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バラの魅力
最も美しい花といえばバラ!
美しい花といえばバラを一番に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?バラは古くから多くの人々を魅了してきた花です。綺麗な花姿もさる事ながら、芳香性があるのも魅力。プレゼントに送る花束やウェディングブーケ、フラワーアレンジメントなど、さまざまなシーンで活躍する非常に人気で、人々から愛されている花です。
バラの栽培は難しい?
バラの栽培は難しいという声を耳にしますが、確かに、バラの育て方にはコツが入ります。バラは気難しい植物で、しっかり栽培しないと開花時期に多くの花を咲かせてくれません。また、病気や害虫の被害にもあいやすく、枯れてしまう事もあります。初心者がバラを育てるには、丈夫で病害虫にも強い種類を選ぶと、育てやすく簡単に花を咲かせることができるでしょう。
初心者でも育てやすいバラの種類
アイスバーグ
殿堂入りを果たしている白いバラの名花です。四季咲き性で、花は半八重のカップ咲。耐寒性が強く、病気にも強く強健なことから、初心者でも簡単に育てることができる種類のひとつです。一面が純白に彩られる花姿は、まさに名花の名にふさわしいバラです。
ピエール・ドゥ・ロンサール
バラ好きなら知らない人はいないほど有名で、世界中で愛されているピエール・ドゥ・ロンサール。こちらも世界バラ会議で殿堂入りを果たしているバラであり、外側が白く、中心がピンク色で、大輪の花をたくさんつけます。病害虫に強く、初心者でも育てやすいバラです。
グラハム・トーマス
黄色いカップ咲の大輪をつけるつるバラ、グラハム・トーマス。こちらも殿堂入りのバラで、初心者でも育てやすい種類です。株によっては3mを超えるほど生育が旺盛なので、例え病害虫の被害にあっても、衰えることなく生長します。
ノヴァーリス
青に近いバラで強健な品種は、ノヴァーリスの右に出るものはいないほど、丈夫で育てやすい種類です。四季咲き性なので、春以外の季節も花を見ることができます。
ボレロ
カップ咲が美しく、四季咲きで鉢植えでも育てることができるバラです。病気や害虫に強くいため、育て方も簡単です。うつむきがちに咲く姿はとても可憐で、アンティークな花色も魅力です。
アンジェラ
つるバラの人気品種であるアンジェラは、初心者でも簡単に多くの花数をつけることができ、病害虫にも強く、誘引もしやすいバラです。生育が旺盛で、バラの基本的な育て方のコツを押さえれば、大きく育てることができるでしょう。
バラの育て方1.環境
日当たりのいい場所へ
バラの花付きをよくするためには、日光に当たる場所で育てるようにしましょう。日当たりがよく、風通しのいい環境下では、病気が発生しにくくなるメリットもあります。少なくとも1日の中で3〜4時間は、日に当たる場所に植え付けるようにしてください。太陽の光に向かって枝が伸びていくので、鉢植えは時々鉢を回し、全体に日が当たるようにするといいですよ。
バラの育て方2.用土
鉢植えはバラ専用の土を使おう
初心者はバラ専用の土がおすすめです。バラに合った土がブレンドされているので、そのまま使うことができます。地植えにするなら堆肥をバケツ1杯ほど、庭土と混ぜて使います。堆肥を混ぜた庭土は、最も深い場所に敷き入れて、根に直接触れないようにするといいでしょう。
バラの育て方3.肥料
寒肥
12月下旬〜2月半ばの時期までに、寒肥を施します。寒肥は一年の生長を決める大事な肥料であり、土壌の改良も含めているので、初心者は必ず抑えておきたいポイントです。地植えは株元から約30〜40cm離れた場所に2箇所、30cmほど深く穴を掘ります。その中に堆肥と緩効性肥料を混ぜ合わせたものを入れましょう。緩効性肥料はバラ専用の肥料を使うと便利です。鉢植えには寒肥は必要ありません。
お礼肥
花後は養分がなくなり、バラが疲れ切っている状態です。この時に、バラに感謝の意味を込めて、お礼肥を与えましょう。緩効性肥料を与えると、肥料効果がじっくりと長く効きます。
夏の追肥
8月〜9月の間に3回目の追肥を与えます。この時も緩効性肥料を与えるといいでしょう。鉢植えは地植えよりも土の中の肥料がなくなりやすいので、時々希釈した液体肥料を与えてあげると葉の色艶がよくなり、生育もよくなるでしょう。
バラの育て方4.苗の選び方
新苗のメリット・デメリット
春の時期に出回るバラは、新苗と呼ばれる誕生したばかりの苗です。新苗のメリットは早く環境に適応し、好みの樹形に仕立てることができます。しかし、苗が非常にデリケートなので、花を咲かせてしまうと一気に養分を失ってしまいます。また、水切れもしやすく、葉を全て落とし、生長しないといったケースも出てきてしまいます。初心者には新苗の栽培は難しくデメリットの方が大きいので、大苗を選んだ方が育てやすく、花を咲かせることができるのでおすすめですよ。
太い茎ものを選ぼう
初心者が一番に苗を選ぶ時に見てほしい場所は茎です。新苗や大苗に言えることですが、太い茎のもからは多くの枝が出るので、結果的に大きく生長します。あとは、葉に病気がないかどうかをチェックし、健康なものを選ぶようにしましょう。
バラの育て方5.植え付け
地植えの植え付け
