卵料理の基本レシピを作ろう!
誰もが大好きな黄色くて優しい卵料理。ここではその基本のレシピをできるだけ詳しくご紹介します。栄養価も高く、手に入りやすい卵を使って簡単でおいしい料理を作りましょう。基本の料理のレシピを覚えていると、常備菜にお弁当に、いつものお料理にと応用がきいて便利です。
卵について
卵は買ってきたら冷蔵庫で保存する方がよいようです。理由としては温度が一定であること、光が当たりにくいことが挙げられます。また、賞味期限は多くの販売店で、パッケージ後2週間前後にしているところが多いようです。
・パックごと冷蔵庫本体へしまいましょう。冷蔵庫本体に入れることでドアを開け閉めする際の温度変化や衝撃によるひび割れを防ぎます。 ・卵のとがった方を下にして保存すると、卵黄が中心部で安定して長持ちします。
ドアポケットに入れて保存する方が多いと思いますが、パックごと冷蔵庫の本体側に入れておく方がよいようですね。
卵の栄養
卵が栄養価の高い食べ物であることは結構知られています。特にたんぱく質に含まれる必須アミノ酸のバランスがよいとされます。どんな食べ物でもそればかりを食べすぎず、バランスよくいただくのがよいでしょう。
卵の全重量は、卵白57%、卵黄32%、卵殻11%(卵殻膜を含む)に分かれ、成分は 水分の他は大部分が蛋白質で、その他下表のような無機質やビタミン類を含みます。 なお卵白は、ほとんどが蛋白質で、その他の栄養素は卵黄に含まれます。
卵料理の基本レシピ①
ゆで卵
お弁当におつまみにと活躍する基本のゆで卵の作り方です。たくさん作っておくと便利です。黄身のとろりとした半熟が好きだったり、固ゆでが好きだったり、色々だと思います。調理器具が違うと若干変わってしまうこともあります。冷蔵庫で3~4日ほど保存可能です。
材料
卵、水
作り方
卵の底にひびを入れます。卵の平たいほうの底を、平らなところでトントンと軽く叩きつけるか、画びょうなどを刺して小さな亀裂を入れておきます。こうしておくと、あとで殻が向きやすくなります。
水を入れた鍋に卵を入れます。半熟にしたい場合、卵は冷蔵庫から出したてのものを使った方がよいです。固ゆでの場合はどちらでも構いません。
水が沸騰してくるまで菜箸などでゆっくりと混ぜながら火にかけます。半熟にしたい場合は6~8分、固ゆでにしたい場合は9分以上茹でます。
そのまま取っておく場合は、水にさらして温度を下げたら水気を拭いて、冷蔵庫などで保存します。調理する場合は冷たい水にとって水の中で殻をむきます。殻と白身の間に水が入るとつるりと向きやすくなります。
卵料理の基本レシピ②
煮卵
上のゆで卵を使って煮卵を作ります。いろんな作り方がありますが、肉などを煮た時のつゆに入れて煮るのが簡単です。煮卵だけ作りたいときの作り方も紹介します。ここでは黄身がほとんど固まっていないくらいの半熟卵を使っています。煮てしまうと黄身はだいぶ固まりますが、一度茹でて水で締めているため、黄身がぱさぱさしにくくなります。冷蔵庫で3~4日ほど保存可能です。
材料
煮豚などの煮汁2カップ、ゆで卵
作り方
煮豚や酢鶏など、肉を煮た煮汁が温かいうちに殻をむいたゆで卵を入れて煮汁ごと冷まします。1時間くらいで食べられますが、1晩置いた方が味がよくなじんでおいしいです。
煮汁から作る煮卵の材料と作り方
■材料
水かだし汁200g、酒大さじ3、みりん大さじ3、砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ3~4
■作り方
材料をすべて小鍋に入れて煮立たせます。殻をむいたゆで卵を入れてふたをして15~20分弱火で煮ます。煮汁ごと冷まして出来上がりです。
