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【柊(ヒイラギ)の花言葉】意味や由来、柊の特徴・種類も詳しくご紹介!

ギザギザの棘を持った葉っぱが特徴的な柊は、古くから魔除けや厄除けに使われてきたこともあり、幹、葉、花とそれぞれ多くの魅力を持ち、花言葉も魅力的な植物です。この記事では柊(ヒイラギ)の花言葉の意味や由来、特徴や種類について詳しくご紹介しています。
更新: 2021年12月22日
tkom
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柊(ヒイラギ)の花について

柊(ヒイラギ)の花の特徴

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柊(ヒイラギ)は小さな白い花を咲かせます。その小さな花が所々集まって咲くので、濃い緑色の葉と美しいコントラストが生まれます。また独特な甘い香りがするのも特徴的です。

柊(ヒイラギ)の白い花によく似た黄色い花をつける種類がありますが、多くの場合ヒイラギナンテンと呼ばれる種類の植物で、メギ科メギ属の常緑低木なので柊(ヒイラギ)の仲間ではありません。

柊(ヒイラギ)の開花時期

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柊(ヒイラギ)は「木」に「冬」と書くように、開花時期が11月〜12月です。冬の到来とともに、可憐な白い花と甘い香りを楽しませてくれます。

例外としてヒイラギモクセイという銀木犀(ギンモクセイ)と交配された雑種の柊(ヒイラギ)は、開花時期が10月中旬から下旬と秋に開花します。

柊(ヒイラギ)の花言葉

花言葉とは

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それぞれの花一つ一つに、その花のもつ特徴に基づいた意味を持たせて印象付けた言葉です。由来は諸説ありますが、中世のトルコからフランスを中心としたヨーロッパと広まっていったと言われています。

独自の文化に溶け込む花言葉

花言葉は明治時代に日本へ入ってきたのち、日本の文化や風習に合わせて独自の花言葉が作られてきました。花言葉はそれぞれの国や地域の文化や風習、宗教などに強く依存するするため、同じ花でも異なる意味を持ったり、複数の意味を持つことも多く存在します。

柊(ヒイラギ)の花言葉①:「用心深さ」「保護」

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ギザギザとしたトゲのある葉を持っていることから、「守り」の意味の花言葉がつけられています。

「用心深さ」や「保護」という花言葉は「何か悪いことから守ってくれる」というような良い意味で用いられることが多いですが、一方で「保守的で進歩がない」というような悪い意味にも捉えることができるので、この花言葉を使う時には少し注意が必要なようです。

柊(ヒイラギ)の花言葉②:「剛直」

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柊(ヒイラギ)のしっかりとした幹の「強さ」を由来とした花言葉です。柊(ヒイラギ)の幹はただ堅いだけでなく、しなやかさも持っているため、石工の職人が使用する玄翁(げんのう)と呼ばれる大きな金づちの柄に利用されています。

柊(ヒイラギ)の花言葉③:「先見の明」

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最もいい意味とされることが多い花言葉。柊(ヒイラギ)のギザギザの葉は、年を経るごとに棘がなくなり丸くなっていく特徴を持っています。この特徴を由来として「最初の姿にとらわれず、先を見通した行動をとる姿」から付けられた花言葉です。

柊(ヒイラギ)の花言葉④:「歓迎」

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柊(ヒイラギ)の見る者を「歓迎」するかのような、やさしい甘い香りを漂わせた愛らしい小さな白い花をつけるところから由来したと言われています。こちらもいい意味の花言葉として使われることが多いです。

柊(ヒイラギ)の基本情報


柊(ヒイラギ)はモクセイ科、モクセイ属に分類される植物です。

英名ではChinese holly、False holly、Holly oliveなどと称されます。一般的にhollyとは日本語で柊(ヒイラギ)と訳されますが、欧米ではモチノキ科・モチノキ属の柊(ヒイラギ)に似た植物も含まれるため混同しないよう」注意が必要です。

