アボカドはいつが食べごろ?
アボカドを美味しく食べるためには食べごろがいつかを知っていなければなりません。熟していないアボカドは美味しくありませんが、熟し過ぎも美味しくはありません。丁度いいタイミングを見定める必要があります。
アボカドの旬
一般的にアボカドの旬は4~6月ごろといわれていますが、アボカドの多くは輸入していますので、旬に関係なく一年中食べることができます。
ただ、初夏に販売されているアボカドは油分が多くバターのような濃厚な味わいがありますが、それ以外の時期、特に8~11月ごろは油分が少なくサッパリしたアボカドが多くなってきます。そのため、濃厚なアボカドを楽しみたいのなら旬の4~6月ごろに購入するといいでしょう。
熟しているアボカドの見分け方
アボカドが固いときの見分け方は、主に「色」と「固さ」で見分けることができます。
色
アボカドは、黒みがかった深緑色になると食べごろになります。熟していないときは青いアボカドでしたが、時間が経つにつれ黒くなり始め、食べごろになると全体が黒く変色します。そして、熟しすぎてしまうと真っ黒になってしまいますので、その前に食べるようにしましょう。
固さ
アボカドに弾力が出始めたら食べごろになります。熟していない硬いときは指で押してもへこみませんが、熟すことで柔らかくなり、指で押すと弾力を感じるようになるのです。
弾力がある方がより熟して濃厚な味わいになりますが、柔らかすぎると熟しすぎていたり腐っている可能がありますので注意してください。それと、指で強く押すとアボカドは傷んでしまいますので、確認する際は優しく押すようにしましょう。
固いアボカドを柔らかくする方法①「追熟させる」
熟れてないアボカドは、リンゴなどと一緒に「追熟」させることで柔らかくすることができます。追熟とは、別の物と一緒に置くことで熟すスピードを速める熟し方のことです。
リンゴやバナナは、自身を熟成させるためエチレンガスというものを発します。このガスは植物の成長を促す(熟す)効果があり、アボカドを一緒に置くことでアボカドも一緒に追熟するようになるのです。最も有名な熟し方と言えるでしょう。
追熟の特徴
リンゴなどと一緒に置いておけば柔らかくなる追熟方法ですが、気温が低いと追熟スピードは遅くなります。熟成に必要なエチレンガスは低温下では発生しにくく、冷蔵庫で追熟させようとしてもあまり熟成はしません。そのため、熟成する際は25℃前後の平温の場所で保管する必要があります。
固いアボカドを柔らかくする方法②「電子レンジを使う」
固いアボカドを柔らかくするなら電子レンジを使うのが手っ取り早いです。大体1~3分ほど温めれば青いアボカドもすぐに柔らかくすることができます。他にも、茹でる、揚げる、焼くなど、アボカドに熱を通せば大体柔らかくなります。
電子レンジの注意点①「熟成しているわけではない」
電子レンジを使えば、熟れてない青いアボカドも柔らかくすることができますが、決してアボカドが熟したわけではありません。そのため、電子レンジで柔らかくしても、熟した状態のバターのような濃厚な味わいを楽しむことはできないのです。
青いアボカドはサッパリして濃厚とは別の美味しさがありますが、本来の濃厚な味わいが楽しみたいのなら、別の熟し方を選んだ方が良いでしょう。
電子レンジの注意点②「栄養価が減る」
アボカドは「森のバター」と呼ばれるほど高い栄養素が含まれています。美容や健康にもよく、男女ともに多くの人が食べているのです。ただし、アボカドを加熱するとアボカドに含まれる「ビタミンB」や「ビタミンC」といった熱に弱い栄養が壊れてします。
もちろん、アボカドには他にも「オレイン酸」や「食物繊維」などの様々な栄養素が含まれており、そちらは問題なく吸収できるでしょう。ですが、アボカドの栄養の事を考えると、電子レンジで柔らかくする方法はあまりおすすめはできません。
固いアボカドを柔らかくする方法③「冷蔵庫に乗せる」
熟れてないアボカドを早く塾させたいのなら冷蔵庫の上に置いておくといいでしょう。というのも、アボカドの最も熟しやすい適温が「25℃」といわれており、同様に冷蔵庫の上の温度も「25℃」だといわれているからです。追熟とは違い、アボカドだけでできる熟し方です。
別の方法①「日向で保管」
「冷蔵庫の上は汚い」「忘れてしまう」という人は、日向に置いておく熟し方もあります。熟すための最適な温度は25℃ですが、ようは適度な温度で温めてあげれば熟成が早まるというわけです。
そのため、天気がいい日に温かい日向においておけば熟しやすくなります。雨が多い梅雨の時期や気温が低い冬の時期は温まりにくいですが、試してみてはどうでしょうか?
