昼白色と昼光色はLED照明や蛍光灯の色の違い
LED照明や蛍光灯のパッケージには、必ず書かれている電球色/昼白色/昼光色の表示。親切なメーカーだとそれがどのような色なのか、具体的に簡単な説明が書かれていますが、わからないという人も多い色の表示ですね。これらは、表示によってどんな違いがあるのでしょうか。
違いやおすすめを紹介!
なんとなくいつも価格が安いものや、適当に選んでしまったりしていませんか?使う部屋やシーンによる電球や蛍光灯のおすすめも解説します。新しく照明を買い替えたいとき、新しい電球の選び方の目安としてご利用ください。
電球色と昼白色・昼光色の違い①電球色
ご紹介する電球の種類の中では、一番オレンジがかった色みが電球色です。オレンジ色といえば、あたたかみがあると感じられる方も多い明るさとなっています。
ここではそんな色の違いや見え方、明るさの違いを説明するために、外の陽の光と比べてその違いをご説明していきます。普段屋外に居て物を見たときと、室内で見た時の物の見え方の違いと思っていただければよいでしょう。
電球色と太陽光との違い
電球色は太陽光で見た時との明るさの違いで、少し暗めに見えるという特色があります。外の光が眩しく感じる方は、家の中に入ってくるとホッとしますね。そんな人は、電球色かそれよりも少し白っぽい昼白色という電球を選ぶことで気持ちが落ち着き居心地の良い部屋になります。
電球色の明るさは2800ケルビン
最近は明るさの単位もいろいろ使われていますが、明度と色の違いをご説明するのにケルビンという単位を使って数値的にご説明していきます。基本となる電球色は2800kです。これをまず覚えておいてくださいね。このケルビンという単位は数字が大きくなるほど明るく、青みが帯びるといわれています。
電球色と昼白色・昼光色の違い②昼白色
赤みや黄色が強い電球色。それよりも白っぽいと感じるのが昼白色の電球の見え方の特徴です。読み方は「ちゅうはくしょく」です。電球の明るさの種類分けの中では、一番陽の光に近い色みといわれているのも、この昼白色です。
外と家の中での明るさの違いをあまり出したくない場合や、電球色では暗すぎて気が滅入るという人におすすめなのがこの昼白色です。
自然に見える色
昼白色の電球は、人が一番自然に感じる色合いです。暗くてよく物が見えないということもなく、まぶしすぎて目が疲れるということもありません。昼白色の電球の明るさは5000k。さきほどの電球色の倍近い、光具合と青みがある色と思っておくと良いですね。
電球色と昼白色・昼光色の違い③昼光色
さて、最後にご紹介するのが昼光色のLED照明や蛍光灯の見え方です。この記事で取り上げている明るさの種類の中では一番明るく、青みも強いのがこの昼光色の特徴です。読み方は「ちゅうこうしょく」と読みます。
昼光色はかなり明るく青い
まず、明るさのケルビン数値から先に書くと昼光色は6500kあります。ここまでの単位は、全てどのメーカーでも統一されている規格です。メーカーによって違うということはありませんが、照明機器によっては明るさ調整がついていてそのために、違って見える場合もあるということを承知しておいてください。
先程の昼白色よりは1500数値が高いですが、その見え方はかなり変わってきます。とても明るく、青いと感じるのがこの昼光色の特徴です。
昼白色・昼光色のシーン別おすすめの選び方①
電球色や昼白色、昼光色のそれぞれのケルビンによる明るさの数値でだいたいイメージはつかめたのではないでしょうか。ここからは、それぞれのLED照明や蛍光灯におすすめのシーンを部屋ごとにご紹介していきます。
美味しそうに見える電球色
携帯やスマートフォンのカメラアプリで、グルメや食べ物などと書かれたマクロが入っているのをご存知ですか。これは、食べ物をきれいに撮影するために画像にかける色み調整です。
このマクロでは、オレンジかグリーン系のフィルターがかかります。美味しそうに見えるのがオレンジ系、ハッキリ見せながら食欲も失わせないのがグリーン系です。オレンジがかって見える電球色はダイニングやキッチンなど食事を取る場所の照明に向いています。
気持ちが落ち着く色
食事が美味しく見えるというだけでなく、オレンジ色のLED照明や蛍光灯には気持ちが落ち着くという効果もあります。このため、ゆっくり落ち着いて食事が取れるということも見逃せないポイントです。この他、リビングや和室、トイレや階段などにも電球色が使うとよいでしょう。
昼白色・昼光色のシーン別おすすめの選び方②
電球色はあたたかみがあって落ち着く色である反面、気持ちがゆったりしすぎて集中力が散漫になりがちという欠点があります。太陽光よりも暗めであることから、物がハッキリ判断できないため電球色で選んだものが思っていたのと違うということにもなってしまいます。そんなときにおすすめしたいのが昼白色のLED照明や蛍光灯です。
ウォークインクローゼットに
まず、昼白色の照明がおすすめなのがウォークインクローゼットです。ここには意外と暗めの照明をつけている場合が多いですが、これではクローゼット内で選んだ服が外の太陽光で見え方が違うという悩ましい結果になってしまいます。
