ヨシムラ S/O R-77JサイクロンEXPORT SPEC FZ8/FAZER8(南アフリカ> 《ヨシムラジャパン 110-387-5W80B》
トップブリッジ ハンドルセット ブリッジタイプ アルミ削りだし製 AGRAS(アグラス) GSR250(JBK-GJ55D)
SUNSTAR フロントスプロケット 520-15T GSR250 《サンスター 3C415》
キジマ(KIJIMA) リアキャリア ブラック GSR250[210-196]
イニシャルアジャスター アルミ削り出し製 AGRAS(アグラス) GSR250(JBK-GJ55D)
Φ180汎用ビキニカウル ブラック(取り付け部幅230mm) MAD MAX(マッドマックス)
2輪 アグラス フロントフェンダー 品番:P055-1132 黒ゲル スズキ GSR250 JAN:4548664928484
スズキGSR250の評価:はじめに
スズキのGSR250は街乗りからツーリングまで幅広く楽しめる250ccのネイキッドバイクとして人気があります。ボリューム感のあるシルエットや2本出しのマフラーが魅力的ですが、比較的に低い最高出力や、アンバランスなデザインが気になるところです。ここではスズキのGSR250スペックやユーザーのレビューやインプレを徹底検証し、カスタム方法を検討します。
GSR250は貴重な存在!
250ccのネイキッドバイクにスポーティなキャラクターを求められる中、ツーリング向きのGSR250は貴重な存在です。後継機種として販売されたGSX250Rもツーリング向きといえるキャラクターを持っていますが、フルカウルを装備したスーパースポーツに近い雰囲気になっています。
他車の競合車種
スズキのGSR250の競合モデルとして考えられるのはヤマハのMT-25だといえます。兄弟車であるYZF-R25は2019年の3月にフルモデルチェンジしてスポーツ性を高めましたが、MT-25の2019年モデルはオールマイティなキャラクターが継続されたからです。
GSR250ともっともキャラクターが近かったカワサキのZ250は2019年2月のフルモデルチェンジし、軽量でスポーティなネイキッドバイクになりました。
スズキGSR250の評価:車体サイズ
車体サイズのスペック
GSR250の車体サイズを検証します。他のモデルと比較するとGSR250の車体サイズは大柄で重いことがわかります。軽量でコンパクトな250ccネイキッドに人気が集まる中、GSR250は独自路線。シルエットにボリューム感がありますので、さらに大きく感じます。しかし、シート高は平均値よりも低いので、足つき性は比較的に良好です。
項目 | スズキ GSR250 |
現行モデル 平均値※ |
全長 | 2,145mm | 約2,033mm |
全幅 | 760mm | 約783mm |
全高 | 1,075mm | 約1,047mm |
シート高 | 780mm | 約790mm |
車両重量 | 183kg | 約158kg |
※平均値はCB250R、MT-25、Z250のスペックから算出
車体サイズに関するインプレ
GSR250ユーザーのレビューやインプレを確認すると、大柄で重いというコメントが目立ちます。しかし、押し歩きでは苦労するものの、大きさや重さが走行時の安定性に貢献しているというコメントは多いですね。
デザインに関しては賛否両論。バイクのデザインは大切な要素ですので、外観で気になるところはカスタムしましょう。
取り回し: 重くて比較的ホイルベースが長いので少しだけ難しいかも。
250のわりにちょっと重いかなと思いますが、車体が大きめなので仕方ないかと思います。でも、この重さが走行時の安定性につながっていると思います。
最初は格好悪いと思っていましたが,走行している様子を見かけて,人が跨るとそんなに悪くもないかなと思って購入した不思議なデザイン。
スズキGSR250の評価:エンジン
エンジンのスペック
GSR250のエンジンは最高出力、最大トルク、理論上の最高速度、すべてが低いといえます。高速道路での追い越し距離には余裕を持ったほうがいいですね。
