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ブラックアロワナとは?魅力的な古代魚の特徴や飼育方法を詳しく解説!

ブラックアロワナとはどのような熱帯魚かご存知でしょうか?アジアやシルバーといった有名な種類とは少し違いがあり、飼育難易度が少し上がります。今回はそんなブラックアロワナの魅力や特徴、飼育方法や注意点などを詳しく解説していきます!
2020年8月27日
T・S
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ブラックアロワナとは?

アロワナは大型魚の中でも大人気の熱帯魚ですよね!そんなアロワナにはいくつかの種類があり、その内の一つがブラックアロワナです。こちらも有名な種類ではありますが、アジアやシルバーなどと比べると少し飼育が難しい面があり、成魚までしっかり育てるには、丁寧な飼育が必要となります。今回はそんなブラックアロワナの魅力や特徴、寿命、飼育方法や注意点などを詳しく解説していきます!

ブラックアロワナの特徴①

ブラックアロワナとは?

アロワナ科に属する熱帯魚で、ネグロ川・ブランコ川に分布しています。野生の個体は90㎝程度、最大で120㎝になることがありますが、水槽で飼育すると60~70㎝程度の大きさになります。成長速度は速く、半年で40㎝程度まで育ちますので、準備はしっかりしておきましょう。成魚になるには3年ほどかかります。ベビーは可愛らしいのですが、成魚になると大迫力の大型魚となります。

他のアロワナよりもベビーの飼育が難しい

これからブラックを飼育していく方に知っておいてもらいたいのが、シルバーやアジアなどの王道の種類よりも飼育が少し難しいということです。特にベビー時代の水質管理に気をつける必要があり、雑に管理してしまうとすぐに弱っていきます。ベビー時代を乗り越えて40㎝程度まで育てば、体力もついて、問題なく飼育していけるようになります。まめにチェックして、丁寧に管理してあげたいですね。

ブラックアロワナは古代魚

古代魚としても有名です。1憶年以上前から存在していた、生きた化石の一つとして知られていますね。ブラックは中でも新しい方の種類ですが、それでも、遥か昔から存在していた魚です。そんなロマンを感じながら育てていきましょう!

ブラックアロワナの特徴②

途中までは90㎝水槽で育てられる

アロワナは成魚になるにつれて体が固くなり、水槽内でのターンが難しくなるので、大きな水槽が必要になります。しかし、ブラックは体が柔らかいのが特徴で、少し小さめの水槽でも飼育出来るのが特徴。90㎝水槽で途中まで育てることが出来て、最終的には90㎝水槽から120㎝水槽に移してあげます。スペースに余裕がある方は150㎝水槽も検討しましょう。

シルバーアロワナとの違いは?

成魚の見た目がそっくりなシルバーとブラックですが、この違いはサイズと色です。シルバーは飼育下でも1mまで育ちますが、ブラックは60~70㎝程度。ブラックなら途中までは90㎝水槽で育てられますが、シルバーは早めに大きな水槽に移す必要があります。また、ブラックのベビーは黒いですし、成魚になるとヒレに色が付きます。シルバーの方が水質の変化に強いので育てやすく、価格も安価ですので、よく育てられていますね。

ブラックアロワナの色について

ベビーと成魚で色が違う

成魚になると銀色の体になりますが、ベビー時代は黒と茶色が特徴的です。また、ヒレには黄色のラインが入っており、成魚とは大きく違う見た目をしています。成魚になるにつれて体色が薄くなっていき、ヒレは青く染まり、ヒレの先端がオレンジ色になっていきます。ベビーから育てて、こうした体色の変化を楽しんでいきたいですね!

ブルーブラックアロワナ

少し特殊な種類もいて、その一つがブルーブラックアロワナです。こちらはウロコが少し青色に輝くのが特徴。ただし、成魚になると大きな違いが無くなっていきます。

プラチナブラックアロワナ

特徴的なのが、プラチナブラックアロワナです。こちらは真っ白に輝く、まさにプラチナ。プラチナ種は値段が高いので、飼育に慣れてきてから挑戦するのがオススメです。プラチナのベビーは、黄色ではなく白いラインが入っているのも特徴です。

ブラックアロワナの寿命

ブラックアロワナの寿命は約10年

気になる寿命ですが、約10年ほどとされています。飼育環境にもよりますので、寿命を目安にして、10年を目指して育てていきましょう。上手に飼育出来れば、寿命を大きく越えて、15年、20年と生きてくれる場合もあります。他のアロワナよりも敏感なところがありますので、丁寧に管理して寿命を全うさせたいですね。

寿命を伸ばすには?