コーディネートにこだわる人ほど、太陽光に近い昼白色をウォークインクローゼットの照明として選びましょう。また、同じ理由でメイクをする鏡台まわりの明るさも昼白色にすることをおすすめします。
昼白色・昼光色のシーン別おすすめの選び方③
薄暗い部屋にずっと居ると、外に出たいと感じる方も多いのではないでしょうか。また、明るすぎる室内だと目や疲れや精神的疲労を感じる方もいます。明るさと人の疲労度は、深く深く関係しています。そのような精神的、肉体的影響を考えて、室内照明を選ぶシーンもご紹介します。
疲れない色
昼白色はいつも過ごしている屋外に近く感じる色なので、照明の色の中においては一番疲労感を感じず、長時間居ても気持ちが安定する明るさと言われています。そのため、家に居ることが多いご高齢者の部屋や病気で療養中の方がいる部屋に使うとよいでしょう。電球色も落ち着く色であるのなら良いのではないか?と感じがちでしょう。
しかし、短時間なら良いですがずっといるとなると少し暗いので気持ちが落ち込みがちです。どのくらいその部屋にいるのかという時間も考えて使う電球や蛍光灯を選ぶとよいですね。
昼白色・昼光色のシーン別おすすめの選び方④
気持ちを集中させて作業をしたいとき、勉強がはかどるような明るさは?と言うと、昼光色がおすすめです。この表示のある物は脳を目覚めさせます。目の前の物事に対しての意識を高めてくれる効果があるのが、青色系の色みを持った電球となっているのです。
受験勉強や作業に
ずっとではないけれど、集中してそこで何か覚えたり作業をするときには、ものがハッキリ見えていた方が何かと都合がよいものでしょう。受験生のいる家庭での子供部屋の照明や作業をする部屋、オフィスなどにはそんな理由で昼光色の電球を使いましょう。
使い方にも工夫を
ただし、眼精疲労や精神的な疲れもたまりやすい明るさ、色みであるために部屋全体を明るくするのでなくデスクの上だけなどの工夫があると良いですね。どうしても部屋にひとつしか照明が置けない場合は、目を休ませるグリーンを配置して時々見るようにしてはいかがでしょうか。
昼白色・昼光色のシーン別おすすめの選び方⑤
一人暮らしの方の部屋や、食事もするし読書もするなどいろいろな用途に使われる部屋は、どんなLED照明や蛍光灯を選んだらいいのか迷うこともあるのでは?そんなときはオールマイティなものを選ぶと良いです。今回ご紹介している電球の中では、昼白色がそんなオールマイティーな物にあたります。
家の中と外の違和感が少ない
昼白色がどんな部屋にも合うと考えられている理由として、わかりやすい例をひとつあげてみましょう。それは、外から室内に入ってきたときに明るさや色みの違和感が少ないところにあると言われています。この表示が書かれたものは、人がごくごく自然に受け入れやすい色、明るさと感じるようになっているのです。
不向きがなく使いやすい
部屋の使い方がひとつだけでなく、いろいろである。利用するのが一人ではなく複数で、感じ方の違いがある。といった場合は、どの使い方にも使う人にも不向きがないといわれている、昼白色の照明、蛍光灯の使用がおすすめです。
【おまけ】蛍光灯の処分について
部屋やシーンに合わせたものと交換するなら、今までついていた不要になった蛍光灯の処分の方法も知っておきましょう。おまけとして、蛍光灯処分についておさえておきたいポイントをご紹介します。
蛍光灯は有害ゴミ
蛍光灯が電球色や昼白色、昼光色と明るさや色が変わるのは中に水銀が入っているからです。水銀といえば有害物質として名高い物ですね。蛍光灯の処分には、地域の決まりに準じた適切な廃棄方法が必要になってきます。水銀の廃棄物関係の環境省の発表は下記サイトからPDFをダウンロードして読むことができます。
蛍光灯はリサイクルゴミ?
有害なゴミであるとともに、蛍光灯のパーツにはレアアースも含まれています。簡単にどこにでも捨ててしまってはもったいない物です。家庭用の廃棄物に関してはリサイクル業者に委託せずに無料で回収してもらえるところが多いでしょう。
その廃棄の仕方も通常のゴミとしてか、リサイクルゴミになるのかというのも、それぞれの地方自治体によって変わってきます。お住まいの地域の回収方法に準じた処分の仕方をしていきましょう。
LEDの処分も自治体の回収に合わせて
それでは、LEDの処分方法は?というと、こちらも自治体によって違いがあります。例として、水銀が含まれていないから燃えないゴミで良かったり、別の袋に入れて捨てるなどさまざまです。お住まいの自治体の回収方法に合わせて処分するようにしましょう。
まとめ
シーンによって昼白色昼光色を選ぼう!
電球の種類の呼び方、それぞれの特徴をご紹介しつつ、それにあったシーンごとのおすすめLED照明や蛍光灯のカラーと明るさを見てきました。部屋によって変えるのも良いですし、オールマイティな昼白色で全てそろえてしまうというのもあるでしょう。
電球色とシーリングライトやスタンドライトを合わせて落ち着きがありながら手元だけはハッキリ見えるという工夫をしてみるのもひとつの方法でしょう。興味が湧きましたら電球からの部屋づくりを考えてみてくださいね。
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