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「浅間山」登山情報!ルートや登山口アクセスから登山規制情報について紹介!

日本百名山に選ばれている浅間山は、その山容の美しさと自然の豊富なことから登山に訪れる方が多くいます。現在活火山である事から登山には規制が設けられています。情報などを事前に確認する必要があります。浅間山登山のルートと規制の確認方法についてご紹介します。
2020年8月27日
Meigen Oka
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浅間山の概要

上信越高原国立公園に指定されている浅間山は地図上では長野県側にあり、日本百名山、花の百名山にも選ばれています。時折、浅間山山頂から煙がたなびく様子が見られますが、浅間山は三つの火山帯によって形成され、浅間連峰と称されます。浅間山は活火山で有る為、過去には大噴火によって周辺に甚大な被害をもたらしました。有名な「鬼押出し」はその浅間山大噴火の痕跡のひとつの場所です。

登山者に人気のある浅間山

元々は山岳信仰の山とされていた浅間山は、昔から浅間の御山として地域の人々に崇められてきた山です。気軽に日帰り登山も出来ますから、登山者にも人気のある山のひとつです。浅間山は独立峰であることから山頂からの展望は素晴らしく、富士山も望む事もでき、日本アルプス、八ヶ岳、上毛三山などの山々も遠望できます。

鬼押出し園

江戸時代の天明3年(1783)に大噴火を起した浅間山から噴出した溶岩が、現在の山頂より北側の群馬県側5.5km、6.8平方kmの広さに渡って出来た奇岩の場所です。まるで鬼が暴れて岩を押し出した様だという表現によって「鬼押出し」と呼ばれる様になったもので、現在では人気観光地となっています。

鬼押出し園の基本情報

【所在地】群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原
【連絡先】0279-86-4141
【アクセス】JR吾妻線万座・鹿沢口駅よりバス利用約30分
【車】上信越自動車道碓氷軽井沢ICより約45分

鬼押出し園
鬼押出し園は、天明3年(1783年)の浅間山噴火によって生まれた、溶岩の芸術です。

浅間山の魅力

浅間山の魅力は何といっても、独立峰である為にその山の姿の美しさです。四季折々に移り行く化粧をした様な山姿を見ることが出来ます。避暑地で有名であり、今や一大観光リゾート地ともなった長野県の軽井沢や、高原野菜の栽培でも知られる嬬恋村からもその秀麗な山容を眺められます。周辺には湯の丸高原や高峰高原などの高原リゾートや万座温泉、草津温泉に代表される温泉も点在し、長野県小諸市にある「小諸城址懐古園」や「鬼押し出し園」等々観光地なども多くあって、四季を通じてスポーツや観光に多くの人たちが訪れる場所でもあるのです。

浅間山で見られる植物

浅間山は花の百名山に選ばれているほど、貴重な高原植物や山野草の宝庫です。季節ごとに多くの種類の花が観察でき、山野草などの植物を愛好する登山者の目を楽しませています。高原地帯には草原地帯の外、針葉樹林や落葉広葉樹林、湿原なども含まれていますが、浅間山の度重なる噴火活動によって植生もかなりの影響を受けて変化してきました。現在観察できる植物は1,000種を数えます。

砂礫(されき)地や溶岩の間で見られる花

活火山である浅間山では噴火による岩場などの場所が多く、独立峰であるため風雪も厳しく、植物にとっても良い環境の場所ではありませんが、そんな環境でも健気に咲く植物があるのです。主なものにガンコウランやツガザクラが地にへばりつく様に自生しています。

高原で見られる花

独立峰の浅間山は裾野を長く引いた広大な高原地帯も形成しています。この様な草原には植物たちも多く自生していて可憐な花を咲かせています。貴重な高原植物として”ハクサンフウロ”や”マツムシソウ””ヤナギラン”が群落する場所を見ることができます。

浅間山の噴火

浅間山は過去何度も大噴火を繰り返してきました。江戸時代の記録に天明3年(1783)に大噴火があったことが記録に残されています。いわゆる”天明の大飢饉”と言われている原因が、浅間山噴火による噴煙や火山灰による日照不足から起こったものとされています。今までには長野側ではあまり被害は少なく北側の群馬側に甚大な被害を及ぼしています。

裾野周りはなだらかな美しい曲線を描いている浅間山ですが、現在までに約30回を超える大きな噴火が繰り返されてきたと言われ、小さなものを加えれば数限りがありません。火山の状況把握には、浅間山に設置されているライブカメラによる映像や状況、登山規制情報などを気象庁の防災情報で確認ができます。

気象庁|浅間山火山防災連絡事務所
気象庁浅間山火山防災連絡事務所が提供するページです

浅間山登山で守ること!

