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「瑞牆山荘」が凄い!登山者以外にも人気な山荘の魅力やアクセス情報を解説!

「瑞牆山荘」の瑞牆の読み方は?「みずがき」と読みます。瑞牆山荘は日本百名山の瑞牆山や金峰山がある奥秩父山塊主脈への登山口の一つです。登山者は勿論、山へ登らない訪問者にも人気の瑞牆山荘の魅力について解説します。またアクセス情報についてもご紹介します。
2020年8月27日
aakm.yamada
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瑞牆山荘はどこにある?

瑞牆山は山梨県の北杜市にあって,奥秩父山塊の主脈上の標高2,230mの山で日本百名山に入ってる有名な山。瑞牆山荘はJR中央本線の韮崎駅からバスに乗って北へ1時間20分ほど行ったところにあります。

瑞牆山荘はこんな山小屋

瑞牆山荘は奥秩父山塊(おくちちぶさんかい)主脈の瑞牆山への登山口にある山小屋ですが、通常の山小屋というイメージとはかなり異なっています。瑞牆山荘は2階建ての建物で、なんと地下まで完備。1階には玄関、受付、テレビ、食堂、自販機、売店、カフェ&レストランなどがあり、地上2階には大きめの部屋も含めて宿泊者用の部屋が8部屋、男女別トイレ、共同の洗面台などがあります。地下1階にはお風呂が2つあります。玄関ではスリッパに履き替えるなど山小屋というよりも大型のペンションといった感じです。

瑞牆山荘は宿泊登山客の評判がすごい

瑞牆山荘に登山で宿泊した人の評判が非常に良いです。その内容は、食事が良い(料理がおいしい)、大部屋だけでなく個室もある、風呂が良い、トイレや洗面所がきれいで感じが良い、などなどです。悪い評価もゼロではありませんがごくまれなケースといえます。実際に登山で宿泊した人のコメントをいくつか紹介しましょう。

宿泊者のコメント.

では、実際に宿泊した人の感想をいくつか抜粋引用文で紹介します。

この小屋のランチはなかなかのものだった。 手作りのハンバーグは肉汁ジュワ~のしっかりしたものだった。ソースがまあウスター色が強かったが、デミグラスソースを一から仕込む街の洋食屋と比べたら可哀そうだし、山小屋としては大健闘だと思う。 ナポリタンもなかなかの本格派で、コレはワインが欲しくなるが、ーーーー

これはランチについてのコメントですが、ほかの人で夕食、朝食についても「よかった」とのコメントもありました。

初日の宿は、富士見平小屋か、瑞牆山荘かでかなり迷った。立地的には富士見平に宿泊したほうが、明日の登山が少し楽になる。しかし宿泊施設を比較すると、富士見平小屋の純粋な山小屋に対して、瑞牆山荘はペンション並みと設備面に大きな差がある。 いろいろ悩んだが、結局は瑞牆山荘を選択。選択的には正解だったと思う。朝30分ほど早く出発するデメリット以上に、快適性が遥かに上回る。

朝チェックアウトして山に登ってから帰る登山客で、登山には不要の荷物を帰るまでの間山荘で預かってくれた、というコメントもありました。他に、宅急便を受け付けているので便利だ、との声も。

瑞牆山荘に宿泊しない利用者も多い 

1520mの高さにある瑞牆山荘からは瑞牆山のすばらしい山岳風景を楽しめ、また瑞牆荘から数キロの範囲には遊歩道が整備されていて森林浴を楽しめます。夏は涼しく低湿度で避暑に最適で、秋には一面の紅葉を楽しめます。山荘には売店があり、自動販売機も設置されています。またカフェ&レストラン「モンターニュ」が併設されていて一般客も利用できます。このような条件があってか多くの登山者以外の訪問者が訪れます。山荘近辺や駐車場が混雑することもあります。瑞牆山荘の前に路線バスの停留所が、近くに100台収容の無料駐車場があることも訪問者が多い理由の一つでしょう。

瑞牆山荘のモンターニュが評判

モンターニュにはハンバーグ、カレー、パスタなどのメニューがあり、夏場にはソフトクリームなども加わります。メニューの中で数量限定の手捏ねハンバーグとチーズケーキは人気メニューで、夏場のソフトクリームも美味しいと評判です。またカフェではWi-Fiが利用できてカフェテラス席もあり、シーズンの週末などには混雑することもあります。

売店と自動販売機があります


売店では、登山バッジ(瑞牆山3種)、写真ハガキ、菓子、ワイン、タオル、Tシャツ、マグカップ、鈴、小物などを販売しています。自動販売機ではソフトドリンクとビールが買えます。

