木目シートを使ったDIYで部屋をリメイクしよう
木目シートはカッティングシートやリメイクシートなどという名前で100均でも売られている人気商品。貼るだけで雰囲気がガラリと変わるので、低コストでおしゃれな部屋づくりをしたい人にウケています。壁紙に使うだけでなく、古い家具に貼ることで物を大切に使い続けることもできる木目シート。どんな種類があって、どのように使ったらいいのでしょうか。貼り方やおしゃれな使用例をご紹介していきます。
木目シートの呼び方
カッティングシートと同じ?
いろいろな名前を付いて売られている木目シート。そのひとつにカッティングシートがあります。カッティングシートといえばデザインナイフを使って、文字やイラストを切りステッカーを作るシートのことをいいますが、一方で100均などで売られているステッカータイプの壁紙シートにも付けられている名前です。少し混乱する方もいるでしょうが、最近では2種類のカッティングシートが存在します。
リメイクシート・ウォールステッカーとも
たくさんある名前の中に、リメイクシート、リメイクシール、ウォールステッカーというものもあります。もちろん、それらはメーカーが違ったり、サイズが違ったりしますが裏面に糊がついているステッカータイプの壁紙であるという共通点があります。リアルなレンガや木目、金属風やコンクリートのプリントなどいろいろな物がそろっています。それでは、その中から今回クローズアップしてご紹介する木目、ウッド模様の壁紙シートの種類についても見ていきましょう。
家具や壁紙に!木目シートの種類
リアルなカッティングシート
たくさんあるウッドタイプの模様の中で、まずご紹介するのが高級感のある一枚板のリアルな壁紙ステッカーです。どのシートも本物のようなリアルさがあるのですが、市販品のドアや壁などに使われていそうな模様であることで、さらにリアル感がアップしています。手作りのDIYに使われるペンキで色が塗られたようなもの、オイルステイン加工がされたような物とは違って、化粧合板特有な表面の光沢もリアルに再現されています。
アンティーク調カッティングシート
続いて見ていただくのが、板張りの壁や床にペンキを塗ったようなDIY感がある壁紙シートです。ペンキで塗った模様はカラーもいくつかあり、写真のホワイトの他に水色のものも人気があります。どちらも明るいカラーで、アーリーアメリカンの家具を思い出させるリアルな木目がプリントされています。
あたたかみのあるカッティングシート
表面にツルツルとした加工がされていたり、ペンキを塗られたりという他に、無垢の木目にニスを塗っただけのような、木の暖かさを感じられるシートも人気です。そのまま1枚だけならベニヤ板っぽくなってしまうものもあります。しかし、写真のようなたくさんの板を貼り合わせたデザインのものなら、安っぽく見えず逆にとってもおしゃれなウッドインテリアに変えてくれるので使い勝手も良いシートになっています。
明るい洗練されたカッテイングシート
木目の汚れや年輪、コブなどがなく、きれいに整った繊維の模様の木目シートもあります。DIY感は薄れますが、ウッド以外の材質と合わせやすいのが特徴です。ドアやキッチンカウンター、テーブルなどの一枚板を使った家具に貼ると、洗練されたイメージに仕上がります。
男前カッティングシート
前者と真逆な位置にあるのが、男前なウッドステッカーです。木材のヤニ汚れや枝がついていたところの模様や木の割れ、年輪模様がリアルにプリントされているだけでなく、人気のオイルステイン加工されたようなダークな色目になっているのもポイントです。明るすぎるインテリアを落ち着いた雰囲気にリメイクするときに役立ってくれるでしょう。
剥がせるタイプが便利!