5月初旬に浅間山では登山開きとなり、多くの登山ファンが訪れる季節到来です。浅間山登山は通常の登山と違う点で守らなければならない事があります。浅間山は活火山ですので、いつ噴火するか予知できません。登山日程などが決まったら、事前に噴火警戒レベルの確認と規制の範囲、登山がどの範囲まで可能なのかを必ず調べておきましょう。また、いざという場合の装備品もチェックが必要です。

登山規制の無視は厳禁!


活火山に付き物の目に見えない火山ガスは大変危険ですので、指定されたコースの外には立ち入らない様にします。自分のレベルに応じた道程を選び、難所とされる場所には十分な注意が必要です。規制を無視することは厳禁ですし、もちろん登山計画書は必ず提出する義務があります。

登山途中に噴火警報が発令されたら

万一、登山中に緊急放送があり、異常を感じたり噴火が起こってしまったら、各登山コースに設営されている火山用シェルターに身を隠す様にします。シェルターは事前に確認しておきましょう。

浅間山登山での注意ポイント!

活火山である事を承知で登山するには注意すべきポイントがあります。噴火警戒レベルが低くても誰にも予知できない噴火が発生する可能性があるかも知れません。浅間山に限らず、どの様な山にも登山をする時は、あくまでも自己責任となりますので最低限注意するポイントがあります。事前に火山情報を得ていても、噴火は突然発生するかも知れないという事を常に念頭において置かなければなりません。登山計画書の提出義務と噴火警戒レベルと、どこまでが登山可能なのかを確認する事が必要と前述しましたが、噴煙の上がり方や、地鳴りなどの異常を身体に感じたら、直ぐに下山する様にしましょう。

浅間山火山用シェルター

浅間山登山道の各所に設置されている火山用シェルターは、いざという時に身を守る重要な施設です。緊急時であって下山など出来ない状態の時など、噴火の予兆が見とめられた場合には直ぐにシェルターに入って身を隠し、噴石などからの直撃を防ぐ必要があります。

火山用シェルター設置場所

浅間山登山道には3箇所に火山用シェルターが設置されています。火山館、登山表コースの槍ヶ鞘(火口から約3㎞)、前掛山の山頂付近の場所にあります。

警戒レベルによって登れるルート

浅間山は登山する人々の安全を確保するために規制を設けて登山の可能区域の制限を行っています。気象庁によって発表される浅間山の噴火警戒レベルによる規制と登山可能範囲が決まります。警戒レベル1では、浅間山荘及び車坂峠のどちらの登山コースでも前掛山の頂上まで行くことができます。警戒レベル2では、浅間山荘登山口からや車坂峠登山口からの表コース、裏コース両方からも賽の河原分岐(前掛山登山口)まで登れます。警戒レベル3では、車坂峠からは登山できません。辛うじて浅間山荘から一の鳥居までの区間のみ可能です。長野県小諸市のホームページからでも確認できます。2018年8月30日より規制の緩和が発表されて警戒レベルが1となっています。

浅間山への登山装備

一般的には浅間山登山は日帰りできますので、通常のトレッキング装備を用意できれば良いのですが、日帰り出来るからと軽く考えず、天候の急変などの事態を想定して、防寒具、着替え、医薬品など一通りの装備を用意した方が良いでしょう。また、浅間山は活火山ですので、不測の事態に備えて装備のひとつにヘルメットを加えておく事をおすすめします。冬季登山のトレーニングコースでもあるトーミの頭から黒斑山への積雪期冬山登山や裏コースの縦走にはピッケルやアイゼンの用意が必要であり、地図やコンパスの携帯も必須のアイテムです。

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浅間山登山ルート①

車坂峠から賽の河原コース

長野県高峰高原車坂峠登山口から表ルートを登り、トーミの頭から草すべりを通って湯の平口分岐まで進み、そのまま賽の河原分岐まで昇り車坂峠登山口に戻る日帰りルートです。

車坂峠からの浅間山登山の表ルートの槍ヶ鞘にの火山シェルターが設置されている事を確認しながら進みます。槍ヶ鞘を過ぎてトーミの頭に着きますが、ここからの展望は抜群で、長野県側佐久平の景観が見渡せ、天候次第では富士山も眺めることが出来ます。