しかし、4速でレッドゾーン入口の11,000回転までエンジンを回すと117.27km/hまで出ますので、高速道路での合流加速はまずまずです。
スズキ GSR250 |
現行モデル 平均値 |
|
最高出力 | 18 kW(24 PS) /8,500rpm |
約24.5kW(33PS) /11,167rpm |
最大トルク | 22N・m(2.2 kgf・m) /6,500 rpm |
約23N・m(2.3kgf・m) /9,500rpm |
理論上の 最高速度 |
117.12km/h | 約159.76km/h |
※平均値はCB250R、MT-25、Z250のスペックから算出
エンジンに関するインプレ
GSR250ユーザーのエンジンに関するレビューやインプレを確認すると、スムーズな回転フィーリングや低中回転で粘るエンジン特性に満足しているコメントが目立ちます。
GSR250のエンジンは、たまにしか走行しない高速道路での性能よりも、日常で走行する一般道を重視した特性だといえます。ツーリングで高速道路をよく使うライダーなら、ギア比をカスタムするといいですね。
(エンジン性能は)とにかくスムーズ。絶対的な速さはないが安定している。純正マフラーなら音はしない。エンジンの音しか聞こえない。(中略)街乗り60キロが最高に気持ちいい。80キロくらいまではスムーズな加速。それ以上は6速全開でも加速はゆっくり。
一番関心したのが,エンジン性能。きれいに回り,カタログ数値以上のパワーを感じます。低回転でも粘る素晴らしいエンジンだと思います。下道を走るだけならこれで十分と思わせてくれます。
スズキGSR250の評価:燃費
燃費のスペック
GSR250の燃費は良好です。開発時期が古いロングストロークエンジンを搭載していますので、GSR250は燃費性能で不利なはずなのですが、他のモデルの平均値と比較すると同等だといえます。燃料タンクはMT-25やZ250よりも1L少ないのですが、航続距離は長いですね。
スズキ GSR250 |
現行モデル 平均値 |
|
燃費 (WMTCモード値) |
29.2km/L | 29.03km/L |
燃料タンク | 13L | 12.67L |
航続距離 | 379.6km | 367.76km |
※平均値はCB250R、MT-25、Z250のスペックから算出
燃費に関するインプレ
GSR250ユーザーの燃費に関するレビューやインプレを確認すると、WMTCモード値に近い数値になるというコメントが多いですね。水冷2気筒のロングストロークエンジン、重い車両重量を考えると良好だといえます。
ユーザーのレビューやインプレをもとに実燃費を計算すると30.52km/Lでした。満タンで400km弱走行できますので、日帰りツーリングなら給油しないことも多いでしょう。
山から街まで一日往復40キロでリッター30前後。毎日上り坂走ってこれなのでとてもいいと思う。
通勤片道12kmで25、ツーリングで30高速無しだと35、ってとこです。慣らしと練習兼ねて郊外のんびり50㌔制限で走った時は40行きました。感触としては5000以上回さずのんびり走れば燃費は伸びて、回すとがくんと落ちる感じ。
スズキGSR250の評価:足回り
足回りのスペック
GSR250の足回りはキャラクターに合ったスペックだといえます。剛性感よりもしなやかさを重視し、路面追従性は粘り強い特性です。
セミダブルクレードルフレームは軽量でしなやかなのが特徴です。フロントサスペンションはオーソドックスな正立フォークですが、キャスター角が寝ているのでハンドリングは大らか。リアサスペンションはメンテナンス性がいい非リンク式のモノサスペンションです。
スズキ GSR250 |
||
フレーム | セミダブルクレードル | |
サスペンション | フロント | テレスコピック |
リア | 非リンク式 モノサスペンション プリロード調整7段 |
足回りに関するインプレ
GSR250ユーザーの足回りに関するレビューやインプレを確認すると、直進安定性が高く、乗り心地がいいというコメントが多いですね。
