おいしいアボカドとまずいアボカドの違い
一年中スーパーに並ぶアボカドですが、海外からの輸入品も多く、選び方次第では青臭かったり熟れすぎてぶよぶよだったりすることもありますよね。アボカドは現代人が不足しがちな食物繊維、ビタミンE、葉酸やカリウムが豊富と栄養価が高いので、積極的に取り入れたい食材です。
おいしいアボカド、まずいアボカドは具体的にどのようなものでしょう。おいしいアボカドは、みずみずしくほのかな甘みがあり、舌触りがねっとりと濃厚でクリーミーな味わいです。
まずいアボカドは、渋さやえぐみがあり、独特のにおいが鼻につくようになります。また、熟し方が足りないと、青臭い香りが強く、果肉が固く、やはりえぐみがあります。
このようにアボカドはおいしい時期を逃すと味や食感が落ちてまずいものになってしまうので、ベストタイミングを見極める目利きのコツが必要となります。
おいしいアボカドの選び方①:ヘタで選ぶ
アボカドの劣化は、ヘタ部分から酸化が始まり、徐々に追熟が進むことによって顕著になることが多いようです。目利きはヘタの周辺を観察します。ヘタの周りの皮が浮いているように見えたら、酸化が進んでまずい可能性が高いので避けましょう。
ヘタが取れていなければ比較的新しく酸化も進んでいない可能性が高いので、失敗しないためには、まずヘタが付いているものを選びます。
なるべくヘタが付いていて、取れていても黒々とした色になっておらず、ヘタ周辺の皮が浮いていないものが、スーパーでおいしいアボカドを選ぶ目利きのコツです。
おいしいアボカドの選び方②:皮の色で選ぶ
皮の色はまず目に入ってくる情報なので、これで選ぶ方は多いのではないでしょうか。アボカドは収穫直後は深いモスグリーンで、その後追熟で徐々に茶色味をおびてきて、黒っぽい色になります。
そのため食べごろの目安は、黒すぎない茶色ということになりますが、失敗しない目安としてミルクチョコレートのような色が食べごろとすると覚えやすいです。カカオの強いビターチョコレートの色になると、少し追熟が進んだ状態と思っていいでしょう。
アボカドは海外からの輸入が多く、搬送に船を使用する場合が多いため、輸送中に追熟が進む場合もあります。ミルクチョコレート色のアボカドがスーパーでおいしいアボカドを選ぶ目利きのコツです。
おいしいアボカドの選び方③:さわって選ぶ
アボカドはねっとりした食感も魅力の一つですが、固い皮の下でどの程度追熟が進んでいるか確認することが難しいですね。スーパーでそっと手に取って手のひらで押してみて、やわらかい触感であれば熟れすぎです。
また、固いと感じれば追熟が必要です。ヘタの反対側を押した際、適度な弾力があるものが食べごろとも言われています。いずれも強く押すといたんでしまいますので、あくまでもそっと押して確認してください。
ヘタの反対側の弾力が丁度いいアボカドがスーパーでおいしいアボカドを選ぶ目利きのコツです。
おいしいアボカドの選び方④:形で選ぶ
アボカドの皮は凹凸があるものが多いですが、なるべくつるんとしたものを選ぶと失敗しません。形は左右対称の洋ナシ形で、なるべく大きなものが良いでしょう。
形が悪いものは日光の当たり方が均等でないため、まずい場合があります。凹凸が多く深いものは追熟が進みすぎており、ヘタの部分がぶよぶよなことが多いです。
手に取った時にずっしりと重いものはみずみずしく、クリーミーなことが多いので失敗が少ないです。
おいしいアボカド目利きのポイント
見ただけでわかる選ぶべきではない特徴としては、皮にしわが寄って乾いた感じのものは避けましょう。目利きはしわの寄ったアボカドを選びません。アボカドを収穫してから時間が経っているため、ぶよぶよしている場合が多く、みずみずしい風味が落ちてまずい可能性が高いです。
また、独特の青臭い香りが強くなっていることが多いです。皮にハリがあり、つや感のあるものを選びます。
ヘタを押してぶよぶよしているものは、食べごろを過ぎて果肉が黒ずんでいる場合が多くまずいので避けましょう。目利きはヘタの周辺がぶよぶよなアボカドは選びません。
ちなみに、果肉の黒ずみはポリフェノールなどが反応したもので、食べるには問題なさそうです。皮にしわが寄り乾いた感じのアボカドや、ヘタを押してぶよぶよしたアボカドを選ばないことが、スーパーでおいしいアボカドを選ぶ目利きのコツです。
アボカドのおいしいレシピ①:アボカドとエビのサラダ
材料(2人分)
芝エビ(冷凍の小エビでなどでもOK)8尾
エビボイル用の塩 小さじ1
アボカド 1/2個
マヨネーズ 大さじ1
しょうゆ 小さじ1
レモン汁 小さじ1
塩・白コショウ 少々
作り方
1.マヨネーズとしょうゆを混ぜ合わせます。
2.アボカドを1センチ角のダイス状にカットし、レモン汁と和えます。
3.エビの皮と背ワタを取り、沸騰した湯に塩小さじ1を入れ、エビを1分程度茹でます。
※エビの大きさによって、茹で時間は調整してください。
4.茹でたエビを氷水に取り、粗熱を取ります。
5.エビとアボカドを合わせ、1のソースと和えます。
6.塩・白コショウで味をととのえ、器に盛りつけます。
アレンジのコツ
