過去に生食した人の多くは、食べてみれば塩辛くてアンモニア臭くてまずかったとの意見で一致しています。巨大なダイオウイカは深海で浮力を得るためにアンモニア袋を備えていて、時間の経過でその成分が全体に回ってまずくなると考えられます。しかし鮮度の高い身ならどうなのだろうと気になります。

乾燥させて焼くと美味しい?

一方で乾燥させて炭火焼きにしてみれば、そのイカの味わいも違っているようです。実際に食べてみた人からは、スルメのようで美味しいとの感想が聞かれます。新鮮な状態でさばいて乾燥させると、特有の臭みが消えるようです。もし実際に捕獲できたなら、鮮度が高いうちに乾燥+炭火焼きがおすすめです。

他にもいる世界の巨大イカ①

ダイオウホウズキイカ

深海にはもう1種、横綱クラスのイカが存在しています。ずんぐりとした体型が特徴的な、ダイオウホウズキイカです。日本ではあまり馴染みのない巨大イカですが、成体の体長は12メートル以上、体重は500kgに他する超ヘビー級。海外ではコロッサルスクイッドと呼ばれ、知名度の高さは日本以上です。

ダイオウホオズキイカの生態

ホオズキと呼ばれるように朱に近い色合いをして、ぷっくりと膨らんだ形状をしています。ダイオウイカに比べれば全長は短めですが、胴の体積や重量が2倍近くもあるのが特徴的です。腕の先端には回転式の鉤爪があり、これを用いて捕食したり、巨大なマッコウクジラなどの天敵から身を守ったりします。

ダイオウホウズキイカのデータ

【英名】Colossal squid
【体長】成体は12~14m
【体重】成体は500kg以上
【生息地】水深2,000mの深海

他にもいる世界の巨大イカ②

ミズヒキイカ

目の前に現れたら宇宙人の襲来かと身構えてしまうのが、巨大というより長い見た目のこのイカです。ミズヒキイカは、海外ではマグナピナスクイッドと呼ばれているイカで、足が長く全長は8mにも達しています。2,000m以上の深海に生息していて、滅多にお目にかかれないイカです。

マグナピナイカの生態

長い歳月をかけ、古代からこの不思議な姿へと進化を遂げました。10本の長い足を垂れ下がらせ、そこに獲物がかかるのを待ち受けているようです。ミズヒキイカは足が長いだけでなく、本体部分だけでも90cm近くもある巨大さです。2007年に始めて深海で生きた姿が撮影され、世界に驚きを与えました。

ミズヒキイカのデータ


【英名】Magnapinna pacifica
【体長】成体は8m(足の長さが9割)
【体重】不明
【生息地】水深2,000m以上の深海

他にもいる世界の巨大イカ③

ソデイカ

あまり身近と言えない巨大イカに比べて、船釣りを好む人にはかなりポピュラーなのがソデイカです。通称はアカイカで、その名の通り真っ赤な色をしています。ソデイカは他の巨大イカに比べれば大したことはないようですが、実際に体長1m、重さ30kgの姿を目にすれば誰もが大きいと実感します。

ソデイカの生態

腕は極端に短く、画像のように砲弾型の本体部分が全長の大部分を占めています。温暖な浅い海域を好んでいる巨大イカで、日本近海では沖縄や伊豆・小笠原諸島の海域をはじめ、暑い季節には北海道方面でも見かけられます。奇妙なことに、個体によってオスとメスの区別がない場合もあるといいます。

美味しい巨大イカ

他の大きい種類は食べる気力が起きない人が多くても、このソデイカの場合は別です。巨大な赤い身はとても美味しく、刺身や寿司としても好まれています。お値段もお手頃価格なため、スーパーでも入手が容易です。焼いたり揚げたりとその食べ方は様々に存在しています。

ソデイカのデータ

【英名】Diamond squid
【別名】アカイカ、ベニイカ、カンノンイカ、シンジュウイカなど
【体長】成体は1m
【体重】成体は20~30kg
【生息地】温暖な海域の水深0~250m

巨大イカを見に行こう

水族館や博物館で見られる巨大イカ

その体格から古代から恐れられ、伝説ともなった特大イカは、確かに海洋の中に実在していました。巨大な胴体に眼球に吸盤を持っている画像を前にすれば、見入ってしまう魅力を持っています。大きいサイズのイカを目撃するなら、休日に水族館や博物館に足を運んでみませんか。

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