簡単芝生の植え方
庭に簡単芝生を植えよう
地面がむき出しの庭は少し寂しいものがあります。かといってすべてを花壇のようにするにもお金がかかる。そのうえ、花は日々の手入れが大変でとても簡単な気持ちで植え付けることはできません。そんな時におすすめなのが庭に芝生を植え付けることです。芝生ならば植え方も簡単で手入れも少なくて済むのでずぼらな方でもガーデニングにおすすめです。
芝生の失敗しない敷き方
芝生が生命力が強い植物であることは有名ですが、もちろん植え付けに失敗するときもあります。特に芝生は地面が大切です。また、植え付ける季節、敷き方や貼り方などもちゃんとしたルールがあります。今回は失敗しやすいポイントや失敗しない芝生の敷き方、貼り方の方法をご紹介紹介していくので、チェックしてから芝生の植え付けを行いましょう。
庭におすすめの芝生の種類
芝生を張る前に芝生の種類について考えていきましょう。芝生はホームセンターでも、ネットショッピングでも手に入れることができます。大きな庭に張る場合には、自宅まで届けてくれるネットショッピングがおすすめです。
庭におすすめの芝生の種類①ロール芝
大きな庭に芝生を張るときにおすすめなのが、ロール芝と呼ばれる芝生になります。この芝生は文字通りですが牧草をまとめたときのようなロール上の芝生になります。このロール芝にも土が付いており根付いた状態で売っているので、持ち運びが大変なので注意です。
庭におすすめの芝生の種類②目地張り用芝生
目地張り用の芝生ですが、これはロール芝を等分にカットしたような状態で販売されています。1つの塊を5段くらいにして販売しています。ロール芝と同じく土に根付いた状態で販売されているので、持ち運びには注意です。
庭におすすめの芝生の種類②人工芝生
人工芝生は、上記の2つとは違い植物ではなく造花のように化学繊維で作られた芝生になります。人工芝は植物の芝生よりも高い場合がありますが、ロール芝と目地張り用の芝生にはないメリットがあるのでぜひチェックしてください。
芝生の種類ごとのメリット
ロール芝のメリット
ロール芝生を張る場合のメリットの1つが敷き方が簡単で張るのにかかる時間が圧倒的に少なくなることです。ロール芝生は、文字通りトイレットペーパーのようになっているので地面を平に整えたらそこに転がすだけで芝生を張ることができます。そのため、ロール芝生を使用する場合は庭が広く芝生を植えるところが直線になっていると効率的です。
目地張り用芝生のメリット
目地張り用の芝生のメリットは、敷き方を細かく変えることができ費用が少なくて済むとというポイントを挙げることができます。庭にカーブが多い場合や斜めのウットデッキ等がある場合に調整がしやすいので、複雑な庭を作りたい方におすすめです。また、目地張りの仕方を工夫することで費用を圧倒的に低く抑えることができるので、手軽に庭に芝生を植え付けることができます。
人工芝生のメリット
手入れが不要な芝生の庭を手に入れる方法。それが、人工芝生を庭に張ることです。人工芝生ならば植え付けた後の手入れがほとんど不要ですので、雑草抜きなどをする必要がありません。また、植え付けや敷き方、きちんと地面に根付くかといった失敗ポイントをなくしてくれるのもメリットになります。
簡単芝生の植え方①:地面を整える
失敗をなくす下準備
地面を平に整えることは芝生の貼り方のなかでも最も大切な工程といっても過言ではありません。この段階を失敗してしまうとリカバリーする方法がありません。そのため、しっかりと地面を整地することはもちろんのこと水捌けが悪い土地ならば地面を掘り返して水捌けが良くなるように処置を行わなければならないので注意しましょう。
水捌けをよくするための整地方法