卵料理の基本レシピ③
しょうゆ漬け卵
作り置きしておくと便利なしょうゆ漬け卵です。煮卵よりも簡単にできて、すっきりした味わいがおいしいです。刻んでお料理のアクセントにも使えます。冷蔵庫で3~4日ほど保存可能です。
材料
めんつゆ100㏄、ゆで卵
作り方
好みの硬さに茹でたゆで卵の殻をむきポリ袋に入れます。めんつゆを入れます。空気を抜きながら袋を縛ります。
冷蔵庫で1晩寝かせて出来上がりです。時々卵の上下をひっくり返すとよくつかります。
卵料理の基本レシピ④
温泉卵
温泉卵は黄身から固まり、白身も黄身もとろりとした食感を楽しめます。固めがお好きならもう少し時間をかけて作りましょう。殻を割らない状態なら冷蔵庫で1~2日くらいは日持ちしますがなるべく早めに食べきりましょう。
材料
卵、熱湯
作り方
卵を常温に戻しておきます。お湯を沸かします。容器に卵をセットします。ここでは温泉卵専用器具を使っていますが、ない場合はどんぶりなどを代用してください。
熱湯を注ぎます。なるべく、卵に直接当てないようにそっと注ぎましょう。浮いてくるようなら、小さい皿などをかぶせて重しにしてください。
ふたをして、5~10分待ちます。卵の個数が多いとお湯の温度が下がるため、どうしても時間がかかります。(ここでは5個入れたので10分かかりました。)どんぶりを使う場合は1~2個ずつが上手に作れます。ふたがない場合は大きい皿をさかさまにしてかぶせておいてください。
時間でかわる固まり方
試しに5分で割ったら、白身が半分しか固まっていませんでした。8分で白身は8割くらい固まっていました。お湯の温度や、入れる卵の数、お湯の量によっても変わります。いくつか実験してみると面白いですよ。
卵料理の基本レシピ⑤
卵焼き
お弁当にも定番のほっとする味は誰もがおいしいと思ってくれる料理です。甘めが好きだったり、薄い味付けが好きだったりと家庭によって味付けが違うと思います。色々試してみてください。
材料
卵3個、塩ひとつまみ、酒大さじ1、みりん大さじ1、砂糖小さじ1/2
※甘い味付けがお好みならみりんをやめて砂糖を増やしてみましょう。逆に甘いのが苦手な方は砂糖を入れずみりんのみにしてみましょう。
作り方
容器に卵を割り入れ、調味料を全部入れます。
菜箸を使って卵を溶きほぐします。箸で白身を切るようにするのがコツです。お菓子作りのように泡立てたり、卵のコシを切りすぎないほうがおいしくできます。
油を敷いて温めた卵焼き器に、卵液を全量の1/3くらい流して、全体に広げます。火加減は中火にします。
卵が泡のように膨らんでくる部分を箸でトントンとつつくように押さえます。
周りが固まってきたらくるくると手前にまきます。卵焼き器を手前が低くなるように傾け、菜箸を使って向こうから手前に倒すようにすると上手にできます。
卵を向こう側に寄せます。油が足りなければ足しますが、流し入れるのではなく、クッキングペーパーなどで拭くようにするとよいでしょう。
残りの卵液の1/2を流して全体に手早く広げます。奥にある卵の底を菜箸で軽く持ち上げて、下にも卵液が回るようにします。
卵が熱で膨らんできたら、やはり菜箸でトントンとつつくようにして押さえます。
奥にある卵を手前に倒すように巻いていきます。
卵を返しながら奥にやります。残りの卵液も入れ、同様に焼きます。
焼きあがったら皿かまな板にのせて粗熱を取ります。冷めたら食べやすい大きさに切って器に盛りつけます。
卵料理の基本レシピ⑥
みそ炒り卵