最後はシートのデザインではないですが、ステッカーシートの糊についてです。水で濡らしたり、糊を刷毛で塗ったりせずに使えるのが便利な市販のウッドシート。手軽に貼れるのは良いですが、壁紙などに使う場合は貼り直したり元に戻したりするのに剥がせるものである必要も出てきます。シートの中には、剥がせるものもあります。賃貸物件の壁紙や、作り付けの洗面台などに貼る時は、この剥がせるウッドシートがおすすめです。
木目シートの家具への貼り方①
ウッドシートのデザインと、貼ったときのイメージがだいたいつかめたところで、早速カッティングシートの貼り方についてご説明していきましょう。ここでは、デスクの天板板へのシートの貼り方で紹介していますが、ドアやカラーボックスなどいろいろなものへのウッドステッカーの貼り方に応用できます。
用意するもの
用意するものは、使用する分量に合わせた木目シート(模様合わせが必要なら多めに用意しましょう)、切断するのに使うハサミやカッター、シートと板の間の空気を抜くためのスキージー、雑巾、その他定規も使います。
木目シートの家具への貼り方②
下準備
デスクの天板やキッチンのシンク下のドアなどを木目シートでリメイクDIYするときは、できるだけ一枚の板の状態にした方が作業もしやすいですし仕上がりもきれいです。外せる部品は外しておき、ドアの場合は取っ手や蝶番も外してあとで付け直すとリメイクしたのがわからないような、完成度の高いリメイクができるでしょう。汚れを拭き取り、深い傷がある場合はパテで埋めて、サンドペーパーで平らにしてからシートを貼ることをおすすめします。
木目シートの家具への貼り方③
シートの切り方
用意した定規や巻き尺で貼りたい面のサイズを測ります。板の厚みや裏側に巻き込んで貼る分の寸法も測りましょう。シートを裏返して、その寸法の縦と横にそれぞれ5cm加えた長さをハサミやカッターを使って切り出します。木目シートの裏側には、チェッカーのラインが書かれているものがほとんどです。そのラインを目安にするとまっすぐきれいに切ることができます。
木目シートの家具への貼り方④
きれいな貼り方①
シートを切れたらまずは貼る板に仮置きしてみます。このとき、曲がらないよう裏側から見てさきほどのラインが貼る板と平行になるように置くとうまくいきます。まっすぐに仮置をしたら、少し裏返して端の10cmほど裏のフィルムを剥がしてそのまま慎重に元の場所に戻し貼り付けていきます。このとき、剥がせるシートであればズレても何度も貼り直しが可能です。
きれいな貼り方②
端10cmが貼れたら、そこから10~20cmずつバックフィルムを剥がしつつ丁寧にシートを貼ります。このとき、スキージーを使うのですが、すでに貼ってある中央から奥へ、右へ、左へと内側から外側へと一方向に動かすことで空気が入ってしまうのを防止できます。
きれいな貼り方③
デスクやドアの厚み部分への貼り方は、雑巾を使います。少しずつ位置をずらしながら雑巾で角がきれいに出るように圧着していきます。このとき、シートを引っ張りながらやるのがコツです。4方向全ての角をこの要領で貼っていきましょう。
木目シートの家具への貼り方⑤
仕上げ
表側のシートを貼る作業はあらかた終わりましたので、仕上げをしていきましょう。まずは、角に斜めに切り込みをいれます。できるだけ重なる部分は切り取ってしまいます。雑巾を使って裏側に巻き込むように貼っていきます。最後に、取り外した部品や金具を元に戻して木目シートでのリメイク作業は終了です。
木目シートを使ったインテリアDIY例①洗面所
賃貸でも使えるリメイクシート壁紙活用術
木目シートのきれいな貼り方もご紹介したところで、ここからは実際にDIYするときのアイデア、リメイク例です。最初に、賃貸物件の壁紙貼りにも使えるアイデアの伝授を兼ねた洗面所へのDIY例から。ウッドシート(木目に限らないのですが)を賃貸の壁紙として利用するときは、2つの方法が考えられます。
ウッドシートを壁紙に使う時のポイント
1つは大家さんに相談して原状復帰しなくても良いかという確認をして貼りっぱなしにする方法。利用者が飽きて張り替えるということも考えられますが剥がせるシートを使うなどで対応できます。もうひとつは動画でもやっている発泡スチロールのパネルに貼り、それをマスキングテープを貼った上から両面テープで貼る方法です。これなら、剥がせるシートでなくても壁に汚れや傷をつけずに剥がせるので便利ですね。
色目を合わせて一部だけリメイク