原産国は主に日本や台湾。国内では関東地方から西の本州や四国、九州、沖縄の山地に広く分布しています。

柊(ヒイラギ)の名前の由来と意味

葉のギザギザを触ると「ヒリヒリと痛む」という日本古来の言葉である「ひひらく・ひいらぐ」を語源として柊(ヒイラギ)と名付けらたようです。また、漢字は開花時期が11月~12月ということもあり、「木」へんに「冬」という漢字があてられました。

柊(ヒイラギ)の特徴

樹・幹

樹高4~8mほどの常緑小高木。比較的丈夫で剪定もしやすいことから日本では民家の生垣としても親しまれています。

結実

雌雄異株で、雌株と雄株ではよく見ると異なる花が咲きます。雄株の花は2本の雄しべが伸び、雌株の花は花柱が長く成長し実をつけます。実は黒紫色の小さな実が複数個連なるように集まって身をつけます。

クリスマスによく見かける赤い小さな身をつけるのは「セイヨウヒイラギ」で柊(ヒイラギ)と特徴は似ていますが、異なる植物です。

繁殖

開花の時期が11月〜12月なのに対し、実は6月~7月ごろの梅雨から初夏にかけて熟します。その実が鳥に食べられることで種を様々な場所へ運んでもらい繁殖します。また、人工的には種から植えて育てる方法の他に、挿し木を行って繁殖させる方法もあります。

文化

ギザギザで棘のある葉っぱが特徴的な柊(ヒイラギ)は、日本では古くから魔除け、厄除けの願いを込めた植物として利用されてきました。節分では、柊(ヒイラギ)の枝の先に焼いたイワシの頭を刺した「柊鰯(ヒイラギイワシ)」を玄関に飾る風習が今でもあります。

柊(ヒイラギ)の種類

柊(ヒイラギ)の種類①:オニヒイラギ

日本では最もポピュラーな柊(ヒイラギ)のひとつです。古くから魔除けや厄除けに使われる濃い緑色をしたギザギザの葉っぱが特徴的な種類の柊(ヒイラギ)です。

柊(ヒイラギ)の種類②:マルバヒイラギ

ギザギザのない、丸い葉っぱが特徴的な種類の柊(ヒイラギ)です。葉の違い以外は、花や幹の特徴、開花時期や育て方などは特に変わりないようです。

柊(ヒイラギ)の種類③:キッコウヒイラギ

葉が亀の甲羅に似ていることから名付けられた柊(ヒイラギ)。マルバヒイラギ同様、葉に棘がなく、葉脈が亀の甲羅の模様に似ている特徴をもった種類の柊(ヒイラギ)です。こちらも、葉の特徴以外に、花や幹の特徴、開花時期や育て方には変わりはありません。


柊(ヒイラギ)の種類④:ヒイラギモクセイ

柊(ヒイラギ)と銀木犀(ギンモクセイ)を掛け合わせた雑種と言われています。葉の棘の間隔が狭く、柊(ヒイラギ)よりも表面の光沢が少ないの特徴を持った種類の柊(ヒイラギ)です。

開花時期は10月下旬ごろと一般的な柊(ヒイラギ)よりも早めであり、雄株しかみられないため実はなりません。繁殖は挿し木にて行います。

柊(ヒイラギ)の種類⑤:斑入り(フイリ)ヒイラギ

名前の通り、うすい緑色をした葉に白っぽいまだら模様が入っている特徴を持った柊(ヒイラギ)です。オニヒイラギなどに比べ洋風な印象を受けるため、外構の植栽やインテリアなどにも多く使用されています。開花時期は一般的な柊(ヒイラギ)同様11月〜12月で、花の色や特徴は特に変わりありません。

柊(ヒイラギ)が誕生花の日

柊(ヒイラギ)は冬の花ということもあり、11月8日、12月6日、12月7日、12月25日が代表的な誕生花の日としているようです。

誕生花とは

365(366)日のそれぞれの生まれた月日にちなんだ花が決められています。しかし誰が決めたのかも正確に分かっておらず、誕生花を決めている国や地域などによって異なります。