黄身の黄色い色が食欲をそそるお弁当にもピッタリの常備菜です。普段のお料理のいろどりとしても使え、そぼろ丼などご飯にもピッタリです。味噌を使っているのでしっとりとしたおいしいそぼろになっています。冷蔵庫で3~4日ほど保存可能です。
材料
みそ大さじ3~4、砂糖大さじ2、みりん大さじ2、酒大さじ2、卵3個
※味噌の塩加減によって味噌の量を調整してください。
作り方
小鍋にみそ、砂糖、みりん、酒を入れてよく混ぜます。
なめらかになったら弱火にかけて沸騰させます。火を止めて粗熱を取ります。濡らしたふきんの上に鍋ごと置いておくと早く粗熱が取れます。
卵を溶きほぐして注ぎ、火をつけないまま軽く混ぜます。菜箸は4本以上を使いましょう。
弱めの中火にかけて菜箸で絶えずかき混ぜます。周りが火が通ってきたら火を弱めて、菜箸を外側から内側に円を描くように混ぜていきます。
水気が飛ぶまでかき混ぜながら火にかけます。水気が飛ぶとジュージュー言う音が消えるので、消えてから30秒くらい火にかけながらかき混ぜて火を止めます。容器に移して粗熱を取り、冷めたら冷蔵庫で保存します。
卵料理の基本レシピ⑦
スフレオムレツ
お菓子のようにふわふわの生地が魅力のオムレツです。中身はシンプルなのですが、とてもごちそう感があります。白身と黄身を分けて泡立てる方法もありますが、ここでは全卵で共だてにします。中にチーズを入れたりトマトソースなどをかけてもおいしいです。
材料
卵3個、塩・こしょう少々、あれば生クリーム少々、バター5g
作り方
水気のない清潔なボウルとハンドミキサーを用意します。水気や油気があると切れに泡立ちません。ボウルに卵を割り入れて、ハンドミキサーを入れ、パワーの弱から徐々に泡立てていきます。
卵が泡立ってきたらパワーを強に切り替えます。ボウルの下にふきんなどを敷いて固定し、少し傾けてあげると泡立てやすくなります。
ミキサーを止めると生地がたらたらとリボン上に落ちてくるようになってきたら、塩・こしょうとあれば生クリームを入れて、混ぜる程度にかき混ぜます。
バターを引いて温めたフライパンに流し入れます。ふたをしてふっくらと焼き上げたら半分に折ります。器に盛って出来上がりです。
卵料理の基本レシピ⑧
ポーチドエッグ
ふんわりした食感の白身と、とろりとした黄身がおいしいポーチドエッグです。パンにもご飯にもよく合います。ちょっと手間かもしれませんが作り方はいたって簡単です。
材料
卵、茹でる時に使うお酢大さじ2、塩小さじ1/2
作り方
鍋にお湯を沸かし、お酢と塩を入れます。卵は1つずつ小さめの容器に割り入れておきます。
お湯の中にそっと卵を落とし入れます。器を斜めにして半分お湯に漬かるようにして入れるとうまくできます。難しい場合は鍋のほうを傾けてみましょう。うっかり手をお湯に入れないように気をつけましょう。
お湯がぐらぐらしすぎないようにしながら3~4分茹でます。網じゃくしなどでそっと引き上げ、ペーパータオルを敷いたざるなどにあげて水気を切ります。水気が切れたら器に盛りつけます。
卵料理の基本レシピ⑨
揚げ卵
素揚げした卵です。危ないと思われるかもしれませんが、ゆっくり慎重に作れば意外と簡単です。目玉焼きよりも白身がカリッとし、とろりとした黄身が満足感の高いお料理です。このままはもちろん、丼物のトッピングとしても喜ばれます。冷蔵庫で3~4日ほど保存可能です。
材料
揚げ油、卵
作り方
中華なべなどに油を中温に熱します。卵は1つずつ小さめの容器に割り入れておきます。揚げ油に一つずつ静かに落とし入れます。
白身が固まってくるまでそのまま触らずに揚げます。白身が固まってきたらフライ返しなどを使ってそっと上下を返します。