近年はアジア諸国での使用目的に合わせ、リアサスペンションが硬めになっているモデルが多いので、ソフトセッティングなGSR250は貴重な存在だといえます。せっかくですから、カスタムパーツでフロントサスペンションを強化したいところです。
真っ直ぐ走ってくれるのに、様々なカーブでは必要な分だけ、バイク側が導くように曲がってくれます。セルフステア、と某雑誌で言ってましたが、正にこの事なのでしょう。(中略)ただ走っているだけで楽しいと思えます。
長距離走って実感出来る優しい乗りごご地、GSRに乗っている人はみんな感じていると思う。強いて言うならフロントのサスが少々柔らかいかな。けどリヤサスは割りとしっかりと踏ん張ってくれるので、乗りごご地の良さに貢献していると思う。
スズキGSR250の評価:考察
GSR250は大柄で重厚な車体やトルキーなエンジン特性がツーリングでの疲労を軽減してくれます。過激な走行性能は備えていませんが、質実剛健な印象が強く、旅バイクに相応しいキャラクターです。しかし、スペックやインプレを検証していると、カスタムの余地があるのがわかりました。
カスタムの方向性
スズキのGSR250は他のスポーティなモデルと同様に扱うよりも、ツーリングに特化したカスタムがおすすめです。足りないところを補いながらも、GSR250の特徴を最大限に活かせるカスタムをしましょう。課題となるのは車体サイズ、高速走行、足回り、外観デザインだといえます。
スズキGSR250の評価:街乗り性をカスタム
GSR250は大柄で重い車体サイズが安定感を生み出しているものの、街乗りではデメリットになっているのが現状です。エンジンから遠いところから軽量化すること、大柄で重い車体を扱いやすくすること、この2点を意識してカスタムしていきましょう。
ヨシムラ R-77Jサイクロン スリップオンマフラー
ヨシムラ S/O R-77JサイクロンEXPORT SPEC FZ8/FAZER8(南アフリカ> 《ヨシムラジャパン 110-387-5W80B》
ヨシムラのR-77Jサイクロンスリップオンマフラーは交換するだけでGSR250を軽量化できます。1本出しマフラーになってしまいますが、ノーマフマフラーよりも4.2kg軽くなり、街中での取り回しがしやすくなると好評です。ノーマルマフラーと同様にセンタースタンドも使えます。
スズキ車を知り尽くしたヨシムラのマフラーは信頼性が高いですね。低中回転でのサウンドに自己主張感がありますので、住宅街での走行には注意しましょう。
アグラス トップブリッジ ハンドルセット
トップブリッジ ハンドルセット ブリッジタイプ アルミ削りだし製 AGRAS(アグラス) GSR250(JBK-GJ55D)
アグラスのトップブリッジとハンドルバーはGSR250のセパレートハンドルをバーハンドルに変更できます。バーハンドルにすると大柄で重い車体が街乗りで扱いやすくなり、ツーリングでも疲れにくくなるのでおすすめです。GSR250FやGSR250Sの純正パーツに換装するカスタム方法もありますよ。
スズキGSR250の評価:高速走行性をカスタム
GSR250でのツーリングで高速道路を多用する場合はギア比(二次減速比)を変更するカスタムがおすすめです。比較的に簡単にカスタムできますし、外観に影響しないというメリットがあります。
エンジン側のドライブスプロケットで大まかにギア比変更をし、リアホイール側のドリブンスプロケットで微調整するといいですね。極端にギア比を変更すると扱いにくくなりますので、小刻みに試しながら調整しましょう。
サンスター 3C415
SUNSTAR フロントスプロケット 520-15T GSR250 《サンスター 3C415》
サンスター 3C415でGSR250のドライブスプロケットを一丁増やせば、二次減速比を3.285から3.067に変更でき、理論上の最高速度を約125.4km/hまで伸ばせます。最大トルクを発生させる6,500回転までエンジンを回した時、理論上の速度は約96km/hですので、追い越し加速は十分ですね。
スズキGSR250の評価:ツーリング
