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アジアアロワナとは?魅力的な種類や飼育方法をご紹介!混泳は出来る?

アジアアロワナとはどのような熱帯魚かご存知でしょうか?アジアアロワナは高級魚として広く知られており、多くの方が飼育していますが、飼育のポイントを知らずに失敗することも珍しくありません。今回はそんなアジアアロワナの種類や飼育方法などについて解説していきます!
更新: 2021年5月16日
T・S
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アジアアロワナとは?

大型魚に憧れる方なら、アジアアロワナの飼育を検討している方も多いのではないでしょうか。大型魚水槽の主役と言えば、やはりアジアアロワナですよね。悠然と泳ぐ姿は王者の風格を感じさせます。アジアアロワナは誰でも挑戦出来る熱帯魚ではありますが、設備と知識が必要です。今回はそんなアジアアロワナの種類や飼育方法などを詳しく解説していきます。

アジアアロワナの特徴

東南アジアの淡水魚

アジアアロワナはアロワナ科の淡水魚。野生の個体は90㎝ほどに成長するとされていますが、水槽で飼育すると大体50~60㎝ほどに収まります。名前の通りアジア原産の熱帯魚で、普段は沼地などの穏やかな川を泳いています。色々な色があり、突き出た口元とヒゲ、立派な鱗が特徴です。普段は小さな魚を食べていますが、若魚の頃は昆虫をよく食べています。

アジアアロワナは古代魚

アロワナは古代魚としても有名です。祖先は1憶年以上前から存在しており、形状がほとんど変わっていません。また、海水に適応していないのに世界各地に散らばっていることから、大陸の移動が起きる前から存在していたという証拠になっています。

アジアアロワナは絶滅危惧種

多くの方が飼育している熱帯魚でありながら、実は絶滅危惧種に分類されています。生息地の破壊が進んでしまったこと、高級魚である為、乱獲されてしまったことが主な原因です。今でも野生に存在していますが、獲るのは禁止とされており、輸入されているのは養殖された個体です。人気がありますので、養殖は盛んに行われており、絶滅が危惧されていながらも、多くの方が飼育しているという矛盾のある状況です。

アジアアロワナは食用魚だった

元々、周辺地域の方にとってアジアアロワナは食用魚でした。近くの川・沼に棲んでいる大きな魚という感覚で、釣った日の夕食に食べるような魚だったのです。ただし、骨が多くて味は淡白なので高級魚ではありませんでした。そんな気軽な魚だったのですが、現在では気軽に食べるのが難しくなってしまいました。

アジアアロワナの種類

種類①グリーンアロワナ(青龍)

こちらは最もポピュラーな種類で、2万円の価格から販売されています。背中には深緑色が入りますが、主に銀色なのでグリーンという名前に違和感を感じる方もいますね。他の種類よりも生息数が多く、手に入れやすいことから、手に入れやすい価格で販売されています。通販でもお店でも買えます。

種類②スマトラ・ゴールデン(紅尾金龍)

こちらは綺麗な金色と尾が赤く染まるのが特徴の種類。インドネシア・スマトラ島に生息しています。価格は5万円程から購入することが出来ますので、価格帯としては中間くらいですね。比較的育てやすい種類でもあり、お店でもよく見かけます。通販でも扱われていますので、気になる方はチェックしてみて下さい。

種類③マレーシア・ゴールデン(過背金龍)

主に取引されている種類の中で一番価格が高いのがこちらです。背中までしっかり金色になる種類で、高級感が溢れていますよね。価格は大体10万円ほどからとなっており、成魚の立派な個体は非常に高額になります。高級な種類ですので、生息地では乱獲されてしまい、危機的な状況にある種類ですね。お店でも通販でも購入出来ます。

種類④バンジャール(黄龍)

こちらはボルネオ島、バリ島に生息している、黄色の種類で、価格は安めの2万円から取引されています。ヒレの色は個体差があり、イエロー、レッド、オレンジに分かれます。後述するレッドと交配させた種類も販売されています。お店でも通販でも買えますのでチェックしてみて下さい。

種類⑤スーパーレッド(血紅龍)


スーパーレッドは過背金龍と並んで高価格な種類です。スーパーレッドという名前の通り、真っ赤に染まる体色が非常に魅力的で人気がありますね。しかし、スーパーレッドを綺麗な赤色に育てるのにはテクニックが必要です。スーパーレッドは10万円ほどから購入出来るのですが、立派なスーパーレッドになると車が買える価格となります。黒赤色が強くなるほどスーパーレッドとしての価値が上がります。

種類⑥チタニウム(唐草青龍)

こちらは最近別種として認定された新しい種類で、画像の通り、模様が入っているのが特徴です。他の種類とは違う魅力がありますよね。価格は5万円からと、意外にも買いやすい価格で取引されています。お店では見かけないかもしれないので、通販で見てみると良いかもしれません。