バラは深く根を張るので、30〜50cmほど深く穴を掘ります。堆肥や元肥をすき込んだ庭土を敷き入れてから、バラを植え付けましょう。バラは接木といって、ノイバラが台木されています。植え付ける時は必ず、この接木部分を地上部に出すようにして植え付けるようにしてください。覆土した後は、土に棒を差し込んで、隙間にも土が入っていくように揺すります。
鉢植えの植え付け
一回り大きい容器に鉢底石を敷き入れ、次にバラ専用の土と元肥を鉢の1/3くらいを目安に入れましょう。次に苗を鉢植えに入れていきますが、この時になるべく根鉢を崩さないように入れるようにしてください。鉢の際まで土を入れてしまうと、水やりの際に土が流れ出てしまうので、3cm程度のウォータースペースを残すように土を入れていきます。最後に棒を差し込み、土を隙間なく入れ込んで行けば鉢植えの植え付けが完了です。
バラの育て方6.植え替え
休眠期に植え替えをしよう
植え替えをしないままでいると、根詰まりを起こして生長が緩慢になってしまいます。なるべく1年に1回は植え替えをするようにしましょう。1月〜2月の時期は休眠期なので、この時に植え替えをすると根に負荷がかかりにくいので、この時期にバラの植え替えをするようにしましょう。
植え替えの仕方
基本的には一回り大きい鉢に植え替えをします。バラを引き抜いたら、できるだけ古い土を落とし、根がぐるぐると回っている場合にはほぐしましょう。新しい容器に鉢底石を敷き、元肥と用土を入れてバラを植え替えます。接木部分を出すように気をつけましょう。
バラの育て方7.水やり
土が乾いたら水やりをしよう
地植えは降雨のみで水やりの必要はありませんが、鉢植えは土が乾いたら水やりをしましょう。必ず、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをしてください。夏場は朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをするようにしましょう。冬場は休眠期に入るため、秋頃から徐々に水やりを減らしていくようにします。12月〜2月の間は、1ヶ月に1〜3回ほどの目安で水やりをしましょう。
生育時期は水切れに注意!
春になり、気温が暖かくなり始めると、バラが芽を出し始めます。この時期から、水切れを起こさないように土が乾き次第水やりをするようにしてください。水切れを起こすと、バラの新芽が萎れてしまい、さらにひどくなると、全ての葉が茶色くなって枯れ落ちてしまいます。このような状態になるとバラにかなりのストレスがかかってしまうので、水切れを起こさないように特に注意してください。
バラの育て方8.剪定・誘引
冬は剪定・誘引の時期
バラが休眠する12月〜2月上旬くらいが、剪定・誘引に適した時期です。あまり寒くなってしまうと、茎が硬くなり誘引がしづらくなるので、早めに行うと枝がしなりやすく、誘引しやすいです。剪定と誘引は、バラの栽培には欠かせない作業です。初心者には難しいかもしれませんが、剪定と誘引次第で、多くの花を咲かせることができるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
剪定のコツ
剪定はつるバラと木立性のバラによって、やり方が変わってきますが、基本的には鉛筆の太さほどの枝は残し、それより細い枝は剪定するようにします。木立性のバラは全体の1/2まで剪定をしましょう。また、枝が内側に向いていたり、あとで樹形が悪くなりそうな枝も剪定して構いません。
誘引のコツ
つるバラは誘引をしましょう。アーチやフェンス、オベリスクなど、誘引したい場所に合わせて、麻紐などで縛っていきます。フェンスのように横に誘引したいのであれば、枝を水平に誘引していきましょう。アーチやオベリスクのように上に誘引していきたい場合は、S字や螺旋状にして誘引していくと、花がたくさんつきます。
バラの育て方9.病気・害虫
バラを食べる害虫
バラは多くの害虫の食害に合います。アブラムシやカイガラムシなどの、養分を吸汁するタイプの害虫。ヨトウムシなどの葉を食べてしまうもの。特にチュウレンジバチによる被害はひどく、成虫は茎を裂くようにして卵を産み付け、孵化した幼虫は放っておくと多くの葉を食べてしまう厄介な害虫です。オルトランなどの浸透性殺虫剤を予防に撒いておくと、害虫による被害が減ります。
バラの主な病気
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葉が白くなるうどん粉病や、株元にコブができる根頭がん腫病などがあります。特にほとんどのバラがかかってしまう病気が、葉に黒い点が現れる黒星病です。黒星病にかかると発生した葉が枯れ落ちてしまうので、花付きが悪くなる原因のひとつです。あらかじめ予防に、サプロールを撒いておくと効果的です。
綺麗なバラを育てよう
育て方が簡単なバラを選んで育てよう!
バラは育て方が難しいと言われていますが、病気に強く、育てやすい種類を選ぶことで、初心者でも簡単に花をたくさん咲かせることができます。育て方のポイントを押さえて、バラの栽培を楽しみ、5月にはうっとりとするようなバラの花をたくさん咲かせてみてくださいね!
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