アボカドは魚介類との相性が良いので、エビをマグロに変えたり、サーモンに変えたりしてもおいしく召し上がれます。魚にアレンジする場合は、ワサビを適量入れると臭みが抑えられます。スモークサーモンを使用する場合は、すでに塩味が付いているので、醤油や塩の量を調整してください。
アボカドのおいしいレシピ②:アボカドとスパム丼
材料(2人分)
アボカド 1個
レモン汁 小さじ1
ごはん 300g
スパム缶詰 1/2個
温泉卵 2個
きざみ海苔 適量
小ネギ 適量
作り方
1.スパムを5㎜程度の厚さに切り、フライパンで軽く焼き色が付くように両面を焼きます。
2.アボカドをスライスし、レモン汁をふりかけます。
3.器にごはんを盛り付け、きざみ海苔をかけます。
4.スライスしたアボカドとスパムを盛り付け、中央に温泉卵と小ネギを乗せます。
おいしいソースのコツ
スパムの塩気が強いのでそのままでも美味しいですが、わさび醤油をかけるとさらに美味しくいただけます。胡麻ドレッシングも意外と合いますよ。塩味が強いと感じたら、少しマヨネーズをかけるとマイルドになります。
アボカドのおいしいレシピ③:カリフォルニアロール
材料2人分
焼き海苔 1枚
アボカド 1/2個
ごはん 150g
すし酢 大さじ1
ボイルエビ(ブラックタイガーなど) 3本
焼き穴子 1/2本
作り方
1.熱いご飯にすし酢を振りかけ、しゃもじで切るように混ぜます。全体に混ざったら、うちわであおぎ、粗熱を取ります。
2.アボカドは1cm幅に切ります。
3.焼き穴子も1cm幅に切ります。
4.巻きすに焼き海苔のザラザラした側を上にして広げ、1のすし飯を手前から3/4ほどの位置まで均等に乗せます。
5.手前から3cm程度の位置から具材を横に並べます。この時、切り口がどのような色合いになるか想像しながら並べてください。
6.手前の巻きすを持ち上げて、海苔を巻いていきます。具材が全て巻かれたら一度巻きすをぎゅっと握って形をととのえます。
7.海苔の端まで巻けたら、再度巻きすを握って形をととのえます。
8.お好みの厚さで小口から切り分けます。
海苔を使わずに作る場合
海苔を使わない場合、巻きすを十分に湿らせるか、濡れた日本手ぬぐいなどを広げてからご飯を乗せてください。直接巻きすにご飯を乗せる場合、湿り気が足りないと巻きすにご飯が付いてしまい、きれいに出来上がりません。
ラップを使用するのも良いですが、その場合、ラップを巻き込まないように注意してください。すし飯は酢の風味でアボカドの青臭い香りが気にならなくなるので、香りが苦手な方にもおすすめします。
アボカドのおいしいレシピ④:ディップソース
材料2人分
アボカド 1/2個
レモン汁 小さじ2
マヨネーズ 大さじ1
玉ねぎ 30g
塩・こしょう 少々
作り方
1.玉ねぎをみじん切りにし、水にさらします。
2.アボカドをマッシュし、レモン汁を和えます。
3.玉ねぎとアボカドを合わせ、マヨネーズで和えます。
4.塩・こしょうで味をととのえ、器に盛りつけます。
盛り付けワンポイント
アボカドはマッシュするので、果肉をスプーンで取り出せば、皮をきれいに残すことができます。出来上がったディップを皮に盛り付けると、少しおしゃれな雰囲気が演出できます。
ディップにするアボカドには
スーパーで購入したとき食べごろだったアボカドを、うっかり使いそびれて追熟しすぎてしまったことはありませんか?ディップソースにするアボカドはマッシュにするので、追熟が進み柔らかくなったアボカドも使うことができます。
その場合はレモン汁を少し多めにし、マヨネーズに醤油を加えるなど、風味を加えると、青臭い香りが抑えられ失敗しません。
アボカドのおいしいレシピ⑤:アボカドのチーズ焼き
材料2人分
アボカド 1個
ベーコン 2枚
赤パプリカ 1/4個
黄パプリカ 1/4個
ピザ用チーズ 30g(お好みで調整してください)
塩・黒コショウ 少々
作り方
1.アボカドを半分に切り、種を取り除きます。
2.種のあったくぼんだ部分にチーズをのせます。
3.ベーコンを食べやすい大きさに切り、アボカドの上に乗せます。
4.赤パプリカと黄パプリカを1cm角の正方形に切り、アボカドの上に乗せます。
5.お好みでチーズをさらにかけ、オーブントースターで焼き色が付くまで焼きます。
6.塩で味をととのえ、黒コショウをたっぷりかけます。
追熟の足りないアボカドでも
食べごろと思って切ってみたら、まだ少し食べごろには早かった、などの経験はありませんか?若いアボカドは青臭い香りが強いので、サラダなどにはあまり向きません。
青臭い香りを避けるには、オーブンで焼くなど火を入れると気にならなくなります。また、火を入れることで果肉も柔らかくなるので、舌触りもなめらかになります。
まとめ
ヘタの部分がぶよぶよしたアボカドを選んで失敗することや、反対に果肉が固くて青臭いアボカドを選んですぐに食べられないことなどが少しでも少なくなるといいですね。スーパーでは長持ちさせるために固くて青臭いアボカドが売られることが多いです。
固いアボカドを購入して、自分の好みの柔らかさになるまで待って食べることが、一番失敗が少ないかもしれません。
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