そもそもエリアトラウトとは?
エリアトラウトとは一般的には、区画された河川や人工の池などにトラウト(マス類)を放流し、釣りを楽しむ管理釣り場(釣り堀)でのルアーフィッシングを指しています。
釣りをするための施設なので、駐車場やトイレはもちろん、簡易なルアーショップやレストランが併設されている所もあり、老若男女問わず誰でも気軽に釣りを楽しめるのが魅力ですね。しかし、誰でも気軽に楽しめる反面、専用に発達したタックルがあり、多くの熟練者も楽しむジャンルとして確立されています。
ボトムメソッド(底の釣り)とは?
ボトムメソッドとは、その名の通り底を意識した釣り方です。
ルアーを着底させ、そのままズルズルと底を引きずってくる「ズル引き」や、底を跳ねさせる「バンプ」、着底させたルアーを大きく持ち上げて再度底まで落とす「リフトアンドフォール」などのテクニックがあり、冬の低水温期を中心に、厳しい状況でも釣果を叩き出すテクニックとして広く知られています。
タックルについて
ボトムの釣りは、スプーンやクランクベイトを巻いている釣りに比べて、ラインが弛んでいる時間が長いので、やや張りのあるロッドと、PEライン又はエステルラインの組み合わせがおすすめです!
今からボトムの釣りにチャレンジしてみたい!という方は、安いものでも構わないので専用タックルを用意しておくと良いと思います。
管理釣り場のトラウトは底が好き!?
管理釣り場に放流されているトラウトたちは、そのほとんどが養殖場で人間からエサを貰って育てられた魚です。そのため、エサ(いわゆるペレット)と同じ沈む物に対して反応が良くなる傾向があります。
また、元々トラウトは自然界でも川底を這うエビや虫などが主食なので、本能にも食性にも訴えられるのがボトムメソッドの強みと言えます。
ボトムメソッド必釣のルアーをタイプ別に解説!
バイブレーション系・ダート系・I字系・シンキングミノー系など、エリアトラウトのボトムメソッドで多用されるルアー毎にオススの使い方をご紹介します。
10人居る釣り場なら1人は投げている!?バイブレーション系ルアー
近年、ボトムと言えばバイブレーション系を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
一口にバイブレーション系と言っても、ルアー自体の素材によって全く違うアピール力を持つので、一般的には金属素材のものと樹脂素材のもので区別されます。
金属素材のバイブレーションの使い方
金属素材のバイブレーションは、ボディが薄いため大きな振動を発しやすく、金属故にフォールが速いのが特徴です。この振動とフォール速度を生かした使い方がメインになってきます。
基本的な使い方は、着底したらロッドを大きくゆっくり動かしてルアーを持ち上げます。この時、ルアー自体の発する振動がある程度伝わってくるスピードで動かすのが良いでしょう。
次に、弛んだラインを巻き取りながら、持ち上げたルアーを再度着底させます。これを繰り返すリフトアンドフォールが最も一般的な使い方です。
樹脂素材のバイブレーションの使い方
こちらは金属素材のものに比べてどうしてもルアーの発する振動が小さくなりがちなので、振動よりもルアー自体のボリュームから来る存在感でのアピールがメインの使い方になってきます。
基本的な使い方は、着底したらロッドアクションで小さく(15~20cmくらい)跳ね上げ、弛んだラインを巻き取りつつフォールさせ、再度跳ね上げるというバンプが一般的なアクションです。他にも、着底後にロッドを震わせながらゆっくり巻いてくるシェイクが有効なときもあります。
トラウトたちの捕食本能を掻き立てる!?ダート系ルアー
数年前にエリア界で一世を風靡し、未だ根強い人気を誇るのがダート系ルアーです。
その名の通り、上下左右にダートして逃げ惑うようなアクションでトラウトたちの捕食のスイッチを入れます。クリアウォーターの釣り場であれば、トラウトたちが狂ったようにアタックしてくるのが見えるので最高にエキサイティングですよ!