GSR250はツーリングが楽しい250ccのネイキッドバイクですので、さらにツーリング性を高めるカスタムが正攻法だといえます。スポーティなモデルにはない使いやすさと扱いやすさを追加したいですね。
キャンプツーリングやタンデムツーリングで活躍するカスタムパーツと、足回りを充実させるカスタムパーツを紹介します。
キジマ リアキャリアGSR250用
キジマ(KIJIMA) リアキャリア ブラック GSR250[210-196]
キジマのリアキャリアGSR250用はキャンプツーリングでの積載性を高め、タンデムツーリングでのグラブバーにもなりますのでおすすめです。ノーマルのグラブバーと交換するだけですので、簡単に取り付けできます。トップケースの取り付けにも便利ですね。
アグラス イニシャルアジャスター
イニシャルアジャスター アルミ削り出し製 AGRAS(アグラス) GSR250(JBK-GJ55D)
アグラスのGSR250用イニシャルアジャスターをフロントフォークに追加し、前後のバランスを最適化しましょう。イニシャルアジャスターでライダー乗車時の沈み込み量を前後で統一すると、段違いで扱いやすくなります。リアのプリロード調整だけではサスペンションの一番おいしいところを楽しめませんよ。
スズキGSR250の評価:デザイン
GSR250をカスタムするうえで、もっとも重要なのが外観のデザインです。全体のシルエットは重厚な雰囲気なのですが、ヘッドライト周りだけボリューム感に欠けています。思い切ってヘッドライト周りを大幅変更するといいですね。
Φ180汎用ビキニカウル
Φ180汎用ビキニカウル ブラック(取り付け部幅230mm) MAD MAX(マッドマックス)
GSR250のヘッドライト周りを汎用のビキニカウルに換装してボリューム感を出しましょう。スクリーンはやや立っているほうが似合いますね。
GSR250のヘッドライト周りはボリューム感が高いシュラウドに負けています。バランスをとるためには大きめの丸目ライトが相応しいですね。
アグラス フロントフェンダー GSR250用
2輪 アグラス フロントフェンダー 品番:P055-1132 黒ゲル スズキ GSR250 JAN:4548664928484
アグラスのフロントフェンダーは、GSR250の異質な雰囲気をすっきりとさせてくれます。リアフェンダーやシュラウドとの相性もいいですね。塗装はされていませんので、DIYするかスズキのショップでオリジナルカラーを塗装してもらいましょう。
スズキGSR250は中古がお買い得?
スズキのGSR250は2012年の7月に販売が開始されました。すでに生産が終了していますが、スズキにある2017年モデルの新車在庫を購入できます(2019年3月20日現在)。
約5年間しか生産されていませんが、中古車市場での在庫数は多いですね。また、コンディションがいい中古車が多く、カスタムを前提に中古車を購入するのもありです。
新車と中古車の実勢価格は?
スズキGSR250 | |
新車価格(税別) | 423,000円 |
新車実勢価格 | 約30~43万円 |
中古車実勢価格 | 約15~46万円 |
※2019年3月20日現在の価格
GSR250の実勢価格を調べると、思いのほか安いといえます。特異なデザインやエンジンスペックの低さから、最新モデルよりも新鮮さが感じられないためです。今となっては貴重な存在感を放っていますので、購入するなら今がねらい目だといえます。
中古車のノーマル車とカスタム車
中古車のノーマル車が占める割合は6割を超えますが、フロントフェンダーをカスタムパーツに交換した個体は思いのほか多いといえます。中古のカスタム車を確認すると、マフラーの交換やリアキャリアの追加など、軽微なカスタム車が目立ちます。
スズキGSR250の評価:まとめ
スズキのGSR250は他のモデルと違った方向性が魅力的な250ccのネイキッドバイクです。デザインのアンバランスさから人気は他のモデルに引き離されていました。しかし、GSR250は特性にあった使い方をすれば、最高の相棒になること間違いありません。
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