アジの種類7選!意外に知らない種類ごとの特徴や違いなどの見分け方を解説!のイメージ

アジの種類7選!意外に知らない種類ごとの特徴や違いなどの見分け方を解説!

日本でアジといえばマアジのことを指します。それは漁獲量と流通量、食味の良さからマアジが数あるアジの種類の中での代表格だからです。しかしアジはマアジだけではありません。今回はマアジとそっくりで種類の違うアジや、姿や生態までマアジとは異なるアジの仲間の特集です。

2019年06月20日更新

kuma10
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神奈川県の三浦市で漁師の家に産まれ、その後生鮮魚介類問屋として魚に関わる仕事を続けてきたおかげで魚に関しては誰にも負けない知識があります。アウトドア好きが高じて離島に移住して20数年。釣りとカヌーとバイクが好きな不良オヤジです。
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目次

  1. アジの種類は約150種類!
  2. マアジに似た種類①「マルアジ」
  3. マアジに似た種類②「アカアジ」
  4. マアジに似た種類③「メアジ」
  5. マアジから少し離れた種類①「ムロアジ」
  6. マアジから少し離れた種類②「シマアジ」
  7. マアジとは似ていない種類①「ヒラアジ」
  8. マアジとは似ていない種類②「ロウニンアジ」
  9. ブランドアジの種類
  10. アジの釣り方
  11. アジの特徴を見極めてアジ博士になろう!

アジの種類は約150種類!

出典: https://www.photo-ac.com

マアジに限って言えば日本には「1属1種」です。しかし世界の海には近縁種について約30属150種いるといわれています。この中で日本の近海で漁獲のあるアジの仲間の中で、マアジにそっくりな種類のアジが何種類かいます。まずは似て非なるアジの紹介と、姿形があきらかにマアジとは違うアジの仲間を何種類か紹介し、その特徴や見分け方なども解説して行こうと思います。

マアジに似た種類①「マルアジ」

言われなければ気付かない

マアジに似たアジの中で飛び抜けて似ているのが「マルアジ」です。大きい物で40cmほどにもなるこのアジは、中型のものはマアジと見分けが付きません。体色が青っぽいことから「アオアジ」と呼ばれることも多いこのアジは、「マアジ属」ではなく「ムロアジ属」に属します。確かに少し多めの血合いの入り方はムロアジに近いですが、冬場のマルアジはマアジよりも美味しいくらいです。根付きではなく回遊型のため、冬場の脂乗りが良いのでしょう。

マルアジの特徴・見分け方

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そっくりだとはいえ見た目の違いが無いわけではありません。見分け方を幾つか紹介しておきます。まずは稜鱗(ゼイゴ)の入り方ですが、マアジは波線(体側の線)に沿ってすべてにザラザラの稜鱗が入りますが、マルアジは腰までしか入りません。また尻尾のくびれに小離鰭(ショウリキ)という三角形の小さな鰭(ヒレ)が上下にあるのも一つの見分け方になります。

マアジに似た種類②「アカアジ」

赤い体色がチャーミング

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その体色から「アカアジ」と呼ばれるこのアジは、やはりマルアジと同じく「ムロアジ属」に属すアジで、相模湾以南の太平洋から東シナ海まで分布します。マルアジとの違いは血合いの入り方で、血合いは小さく、どちらかといえばマアジに近い身です。晩春のアカアジの旨さは絶品で、マアジより旨味の強い魚です。ムロアジ属のオアカムロと混同されることがありますが、ムロアジ寄りの姿をしたオアカムロとは一目で区別がつきます。

アカアジの特徴・見分け方

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大きい物で30cmくらいまでのアカアジは、体全体が赤っぽく、特に尾びれはかなり鮮明に赤が出ます。平べったい体型で、お腹から背中までの高さ(体高)が、全長の23.5%以上あります。ここが「オアカムロ(画像のもの)」とは決定的にちがう特徴になります。マルアジと同じように小離鰭があるのもマアジとは違うところですが、体色を見れば違いは一目瞭然ですよね。

