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ガチャ棚をDIYしよう!
使い勝手がいい棚
ガチャ棚はブティックなどでよく使われている、棚板の位置を可動しやすい特徴がある棚で、使い勝手が良く人気です。壁に穴のあいたレールを取り付けるだけで容易にDIYできるのが嬉しいポイント。収納するものに合わせて棚の高さを変えたい方は、ぜひDIYにチャレンジしてみてください。
他の棚の問題点
DIYで棚を作って棚板を固定してしまうと、頑丈になるところは良い点ですが、高さを調整したくなったときに容易にできません。釘で固定していると高さを変更するたびに釘を外さなくてはいけなくなり、かなり手間がかかってしまいます。
そして釘を取り外した後は穴があいてしまい、その穴を埋める処理をしなければ目立ちます。ガチャ棚はこのような問題点を解決でき、レールの穴に合わせて金具をはめなおすだけで棚の移動が可能で傷跡も残りません。
ガチャ棚について
ガチャ棚とは
ガチャ棚とは、棚柱といわれる支柱を立てて作った棚のことです。支柱には穴が規則正しく並んでおり、そこへ棚を受ける金具を使用します。棚板をつけた後でも、金具の位置を付け替えるだけで高さの変更が容易にできるので使い勝手がいいです。
また、穴が等間隔で並んでおり、棚板の高さが揃えやすい利点があります。
賃貸住宅
壁に直接穴をあけて金具をつけるため、賃貸住宅で原状回復の義務がある場所には向きません。そのような場合は、ディアウォールやラブリコといったもので柱を立ててつけると、壁に直接穴をあけなくても大丈夫です。
DIYに必要なもの
DIYするには、支柱となる棚柱と壁に固定するネジ、棚板を受ける金具、棚板が必要になります。セットで販売されていたり、バラ売りされていたりしますので、お好みに合わせて好きな形を選べます。支柱と棚受け金具は、同じメーカーのものを選ばないと、きちんとつけられない恐れがあります。
道具
棚柱を壁につけるためにドライバーが必要で、棚受け金具に棚板をつける場合にも使用します。板がすでにカットされている場合は必要ありませんが、自分で板をカットする場合は、ノコギリなど木材を切る道具も揃えておきます。
素材
素材は軽くて丈夫なステンレス製のものが多く販売されています。カラーは、シルバー、ホワイト、ブラックなどのどんなインテリアにも似合うベーシックなカラー展開が中心です。取り付けたい壁の色に合わせて選ぶとおしゃれな収納場所になります。
耐荷重
耐荷重は使用する金具と棚板によって変わりますので、購入したい製品の耐荷重をそれぞれチェックしておきます。棚柱を4本立てて4点の棚受け金具で棚板を支えるタイプのものは40〜50kg程度の耐荷重が平均的です。
棚柱を2本立てて2本の棚受け金具で棚板を支えるタイプのものは15〜20kg程度の耐荷重が平均的な値です。重たいものをのせたい棚は、耐荷重の大きい4本の棚柱で支えると安定します。
ガチャ棚の取り付け方法
場所を決める
まずは取り付けたい場所の壁の下地を調べます。一般的な住宅の壁で多い石膏ボードの場合、石膏ボードだけにネジでつけると、重さに耐えられず、壁から棚柱がはずれてしまう可能性があります。
必ず、石膏ボードの下地の柱が入っている場所に取り付けます。ネジが刺さらないコンクリートの壁には設置できないため、ディアウォールなどを使って取り付ける場所を作ったり、別の収納棚を検討しましょう。
仮止めで検討
つけたい位置に、いきなり本当にネジで固定してしまうのではなく、仮止めテープで実際の位置にとめて場所の検討をします。棚板の高さはいつでも変更できますが、レールの部分は付け替えると壁に傷が残りますので慎重に検討してから実行します。
板の長さもきちんと納まるか再確認しておきます。いざつけようとしたときに長さが合わなかったことが発覚すると作業が中断してしまいます。
壁下地の見分け方
壁紙が貼ってある場合、どの位置に壁の下地が入っているかがわかりません。きちんと設置するために、下地探しという道具を使うと便利です。動画にもあるように、壁に刺すと、針の刺さり具合によって下地のある場所がわかります。
取り付け方法
ガチャ棚を壁に取り付けるには、まず棚柱を壁に設置します。予定位置に棚柱を設置し、ネジで止めつけるだけで固定できます。このときに斜めにつけてしまうと、棚板をつけたときにまっすぐになりません。
あらかじめ壁に取り付け位置の目安となる線を引いておくとわかりやすいです。線だけでは不安という方は、貼ってはがせるマスキングテープなどで仮止めしておきます。
棚受け金具
次に、棚板に棚受け金具を取り付けます。棚受け金具を棚柱のレールに設置してから、棚板をネジで固定していきます。板と金具を先に固定してしまうと、棚柱の間隔とぴったりあわせるのが難しくなります。
水平器を利用して正確に確認し、まっすぐになっていなければ棚柱をつけ直します。ここできちんとまっすぐに保っておかないと、物をのせたときに傾いて落ちてしまったり、安定感のないものになって失敗してしまいます。
ガチャ棚の高さ調整
棚の可動
棚は可動しやすく高さ調整も容易です。棚受け金具を外して、移動したい高さのレールの穴に金具をはめ替えるだけで完成します。レールごとに金具をつける穴の位置を間違えてしまうと、棚板がまっすぐになりません。