30~40秒ほどして油が静かになってきたらそっと取り出して油を切ります。同様に必要分の卵を1つずつ揚げていきます。
卵料理の基本レシピ⑩
薄焼き卵
ちらし寿司などに欠かせない錦糸卵の素になる薄焼き卵です。破れないようにする秘密は水溶き片栗粉です。切らずに中身を包めば茶巾ずしになります。冷蔵庫で2~3日保存可能です。
材料
卵2個、酒小さじ1、塩ひとつまみ、水溶き片栗粉小さじ2(水小さじ1に片栗粉小さじ1を混ぜておいたもの)
作り方
卵を割り入れて、調味料を入れ溶きほぐします。水溶き片栗粉を入れてさらに混ぜます。(濾すと滑らかに仕上がります。)フライパンを温めます。油を薄く引いたら、卵液を流し入れます。全体に丸くなるよう手早く回します。穴が空いてしまったら菜箸でつついて広げてみてください。
周りが乾いてきたら、菜箸を真ん中に差し込んですっと持ち上げ、広げながらひっくり返します。難しい方は無理せずフライ返しを使いましょう。お皿をかぶせてから滑らすように戻してもよいです。ひっくり返したら30~40秒ほど火にかけてすぐに器などにあけます。この時広げて冷ましておきます。冷ますとそのままの形で固まってしまいやすいので熱いうちに広げておきます。
錦糸卵
薄焼き卵を3つ折りにし、端から細く切っていけば錦糸卵の出来上がりです。
卵料理の基本レシピ⑪
茶碗蒸し
とろとろふるふるの食感がおいしい茶碗蒸しです。分量と火加減を守れば簡単に作れます。電子レンジでの作り方も上げておきます。
材料
卵2個、だし汁(だしパック2個を煮だしたもの)400㏄、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1、みりん小さじ1、好みの具材(ここではエビ、銀杏、飾り用に三つ葉)
作り方
ボウルに卵を割り入れ、調味料を入れて混ぜたらだし汁を注ぎさらに混ぜます。
ここで一度濾します。
容器に好みの具材を入れたら、卵液を注ぎ入れます。
表面の泡はクッキングペーパーや楊枝でとります。
蒸し器に水を張って沸かします。なければ大きめの鍋に5㎝ほどの深さまで水を入れて沸かします。並べ入れてふたをしたら強火で7分、弱火で3分蒸します。三つ葉を飾って出来上がりです。
電子レンジでの作り方
ふわっとラップをかけて3分半加熱し、そのまま余熱で火を通します。電子レンジによって多少前後します。容器を軽くゆすって表面がフルフルしていたら成功です。
卵料理の基本レシピ⑫
卵丼
大したものがなくてもすぐ作れて、お腹も膨れる卵丼です。おいしさの秘密は卵を2回に分けて入れることです。とろりと溶けた黄身と白身が簡単に作れます。
材料
卵3個、玉ねぎ1/2個、シイタケ5個、水150㏄、しょうゆ大さじ3、砂糖大さじ2、飾りの三つ葉適量
作り方
玉ねぎとシイタケは薄切りにします。フライパンに水と玉ねぎ、シイタケを入れふたをして火にかけます。
シイタケと玉ねぎに火が通ってきたら調味料を入れ一煮立ちさせます。
卵2個を割って軽く溶きほぐし回し入れたら、すぐふたをして2分ほど過熱します。
卵が固まってきたらフタを開けてもう1つの卵も溶きほぐして流します。入れたらすぐに火を止めてふたをし、1~2分蒸らします。ふたを開けて三つ葉を散らしたら出来上がりです。
卵料理の基本レシピ!まとめ
基本の卵料理のレシピ!おいしい簡単卵料理の基本を詳しくご紹介!いかがでしたでしょうか。黄身も白身もどちらもおいしくいただける基本のレシピをご紹介しました。好みの分かれやすい料理ですので、自分好みを見つけて作ってみてください。
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