別の方法②「暖房器具で保管」
気温が低い冬の時期なら暖房器具を使う熟し方もあります。こたつの中やストーブの近くにおいておけば、温まって熟しやすくなります。ただ、あまり熱源の近くに置いておくと焦げたり腐ってしまいますので、そこは注意してください。
固いアボカドを柔らかくする方法⑤「密封させる」
植物を熟成させるエチレンガスは、リンゴだけが発するわけではありません。アボカドもエチレンガスも発します。そのため、アボカドを密封した容器に入れれば自身が発するエチレンガスによって熟成を早めることができるのです。
ジップロップが確実ですが新聞紙やラップでも構いません。リンゴと一緒に追熟する必要のない熟し方と言えるでしょう。
固いアボカドレシピ①「焼きアボカド」
熟れてないアボカドは、焼くことで熱が加わり柔らかくなります、また、表面もこんがり焼けてパリッとした食感が楽しめるでしょう。チーズを乗せればトロっとしたチーズと合わさって濃厚な味が楽しめます。基本は「アボカドと一緒に焼くだけ」ですので、難しいことはほとんどない食べ方です。
アボカドピザ
材料
通常のピザを作る際に用意する材料に加えて、アボカドを1個プラスしましょう。オリーブオイルを大匙1入れると、爽やかな風味がプラスされてアボカドの味がより引き立ちます。
・チルドのピザ生地1枚 ・ピザ用チーズ100g ・アボカド1個 ・オリーブオイル大匙1 ・塩・胡椒少々
作り方
スライスしたアボカドに塩・胡椒とオリーブオイルをふったら、花びらを重ねるようにピザ生地に並べていきます。一緒にチーズもトッピングしましょう。焼き加減は250度のオーブンで5分!チーズにほんのり焦げ目が付いてきたなら食べ頃です!
アボカドはスライスし、塩・胡椒、オリーブオイルをふる。生地にチーズとアボカドをのせ、250度のオーブンで5分焼く。
応用
アボカドピザの基本は「ピザ生地にアボカド含めた具材を乗せる」だけです。そのため、乗せる材料によっていろいろな食べ方ができます。また、ピザ生地もトーストなど別の物でも応用可能です。熟していないアボカドと余ったトーストがあったら、ピザトーストにもチャレンジしてみてはどうでしょうか?
アボカドグラタン
材料
主な具材はアボカドと海老だけの手軽なグラタンです。一般的なグラタンと比べると中身が少ないように思えるかもしれませんが、数口サイズのグラタンですので、具が少ないと思うことはないでしょう。
・アボカド1コ ・えび6コ ・マヨネーズ大3 ・パルメザンチーズ適量 ・ピザ用チーズ適量 ・パセリ適量
作り方
二つに割ったアボカドの中身を取り出し、マヨネーズを乗せたら土台は完成です。後は、皮にアボカドを戻して、海老、チーズ、パセリを乗せて5分ほど焼いたら完成になります。
1 アボカドを2つに切り、中身を取り出す。アボカドの皮は器として使うので綺麗に取り出す! 2 アボカドを1センチくらいの角切りにし、マヨネーズを混ぜ、器に盛る。 3 エビをのせ、パルメザン・ピザ用チーズをかけ、パセリを振り掛ける。 4 トースターで5分くらい焼いたら完成です!
応用
紹介したレシピではアボカドをくり抜いていますが、熟していないアボカドは固いですのでくり抜けないこともあります。その場合は無理にくり抜かず、種を取った穴の中に海老などを詰めて焼きましょう。
青いアボカドのグラタンは、熟したアボカドグラタンとは違った食感があります。人によって好みが分かれますので、熟していないアボカドと両方試してみてはどうでしょうか?