水捌けが悪い土地で必要な処置が、地面を40cmほど掘り返して小さな石を敷き詰めていきます。その上に、砂そして掘り返しておいた土をかぶせて完成になります。この方法ですと、石の隙間に水の逃げ道ができるので表面に水が貯まることが少なくなります。また、排水処理が施された庭ならばその排水場所を低くして、芝生を張る場所を少し高めに土を持っておくと段差ができて水が流れてくれるので、大変な方法ですがおすすめです。
※人工芝の場合:防草シートを敷く
人工芝を敷く場合には、防草シートを敷いて人工芝の隙間から雑草が生えてくるのを防ぐ必要があります。防草シートの敷き方は、芝生を敷く場所の形にあわせて防草シートをカットして、セットになっている杭を打ち付けて防草シートを固定するだけになります。この防草シートを敷いておくと庭の手入れを簡単にすることができますので、雑草が生えて欲しくない場所や何かを植える予定にない家の裏などに敷いてみましょう。
簡単芝生の植え方②:水捌けをチェック
凸凹をなくそう
この下準備の方法は、どの種類の芝生の貼り方でも同じ工程です。敷き方・貼り方も大切ですが芝生は地面の下準備が大切になります。水捌けをよくする処置をしたあとの庭は凸凹になりがちです。そのため、水捌けをチェックするために水を撒くのと同時に水が溜まってしまうような凸凹があったならば、整えておきましょう。
水平を図るための装置
地面を平に整えるには、トンボやレーキを用いるのがいいですが他にもタンパーなどの珍しい道具がホームセンターに売っているので試して見てください。そして、水平になっているかを確かめたり、高低差が出ているかをチェックしたりするのに水平器を真っ直ぐな木材にくくりつけて使ってみましょう。丁寧にやればやるほど芝生の貼り方の失敗がなくなるので、注意深く行いましょう。
簡単芝生の植え方③:芝生の敷き方
コストカットの目地張り
ロール芝の敷き方と目地張り用の芝生で少し敷き方が異なります。こちらの敷き方は目地張り用の芝生だからこそできる敷き方です。芝生の敷き方は簡単に言うと継ぎ目が十字にならないという畳の敷き方と同じルールがあります。隙間なく敷き詰めるのがベタ張りと呼ばれ最も早く芝生の風景を楽しめます。しかし、これだとコストがかかってしまうのでそれぞれの芝生ブロックの間に隙間を5~10cmほど開けて敷き詰めるのが目地張りと呼ばれる敷き方になります。芝生の使用量が減ってコストが大きく異なるので、お試しあれ。
ロール芝の場合は難しいこと無し
ロール芝の場合には、細かな敷き方はほとんどありません。ダーところがして敷き詰めればOKです。斜めな角や小さな隙間には、ハサミで芝生ブロックをカットして適した大きさにして敷き詰めればいいので、少しくらいの細かい部分はこの方法で対応しましょう。
簡単芝生の植え方④:芝生の肥料
芝生の肥料は小さめを
芝生の肥料は、ホールセンターやネットショッピングで手に入れることができます。しかし、芝生の肥料といっても様々な種類があります。そこで、おすすめなのが粒の小さな芝用の肥料になります。粒の小さな肥料を選ぶ理由としては、芝生の隙間に入り込んでいってくれるようにするためと、目地張りなどの隙間のある敷き方をした場合にはその隙間に肥料を入れなければいけないからです。小さな粒の肥料ですと調整がしやすいのでおすすめです。
なじませるのも大切
さて、芝生に肥料を与えたからといって放置するわけにはいけません。花壇などにさすプラントと違って顆粒状の肥料のため染み込ませるために水を軽く撒く必要があります。特に敷はじめの場合は朝と夕方の2回水を撒いて成長を促します。また、水を撒く前にデッキブラシなどで芝生と肥料をなじませるのも大切です。これによってただ撒いただけでは入り込めない隙間にも肥料が広まり、芝生の植え付けの失敗が少なくなるので、手間ですがしっかりと実施しましょう。