寿命を伸ばすには、餌や水温、水質の管理など、全てにおいて適切な状態を保ってあげるのが大切です。また、混泳相手との相性などもストレスに関わってくる部分です。ストレスは寿命を短くする大きな原因ですので、なるべく快適な環境を作ってあげましょう。水槽が狭いとストレスになりますので、90㎝水槽から120㎝水槽にサイズアップするタイミングが遅くなるのも良くありません。

ブラックアロワナは混泳出来る?

ブラックアロワナは混泳させやすい

大きな体格をしていますが、穏やかな性格の魚ですので、混泳させることが出来ます。むしろ他の混泳魚から攻撃される可能性があるくらいですので、混泳魚は大人しい種類を選びたいですね。また、個体差や相性がありますので、混泳させてみて問題が起きるようであれば、違う水槽に移してあげられるように、予備の水槽を準備しておきましょう。120㎝水槽がメインであれば、90㎝水槽をサブに置いておくと良いですね。

混泳に向いている魚は?

中~上層部を泳ぐ魚ですので、低層にいるプレコやポリプテルス、淡水エイなどとは仲良く混泳出来ます。また、パロットファイヤーなども上手く混泳しやすいですね。あまり沢山混泳させると水質が悪化しやすくなるので、混泳魚を増やす場合は濾過能力も高めておきましょう。

ブラックアロワナの通販と値段

ベビーはお店でも通販でも買える

ベビーは、お店でも通販でも購入出来ます。シルバーよりも流通量が少ないので、もしお近くのお店で見かけない場合は通販を利用しましょう。通販でも15㎝~20㎝くらいのサイズの個体が販売されています。通販を利用する際は、信頼できるお店かをよくチェックしておきましょう。通販はやはり輸送のリスクがありますので、お店選びが肝心です。

ベビーの入荷時期は?

ベビーの入荷時期は春から夏で、この時期になると沢山の個体が入ってきます。ですので、飼育を検討されている方は春頃に狙うと良いでしょう。通販サイトでも沢山の個体が見られるはずです。

ベビーの通販価格は?

気になる値段ですが、お店でも通販でも、15㎝のベビーは5000~10000円くらいの値段で販売されていることが多いですね。値段はお店によって上下しますが、7500円程度で買えることが多いです。シルバーと比べると値段は上がりますが、それでも手に入れやすい値段ですよね。値段が安いので気軽に購入する方もいますが、あくまで大型魚ですので、水槽などの準備はしっかりしておきましょう。

ブラックアロワナの飼育方法①用意

用意するもの①水槽と照明

まずは水槽と照明を用意しましょう。水槽は普通の熱帯魚店でも買えますが、もし90㎝水槽や120㎝水槽といった大きな水槽がなければ、通販がおすすめです。ベビー時代は60㎝、体長が30㎝を超えたら90㎝水槽に移していきますが、最初から90㎝水槽、120㎝水槽を用意して、セパレーターで区切って、小さい水槽のように使うのがオススメです。区切らないと、水槽が大きすぎてストレスになるのでご注意下さい。照明は明るすぎないものを選びましょう。

用意するもの②フィルター

水をかなり汚す魚ですので、フィルターは濾過能力の高いものを使います。糞の量が多いので、手入れがしやすい上部フィルターを使うのが一般的ですが、混泳魚がいる場合は濾過能力を高めたいので、外部式フィルターを使ったりして濾過能力を上げて下さい。上部フィルターは60㎝用のものがよく販売されていますが、90㎝水槽用、120㎝水槽用の上部フィルターもあります。

用意するもの③ヒーターと水温計

水温は27~30度が適温ですので、必ずヒーターが必要になります。90㎝水槽は300W以上、120㎝水槽であれば500W以上のものを用意します。ヒーターに触れて火傷することがありますので、安全カバー付きのものを選ぶことをおすすめします。水温が下がると免疫力が低下しますので、水温計で常にチェックするようにして下さい。