マアジに似た種類③「メアジ」

大きなお目々が可愛い

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沖縄、奄美にはマアジがいません。居るのは沖縄で「ガチュン」、奄美で「ガティン」と呼ばれる「メアジ」だけです。千葉県以南ではマアジと混じりますが、奄美以南ではメアジのみの回遊になります。これは「メアジ属」として独立した属になります。血合いがマアジに比べ大きいのですが、そのためか旨味の強いアジです。脂乗りはあまりよくありませんが、冬場の大きい物であればマアジにも負けない美味さがあります。

メアジの特徴・見分け方

体全体に対しての目の大きさがマアジより大きいのが特徴で、またそれが命名の元にもなっていますから、見分け方としてはそれが一番手っ取り早いのですが、稜鱗(ゼイゴ)の角度がなだらかで、デコボコも小さいことから見分けることもできます。他にはウロコが細かく体表がぬるぬるしていることから、触った瞬間「あ、アジと違う」と分かります。掴んで違和感を感じたら目の大きさを確認してみましょう。

マアジから少し離れた種類①「ムロアジ」

加工品の王様

ムロアジは主に暖かい太平洋側の海を回遊しています。そのため基本あまり脂乗りの良い魚ではありません。ムロアジの名前の由来となった和歌山の牟婁(むろ)に近い三重県産の金ムロと呼ばれている脂乗りの良いものですら干物での出荷がほとんどです。反面、加工品としてのムロアジは絶品になります。ムロ節はうどんの出汁として中部地方では定番ですし、何と言っても伊豆大島周辺から出荷される「クサヤの干物」はムロアジが最高です。

ムロアジの特徴

大きい物では40cmオーバーもいるムロアジは、紡錘形をしておりその泳力の強さがうかがえます。マアジに比べ血合いは多いものの、お刺身でも充分美味しいのですが足が速い(痛みやすい)ため生ではあまり流通しません。ムロアジ属特有の小離鰭と流線型の形が見分けるポイントになります。加工品で美味しいと書きましたが、新鮮な物が手に入ったら、できれば生食もしていただきたいと思います。

マアジから少し離れた種類②「シマアジ」

最高級なアジ

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アジ科のお魚のお刺身でダントツにお値段の張る「シマアジ」はシマアジ属という固有の「属」に属しています。大きい物では1mをゆうに超え、その獰猛さとシュッとした顔付きから「オオカミ」とあだ名されますが、一番美味いのは2kg前後のものです。アジ科のお刺身の中ではブリやカンパチよりも高級品に位置づけられています。夏から秋には沿岸部にも回遊して来ますので磯や堤防からのカゴ釣りのターゲットになります。

シマアジの特徴

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島で釣れるからシマアジだとか、縞があるからシマアジであるとか諸説あるシマアジですが、姿の特徴は「体高の高いアジ」に「イナダの顔」をくっつけたような姿をしています。エラブタの縁にはっきりとした黒い斑点が付き、尾の先はにごりのない黄色をしています。体の割に頭が小さく、取れる身が多いので料理人には喜ばれます。

マアジとは似ていない種類①「ヒラアジ」

南国のスプリンター

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おおむねアジ科カイワリ属のものを総称して「ヒラアジ」と呼びます。平たくゴツい体はパワー充分で、「南海のスプリンター」の異名を持ちます。生食で美味しいものもあればそうでないものもあります。また、同じヒラアジでも個体の違いで味の違いがあります。大きいものでも美味しいのはカスミアジ。大きいと身が硬く生食が少し厳しいのがカッポレ。その他メッキやカイワレ、ギンガメなどは中型のものがあっさりした刺身になります。

ヒラアジの特徴

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体高が高くゴツい体型が特徴のヒラアジは、「平べったいアジ」の体に「鯛の顔」をくっつけたようなフォルムをしています。もちろん稜鱗(ゼイゴ)もありますが、高くゴツゴツした稜鱗が体の半分ほどの位置にまで「真っ直ぐ」入るのが特徴です。私見で大変恐縮ですが、「ヒイラギ(画像)」を巨大化させたような姿をしているな、と思います。ほとんどが根付きではなく回遊型になります。