固いアボカドレシピ②「漬けアボカド」
キュウリや大根などは固くても、漬けてしまえば柔らかくすることができます。それと同じように、熟れてない青いアボカドを漬けて柔らかくする食べ方です。浅漬けを始め、味噌漬け、奈良漬けなど、様々な食べ方があります。独特な味から嫌う人もいますが、瓜やスイカの皮のような珍しい漬物になるでしょう。
アボカドのバルサミコ漬け
材料
必要な材料は主にアボカドとバルサミコ酢だけです。後のはちみつ、レモン汁、塩は好みに味に合わせて量を変えましょう。
・アボカド1個 ・バルサミコ大さじ3 ・はちみつ小さじ1 ・レモン汁大さじ2 ・塩小さじ1
作り方
主な作り方は、浅漬けと同じです。アボカドに塩とレモンをよく混ぜこみます。後はスッキリした酸味のバルサミコ酢と滑らかな味にするためのハチミツを加えたら完成です。
1 良く冷えたアボカドを輪切りにし、塩を混ぜたレモン汁を全体にかけ良く混ぜます。 2 さらに、はちみつを混ぜたバルサミコを加え満遍なく行き渡ったら完成です。
応用
バルサミコ酢以外にもアボカド漬けは様々な食べ方があります。味噌漬け、酒粕漬け、糠漬け、醤油漬けなど方法は様々です。物によっては好みがありますが、是非色々試してください。大雑把に言ってしまえば、熟れてないアボカドは瓜や冬瓜のようなものです。硬さがあるからこそ漬物に向くと言えるでしょう。
アボカドサラダ
材料
味が濃いアボカドにはトマトがおすすめです。サッパリした酸味が濃厚なアボカドとよく合います。わさびやレモンを加えると、よりさっぱりとしたサラダになるでしょう。
・アボカド1/2個 ・ミニトマト5~6個 ・チーズ10~15g ・レモン汁少々 ・塩胡椒少々 ・ワサビ少々 ・醤油小匙1~2
作り方
作り方は、アボカドを先にレモンと和えます。トマトと一緒でもいいですが、酸味のあるトマトとレモンは別々にあえたほうがいいでしょう。後は、アボカドやミニトマトを皿に盛り付け、醤油やわさびと和えるだけです。
1 アボカドは皮を剥き種を取り、賽の目に切ってレモン汁で和え、ミニトマトは半分に、チーズは賽の目に切る。 2 アボカド、トマト、チーズに軽く塩胡椒して和え、醤油とお好みでワサビを加え、和える。
応用
熟していない固いアボカドも、同じ食べ方ができます。多少青臭いですが、熟していないアボカド独自の味がします。ただ、熟していないアボカドは歯ごたえもありますので、厚く切り分けると少々顎が疲れてしまいます。ですので、熟していないアボカドを使う際は食べやすいように薄く切り分けるようにしましょう。
固いアボカドレシピ③「炒めアボカド」
焼きアボカドと同様に、アボカドを炒めても柔らかくなります。熱を加えてアボカドが柔らかくなり、青く固いアボカドも食べやすくなります。また、炒める時間を少なくすれば食感のあるアボカドになります。好みの固さに合わせてアボカドを炒めましょう。
豚肉とアボカドとトマトのソテー
材料
必要な材料は豚肉とアボカドとトマトになります。後は醤油や酒、みりんを味付けに用意しましょう。
・豚ロース肉250g ・アボカド1個 ・トマト1個 ・醤油大さじ2 ・酒大さじ1 ・みりん大さじ1
作り方
まずは、アボカドとトマトを一口大に切り分けます。そして、豚肉を先に炒めたらアボカドとトマトを加えてさらに炒めるだけです。豚肉から余分な脂が出るようならキッチンペーパーで拭き取るといいでしょう。
1 アボカドは皮を剥き種を取り除いて2cm角に切り、トマトはヘタを落とし縦横三等分に切る 2 醤油、酒、みりんを合わせておく 3 フライパンを熱し豚肉をこんがり焼き色がつく迄炒め、余分な油が出たらキッチンペーパーで拭き取る 4 合わせ調味料を加える 5 アボカドとトマトを加えてサッと炒め合わせて完成です
応用
レシピでは、豚肉とトマトと一緒に痛めていますが、それ以外の炒め物も美味しくいただけます。キャベツなどの葉物野菜やイカや海老の魚介類も合うかもしれません。好みに合わせて色々と試してみるといいでしょう。
それと、熟していないアボカドを炒める際は、早いうちから炒めます。最後に少し炒める程度では、熱があまり通っておらずアボカドが固いままになってしまいます。食べごろな固さにするためにも、レシピより早めに炒めるようにしましょう。
アボカドと舞茸のクリームパスタ
材料
パスタの具材には、アボカド、ベーコン、マイタケなどを加えます。後はニンニクや塩胡椒で味を調えましょう。生クリームとバター、茹で汁がクリームの基になりますが、面倒なら市販のパスタソースでも構いません。
・パスタ80~100g ・アボカド1/2個 ・ベーコン25g ・舞茸1/2パック ・にんにく(大きめに潰す)1かけ ・オリーブオイル大さじ1 ・茹で汁大さじ1 ・生クリーム100ml ・バター10g ・ブラックペッパー適量 ・塩適量 ・ピンクペッパー(トッピング用)お好みで