こちらは、洗面台のドア部分だけにシートを貼った例です。他には貼っていないのですが、色目があっているので一部が木目でも浮いた感じがしません。使っているうちにアイデアが思いついたら、新しく壁や棚などにも木目部分を増やしていくこともできそうですね。応用が効くシートの良い使い方です。
木目の縦使いでハイカラに
このように色目がハッキリしているシートの場合、横に使う方が多いですが、あえて縦ストライプを強調することで、とてもモダンな洗面台に仕上がっています。ダークな色合いだけでは、ぼやけてしまいますが、オフホワイトと合わせて、さらに鏡のまわりも同系色で縁取ってメリハリのある洗面所のリメイクができています。
さわやか系洗面所にも使える木目シート
水回りは、やはりアクアでクリアなイメージで使いたいという方もいるでしょう。ブルーの小物やガラスなどと合わせても違和感のない木目シートもあります。
木目シートを使ったインテリアDIY例②キッチン
男前カッティングシートで落ち着きを
洗面台に次いで、木目シートリメイクが多いのがキッチンです。市販のものは清潔感があって良いのですが、ずっと使っているとあたたかみが欲しくなることはありませんか。そんなときに使えるのが木目シートでのDIYテクです。こちらは、オイルステイン仕上げ調のダークカラーのシートでシンク下の扉類を全て貼った例です。落ち着きがある大人のキッチンという感じに仕上がっていますね。
リアルウッド調シートでカフェ風に
こちらは、キッチンというよりもリビング側のカウンター下のリメイクDIYです。カウンター下もスッキリしているのはよいけれど、もう少し飾り気が欲しいと感じるところです。面積も意外と大きいのでここにシートを貼るとガラリと印象が変わります。こちらの例では雰囲気を変えつつ他とのバランスも考えた同系色の木目シートを選ばれています。さりげないナチュラル感が素敵ですね。
棚と合わせたダメージ木目シートで統一感
キッチンの壁紙のリメイクは、全体でなく一部から始めるとコツがつかみやすくておすすめです。こちらは、棚に合わせてキッチンコーナーの壁紙を、ダメージ感がある古材風のシートに貼り替えています。色味は違いますが、使い込んだ感がどちらからも見えて、マッチしています。
無機質な換気扇に木目シートを貼る
最近よく見かけるのが、換気扇への木目シート使いです。熱に強いシートでないと少し心配ですが、木目にすることでいっきに冷たい雰囲気だった換気扇があたたかみのあるインテリアにも見えてくるから不思議ですね。汚れも気になる場所。掃除してもスッキリしないときはシートを貼って隠してしまいましょう。賃貸の場合は剥がせるタイプにすることをおすすめします。
古くなった天板にウォールステッカーを貼る
熱いものをうっかり置いてしまったり、物を引きずってしまったりで、汚れや傷が目立つのがカウンターの天板です。年月によるダメージはきれいに戻すことが難しいので、木目シートを貼って新品のようにリメイクしていきましょう。
冷蔵庫にも木目シート
海外のお宅だと、冷蔵庫をペンキでリメイクしているのは見たことがあるのですが、日本の主婦のアイデアだとこうなるのか!と驚いたのが、冷蔵庫への木目シートの利用です。こちらも古くなってくるとまだ中は使えるのに外側がデザインが古かったり、汚れが気になることもありますね。換気扇と同じく冷たい雰囲気が自分のキッチンに合わないということもあるでしょう。これなら、貼ってあるステッカーやマグネットにもマッチします。木目にすることで、驚きの変身をとげた冷蔵庫です。
木目シートを使ったインテリアDIY例③リビング
木目シートであたたかみのあるドアに
あたたかみのあるリビングは居心地がいいですよね。こちらのお宅では、無垢の木目の黄色がかったカラーとオフホワイトの2色に揃えて壁や家具などを素敵に配置されています。ドアもただの白ではなく、木目にしていることで、存在感がでています。
エアコンをレトロ調インテリアにリメイク
なかなか買い換えるのが大変だけど、部屋の雰囲気に合わないのが悩ましいのがエアコンなどの家電です。古くなったエアコンに、木目シートでラインをつくるだけでレトロな感じのおしゃれなインテリアに早変わり。すぐにでも真似できる、お手軽なリメイクアイデアです。
リアル調シートでアーリーアメリカンなインテリア
本物のアーリーアメリカンの家具にも、こんな飾り棚がありますね。これが木目シートを貼ったリメイクだとは言われなければわかりません。取っ手をもっとアンティークなものに変えたり、棚にレースシートを使ったりすることで、もっと雰囲気がでそうです。いろいろとリメイク案が浮かんでくる素晴らしいアイデアです。
複数のシートでテレビ台をおしゃれに