マアジとは似ていない種類②「ロウニンアジ」

最大のアジ

アジ科の魚の中で最大級なのが「ロウニンアジ」です。最大で2m近くにまで成長し、体重は80kgを超えるものもいます。小さい個体(幼魚)のうちは根付きのように群れて河口周辺などに現れることはありますが、成魚になるとほとんどが単独回遊になります。その姿が「浪人(武士)」のようであるとしてロウニンアジと呼ばれています。大型のものを何度かお刺身でいただきましたが、脂乗りがあまりなくグニグニと硬い身は生食向きではありません。

ロウニンアジの特徴

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ロウニンアジは顔のフォルムだけを見るとまるで真鯛のようなシルエットを持っています。1mを越え成魚になるとオスは黒く変色し始めます。このあたりから釣り人の間では「ジャイアント・トレバリー(GT)」と呼ばれるようになります。稜鱗はヒラアジ系と同じように一直線に並びます。また漁獲される場所によってはこの頃から「シガテラ毒」を持ち始める事があるので気を付けましょう。

ブランドアジの種類

最高級ブランド「関アジ」

日本で最初にアジのブランド化に成功したのが「関アジ」です。もともと潮流の速い佐賀県の豊予海峡に根付きしていたサバが関サバとしてブランド化され、本来回遊性であるアジも近くの「ホゴ瀬」に根付きしていたことから同じようにブランド化されました。豊富なプランクトンと急流の中で育ったマアジは頭が小さく締った筋肉に上質な脂が乗ります。ぜひお刺身で食べたいブランドアジです。

東京湾周辺に多い「黄金アジ」

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日本中に「ブランドアジ」はいますが、中でも多いのが「黄金」と冠の付くブランドです。千葉の金谷沖で釣れるものが有名ブランドですが、他にも神奈川の「走水」で釣れるブランドアジもやはり黄金アジと呼ばれています。また、金沢八景や茅ヶ崎などほぼ神奈川全域から千葉の房総アジ、愛知の伊良湖あたりまでは黄金アジと呼ばれることが多いようです。これらの場所に共通していることは、「ほぼ1年中釣れる」ことです。

黄金アジの正体は「根付きのキアジ」

ほぼ1年中釣れるマアジとは、つまり根付きのマアジのことです。中には全く他の海域に回遊することなく一定の場所に根付き、一生を過ごすマアジもいます。これらは当然豊富なエサ(プランクトン等)がそこに居る事を知って根付いているわけで、脂の乗りも当然良くなります。これら根付きのアジは体色が黄身掛かり「黄アジ」と呼ばれます。見た目が黄金色になることから「黄金アジ」と呼ばれることが多くなりますが、生物学上の別種ではありません。

その他のブランドアジ

長崎県の五島灘の根付きアジ「ごんアジ」、島根県浜田漁港認定の脂質10%以上の「どんちっちアジ」、静岡県由比漁港で水揚げされる「倉沢アジ」などがあります。これらはどれも地元漁協が厳しく釣り方や処理の仕方、重さなどを管理し、ブランド化されています。関アジと同じ海域の愛媛県佐多岬産「岬(はな)アジ」は、以前に巻き網漁のものが混じり、認定ブランド返上されたことがあるほどです(現在は復活)。

アジの釣り方

堤防からの釣り方

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アジの釣り方は大きく分けて二つあります。一つは「船釣り」、もう一つが「堤防釣り」です。今回は堤防からの簡単なアジの釣り方を紹介いたします。一番オーソドックスな堤防からの釣り方は、「サビキ釣り」です。アジは実は周年回遊している魚です。特に千葉の外房方面では全く四季に関係なく釣れ続けています。釣具屋さんなどで地元の堤防情報をゲットして釣行してみましょう。釣れたてのアジは格別ですよ。

堤防サビキ仕掛け

堤防の釣り方にも何種類かあります。足元のサビキ釣りと遠投サビキ釣りです。違いはコマセカゴの位置とウキを付けるか付けないかくらいで、基本的に仕掛けに違いはありません。コマセと呼ばれる誘いエサをカゴから振り出してハリスに何本か付いた針にアジを食わせます。時合いにあたると一荷で何匹も揚がることもありますので、ロッドは2号くらいがいいでしょう。

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アジの生態などもっと気になる方はこちらもチェック!

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