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マジックリーフ(アンブレラリーフ)とは?水槽環境を良くする葉を紹介!

マジックリーフをご存知でしょうか?マジックリーフはアンブレラリーフとも呼ばれており、アマゾン川などのブラックウォーターを簡単に再現出来るアイテムとして人気があります。今回はそんなマジックリーフの効果や使い方、注意点などを解説していきます!
更新: 2021年10月19日
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この記事で紹介しているアイテム

マジックリーフ(アンブレラリーフ)とは?

熱帯魚飼育をしている方にとって、水質改善はよく悩むところですよね。水替えなどの日頃の管理をしっかりしているつもりでも、魚が病気になってしまうこともあり、どうしたらいいか分からなくなる方が沢山います。そんな時はマジックリーフを検討してみましょう。マジックリーフは入れるだけで水質が改善する可能性があります。今回はマジックリーフの効果や使い方、注意点などを解説しましたので、是非参考にしてみて下さい。

マジックリーフとは何の葉?

マジックリーフは落葉高木

そもそも何の葉なのかが気になりますよね!マジックリーフは、正式名称をモモタマナと言います。こちらはシクシン科に分類される落葉高木で、画像のような丸くて大きな葉を持っているのが特徴。熱帯圏に自生している植物ですが、日本でも沖縄などの暖かな地方に自生しており、和名はコバテイシとなっています。沖縄に住まれている方なら、すぐに何の葉かわかるかもしれませんね。実はトロピカルアーモンドという食べられる実を付ける樹木でもあります。

マジックリーフの呼び方は様々

マジックリーフが何の葉なのか分かっても、呼び方によっては何の葉か分からなくなるかもしれません。実はこのマジックリーフ、他にも色々な呼ばれ方をしていて、アンブレラリーフ、アーモンドリーフ、ドクターリーフ、ボルネオリーフなどと呼ばれています。どの呼び方でももちろん構わないのですが、話が通じなくなる可能性もありますので、一般的なマジックリーフ、もしくはアンブレラリーフと呼ぶのが無難なところです。

マジックリーフに含まれるタンニンについて

タンニンとは?

マジックリーフには色々な効果がありますが、その効果を生み出しているのが、葉に含まれているタンニンという成分です。タンニンは実はお茶などでよく知られているカテキンの一種で、タンパク質やイオンなどと結合しやすいという性質を持っています。また、タンニン自体は特に珍しい訳ではなく、ほとんどの植物に含まれているのですが、マジックリーフには沢山タンニンが含まれているということですね。

タンニンで布も染められる

マジックリーフを入れると水槽の水が茶色っぽくなり、その水の状態を「ブラックウォーター」と言います。水の色が変わってしまうほどタンニンには染める力があり、その色で染めることを「柿渋染め」と言います。上記の画像が柿渋染めですが、非常に渋い色をしていますよね。水槽の色もこのような色合いとなり、よりアマゾン川などを感じる、リアルな色合いとなります。

マジックリーフの効果とは?

マジックリーフでPH調整が出来る

気になるマジックリーフの効果ですが、まず第一に「PHの変化」があります。マジックリーフはPHを下げる効果があり、水質が弱酸性に傾くのです。熱帯魚の多くはPH低めを好みますので、これが水質を良くすると言われている理由の一つですね。また、イオン類と結合することにより、水が柔らかくなるのもポイントとなっています。こちらも、熱帯魚は軟水を好むことが多いので良いとされていますね。

繫殖に効果あり

PHを下げ、水質を良くすることで、産卵しやすい環境になるというのもメリットの一つです。やはり産卵というのは魚にとって一大事ですので、良い環境を用意してあげないと産卵しにくくなってしまいます。そこで、マジックリーフを入れて、PHなどを改善してあげることで産卵が促されるという訳ですね。これは魚だけではなく、PH低めを好むエビなどでも効果があります。

エビ等の餌になる


ただ葉っぱを入れて水質を良くするだけじゃなく、実はエビなどの餌にもなるのがポイントです。エビや一部の苔をよく食べる魚にとって、水で柔らかくなった葉っぱはとても美味しい餌となり、好んで食べます。餌がわりに与えるということも珍しくないので、そういった使い方も覚えておきたいですね。