作り方
作り方は、先にニンニク炒めて焼き色が付いたら出しておきます。それとは別にフライパンでベーコンと舞茸を炒めておきましょう。
次にパスタを茹で始め、その間に生クリーム、塩、ニンニク、胡椒、茹で汁を舞茸の入ったフライパンに投入し弱火で煮たたせます。最後に、潰したアボカドとパスタ、バターを加えてパセリと胡椒をトッピングしたら完成です。
1 フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて、弱火でオイルに香りを移します。特に、にんにくが焦げないように注意! 2 一旦にんにくを取り出したら、フライパンにベーコンを炒め、焼き色がついてきたら舞茸を追加して炒めます。 3 沸騰したお湯の中に塩辛いと感じるくらい塩を入れてパスタを茹で始めます。面が伸びすぎてしまわないように、茹で時間は表示より1分短く! 4 フライパンに生クリームと塩をひとつまみ加え一煮立ちさせたら、先ほどのにんにくとブラックペッパーを加えて弱火で煮詰めます。 5 茹で汁をフライパンに入れて混ぜ合わせたら、アボカドを加えて潰しながら混ぜ合わせます。 6 茹で上がったパスタとバターをフライパンに入れて素早く混ぜ合わせます。 7 お皿に盛りつけます。仕上げにブラックペッパーとピンクペッパー、パセリをトッピングしたら完成です
応用
クリームパスタ以外にも様々な応用ができます。醤油を使った和風パスタや、トマトソースを使ったナポリタンパスタ、ひき肉を使ったミートソースパスタなど、様々なパスタに入れてみましょう。
ただし冷製パスタにはおすすめしません。熟れてないパスタは固く、熱を通して柔らかくする必要があります。そのため、炒めることのない冷製パスタではアボカドは固いままです。同様に、他のパスタでも一度炒める必要がありますので注意しましょう。
固いアボカドレシピ④「揚げアボカド」
揚げることでもアボカドは柔らかくなります。衣をつけて揚げれば青く固かったアボカドも、ホクホクとしてまろやかな味わいになるでしょう。電子レンジ同様、芯まで熱を通すことができますので、「芯が固いままだった」という心配もありません。他の野菜や海鮮類などと一緒にアボカドも揚げてしまいましょう。
アボカドとクリームチーズのフライ
材料
必要な材料は一般的なフライと同じです。具材となるアボカドとクリームチーズ、繋ぎとなる卵や小麦粉、衣になるパン粉を使います。
・アボカド1 個 ・クリームチーズ80 g ・たまご1 個 ・小麦粉適量 ・パン粉適量 ・サラダ油適量 ・塩適量
作り方
アボカドとクリームチーズを楊枝で繋げ、小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけて揚げます。表面がサクッとなるように180℃の油で揚げましょう。
1 アボカドを半分に切って皮をむき,種を取り除き8等分にして,種の入っていた凹みの部分にクリームチーズを入れて,つまようじを刺す 2 小麦粉,溶き卵,パン粉の順につけ、180 ℃に熱した油に入れて1 ~2 分間揚げる 3 油を切って完成
応用
フライ以外にも、てんぷらや唐揚げなどもあります。大雑把に言えば衣を変えるだけですので、大まかな方法は変わりません。また、素揚げもあります。揚げることで加熱されて柔らかくなりますので、青いアボカドでも同じレシピでできます。
アボカド、パクチー、豆苗を使った香味野菜の生春巻
材料
使う材料は春巻きの皮とアボカドのほかに、アボカド、パクチー、大葉、かいわれ、豆苗などの様々な葉物野菜を使用します。
・生春巻の皮4枚 ・アボカド1個 ・パクチー1束 ・大葉12枚 ・かいわれ1パック ・豆苗半パック
作り方
作り方は、野菜とアボカドを生春巻きで巻いたら完成です。揚げ春巻きにする場合は、揚げ春巻き用の皮を使用し、巻き終えたら熱した油に入れて素揚げをしましょう。
1 野菜をカットします。 2 生春巻の皮にお湯をかけて、柔らかくし、カットした野菜をのせます。 3 カットした野菜を巻いたら、半分に切りお皿に盛り付けたら出来上がりです。
応用
他のレシピ同様、春巻きも中に入れる物を変えれば味も大きく変わります。基本となる海老などの魚介類はもちろん、チーズよく合います。また、ダイエット中なら春雨やそうめんを入れるのも良いかもしれません。決まりはありませんので、色々試してみましょう。
まとめ
スーパーなどで販売している多くのアボカドは、保存がきくように熟れてないこと多いです。そのため、美味しく食べるためにはアボカドを熟させる必要があります。自然に熟すのが待てない人は、是非、紹介した熟し方を試してください。また、青いままのアボカドを使う食べ方もありますので、こちらも一緒に試してみてください。
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