近くに植樹祭会場

天皇陛下が植樹祭を行った場所が瑞牆山荘から近い場所にあります。その場所は記念公園になっていて、みずがき山自然公園と言います。広い芝生広場と大きな駐車場があり、瑞牆山荘から車で簡単に行けます。目の前に瑞牆山の怪異な絶景、花崗岩の岩峰が見えます。紅葉シーズンの人気スポットで混雑しますが冬は閉鎖されます。 

瑞牆山荘の営業状況

登山口にある山荘ですのでシーズンには混雑するほどですが、冬季には路線バスの運行がなくなり宿泊客の数も減りますので、山荘の営業状況は年間同じではありません。通常営業は3月10日から11月末までです。12月は土、日、祝日のみ営業します。年末年始は12月28日から1月3日まで営業。それ以降3月の通常営業までの間は3名以上の宿泊予約客がある場合のみ営業します。なお、年により若干の違いがありますので通常営業期間以外で宿泊利用する場合は下の山荘HPの連絡先へ事前確認してください。年末年始にかけては登山客が集中して混雑することもあります。

瑞牆山荘【みずがき山荘/Mizugakisansou】公式
瑞牆山・登山口正面、カフェ併設の山荘。秩父多摩甲斐国立公園の大自然中で登山者向け宿泊とドライブの皆様にカフェ&レストラン(Montagne)にて食事を楽しんでいただいております。山荘までは舗装道路なので気軽にご来店下さい。

瑞牆山荘へのアクセス

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天気良しψ(`∇´)ψ雪積モッテナイ!

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登山口の瑞牆山荘へ行くアクセスについて公共交通機関を利用する場合と車利用の場合についてご紹介します。

電車利用でのアクセス

電車利用の場合は、JR韮崎駅で下車です。駅前駐車場にあるバス乗場から峡北交通みずがきルート「瑞牆山荘行」に乗車し、終点で下車します。乗車時間は1時間20分、運賃は2060円です。2018年の時刻表を下に記します。なお、このルートは 季節運行で通年運行ではなくて2018年の運行期間は4月7日から11月23日まででした。年によって若干異なるようです。利用に際しては運行期間、時刻表の最新の情報を峡北交通のHPでご確認ください。
 

山梨峡北交通
峡北交通の公式ウェブサイトです。

峡北交通バス時刻表

JR韮崎駅発→瑞牆山荘着:
1)8:50--10:02 2)9:35--10:47 3)11:00--12:15 4)12:40--13:52 5)13:30--14:42 *6)14:50--16;03

瑞牆山荘発→JR韮崎駅着:
1)9:10--10:16 2)10:20--11:35 3)11:25--12:40 4)12:55--14:10 5)14:20--15;35 6)15:20--16;35 *7)16:30--17;45

(注)*印の最終便は土日祝日のみの運行便です。

正月休みは

瑞牆山荘は正月休みには営業しますが、峡北交通も正月休みの間のみ増富温泉から瑞牆山荘までバスを運行します。山梨交通の増富温泉までの路線バスと組み合わせるとJR韮崎駅から瑞牆山荘までバスでアクセスできます。詳しくは山梨交通、峡北交通のHPを参照ください。

増富温泉郷 | 山梨交通株式会社
増富温泉郷 | 山梨交通の公式ウェブサイトです。路線バス、高速バス(山梨・甲府~京都・大阪・名古屋・長野・成田空港・羽田空港・新宿など)、自動車学校、駐車場、サービスエリアなどの事業に関する情報を提供しています。

車利用でのアクセス

車利用の場合は中央自動車道の須玉インターで降ります。県道610号線を取り、「みずがき湖」を目指します。みずがき湖へ出たら「増富」方面へ右折します。増富の温泉街を通り抜けて渓谷に沿った道を進むと15分ほどで登山口の瑞牆山荘へ着きます。山荘の近くに約100台の無料駐車場がありますが、紅葉シーズンの週末で混雑する時期には駐車場が満杯になることもありますので注意が必要です。

瑞牆山荘発の登山


瑞牆山荘は通常の山小屋とは違った快適さがありますが、山小屋としての魅力は何と言っても日本百名山の瑞牆山と金峰山の二つのどちらの山へも日帰りで往復できることでしょう。瑞牆山は標高2,230mで山頂付近の岩峰の壮観が有名で、2,599mの金峰山は秩父山塊の最高峰の山で頂上には特徴的な巨大な五丈石があり、360度の壮大な眺めが素晴らしいです。瑞牆山荘に宿泊して翌朝行動開始する想定でこの二つの山への登山ルートをご紹介します。