安全確認
金具をはめた後、少し動かしてみて、完全に固定されているか安全性をチェックをしましょう。金具の外し方は、購入した商品により違いがあります。レールにあいている穴を目安に棚の高さを決められるので、頻繁に模様替えして棚の位置を変えたい方に便利です。
ガチャ棚の失敗例
取り付けの失敗
ガチャ棚の作り方で一番多い失敗例は、棚柱のレールの位置が悪くて棚板がまっすぐにならないことです。レールをつけるときには、他のレールと高さが同じになるように、しっかり位置に印をつけると失敗が少なくなります。
棚板の失敗
次に、棚板と金具を固定するときに、まっすぐにつけられないという失敗も多くあります。
水平器を置いてしっかり水平をとりながらつけると失敗が少なくなります。もし組み立てた状態で難しければ、棚の状態に組み立ててネジをつける位置を板に印した後、金具を取り外してテーブルや床の上で作業してもOKです。
ガチャ棚を賃貸住宅で
柱を立てて設置
直接壁に穴をあける必要がある作り方の棚は、原状回復の義務がある賃貸住宅では取り付けができません。しかし、棚板が可動しやすいので使いたいという方は、ディアウォールやラブリコといった部屋の中に柱を立てるDIYグッズを使う作り方にしましょう。
ディアウォールとラブリコ
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ディアウォールやラブリコは2×4材にはめると大きな突っ張り棒のように使え、天井と床を突っ張って柱を立てられます。この柱は釘などを使わずに立てられるので、天井や床に傷をつけずに設置できます。取り外しも容易にできるため、さまざまな場面でDIYに活躍します。
取り付け方
作り方は容易で、床から天井までの長さの2×4材を用意します。このときディアウォールなら45mm短く、ラブリコなら95mm短くしておきます。
この材にディアウォールなどのDIYグッズをとりつけ、アジャスターがあるものは、アジャスターで長さを調節します。賃貸住宅でない方も、壁に直接穴を開けたくない場合はこの方法を選びましょう。
ディアウォールなどを使えば柱や壁を作れるため、壁面収納を便利にしたい方にもいい方法です。
ガチャ棚のインテリア例①
いろいろなものをのせる棚に
棚の高さを可動しやすい特性を生かして、本、雑誌、雑貨小物、ぬいぐるみなどをバランスよく配置したインテリアです。棚の高さがバラバラでも、同じ板を使って規則的に並んでいるように見えてすっきりおしゃれに見えます。
置く物が無くなって撤去するのも容易にできて便利です。置くものに合わせて耐荷重を確認しておきましょう。
キャンプ道具を収納
サイズのバラバラなキャンプ道具もすっきりと収納できます。左右の棚板の長さを変えて、置きたいものに合わせたサイズが可能なのはDIYならではです。容易な作り方のため、今後キャンプ道具が増えても増設ができます。もし隣の壁に設置したくなっても、同じレールと板を使えば統一感のあるものが完成します。
ガチャ棚のインテリア例②
台所の可動棚
この方式の棚は台所の収納棚としても活躍します。小さな調味料ケースや調理道具など、細々としたものが多い台所では、棚の高さを自由に変更できると便利です。床に棚の置き場所を確保できない台所でも対応可能でき、デッドスペースを活用できます。重たい鍋をのせる場合は耐荷重を確認しておきます。
ディスプレイ収納
ガチャ棚は食器棚としても活用でき、雑貨屋さんのようにおしゃれにディスプレイしながら収納できます。すっきりした形は掃除がしやすいのも台所には嬉しいポイントです。もし汚れてしまっても外すのが容易な作り方なので、板の交換もしやすくいつでも清潔に保てます。
ガチャ棚のインテリア例③
玄関の靴箱
この棚は靴箱としても使え、スニーカーやブーツなど高さが違う靴でも、棚板の高さを調整しやすいため便利です。狭い玄関でも壁に収納できるのでスペースをとりません。通気性がいいので、靴箱に収納するとにおいや湿気が気になるというご家庭におすすめです。
玄関の収納
上下を使い分ければ、外出の時に必要な小物を置ける場所にもなります。意外と置き場所に困りがちな傘やヘルメットなどを置いておくと、お出かけ前にすぐにとりだせて便利です。ポールや突っ張り棒と組み合わせたり、フックやボードなども活用して使いやすく調整しましょう。
ガチャ棚のDIYのまとめ
ガチャ棚の作り方や調節方法、インテリアのアイデアをご紹介しましたが、いかがでしたか?可動しやすい棚は日常生活で使い勝手抜群です。家の好きな場所に設置して快適な収納がある生活をしましょう。
もし気に入らなければ、すぐに可動して調整しやすいのがこの棚の最大のメリットです。少しずつ調整しながらちょうどいい位置を探ってみてください。
壁面収納が気になる方はこちらをチェック!
記事中でもご紹介した、壁面収納に便利なディアウォールやラブリコの作り方について気になる方は、ぜひ下記のリンクからチェックしてみてください。壁、天井、床に傷をつけなくて済むグッズを取り入れるとDIYの幅が広がります。
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