最も高価格なプラチナアロワナ

最も高価な種類が、プラチナです。プラチナは人工的に生み出せるものではなく、偶然に生まれてくる個体であり、かつ奇形にもなりやすいので、綺麗な形をしたプラチナは非常に高額となります。スーパーレッドよりも遥かに高くなりますね。プラチナが見れるお店もあるそうですので、見たい方は探してみましょう。

アジアアロワナの寿命

平均寿命は10年ほど

平均寿命は大体10年ほどとされています。あくまで平均寿命ですので、短くなることもあれば長くなることもあります。過去には30年も生きた個体もいますので、平均寿命は目安として覚えておきましょう。丁寧に育てれば15年まで寿命が伸びることも珍しくありません。

寿命を伸ばすにはストレスを無くすこと

せっかくお店や通販で高い価格で買ったのであれば、なるべく寿命を伸ばしたいですよね。寿命を伸ばすにはストレスを減らすことが大切です。大きな水槽で泳ぎやすくする、単独飼育で喧嘩のストレスを与えない、餌にこだわる、水質をキープするなど、手間をかけてあげられるポイントは沢山あります。どうしたらストレスが減るかを考えながら育ててみましょう。

アジアアロワナと混泳出来る魚は?

混泳は底で泳ぐ魚がオススメ

単独飼育の方がストレスが減りますが、混泳させて賑やかな水槽にしたくなりますよね。混泳は可能ですので、興味がある方はチャレンジしてみましょう。泳ぐ層が違う魚が一番安全で、ポリプテルスやエイなどと混泳させるのが定番です。また、ガーパイクやパロットなどもよく一緒に混泳されていますね。

様子を見て混泳させること

混泳させやすい魚でも、やはり個体差があります。個体によっては相性が悪くて喧嘩してしまうこともありますので、混泳させてみて、様子がおかしいようであれば違う水槽に移さなければいけないかもしれません。違う水槽に移すのが難しい場合は、セパレートも考えましょう。

同種で混泳は出来る?

複数個体を同時に育てる方が最近増えています。喧嘩しやすいので同種混泳は避けられることが多いのですが、水槽に5匹程度の数を入れると逆に喧嘩しなくなる性質を利用しているのです。ただし、それだけ大きな水槽が必要であり、全く喧嘩をしない訳ではないので、傷がつきやすくなります。その代わり、競争心が生まれて餌をよく食べてくれるようになるのがメリット。慣れてきたら複数飼育も検討してみましょう。

アジアアロワナの飼育方法①用意

用意するもの①水槽

まずは水槽を用意しましょう。幼魚を大きな水槽で育てると逆にストレスが溜まりますので、15センチ以下なら60㎝水槽で、25センチ以下は90㎝水槽で、それ以降はサイズに合わせて大きくしていき、最終的には150㎝水槽で育てたいですね。大型水槽はかなりの重量ですので、水槽台は専用の頑丈なものを用意しましょう。最初から大きな水槽で育てたい方は、上手くセパレートする手もあります。

用意するもの②ヒーター&フィルター


水温を保つためのヒーターと、水質を保つフィルターも用意しましょう。大きな水槽ですので、ヒーターもかなりのパワーが必要となります。水温は28~30度がアロワナの適温です。フィルターは濾過能力の高い外部式フィルターがオススメです。

用意するもの③カルキ抜き

水道水は塩素が入っていてそのまま使えませんので、カルキ抜きで中和してから使います。オススメのカルキ抜きは下記記事で紹介していますので、通販で購入されたい方は是非参考にしてみて下さい。

用意するもの④餌

キョーリン 大型肉食魚専用飼料

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水槽を立ち上げてからで構いませんが、餌も用意しておきましょう。生き餌を使った方が大きく育ちますが、コスパを考えるなら人工飼料です。上記の「ひかりクレスト・カーニバル」はお手頃で、よく使われている人工飼料ですね。

用意するもの⑤掃除用具

水作プロホースエクストラL

出典:Amazon
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サイズL

水換えに使うホースと、大きめのバケツ、コケ掃除をする為のスポンジも用意しておきましょう。ただし、水槽サイズが大きくなるとバケツで水を換えるのが難しくなってきますので、大型水槽になったら直接ホースと排水口を繋げてしまうことをオススメします。

アジアアロワナの飼育方法②準備

人工飼料で育てていく場合

水槽に底砂を入れて水を注ぎ、機材を運転させたら下準備は完了ですが、まだバクテリアが少ない為、水質が変化しやすい状態にあります。そこで、人工飼料で育てていく方はバクテリア材とマグロの赤身を入れてバクテリアを増やしましょう。出来れば1ヶ月ほど魚を入れるのを待って、水槽を良い状態にしてから魚を入れたいところです。