アクセスルート情報

【日帰り:規制警戒レベル2】
【コース地図】車坂峠よりアクセス→トーミの頭→湯の平口分岐→賽の河原分岐(前掛山登山口)→湯の平分岐→トーミの頭→車坂峠(帰着)
【地図上距離】約7.5km
【標高差】約347m
【行程時間】約4時間40分

浅間山登山ルート②

高峰高原(車坂峠)から前掛山コース

長野県高峰高原車坂峠登山口から槍ヶ鞘、トーミの頭、草すべり、湯の口平を通り、賽の河原分岐を経て前掛山へと進む日帰り登山ルートです。登山規制が警戒レベル1であれば前掛山頂上まで登ることができます。

賽の河原(前掛山登山口)を過ぎて高度を稼いでいくと、目前に浅間山山頂や仙人岳、蛇骨岳などの外輪山が眺められます。”火口立ち入り禁止”の看板から浅間山火口の縁を歩いて前掛山山頂に到着します。

アクセスルート情報


【前泊日帰り:規制警戒レベル1】
【コース地図】車坂峠よりアクセス→赤ゾレの頭→トーミの頭→火山館→湯の平口→賽の河原分岐→(登り約90分)前掛山→(下り約60分)賽の河原分岐→湯の口平→火山館→トーミの頭→赤ゾレの頭→車坂峠(帰着)
【地図上距離】約12km
【標高差】約1,345m
【行程時間】約7時間45分

浅間山登山ルート③

浅間山荘から前掛山登山口コース

長野県小諸市の浅間山荘登山口からのスタートは蛇堀川沿いに登る2つの浅間山登山コースがありますが、両方のコース共歩きやすい登山道です。どちらのコースを進んでも火山館に着き、湯ノ平口分岐を経て前掛山の登山口に到着します。

この浅間山登山ルートはずっとなだらかですので初心者向けといって良いでしょう。コース途中からはトーミの頭や雄大な浅間山外輪山を眺められ爽快な気分を味わえます。帰りには浅間山荘の温泉で山登りで疲れた身体を癒すことができます、宿泊も可能ですのでおすすめの浅間山日帰り登山コースです。

アクセスルート情報

【日帰り:規制警戒レベル2】
【コース地図】天狗温泉(浅間山荘)よりアクセス→一の鳥居→二の鳥居→火山館→湯の平口→賽の河原分岐(前掛山登山口)→賽の河原分岐→湯の平口→火山館→二の鳥居→一の鳥居→浅間山荘(帰着)
【地図上距離】約8.8km
【標高差】約663m
【行程時間】約4時間15分

浅間山登山ルート④

車坂峠から蛇骨岳を経て前掛山登山口コース

車坂峠から蛇骨岳への浅間山登山ルートは裏コースと呼ばれています。険しい難所が続くルートですので難易度は高く中・上級者向けコースです。難しいコースですが、標高2,300m程度の外輪山を登るので、間近に浅間山を眺めながら登山の醍醐味を味わえますが、少しきつめの日帰り登山コースです。

トーミの頭からは縦走するルートで、草スベリ分岐を通って蛇骨岳、仙人岳から鋸岳へと続く稜線の素晴らしい景観を眺められる黒斑山に立ちます。トーミの頭から黒斑山へは初心者向けの浅間山の冬山登山コースにもなっています。

蛇骨岳に到着したら仙人岳を経て鋸岳を通り“Jバンド”と呼ばれている、噴火による岩が無数に散らばる場所を通って前掛山登山口に着きます。ガレ場の急斜面ですので注意が必要です。片道でも5時間ほどの行程ですので熟練の登山者との同行をおすすめします。

浅間山裏側からのいわゆる裏登山コースは浅間山を巡る外輪山を縦走するコースです。そのコース途中にある「Jバンド」は登山道のそこかしこに散らばる岩がまるで”J”の様に見えることから呼ばれているものですが、近辺にはかつて浅間山の噴火により飛散した大きな岩が無数に行く手を遮る様に散らばっています。浅間山登山には危険と言われている登山道には十分注意しなければなりません。

アクセスルート情報

【前泊日帰り:規制警戒レベル2】
【コース地図】車坂峠登山口よりアクセス→槍ヶ鞘(避難用シェルター有り)→トーミの頭→黒斑山(標高2,404m)→蛇骨岳(標高2,366m)→仙人岳(標高2,319m)→Jバンド(標高2,599m)→賽の河原分岐(前掛山登山口)→トーミの頭→槍ヶ鞘→車坂峠(帰着)
【地図上距離】約9.2km
【標高差】約430m
【行程時間】6時間40分