瑞牆山荘発の登山1-瑞牆山往復ルート

最短距離で瑞牆山山頂を目指し、瑞牆山荘まで戻るピストンルートです。総距離は約5.5km、所要時間は正味4.5時間です。標準的なコースタイムは次のようになっています。
瑞牆山荘→(50分)→富士見平→(25分)→天鳥川(1時間10分)→瑞牆山→(1時間0分)→天鳥川→(20分)→富士見平→(40分)→瑞牆山荘

ルートの説明

山荘から若干の登り道を富士見平に向かいます。富士見平のすこし手前に水場があります。富士見平では金峰山へ向かう道と瑞牆山への道に分岐します。瑞牆山への道をとり、下っていくと天鳥川に出ます。天鳥川からは岩場が多く鎖場もある急な登りが続きますが、大ヤスリ岩を経由して2時間ほどで瑞牆山山頂につきます。山頂からの眺めは素晴らしく近くには大ヤスリ岩や金峰山が見え、遠くは富士山まで見えます。頂上は絶壁になっていますので足元には注意が必要です。帰りは同じ道を戻ります。

富士見平

瑞牆山荘から登ってきた道は富士見平で瑞牆山への道と金峰山方面への道に分岐します。富士見平には富士見平小屋があります。ここでは山小屋では珍しい地ビールの「富士見平小屋ビール」と「瑞牆ビール」が飲めます。
 

大ヤスリ岩

山頂の近くにある巨大な岩です。クライマーには有名な岩で訓練に良く利用されます。登攀(とうはん)しているクライマーの姿を見かけることがあるかもしれません。

瑞牆山

瑞牆山の山頂は花崗岩の岩や岩峰がむき出しで見えます。特徴的な怪異な山容で遠くから見てもすぐに瑞牆山とわかります。岩峰の下部は広葉樹林で紅葉の時期には岩峰と紅葉が調和してすばらしい景色になります。

瑞牆山荘発の登山2-瑞牆山荘から金峰山往復

瑞牆山荘から金峰山へ往復するルートです。総距離は約11km、所要時間は約7時間です。標準的なコースタイムを下に示します。
瑞牆山荘→(50分)→ 富士見平小屋→(1時間10分)→ 大日岩→(50分)→ 砂払ノ頭→(55分)→ 金峰山→(50分)→ 砂払ノ頭→(50分)→ 大日岩→(50分)→ 富士見平小屋→(50分)→ 瑞牆山荘

ルートの説明

富士見平小屋を過ぎると緩やかな砂利道の登りになり、30分ほどで樹林帯に入ります。大日岩あたりから岩場の登りになり、鎖場も出てきます。40分ほどで砂払ノ頭につきますが、このあたりで樹林帯は終わり眺望が開けます。天気が良いと富士山も見えます。ここから金峰山の頂上に向かって眺望の良いハイマツの稜線の登りが続き、50分ほどで謎めいた大岩の五丈岩に到着。金峰山の頂上はすぐです。頂上からの360度の眺めは素晴らしく晴れていれば、南方には五丈岩の向こうに富士山が、北西方向には瑞牆山と八ヶ岳連峰が見えます。

大日岩


富士見平から金峰山方面への縦走路にある巨大な岩山です。縦走路は大日岩の足元をトラバースしていますが、時間に余裕があれば岩の上まで登ることもできます。

砂払ノ頭

富士見平方面からの縦走路の樹林帯が終わり、金峰山への稜線の登りに移りかわる境目付近に「砂払ノ頭」と呼ばれる、亀が頭を空へ突き出したような形の大きな岩があります。

五丈岩

金峰山の頂上には金峰山のシンボルともいえる、積み木を重ねたような特異な形をした花崗岩の五丈石(ごじょうせき)がそびえています。全体は4階建てのビルほどの大きさ、高さがあります。五丈石の近辺は登りたい人が多くてシーズンには混雑するほどですが登山初心者は危険ですので登るのはやめましょう。

金峰山

標高2,599mで奥秩父山塊での最高峰で、頂上からの眺望がすばらしいことはすでに紹介しました。奥秩父の最高峰、日本百名山、眺望のすばらしさなどで非常に人気のある山で、シーズンには頂上付近が混雑することもあります。金峰山の読み方はまだ紹介していませんでしたが、長野県では「きんぽうざん」、山梨県では「きんぷさん」と呼ぶようです。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございます。いかがでしたか?

瑞牆山荘から登れる2ツの日本百名山、瑞牆山と金峰山について往復ルートを紹介しましたが、実はもう一つ紹介したいルートがありましたが、記事の文字数の関係で割愛しました。それは、瑞牆山荘から金峰山に登り更に先に進んで大弛峠まで歩く1日縦走ルートです。大弛峠から瑞牆山荘の逆ルートも人気です。大弛峠は車道では日本一標高の高い峠で、山小屋と駐車場があり奥秩父山塊主脈への登山口でもあります。

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