有害な重金属イオンを無害化する

少し先述しましたが、イオン類と結合する性質があり、有害とされている重金属イオンを無害化させてくれる効果があります。PHを下げる効果がよく言われますが、実はここもポイントですね。

菌やウイルスを抑える

ブラックウォーターは菌やウイルスが住みにくい環境ですので、抗菌、抗ウイルス作用もあります。これは、植物がタンニンを作る理由も、雑菌や虫から身を守る為だからです。とはいえ、水質的に良い菌までもが抑えられるという面もありますので、一長一短な部分でもあります。

マジックリーフの使い方

適切な量はどれくらい?

何の葉なのか、どんな効果があるのか分かったところで、実際の使い方を知っていきましょう!使う際にどれくらいの量を使うのかということですが、使う量は水槽のサイズによります。上記画像を見て分かる通り、それなりに大きな葉ですので、小さい水槽であれば一枚入れるだけで十分な量となり、60センチ水槽サイズでも2枚あれば十分で、1枚でも良いくらいですね。

ブラックウォーターを作って入れる場合

水槽に直接入れず、別でブラックウォーターを作ってから水槽に入れる方法もあります。この方法のメリットは、葉を水槽に入れない分、汚れにくくなることです。葉を餌として与える予定が無い場合はこの方法でも良いですよね。違う水槽やバケツ、タッパーなどに濃い目のブラックウォーターを作っておいて、水替えの時に注いであげると良いでしょう。

餌として与える場合

餌として与える場合は、葉の状態に注目です。入れたばかりの葉は固く、徐々に柔らかくなっていきますので、餌として与えるなら柔らかくなるまでの期間を考えておく必要があります。メインの餌としないなら問題ありませんが、メインの餌とするなら、事前に水につけて柔らかくして入れましょう。

沈まない場合

水槽に入れても沈まない場合もあります。沈まない時は、重しを置きましょう。沈まない葉はどうしても沈まないので、無理矢理沈めるしかありません。日が経つと重し無しでも沈んでいてくれますので、数日は待ちましょう。こまめにちぎってしまうとより沈まないので、沈まない場合はちぎらないようにして下さい。また、沈まない葉を事前に浸しておいて、沈むようになってから入れるという方法もあります。

マジックリーフを使う際の注意点

いきなり沢山の量を入れない方が良い

マジックリーフは良い効果があるとされていますが、注意点がいくつかあります。あくまで葉ですので、いきなり沢山入れてしまうと水質の悪化につながる可能性もあるのです。ですので、まずは様子見で入れて、大丈夫そうであれば適切な量まで増やしていきましょう。葉が大きすぎる場合は、ちぎって入れて調節して下さい。

アルカリ性を好む魚などがいる場合は注意

マジックリーフはアロワナやコリドラスなど、色々な熱帯魚に合いますが、中には合わない熱帯魚もいます。ブラックウォーターは弱酸性ですが、アルカリ性を好むグッピーなどにとっては悪い環境となりますので、育てている魚の種類によっては入れない方が良いでしょう。また、エビもビーシュリンプなどは弱酸性が合いますが、人気のヤマトヌマエビは合いません。貝類もアルカリ性を好みますのでご注意下さい。


活性炭で効果が消える

せっかくブラックウォーターにしても、活性炭を使っていると効果が消えてしまいます。有効成分であるタンニンが活性炭に吸着されてしまうのです。せっかく入れたのに、効果が消えてしまったらすごく勿体ないですよね。ろ過材に活性炭を使っていないかチェックしてから入れるようにしましょう。

マジックリーフが合う魚は?