形が気に入っていてずっと使っているというテレビ台。雰囲気を変えるためにシートを使ってリメイクしています。ここで注目したいのが、複数のデザインシートを使っていること。かわいらしい形が、よりいっそう目立つようになっています。
ウッドステッカーでフォトコーナーを作る
リビングの一角をフォトコーナーにして楽しんでいる方も多いでしょう。フォトフレームや飾り棚の雰囲気に合わせた壁紙にすることで、全体のまとまりが出ています。一部だけ壁紙を変えるので手間もそれほど掛かりません。
木目シートリメイクなら格安でおしゃれテーブルに
いろいろな色の板を合板にして、カットし、加工したテーブル。職人さんの手間がかかるので、本物はとてもお高いものです。でも、それっぽい木目シートならとてもお安くおしゃれなテーブルが手にはいります。
木目シートを使ったインテリアDIY例④子供部屋
カラーボックスにカッティングシート
子供部屋によく使われるのがカラーボックス。どうせすぐ使わなくなるのだからとそのまま使っている方も多いでしょうが、せっかくなので木目シートでおしゃれにしてあげてみてはいかがでしょうか。ナチュラルな木目柄なら男の子の部屋にもマッチします。
無地の壁紙と合わせて爽やかさを
こちらも男の子のお部屋でしょうか。リビングのリメイクでもあった2色使いの部屋のコーディネートです。こちらは男の子らしく爽やかな水色と白で。壁の一面だけを白ペンキ風の木目シートの壁紙にして、モダンな感じに仕上げています。こんな風に子供部屋を作ってくれる家に生まれたかった!と誰もが思う素敵リメイクです。
ディスプレイボックスを自分好みにリメイク
ここで、小物リメイクを2つご紹介しましょう。どちらも100均のインテリアに木目シートを貼ったものです。それだけでは、どこのお宅でもよくあるアイテムですが、シートを貼ることでオリジナリティも生まれてきます。こちらはセリアのディスプレイボックス。そのままでは安いベニア合板の箱で、屋外なら良いけれど室内を飾るのには少しチープな感じがします。シートでリメイクするとそれも見えなくなって良いですね。
よく見る100均商品をオリジナルインテリアに
こちらも100均の仕切りケース。2種類のシートでリメイクされています。同じものをいくつか並べるときに、2色使いをすると変化が出ておしゃれな感じになってよいですね。
木目シートを使ったインテリアDIY例⑤トイレ
配管隠しをDIYして木目シートでおしゃれに
主婦が密かにリメイクしたい場所としてあげる部屋にトイレがあります。特に配管まわりは奥で掃除もしづらいし、無骨さが気になったりもします。自分で配管隠しをDIYして、2種類の木目シートで仕上げています。これなら見た目が素敵になって掃除も楽になりますね。
汚れやすい部分に剥がせる壁紙シートを
掃除といえば、トイレは壁も気になります。腰板のように下部分だけ木目シートを貼ることで、汚れを隠しにつつおしゃれな壁にリメイクできます。
木目シートを使ったインテリアDIY例⑥その他
木目シートで階段をおしゃれに
最後にその他の木目シートリメイクを3つご紹介します。まずは多くの人がいろいろなリメイクをされている階段のアレンジ。ステップ部分と同系色の寄せ木細工風のシートが素敵です。シンプルだけどおしゃれな雰囲気にしたいという人におすすめな階段リメイクアイデアです。
ウォールステッカーで食器棚からたんすへ
こちらは、お母さまが持っていた古い食器棚をもらってきて木目シートでタンス代わりにアレンジされた作品です。使えるものは寿命まで使ってあげるのがリサイクル精神です。シートの選び方も、部屋の雰囲気とあっていて素敵です。
木目シートはアウトドア用品リメイクにも
こちらは、アウトドアのテーブルを木目シートでリメイクした作品です。掃除が簡単なつるっとした化粧合板のテーブルも良いのですが、もっとアウトドア感が欲しい。そんなときに使えるアイデアです。古材のようなデザインがマッチしていますね。アウトドアでの食事が楽しくなりそうです。
まとめ
リアル木目シートでおしゃれにリメイクDIY!
いろいろなデザインが揃っていて、リメイクのアイデアが膨らむ木目シートについてご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。貼り方手順にそって作業すれば誰でもきれいに仕上がります。手軽に100均などでも手にはいりますので、ぜひ手持ち家具や壁紙、DIY作品の仕上げにと使ってみてくださいね。賃貸物件には剥がせるタイプの物がおすすめです!
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