パイロットフィッシュで準備

人工飼料ではなく生き餌をメインに育てていく場合は、パイロットフィッシュを入れてバクテリアを増やしていきます。パイロットフィッシュはアカヒレやメダカ等の、小型で非常に丈夫な魚で、バクテリアを増やす役割で入れられます。60センチ水槽なら20匹ほど、90センチ水槽なら50匹ほど入れておきましょう。あとでアロワナを入れた際に、そのまま餌となってくれます。

アジアアロワナの飼育方法③導入

お店や通販で購入し、家に来たばかりの個体は非常に緊張しています。なるべく素早く、丁寧に水合わせをして水槽に入れてあげましょう。袋に入った状態の幼魚であれば袋のまま、大きな個体は一旦水槽などに入れて水合わせすると良いでしょう。水槽に袋を30分浮かべて水温を合わせ、袋の中に少しずつ水を入れて水質に慣れさせてから水槽に入れてあげます。水質を合わせるのが大切ですので。3回ほど水を捨てては入れてを繰り返しましょう。

アジアアロワナの飼育方法④管理

餌やり

餌やりは一日二回、少なめの量を与えるのがオススメです。ただし、幼魚はしっかり育てたいので、しっかり与えましょう。与えすぎると肥満になったり水質が悪くなる原因になるのでご注意下さい。生き餌ではよく金魚も使われるのですが、金魚から寄生虫が移るケースがよくありますのでご注意下さい。

水替え

水換えは週に一回、3分の1を交換するのが基本です。大型水槽ではありませんが、上記の動画が参考になります。水を抜く時に汚れをしっかり吸いだしましょう。水を入れる時は水温に気を付けて下さい。アロワナが驚かないように、そっと入れましょう。

アジアアロワナの飼育方法⑤その他

飛び出し事故が死因トップ


育てる上で押さえておきたいポイントはいくつもありますが、一番気を付けなければならないのが飛び出し事故です。実は死因のトップが飛び出しによるものですので、蓋をした上で、しっかり重しを乗せておきましょう。かなりパワーがありますので、重しもそれなりのもが必要です。上のツイートの方は隙間を塞いでいたのに飛び出したことを書かれていますので、念には念を入れて対策しておきましょう。

アジアアロワナは強い魚

病気に関しては強い魚です。昔から生きてきた魚なだけに、生命力は高いですね。また、餌をしばらく与えなくても生きていられるタフさがありますので、数日程度の旅行であれば気軽にいけるのもポイントです。

目垂れについて

目が下に下がってしまう症状を目垂れと言います。目垂れが酷くなると見た目がかなり悪くなりますので対策しておくのがオススメです。目垂れは外や下に注意がいってしまうことにより起こると言われていますので、水面にピンポン玉やアヒルの人形などを浮かべておくのが一番お手軽な対策です。上に注意が向くようにしておきましょう。もし目垂れをしてしまった場合は、上記動画のように、麻酔をして手術をします。その時は、詳しい方にお願いしましょう。

アジアアロワナの繫殖について

アジアアロワナは口内保育を行う

最後に、少し気になる繫殖についてです。アジアアロワナはオスが口内保育、マウスブリーディングをするという特徴があります。メスが卵を2~30個産み、放精してから口の中で育てるのです。大体2ヶ月ほど、数センチに成長するまで口の中で育てます。その間、親は絶食をして育てるので、非常に強い愛情を感じる育て方ですよね。

アジアアロワナのオス・メス

オスとメスの判別は肛門の大きさで出来ます。オスの方が肛門が狭く、メスの方が肛門が広くなっています。ただし、ある程度大きな個体じゃないとこの違いが判別できません。

アジアアロワナの繫殖は屋外で行われることが多い

いずれは繫殖させてみたいと考える方も多いとおもいますが、主に繫殖や養殖は大きなプール、池で行われるのが一般的で、狭い水槽でペアを作るのは難しいのが現実です。チャレンジされている方もいますが、それなりの設備が必要となりますので、チャレンジする場合は覚悟して挑みましょう!

まとめ:アジアアロワナとは?

今回の「アジアアロワナとは?魅力的な種類や飼育方法をご紹介!混泳は出来る?」はいかがでしたでしょうか?種類や飼育方法などをご紹介してきましたが、非常に魅力的な熱帯魚でしたよね!基本を押さえれば誰でも育てられる魚ですが、大きな水槽、スペース、機材が必要となりますので、しっかり準備して挑戦してみて下さい。

アジアアロワナが気になる方はこちらもチェック!

今回はアジアアロワナについてご紹介させて頂きましたが、他にも熱帯魚、古代魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。