基本的な操作は、樹脂製バイブレーションと同じですが、ロッド操作によってダートアクションを発生して、バイブレーション系ルアーよりも強烈なアピール力を発揮します。
ボトムだけでなくレアなトラウトも狙える!シンキングミノー系ルアー
ルアーフィッシングの王道ともいえるミノー系ルアーですが、これもシンキングタイプであればボトム攻略の武器となります。
基本的な使い方は、前出の樹脂製バイブレーションやダート系と同じバンプですが、もぞっとした動きのバイブレーションと、キレのある動きのダート系の中間的なアクションを発生します。
また、ボトムから少し浮き上がった状態でアクションさせれば、魚食性の強いブラウントラウトやイワナ、イトウなどの色モノを狙えるという魅力も兼ね備えています。
ボトム攻略に新しい風!I字系ボトムプラグ
ここまで紹介してきたルアーとはちょっと毛色が違うのがI字系ルアーです。極力ルアー自体のアクションを殺し、シェイクやズル引きなどの食性重視のアクションに特化したルアーです。
基本的な使い方は、着底後、わずかにロッドシェイクしながらゆっくり巻いてくるシェイクですが、ズル引きやデジ巻きなども織り交ぜた複合的なアクションで使用することが多く、魚はボトムを意識しているにも関わらずなかなかヒットに結びつかない状況で爆発的な釣果をもたらす事があります。
釣り場で役立つかも!?より多く釣るためのヒント
基本に囚われない自由なアクションを生み出そう!
各ルアーの基本的なアクションは今までに紹介してきましたが、基本だけにこだわることなく様々なアクションを加えてみてください。
単調なアクションではなく、一投のうちにバンプとシェイクを織り交ぜてみたり、シェイクとズル引きを組み合わせるなどの複合技が有効な時も多々あるので、基本ができたら是非試してみてください。
フックの交換が釣果アップにつながることも
どんな釣りでも大事なフックについてですが、純正採用のフックにこだわらず、色んなフックを試してみましょう。状況によってはフックサイズを変えるだけで、フッキング率が格段にアップすることもあります。
ボトムの釣りは常にルアーが底に触れているため、特にフックが痛みやすいです。こまめにフックポイントをチェックして、痛んでいたら即交換しましょう!痛んだままのフックでは、釣れる魚も釣れなくなってしまいますよ!
釣りたければコレ!おすすめルアー4選
上げ下げMagic
金属製バイブレーションに負けない強波動の樹脂製バイブレーションです。初めて使う方には3gがおすすめ。
抜群の飛距離と操作性に驚かれると思います。同じサイズ感で2タイプのウェイトがあります。ヘビータイプは水深の深いポイントの攻略や、早いフォールスピードをいかしてメリハリのある動きでリアクションバイトを誘います。
ライトタイプは浅場の攻略や低活性時の拾い喰いしやすさを重視。ライトタイプにはラインアイが2個設けられており、後方が通常のバイブレーションアイ。
前方はバイブレーションを意図的に殺してゆっくりモジモジと操るボトムシェイキングなど、食性を重視のバイトを誘うためのアイになっています。
DART MAGIC Area ダートマジックエリア
今、エリアフィッシングで注目を集めているボトムダートの釣りを切り開いたルアー。ヘッド部が鉛のソリッド、ボディ部が樹脂のソリッドという独自の構造を持ち、ボトムまで沈めてやや大きめの連続トゥイッチを加えると、唯一無二の切れ味の鋭い上下左右の動きに、魚達も他のルアーでは見せない、狂ったような反応を示します。
TroutTune トラウトチューン
ネイティブトラウト用のルアーですが、エリアではボトムと色モノ狙いで実績が高いです。特に6gがおすすめ!
BOTTOM MAGIC Light Tune ボトムマジックライトチューン
従来のボトムマジックのウエイト配分を調整し、よりスローな喰わせに特化したプラグです。
厳寒期の朝などの魚の動きが鈍い時や、プレッシャーが高くリアクション重視のボトムメソッドが効かないシチュエーションで、抜群の威力を発揮します。
最後に
以上、ボトムメソッドの基本とちょっとした応用を紹介させていただきました。参考になりましたでしょうか?
最後に、個人的に一番おすすめしたいルアー「上げ下げMagic」の実釣動画をご紹介します。中級者までの方は、3gが使いやすいと思います。是非お試しください!
上げ下げMagic」の実釣動画
ロッドアクションにより、ルアーの動きに変化をつけ多様なパターンで釣りを楽しむことができる、上げ下げマジックのボトム攻略を是非ご覧下さい。
トラウトフィッシングが気になる方はこちらもチェック!
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