用意するもの④カルキ抜き

水道水をそのまま使うと魚が死んでしまいますので、塩素を中和する為のカルキ抜きも用意しましょう。どのようなカルキ抜きを使用しても構いません。おすすめのカルキ抜きは下記記事で紹介していますのでチェックしてみて下さい。120㎝水槽程度になるとかなりの水量となりますので、浄水器を付けた方が良い場合もあります。

用意するもの⑤餌

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餌も用意しておきましょう。餌に飽きることがよくありますので、いくつか用意してローテーションさせるのが基本です。上記のカーニバルをメインの人工飼料にしつつ、クリルやコオロギ、金魚、ワームなどの生き餌も与えていきます。ベビーの頃は大きな餌が食べられませんので、冷凍赤虫を使用すると良いでしょう。生き餌の方が食いつきが良いですが、人工飼料をメインにして栄養バランスを整えることが大切です。

用意するもの⑥水槽の蓋


水槽の蓋も必ず用意しましょう。ジャンプ力が非常に強く、なんと1mも飛ぶことが出来ます。それくらいパワーがありますので、蓋をするのはもちろん、重しをしっかり乗せておく必要があります。ペットボトルに砂を入れるなどして、絶対に飛び出し事故が起きないようにしておきましょう。また、ベビーが隙間から飛び出すこともよくありますので、隙間から出ないように対策しておきましょう。

用意するもの⑦PH計

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水質管理が大切です。画像のPH計は値段が少し高いのですが、水温も計れて高性能です。PHは6~7を保ちましょう。PHを少し下げたい時はマジックリーフを使うのがおすすめです。マジックリーフは通販で買うことができ、値段も高くなく、気軽にPH調整が出来るアイテムです。気になる方は下記記事をチェックしてみて下さい。

用意するもの⑧掃除道具

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週一回のペースで水換えをしますので、水換え用のホースも用意しておきましょう。おすすめのホースは、画像の「水作 プロホース」です。これで90㎝水槽であればこういったホースで十分ですが、120㎝水槽を超えるようであれば、直接水道や排水口と繋いで水換えが出来るシステムにしても良いですね。

底砂は必要?

糞の量が多いので、掃除しやすいように、底砂を敷かないベアタンクスタイルが一般的です。底砂を敷きたい場合は、画像のガーネットサンドがおすすめです。薄く敷くと掃除しやすくて良いでしょう。底砂を敷くことで目垂れ防止にもなりますが、ブラックアロワナは目垂れしにくいという特徴があります。

ブラックアロワナの飼育方法②準備

水槽の立ち上げ

機材などが揃ったら立ち上げていきましょう。まずは水槽をしっかりした場所に置き、フィルターやヒーターなどをセットします。次に、水槽に水を入れ、カルキ抜きを入れて塩素を中和し、機材を運転状態にしましょう。ヒーターでちゃんと水温が保てているか、フィルターは問題なく稼働しているかをチェックして下さい。

パイロットフィッシュを入れて一ヶ月待つ

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機材が問題なく動いていたら下準備完了です。水槽にはまだ、水質を保ってくれるバクテリアがいない状態ですので、バクテリア材を入れましょう。また、パイロットフィッシュと呼ばれるアカヒレやメダカ、ネオンテトラなどの小さくて丈夫な魚を入れ、一ヶ月ほど待つことで環境が良くなります。60㎝水槽なら20匹、90㎝水槽なら50匹ほど入れると良いでしょう。パイロットフィッシュは後々に餌になってくれます。

ブラックアロワナの飼育方法③導入

一ヶ月が経ったら、ブラックアロワナを購入して水槽に入れましょう。水合わせという作業をしてから水槽に入れます。まずは画像のように、購入した際に入れてもらえる袋ごと水槽に30分ほど浮かべて水温を合わせます。次に、袋の中に水槽の水を入れて水質を合わせます。一回では水質が合いませんので、入れては捨ててを3回繰り返して、十分合わせたところで水槽に入れましょう。時間をかけるほどストレスなく水槽に入れられます。