古代ギリシャ・ローマの人々の文化が由来しているとも言われていますが、誕生花の定義は諸説分かれており、明確な取り決めはないようです。

誕生花に込められた意味

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一説によると、古代ギリシャ・ローマの人々の中では「植物」は神秘的な力を秘めている、同様に神を宿す「時間」との関係を見出し、それぞれの生まれた月日に合わせた花「誕生花」を定めることで、生まれた日への意味付けをしようと考えたのが始まりだと言われています。

セイヨウヒイラギの花言葉と誕生花とする日

セイヨウヒイラギは柊(ヒイラギ)ではない

クリスマスによく見かける、特徴的なギザギザ葉っぱと赤い小さな実をつける「セイヨウヒイラギ」はよく似ていますが、柊(ヒイラギ)の仲間ではありません。

「セイヨウヒイラギ」はモチノキ科モチノキ属の植物です。名の通りヨーロッパなどの地域で親しまれており、葉のトゲトゲから魔除け、厄除けとして使われてきたルーツを持つ点も日本の柊(ヒイラギ)とよく似ています。

セイヨウヒイラギの花言葉

「先見の明」「神を信じる」という花言葉があてられています。葉っぱの特徴がよく似ている柊(ヒイラギ)と似た意味の花言葉が使われていることが多いようです。

キリスト教ではキリストの足元から初めて生え出てきた植物として「聖なる木」や「キリストの棘」として認識されている由来もあります。

セイヨウヒイラギを誕生花とする日

これも諸説分かれますが、12月11日、12月16日、12月25日を誕生花とする場合が多いようです。セイヨウヒイラギはクリスマスホーリーと呼ばれており、西洋では古くからクリスマスとの結びつきが強いのが特徴的です。

人名で使われる「柊」の意味


訓読みで「ひいらぎ」、音読みで「シュウ」と読む「柊」という漢字は、人名漢字としても人気になってきました。花言葉である「用心深さ」や「先見の明」という意味を乗せたり、冬に可憐な花を咲かせる丈夫な植物ということから、冬生まれの子に名付けることも多いようです。

柊(ヒイラギ)にまつわる伝説

古事記

「古事記」に、日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際に、武器として柊(ヒイラギ)を使用したと記されています。

実際に柊(ヒイラギ)の木を使用したのか、柊(ヒイラギ)の葉の形に似せた武器を使用したのかは定かではありませんが、「古事記」の中では「比比羅木」という名称で記載されています。

古事記が記されたのは和銅5年(西暦712年)と言われており、柊(ヒイラギ)は当時から存在する日本古来の植物と言えるでしょう。

土佐日記

紀貫之が記した「土佐日記」の中では、現在でも行われている「柊鰯」を作り魔除け、厄除けの願いを込める文化の原点となる内容も書かれています。この「柊鰯」で鬼の目を突いて倒したという逸話から、柊(ヒイラギ)は別名「オニノメツキ」とも呼ばれるようになったと言われています。

キリスト教との関わり

欧米でも、特に「キリスト教圏」では柊(ヒイラギ)の関係性が強く残っています。セイヨウヒイラギのつける赤い実はキリストの流した血を表し、ギザギザの葉っぱはキリストの受難を表すと言われています。

キリストは人間の罪を背負ったとされているため、それを忘れないようにクリスマスにはヒイラギ(セイヨウヒイラギ)を飾る風習ができたとされています。
 

柊(ヒイラギ)の魔力

柊(ヒイラギ)は神に近い植物という伝説から、「魔力」をもつ植物と信じられており、悪魔や妖精がクリスマスの間に悪さをしないようにと、様々な場所に飾り付けられたという説もあります。

まとめ

魅力たっぷりな柊(ヒイラギ)

いかがでしたでしょうか。力強い幹と棘のある葉、独特な甘い香りを漂わせる可憐な白い花と魅力たっぷりの植物です。花言葉の意味や名前の由来、日本では古くから親しまれていた理由に納得させられます。身近にも多く見られる植物なので一度探してみてはいかがでしょうか。

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