ベタ

マジックリーフと言えばベタと言っていいほど、ベタにはよく使われています。マジックリーフの名称がベタリーフとなっていることもあるほどです。ベタは元々ブラックウォーターに住んでいる魚ですので、なるべくなら入れてあげたいですね。ただし、品種改良されたベタに、マジックリーフの必要性は少ないといわれ、野性味あふれるワイルドベタの方がブラックウォーターにした方が良いとされています。

アロワナ

多くの方に人気の古代魚、アロワナもブラックウォーターを好みます。アロワナは元々ブラックウォーター環境を泳いでいる魚ですので、アロワナを育てている方は是非入れてみて下さい。アロワナは大型水槽で育てる魚ですので、3~4枚入れてあげてもいいですよね。アロワナ水槽のサイズに合わせて量を調整しましょう。

コリドラス

アロワナに続いて、コリドラスもよくブラックウォーターで育てられている魚です。コリドラスは底生の魚で、お掃除やさんとしても知られていますよね。コリドラスはPHが低い環境を好み、また殺菌作用でコリドラスの体色が良くなるとされています。コリドラスの他にも、プレコやオトシンクルスもマジックリーフを好みますので入れてあげましょう。

金魚にも使える?

金魚にも効果があるのか、気になるところですよね。金魚はそもそも生命力が強く、そのまま育てていても問題はありません。金魚は元々ブラックウォーター環境に住んでいた魚ではありませんので、あまり金魚には使われていないのですが、使用する方もいます。ブラックウォーターは抗菌作用もありますので、金魚に試してみるのも良いでしょう。

マジックリーフはどこで買える?

少しマニアックなお店で

マジックリーフは、普通の金魚や熱帯魚を置いているお店では販売していないことがあります。少しマニアックなお店に行くと置いてあることが多いので、お店を探してみましょう。アロワナ飼育で使われることがありますので、アロワナを大切にしているお店に行くと見つかるかもしれませんね。

ネットショップなら気軽に購入出来る

アンブレラリーフ 1袋 マジックリーフ

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon

上記のように、ネットショップなら気軽に購入出来ます。大体5枚ほどのセットになっており、価格も1000円を切ることが多いので、非常に購入しやすいのが嬉しいですよね。お近くのお店に無さそうな場合は、ネットショップを利用しましょう。

同じ効果のあるヤシャブシの実

ヤシャブシの実とは?

マジックリーフと同等の効果があるとされているのが、ヤシャブシの実です。こちらはカバノキ科ハンノキ属に分類される日本の植物で、西日本でよく見かける樹木ですね。秋時期になると画像のような実をつけるのですが、実はこちらも水槽に使えるのです。


ヤシャブシの実はマジックリーフと同じ効果がある

ヤシャブシの実にもタンニンが豊富に含まれている為、水槽に入れるとブラックウォーターになります。効能も特に変わらないので、採取出来る方は是非使ってみて下さい。マジックリーフより形がしっかりしていますので、崩れにくいというメリットもあります。

ヤシャブシの実の使い方

ヤシャブシの実を水槽に入れる際は、先に水道水で軽く洗っておきましょう。60センチ水槽なら数個入れればブラックウォーターになります。画像のように、こちらもエビの餌となりますので、ビーシュリンプなどを育てている方は是非入れてみて下さい。

落ち葉がマジックリーフになる?

落ち葉水槽も効果あり?

マジックリーフと言えばモモタマナですが、実は何の葉でもブラックウォーターを作れる可能性があります。落ちていた枯れ葉を入れて環境が改善するという話はよくありますので、気になる方は試してみましょう。

落ち葉を入れる際の注意点

落ち葉を入れる際、もしかすると農薬が付いている可能性も考えられますので、よく洗うのはもちろん、農薬が撒かれていないかもチェックしておいた方が良いでしょう。また、想像出来ない悪影響が出る可能性もありますのでご注意下さい。

まとめ:マジックリーフ(アンブレラリーフ)とは?

今回の「マジックリーフ(アンブレラリーフ)とは?水槽環境を良くする葉を紹介!」はいかがでしたでしょうか?マジックリーフとは何の葉なのか、どんな効果があって、どれくらいの量を入れれば良いのかなどを解説させて頂きましたが、非常に興味深いアイテムでしたよね!アロワナやコリドラスにはもちろん、金魚に使っている方もいますので、水質に困っている方は是非試してみましょう!

マジックリーフが気になる方はこちらもチェック!

今回はマジックリーフについて解説させて頂きましたが、他にも熱帯魚や金魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非チェックしてみて下さい。