浅間山登山ルート⑤

車坂峠から黒斑山を経て浅間山荘下山コース

浅間連峰のなかで最も標高の高い黒斑山(2,404m)に登頂して浅間山の雄大な景観を眺めた後に、トーミの頭を経由して浅間山荘に下山する浅間山日帰り登山ルートです。

黒斑山までは登山道は良く整備されていますので、子供連れや初級者の方でも容易に登ることができます。浅間山に噴火による規制がかかってしまった場合には、前掛山へは行けませんので、登山ルートを黒斑山へと変更する方が多いのです。

アクセスルート情報

【日帰り:規制警戒レベル2】
【コース地図】車坂峠よりアクセス→槍ヶ鞘(シェルター有り)→トーミの頭→黒斑山→草すべり→湯の平口→火山館→二の鳥居→一の鳥居→浅間山荘(帰着)
【地図上距離】約8.5km
【標高差】約994m
【行程時間】約5時間30分

登山者を癒す温泉施設①

高峰高原ホテル

浅間山登山道車坂峠登山口の場所にありますので、トレッキングで疲れた身体を癒してくれます。標高の高い所にあるのでホテルからの眺めは最高。風呂からは浅間山をはじめ、周辺の山なみや自然の景観を一望でき、間近にきらめく満天の星を眺めながらの温泉は最高の気分です。

高峰高原ホテルの基本情報

【所在地】長野県小諸市高峰高原704
【連絡先】0267-25-3000
【アクセス】小梅線小諸駅より車利用約30分
【車】上信越自動車道小諸ICより約30分


【公式】 天空の絶景宿 高峰高原ホテル | 軽井沢から40分
長野県小諸市標高2000mに佇む天空宿。星空、夜景、雄大な山々など思い出に残る感動的な景色がご覧いただけます

登山者を癒す温泉施設②

ランプの宿「高峰温泉」

高峰高原の雲上にある知る人ぞ知る温泉なのです。標高2,000mの高所にある秘湯の温泉宿です。浅間山を訪れる登山者にとっては馴染みとなっている温泉です。

空に浮かんでいる様な場所にある野天風呂からは雲海も眼下に見え、心身ともに疲れを癒してくれます。

高峰温泉の基本情報

【所在地】長野県小諸市菱平高峰高原704-1
【連絡先】0267-25-2000
【アクセス】しなの鉄道小諸駅よりバス利用約45分
【車】上信越自動車道小諸ICより約30分

ランプの宿 高峰温泉

登山者を癒す温泉施設③

天狗温泉「浅間山荘」

浅間山荘は、火山館を経由しての浅間山登山コースの登山口の場所にある温泉施設です。日帰り入浴もできるので登山者にとって嬉しい存在です。

鉄分を含んだ赤褐色をした湯は浅間山登山に疲れた身体を癒してくれます。四季折々の周辺の自然の景色にも心が洗われる心地がします。

浅間山荘の基本情報

【所在地】長野県小諸市甲又4766-2
【連絡先】0267-22-0959
【アクセス】しなの鉄道小諸駅より車利用約25分
【車】上信越自動車道小諸ICより約25分

天狗温泉 浅間山荘 【公式サイト】
長野県小諸市浅間山麓に佇む秘湯の宿 天狗温泉 浅間山荘。こだわりの手打ちそばに松茸や鹿、山菜等を使ったこだわりの料理に、源泉掛け流しの天然温泉はもちろんのことオートキャンプ、バーベキュー、浅間山登山など、様々なスタイルの楽しみ方がここにはあります。お得なプランをご用意して皆様のご予約をお待ちしております。

まとめ

浅間山は、その美しい山容から活火山であるにも関わらずトレッキングに訪れる浅間山ファンの方が多いのです。噴火レベルが1の場合前掛山へは登ることが可能で、浅間山山頂を目前にすることができます。残念ながら噴火口には立入禁止となっていますので、噴火口そのものを覗くことは出来ません。現在でも噴火口からは有毒ガスが噴出していますので注意が必要です。近来では複数の登山者が犠牲となってしまった御嶽山の突然の噴火災害を心に残る教訓として浅間山登山にも十分注意をして登っていただきたいものです。

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