ブラックアロワナの飼育方法④管理

餌やり

餌やりは一日二回、朝と夕方に与えましょう。ベビーは、小さな餌を割り箸などでつまんで、水面に浮かべるようにして与えます。底に食べ残しが溜まると水質悪化に繋がりますので気を付けて下さい。成魚は人工飼料と生き餌をバランスよく与えます。成魚が餌を食べる様子は非常に迫力があり、大型魚の醍醐味を感じられます。

水換え

水替えは週に一回行います。一度に換えすぎると水質が急激に変化してしまいますので、換える量は4分の1程度にしておきましょう。新鮮な水の方が魚に良いイメージがあるかもしれませんが、ブラックアロワナは少し古くなった水の方が好きですので、換えすぎないのがポイントです。

ブラックアロワナの飼育方法⑤その他

餌を食べてくれない場合

普通に飼育していたつもりなのに、突然餌を食べてくれなくなることがあります。そういった場合は、餌に飽きているか、ストレスを感じているかのどちらかが原因です。水質が悪化している可能性がありますので、PH測定をしたり、水換えをしてみたり、生き餌を与えてみるなどの対策を行ってみましょう。

病気について

あまり病気にはかかりませんが、白点病や松かさ病にかかる恐れがあります。白点病は体表に白い点が、松かさ病はウロコが逆立ったような状態になります。もしかかってしまった場合は、水換えを毎日5分の1だけ行って様子を見て、1週間経っても変化が無ければ、専用の薬を薄めに使って治療していきます。

背曲がりについて

ストレスを感じると背中が曲がることがあります。これは水槽が狭い場合や元々そういう個体である場合もあります。なるべく余裕のある水槽で、伸び伸びと育てたいですね。


エラ捲れについて

ストレスや環境悪化によってエラが捲れてしまうこともあります。こちらも水槽サイズなどが原因となることが多いので、窮屈な水槽で育てないようにしましょう。

顎ズレについて

顎ズレ症状は栄養不足かストレスで起きます。特にベビー時代の栄養が大切ですので、餌やりはしっかり行いましょう。様々なことがストレスとなりますので、出来るだけ穏やかな環境にしてあげるのが大切です。

ブラックアロワナの目垂れについて

ブラックアロワナは目垂れしにくい

アロワナはよく目垂れすることで知られています。目垂れとは、眼球が下に向いて戻らなくなった状態のことです。しかし、他のアロワナと比べてブラックアロワナは目垂れしにくく、あまり心配いらないのが嬉しいところ。ただ、必ず目垂れしないという訳ではありませんので、一応予防しておくと良いでしょう。

目垂れの簡単な予防方法

目垂れはストレスなども関わってきますが、基本的には下方向や水槽の外などが気になった結果として起きます。そこで、水槽の周りを黒いもので覆ったり、水面にピンポン玉を浮かべて上に注目させておくと良いでしょう。そもそも目垂れしにくいので、コレで大体の個体は問題ないはずです。

目垂れは手術で治療出来る

こちらはアジアアロワナの目垂れ手術をしている様子を撮影した映像です。眼球の裏側に脂肪が溜まっているので、麻酔をして手術すれば治ります。こういった手術は素人が気軽に行えるものではありませんので、もし困った時は専門の方にお願いしましょう。

ブラックアロワナに関するTwitter

安い値段で手に入れるには?

こちらは、難あり個体を値段交渉して安く購入出来たことが書かれています。必ず成功するとは限りませんが、難ありの場合は上手くいくこともあります。お店によっても値段が違いますので、色々回ってみるのも良いですね。

ブラックアロワナは臆病な魚

こちらは、人が近づくと隠れる様子が紹介されています。ブラックアロワナは臆病な性格をしていますので、なるべくストレスを与えない為に、驚かさないようにしましょう。驚くと水槽から飛び出すことがよくあります。ぶつかって怪我をする可能性もありますので、なるべく静かに近づきたいですね。

まとめ:ブラックアロワナとは?

今回の「ブラックアロワナとは?魅力的な古代魚の特徴や飼育方法を詳しく解説!」はいかがでしたでしょうか?特徴や魅力、寿命、飼育方法や注意点などを解説してきましたが、気をつけるべきポイントが色々ありましたよね。寿命は他の種類と変わりませんが、飼育難易度が少し上がりますので、出来るだけ丁寧に育てていきましょう!

ブラックアロワナが気になる方はこちらもチェック!

今回はブラックアロワナについて解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚・古代魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。