簡単芝生の植え方⑤:後の手入れ
水やりは日に2回
芝生は植えただけでは長持ちしません。水やりを日に2度はやるのが理想的になります。特に夏場で強い日差しが当たるにもかかわらず、雨が少ない季節などにはしっかりと水やりをしないと枯れてしまいます。枯れてくると芝生は黄色くなってきています。そうなってくると新芽が成長するのをまたないといけないので、日々の手入れを行いましょう。
肥料で濃い緑を保つ
芝生に肥料をあげるのは、1年に1回ほどで大丈夫です。季節としては、春か夏の芝生の成長が大きい時に与えるのが効率的になります。また、肥料を与える際のポイントとしては猛暑の日と葉が濡れているタイミングでは肥料を上げないようにしましょう。このタイミングに肥料を与えてしまうと、肥料焼けを起こしてしまい帰って芝生の成長を阻害してしまいます。
芝刈りで雑草撲滅
芝刈りは、5~10月の芝生の伸びが多い月に1回は行うようにしましょう。芝刈りをすることのメリットは芝を美しく保つとともに、雑草の繁殖を防ぐ意味もあります。芝が長く成長すると、根元部分で水分が多くなりほかの植物が生えてくる可能性が高まります。そのような状況を防ぐためにも定期的な芝刈りが必要です。
草抜きと除草剤には注意
雑草が生えてきたら抜くというのは、常識ですが芝生を植えていたとしても大量の雑草が生えてきてしまう場合があります。そんなときには、除草剤を使うことがおすすめです。しかし、注意点としては芝生には効かず、そのほかの雑草には効果的な芝生専用の除草剤を使うように注意しましょう。せっかく、成長した芝生が全滅してしまうので定期的な雑草取りで済むようにしておくのがおすすめです。
簡単芝生の植え方⑥:庭を綺麗にするアイテム
綺麗に芝を植える「根止め」
芝生はそのまま植えてしまうとどこまでも広がっていってしまいます。そのため、花壇や生えて欲しくない場所の境目に「根止め」と呼ばれる器具を打ち据えることをおすすめします。根止めとは、プラスチックの板です。それを地面に打ち込むことで芝生の繁殖を防ぎ、綺麗な庭づくりを助けてくれます。
水捌けを維持する「エアレーション」
芝生が生え揃ってくると土が固まっていき、水捌けが悪くなってくる場合があります。そんな時に便利なのが「エアレーション」です。これは、大きな針がついた靴や板のことでこれを芝生に刺すことで土がほぐれて、芝生の成長と水捌けを改善することができるので、手入れの1つとして覚えて置きましょう。
簡単芝生の植え方:まとめ
いかがでしょうか?今回は誰でも簡単に自分の庭に芝生を植えることのできる植え方をご紹介していきました。芝生があることで、庭が明るくなるのもそうですが、BBQなどのアウトドアにも庭を使いたくなるので明る家を作ることができます。ぜひ、チャレンジしてみてください。
芝生について気になる方はコチラもチェック!
芝生の手入れや、メンテナンス・害虫対策などが気になる方はこちらもチェックしてみてください。
芝生に大量発生する害虫「ヨコバイ」とは?その種類や駆除・対策方法を解説!
アブラムシ、ハダニなど害虫は様々ですが、意外と知られていない「ヨコバイ」についてまとめました。名前は聞いたことが無くてもその姿を見かける事は...
芝生に大量発生する害虫「ヨコバイ」とは?その種類や駆除・対策方法を解説!
アブラムシ、ハダニなど害虫は様々ですが、意外と知られていない「ヨコバイ」についてまとめました。名前は聞いたことが無くてもその姿を見かける事は...
芝生に生える雑草の種類と駆除・対策方法!上手な手入れでもう生えない?
芝生に生える雑草の種類と対策の記事です。全く雑草の生えない庭にするのは難しいですが、手入れを楽にする方法はあります。雑草の特徴を知って、道具...